(http://gendai.net/news.php?m=view&g=syakai&c=020&no=44905)
既に、沖縄の土地をめぐって小沢幹事長の土地購入が報じられている。小沢の場合、資産公開で明らかにしている。これに対して、ダミーを使うなどして隠れてコッソリ買って資産公開していない政治家の場合、どう処遇すべきだろうか。こちらの方がよほど悪質と思われるが、検察は、こういう事件は見逃すのだろうか。
日刊ゲンダイネット記事は次のように発信している。概要「辺野古周辺の土地を購入している政治家は小沢氏以外に少なくとも9人いた。当局は購入時期や面積、購入価格など詳細なデータを持っているが、今のところ、この“9人リスト”は封印されている。いずれも別人の名義にしてあったり、間にいくつも業者をカマせるなどして、本人の名前が表に出ないよう巧妙にカムフラージュされています」(公安関係者)。
元々、普天間の移転先には不明朗さがつきまとっている。2005年、小泉内閣が、キャンプ・シュワブのある辺野古の沿岸部を一部埋め立てる案で米国と合意した。2006年、沿岸部に「V字滑走路」を建設することが決まった。当時、このV字滑走路案を推し進めたのが、防衛省汚職事件で罪に問われた守屋武昌次官だった。総額1兆円と言われる莫大な普天間移転・辺野古利権を廻って思惑が交差し、守屋斬り事件が発生したのは周知のことである。
これに纏わり次のような逸話が漏洩されている。概要「小泉派官僚の守屋武昌・元防衛事務次官(汚職事件で公判中)は陸上ではなく沖を埋め立てるについて、利権の発想があったと思う(中央公論2010.1月号)。「当時、環境相兼沖縄担当相だった小池百合子氏も、小泉首相に環境への影響が小さくなる独自案を提案したときのことを本誌インタビューでこう語っていた。私が説明すると、『そんなんじゃダメなんだよっ!』と、烈火のごとく怒りだした。こちらの話は全くうけっつけないという感じで、青筋をたてて怒られた」(週刊ポスト2006.10.6日号)。
小泉政権の利権体質が分かる話であろう。日米にまたがる大がかりな利権であり、こういうものには検察は昔から手を出さない。これを知れば、郵政民営化も同様の利権絡みの大ナタであったことが読みとれよう。一事万事で、小泉時代、何か良い施策をしただろうか。れんだいこは、少なくとも田中真紀子外相を罷免して以降の小泉政治には何も見当たらない。
もとへ。辺野古利権に群がった大物政治家が「9人リスト」である。「9人リスト」は次のように推測されている。
1、防衛庁長官を経験したN。:67代・中谷元、72代・額賀福志郎のいずれかが考えられる。
2、防衛庁長官を経験したK。73代・久間章生になる。
3、防衛庁長官を経験した。69代・石破茂になる。
4、官房長官経験者のN。66代・中川秀直、63代・野中広務のいずれかが考えられる。
5、特命大臣として沖縄問題などを担当したT。安倍内閣の高市早苗になる。
6、首相秘書官の立場で官邸を仕切ったI。小泉内閣の飯島勲首相秘書官になる。
7、民主党の現職閣僚M。前原誠司になる。
8、民主党の現職閣僚K。菅直人、川端達夫、北澤俊美のいずれかが考えられる。
9、国民新党のS。下地幹郎になる。
これによれば、歴代の防衛庁長官の多くが土地漁りしていることになる。それにしても何たる腐敗であろうか。れっきとした地位利用によるインサイダー取引であろう。株の売買には罰則が適用されているが、土地取引にこれを規制する法律があるのかどうか分からないが、仮になくても弁えるべきであろう。少なくとも政治的道義的責任は免れまい。こういう方面の追及を得意とする日共がどう騒ぐのか。小沢キード事件程度の問題で検察との車の両輪論を唱えて徹底追及を呼号していたが、まさか辺野古事件でダンマリするのではあるまいな。この党は、そういうへこさか騒ぎを意図的故意にするところがある。
れんだいこが申し渡しておく。この9名のうち、小沢キード事件で小沢の責任を声高にしていた者は即刻離党せよ。悪質さに於いては議員辞職に値しよう。現職閣僚は辞任せよ。案の定、小沢問題では根掘り葉掘り糺すマスコミが今のところ一斉に沈黙している。これは裏で報道管制が敷かれたことを意味する。日刊ゲンダイネット記事は3.5日掲載されている。既に二日無風ということになる。次号の週刊ポスト、週刊現代が記事にすることができるか、この辺りが見ものになっている。
しかし、マスコミが騒がないのを良いことに頬かむりして逃げおおせると考えるのは甘い。今後何かにつき説明責任が問われよう。前原君、小沢に対しては厳しく説明責任を問うていたようだが、同じ尺度で自らを律して見せよ。口を閉ざすなら、二度と人様に説明責任があるなどと説くな。
その昔、松野頼三なるネオシオニズムエージェントが居た。ロッキード事件勃発の際、角栄の徹底追及を呼号していた。追ってダグラスグラマン事件が勃発した。よりによって、松野頼三が主役の事件だった。ロッキード事件の場合には全日空の民間機購入にまつわる事件であったが、ダグラスグラマン事件の場合には軍用機購入にまつわる事件であり、税金を収賄している点でより責任は重い事案である。松野頼三はその後の選挙で落選した。その後カムバックしたものの要職を務めることはなかった。暫く動静が伝わらなかったが、小泉政権時に突如水を得た鯉になり官邸に入り浸りしていた。松野―小泉ラインの素性が分かる話である。
2010.03.06日 れんだいこ拝