阿波踊り実行委員会が、先月3年ぶりに街なかで開かれた徳島市の阿波おどり(前夜祭の8.11日から、8.25日までの期間)に参加した踊り手の新型コロナウイルスの感染調査を報告した。それによると、参加したのは123の踊り手団体3425名(推計)。回答したのは7割にあたる86団体のメンバー。そのうち8月11日から経過観察期間の25日までに感染が確認された人は合わせて819名(23・9%、ほぼ4人に1人)。1日あたりの感染判明者数が最多だったのは8.17日で220名。
徳島市の阿波おどりは、3年ぶりに街なかに桟敷を設け観客の座席数をコロナ禍前の75%に抑制するなど感染防止策を講じた上で、有名連が総おどりなどを披露したほか、県外からも大勢の観光客が訪れ路上で踊るなど本格的に開催された。委員からは、「感染対策マニュアルの実施が徹底されたかどうかは疑問が残る」、「参加者はマスクを外して声を出しながら踊るなどしており、こうした状況が感染拡大の要因になった」、「何が感染の原因か、一般のメンバーからも意見を聞いて、しっかり検証すべきだ」など、来年以降の開催に向けてさらに詳しい調査を求める声も上がった。実行委員会は今回の議論を踏まえて、来年の感染対策や運営方法を検討することにしている。 |