元東電社員“炉心専門家”木村俊雄氏の告発

 更新日/2019(平成31→5.1栄和元).8.14日

 (れんだいこのショートメッセージ)
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 2019(平成31→5.1栄和元).8.14日 れんだいこ拝


【名嘉幸照(なかゆきてる)氏の告発】
 「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発~木村俊雄氏「事故原因は”地震”だった」/文春オンライン・msnニュース」。
 文春オンライン 福島第一原発 ©共同通信社

「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発~木村俊雄氏「事故原因は”地震”だった」/文春オンライン・msnニュース
「文藝春秋」編集部 2019/08/13 05:30
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%80%8c%e7%a6%8f%e5%b3%b6%e7
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 福島第一原発事故から8年。

 大事故を受けて、一時は「稼働中の原発はゼロ」という状態にもなったが、新しい安全基準(「新規制基準」)が定められ、現在、国内で7基の原発が稼働中だ(玄海原発4号機、川内原発1・2号機、大飯原発4号機、高浜原発3・4号機、伊方原発3号機)。

 2013年に定められた「新規制基準」について、電気事業連合会はこう説明している。

 「東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故では地震の後に襲来した津波の影響により、非常用ディーゼル発電機・配電盤・バッテリーなど重要な設備が被害を受け、非常用を含めたすべての電源が使用できなくなり、原子炉を冷却する機能を喪失しました。この結果、炉心溶融とそれに続く水素爆発による原子炉建屋の破損などにつながり、環境への重大な放射性物質の放出に至りました。こうした事故の検証を通じて得られた教訓が、新規制基準に反映されています」。

 元東電社員が突き止めた本当の事故原因

 要するに、「津波で電源を喪失し、冷却機能を失ってメルトダウンが起こり、重大事故が発生した」ということだ。
この点に関して、津波の規模が「予見可能だったか、想定外だったか」という議論がなされてきた。しかし双方とも「津波が事故原因」という点では一致し、多くの国民もそう理解している。ところが、「津波が原因」ではなかったのだ。福島第一原発は、津波の襲来前に、地震動で壊れたのであって、事故原因は「津波」ではなく「地震」だった――“執念”とも言える莫大な労力を費やして、そのことを明らかにしたのは、元東電「炉心専門家」の木村俊雄氏(55)だ。

 木村氏は、東電学園高校を卒業後、1983年に東電に入社、最初の配属先が福島第一原発だった。新潟原子力建設所、柏崎刈羽原発を経て、1989年から再び福島第一原発へ。2000年に退社するまで、燃料管理班として原子炉の設計・管理業務を担当してきた“炉心屋”である。東電社内でも数少ない炉心のエキスパートだった木村氏は、東電に未公開だった「炉心流量(炉心内の水の流れ)」に関するデータの開示を求め、膨大な関連データや資料を読み込み、事故原因は「津波」ではなく「地震」だったことを突き止めた。

 「津波が来る前から、福島第一原発は危機的状況に陥っていた」

 「事故を受けて、『国会事故調』『政府事故調』『民間事故調』『東電事故調』と4つもの事故調査委員会が設置され、それぞれ報告書を出しましたが、いずれも『事故原因の究明』として不十分なものでした。メルトダウンのような事故を検証するには、『炉心の状態』を示すデータが不可欠となるのに、4つの事故調は、いずれもこうしたデータにもとづいた検証を行っていないのです。ただ、それもそのはず。そもそも東電が調査委員会に、そうしたデータを開示していなかったからです。そこで私は東電にデータの開示を求めました。これを分析して、驚きました。実は『津波』が来る前からすでに、『地震動』により福島第一原発の原子炉は危機的状況に陥っていたことが分かったのです」

 7基もの原発が稼働中の現在、このことは重大な意味をもつ。「津波が原因」なら、「津波対策を施せば、安全に再稼働できる」ことになるが、そうではないのだ。 木村俊雄氏が事故原因を徹底究明した「福島第一原発は津波の前に壊れた」の全文は、 「文藝春秋」9月号 に掲載されている。(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2019年9月号)

