Yoshimiさんという方のツィートによると、福島事故でヘリコプターからの注水作戦の指揮を取った方がこの夏に亡くなったそうです。
https://twitter.com/E_Yoshimi/status/354791685659697153
「奇しくも、原発事故直後にヘリからの注水の陣頭指揮を取った私の友人も、吉田元所長が亡くなる前日、亡くなりました。癌が発見されたのが5月。あまりにもあっという間の出来事でした。名も無き英雄がどれだけ沢山いるか、今もどれだけの人が命を削っているかを決して忘れてはいけないと思います。合掌」(2013/7/9)
この方を含め事故当時の現場指揮官5人が、2011年10月に、「フクシマの英雄」としてスペインからアストゥリアス皇太子賞を受賞しています。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/10/21/kiji/K20111021001867570.html
この人たちとその部下は、命がけで事故収拾にあたってくれたのです。スペインから表彰される前に、日本政府が表彰すべきでしょう。検索しても特進(特別昇進)の情報も一切ない。おかしい、恥かしいと思いませんか?
ヒーローが大好きな外国マスコミが持ち上げるフクシマ50も同じです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%9E50
日本のマスコミは吉田所長ばかり英雄として持ち上げますが、本当に感謝すべきは、彼の指揮下、超高線量の事故現場で働いた作業員のみなさんでしょう。ところが、これらの人たちの情報も東電は一切公開しません。マスコミも一切無視。表彰もなければインタビューもない。まるで記録抹消刑(ダムナティオ・メモリアエ)にでもあったかのようです。
おかしいと思いませんか?なぜでしょう。おそらく、これらの人の大半は、致死量の被曝ですでに亡くなっているか、重篤な状態にあるからでしょう。「福島の事故で死者はゼロ」という大ウソをつき通すため、彼らが犠牲になっていることはすべて隠蔽しなければならないのです。かつての戦争でアジアに侵略し暴虐の限りをつくしたA級戦犯は靖国神社に英霊として祀り上げられ、日本のために自らの命を犠牲にした本当の英雄は闇に葬られる。残念ながら、日本はそういう国なのです。今も毎日、高線量を浴びながら事故現場で働いている作業員の方たちも同様です。たとえ被曝で亡くなっても、政府が表彰・感謝することは一切ないでしょう。チェルノブイリのドキュメンタリー番組で、被曝障害と貧困に苦しむリクビダートルが怒ってこう語りました。「命がけで収拾作業をしたのに、もらったのは勲章だけだ。補償も援助も一切ない。おれたちは見捨てられたんだ」。勲章をもらっただけでもマシかも知れません。この国では表彰もなく闇に葬られ、忘れ去られるだけです。私はこんな恩知らずの国は、この先、もうあまり長くないのではないかと思います。
|