その後の核兵器開発史考 |
2005.8.11日付毎日新聞12版は、パキスタンのカーン博士の核兵器開発技術漏洩問題で、オランダのルベルス元首相の8.9日付爆弾発言(オランダの公共放送ラジオインタビュー)を掲載している。それによると、ルベルス元首相は経済相であったが、カーン博士が1975年にウラン濃縮核技術をオランダ企業のウレンコ社から盗み出していることに気づきながら、CIAの要請で博士を逮捕せず、泳がせたというものである。
オランダ当局は、博士がパキスタンに帰国後の70年代後半に捜査を開始し、裁判所は83年に被告不在のまま禁固4年を言い渡した。しかし、訴訟手続き上のミスから判決は無効となり、裁判が終結した。元首相は、この経緯に関してCIAの意向が働いたことを推定している。
カーン博士は、持ち出した技術によりパキスタンでの核兵器開発に成功。その技術がリビア、イラン、北朝鮮に提供された。
(私論.私見)