コメント
4. 佐助[7153] jbKPlQ 2019年8月13日 20:32:25 : o6Yp2pPt5I : NDJPaW1rdjF2WEk=[2] 報告
 何をチョロチョロと今頃,あまりにも良識的な国民を馬鹿にしている。

 リチウム電池が発火するのも,スマートホンが発火するのも,外車が停止したのに高速道路で発火するのも,原発の放射能漏れと発火は,すべて分子レベルにおける共鳴共振の原理のセイです。リチウム電池を搭載する電気自動車はこの共鳴共振の発火から逃れることはできない。つまり福島原発が、自動停止したにもかかわらず、炉心が溶解したのは、それは冷却水パイプが原因だ。冷却水には真水ではなくてマグネシウム(Mg)が使われている。海水にはマグネシウムが含まれている。マグネシウムはリチウムと共にイオン化すると強い共鳴振動数によって容器やパイプを酸化または還元して、穴をあけたり、亀裂を発生させたり、腐食させる。この原因の75%は原子が分子化される時に発生させる現象である。そのためにイオン化されたマグネシウムやリチウムを共鳴共振する材料を使うべきでない、福島事故原発は少なくとも一年前から,パイプや容器にクラックが入っていたはずです。地震の加速度(ガル)で亀裂部が開き.津波や海水で開いて炉心が溶解したのだ。だから日本の原発は,地震津波がなくても事故発生は避けられない。しかも冷やせば放射能漏れも高温発熱も低下するという想定は、原子物理学の幻覚なのだ。

 証明は地震津波なしでも、全原発は、放射能もれ事故を発生させている,点検すると、接続箇所やパイプ部分に腐食・穿孔・発熱が発見される。これでハッキリしている。原発のどこが科学的な欠陥をもち、本当に安全な原発設計はできるのか?を知らないと、日本を放射能汚染列島化させてしまった。今、緊急に責任を問われているのは、物理学のパラダイムのもつ間違いそのものなのだ。物理学は、電子と原子(陽子)と分子が一万倍もサイズが異なり 独立した法則と定理をもつのに、統一された法則と原理しかないというドグマに支配されているからだ。そしてたとえ不具合箇所を認識して,設計変更できないことが問題なんだ。その根因の,日米地位協定・治外法権・日米安保の見直しが必要不可欠である。

5. 2019年8月13日 22:07:47 : niyy4hTwUA : OHU1UGRCUHhtN0k=[588] 報告
 私は自己当初から津波でなく配管が損傷していたのではないかと書いてましたが、裏付けが出ましたね。(当初の書き込み場所とは違うのでIDは異なります)

 あの重そうな格納容器に加えて内部の圧力容器が入っているわけで、その重量を支える構造も影響しますが、それにつながる配管は圧力容器と格納容器で揺れ方が違うのに破損しないと考える方が難しいです。それに加えて震災以前に事象(!)により浸水した過去を持つ非常用発電機ですから、制御できなくなって爆発するのは想像に難くありません。結局日本中の原発は地震の揺れによって致命的なダメージを受けることになり、どんなに津波対策をしても安全にはならないという結論しか出せなくなりました。この影響は大きいです。

6. 2019年8月13日 23:20:41 : F5TyzA9JHw : YURWaTk4Y05aaS4=[1] 報告
 こんなの地震の翌日に武田邦彦さんが緊急でブログにアップしてた
地震で配管破断を3.11の4年前に原子力安全委員会で警告したが無視されたそうだ
7. 2019年8月13日 23:52:58 : ZFZGNH50iU : QkpscEQxcEt6bVE=[14] 報告
>載るのがアノ文春なので、

文春は、TPP反対、消費増税反対など、隠れ共産党ふうな一面があります。


雑誌『科学』2013年11月号木村論文ウェブ資料 / 岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/kagaku_201311_kimura.html

このページでは、岩波書店・雑誌『科学』2013年11月号掲載の木村俊雄氏の論文「地震動による福島第一1号機の配管漏えいを考える──東京電力「福島原子力事故調査報告書」と新規公開データの考察から」に関する補足資料をお示しします。

