世界同日デモは、今回が4回目。7月24日の3回目は欧州を中心に反ロックダウンや反ワクチンパスポートを主題に行われ、ロンドンではデーヴィッド・アイクも演説し、大喝采を浴びた。豪州のシドニーやメルボルンでは警官隊との衝突も起きている。今回、わが国では東京、名古屋、京都、大阪、広島の参加予定が確認されていたが、台風14号の接近を受け、名古屋は前日中止を決定した。ニコミ会は平和的・非政治的なデモを方針に掲げる。世界に日本をアピールする絶好の機会と捉え、浴衣や甚平を着用しての参加を呼び掛けていた。午後3時、雨が収まったばかりの豊島区の東池袋中央公園には、ノーマスクの大勢の市民が集まっていた。浴衣や甚平姿、羽織袴姿の若いカップルも。「コロナはただの風邪だ 医療ファシストが世界を侵略中!」「ワクチンパスポートは人権侵害!」など、思い思いの横断幕やプラカードを手にしていた。主催者代表のきぃさんは、デモの抱負について「ワクチンパスポートに反対ということ。安全が確認されていな
いものが半ば強制みたいになっている。こんな理不尽で恐ろしいことを許してはいけない。特に、子供や若い人たちに伝えたい。日本の未来のために」と話す。午後3時半、スピーカーや音楽機材を積んだ2トントラックを先頭に、2つの隊列に分けて公園を出発した。車のフロントには、「日本のコロナワクチン接種後の状況 1155人死亡」と印刷された紙がガムテープで貼ってある。ミュージシャンNao
Lionさん作曲の『PCR音頭』が流れる中、MC Cats’ Matterさんが「今日は世界40カ国以上が参加しています。歴史的な1日です。盛り上げていきましょう」と鼓舞。「日頃の行動がいいと、天が味方してくれます」と日本人らしく補足した。Nao
Lionさんは「世界中見てるかい。これが日本だぜ、東京・ジャパン」とあいさつ。マイクを取り、自らの作品を歌った。
「毎日 おかしなことばかり
捏造(ねつぞう)だらけの ワイドショー
コロナの茶番で大騒ぎ
視聴率稼げば
あとは 知ったこっちゃね~
PCR
PCR 陽性は感染じゃありません
PCR PCR すなわち なんにも 役に立ってません」。 |
曲に合わせ、手を広げて踊る人も。もともと『CIA音頭』同様、西城秀樹の『ヤングマン』を見習い、みんなで踊
れるように作ってある。参加者たちは、自作の横断幕やプラカードを高々と掲げる。次の文句のものもあった。
「詐欺師の手口は常に『あなたのためだから』 無根拠の医療詐欺に注意!! 科学的根拠一切なし!」
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「マスクの義務化反対! 効果がないどころか、子供の発育に有害!」 |
「人体実験×」 |
「コロナは囮(おとり) コロナワクチンが生物兵器」 |
小池都知事の顔が描かれた脇に、「指図するな 営業は店の自由!」 |
「無症状者からの感染は全く根拠なし」 |
「WE LOVE FREEDOM」 |
「マスクで子供たちの未来を奪うな!」 |
明治通りに出ると、ぽかんと見詰める信号待ちの人や、物珍しげに写メを撮る人もいた。続く第2隊は、「コロナは詐欺」と書かれた黄色い横断幕を先頭に、言葉で勝負する。「新型コロナワクチンは大変危険です。現在1155名が接種後に亡くなっています。重篤な副作用は4200名以上です。妊婦さんにもこの危険なワクチンを推奨していることが信じられません。子供たちにこのワクチンを絶対に接種させないでください」と訴える。
その上で、「テレビ・メディアをうのみにせず、自分の頭で考えてください」と沿道の人々に呼び掛けた。字幕大王さんやJapanese Trutherさんらがシュプレヒコールの音頭を取る。「ワクチンパスポートに反対」、「インチキPCRやめろ」、「子供にワクチンは要らない」、 「大学生を大学に行かせよう」、「嫌だと言おう 新生活様式」、「マスク社会に反対」、「No
more masks!」、 「No vaccine!」
ベビーカーに小さな子供を乗せた母親も、懸命に声を出していた。デモ隊の殿(しんがり)は、北海道旭川市内に住む男性が乗って来たポスター車。ボディいっぱいに新型コロナワクチン被害の事例写真が貼られている。掻痒疹(そうようしん)が全身に広がり真っ赤になったものや、下肢を切断したものも。主張する隊列を見て、「グレート」と歓声を発する金髪女性もいた。ショッピングセンターや飲食店の並ぶ繁華街に差し掛かると、買い物客や学校帰りの生徒などで歩道はごった返す。一押しの本を沿道の人に提示する男性参加者も。岡田正彦・新潟大学名誉教授の『大丈夫か、新型ワクチン』(花伝社)や、高橋徳・ウィスコンシン医科大学名誉教授らの『コロナワクチンの恐ろしさ』(成甲書房)を掲げていた。信号待ちする制服姿の女子生徒の群れに、「目を覚まして、マスクは要らない。子供にワクチンは要らない」と叫ぶ中年女性も。「あなたたちの未来なんだよ」と。愛の叱咤(しった)だった。沿道でデモ行進を見ていた白シャツ姿の男性会社員は、「こういう表現はあっていいんじゃないか。外国でたくさん人が死んでいるから、私自身はコロナの恐怖はあると思うけれども」とマスク越しに話していた。隊列が解散地点の日出町第二公園に着くと、急に大粒の雨が降ってきた。品川区に住む50代の女性は、1人で参加した。動機について「デモも意味のあることだけど、周りに共感できる人がおらず、直接話を聞きたいと思った」と明かす。「テレビはワクチンのことも含め、うそしか流してないから見てない」ときっぱり。趣味のスポーツサークルで、ウイルスが存在しないことにも納得していた仲間が家族や職場の圧力に屈してワクチンを打ったと聞き、嘆いていた。横浜市に住む60代の男性は、友人と2人で参加。「世の中おかしくなっている。マスクやワクチンには、いい面も悪い面もある。副反応で死亡者が出ても『因果関係は不明』と言っているが、打ったその日や1週間以内に亡くなっているのはおかしいじゃないか。そういうことも両方報道して初めて、普通の人が自己判断できる」とメディアに苦言を呈した。
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