 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK264」の一平民 氏の2019 年 8 月 14 日付投稿「福島原発は津波ではなく、最初の地震で壊れていたことは事実だった。(かっちの言い分)」。
 福島原発は津波ではなく、最初の地震で壊れていたことは事実だった。
 https://31634308.at.webry.info/201908/article_14.html?1565741055

 福島原発は最初の地震で壊れ、津波が主原因ではないことは、ネット上では公然と語られていた。なぜかと言うと、津波が来る前に原発工場内で原子炉に繋がる配管系が壊れ、工場内には放射性物質を含んだ水蒸気が蔓延していたという証言がたくさんある。その時点で自由に内部を歩き回れる状態ではなかったと言う。歩き回れないということは、配管の壊れた個所を修理することは不可能になったということだ。その中には、原子炉に注入する冷却水の配管もあったかもしれないし、緊急停止に関係する配管系も壊れていたかもしれない。

 それを、元東電社員木村氏が告発した。木村氏は1983年に東電に入社、最初の配属先が福島第一原発であった。新潟原子力建設所、柏崎刈羽原発を経て、1989年から再び福島第一原発へ。2000年に退社するまで、燃料管理班として原子炉の設計・管理業務を担当してきた“炉心屋”であった。

 この記事は文芸春秋に出されたものであるが、原発は津波が来る前に壊れていたというのが記事の核心である。記事の全文がWEBには出ていないので確認出来ないが、最初の地震で炉心を制御出来ない状態になったことを言っていると思われる。

 このような話を、東電が本当の公表をしないで闇に葬ることは許されない。きっとこれが真実だとしたら、今の原子力規制庁の原発指針は本当に適正か?ということだ。要するに、原発規制庁でいろいろ規制を作っているが、想定出来ないのだ。規制庁も絶対に安全とは絶対に言わない。100%安全とは言えないのだ。なら、運転するほど数千年、万年に亘り、子孫に負の遺産を残す権利は我々にはない。況や一私企業に。


 「福島第一原発は津波が来る前に壊れていた」元東電社員“炉心専門家”が決意の実名告発 事故検証結果は「津波が原因」。しかし、それは間違っていた……福島第一原発事故から8年。大事故を受けて、一時は「稼働中の原発はゼロ」という状態にもなったが、新しい安全基準(「新規制基準」)が定められ、現在、国内で7基の原発が稼働中だ(玄海原発4号機、川内原発1・2号機、大飯原発4号機、高浜原発3・4号機、伊方原発3号機)。

 2013年に定められた「新規制基準」について、電気事業連合会はこう説明している。「東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故では地震の後に襲来した津波の影響により、非常用ディーゼル発電機・配電盤・バッテリーなど重要な設備が被害を受け、非常用を含めたすべての電源が使用できなくなり、原子炉を冷却する機能を喪失しました。この結果、炉心溶融とそれに続く水素爆発による原子炉建屋の破損などにつながり、環境への重大な放射性物質の放出に至りました。こうした事故の検証を通じて得られた教訓が、新規制基準に反映されています」

 元東電社員が突き止めた本当の事故原因

 要するに、「津波で電源を喪失し、冷却機能を失ってメルトダウンが起こり、重大事故が発生した」ということだ。この点に関して、津波の規模が「予見可能だったか、想定外だったか」という議論がなされてきた。しかし双方とも「津波が事故原因」という点では一致し、多くの国民もそう理解している。ところが、「津波が原因」ではなかったのだ。福島第一原発は、津波の襲来前に、地震動で壊れたのであって、事故原因は「津波」ではなく「地震」だった――“執念”とも言える莫大な労力を費やして、そのことを明らかにしたのは、元東電「炉心専門家」の木村俊雄氏(55)だ。

 「津波が来る前から、福島第一原発は危機的状況に陥っていた」

 「事故を受けて、『国会事故調』『政府事故調』『民間事故調』『東電事故調』と4つもの事故調査委員会が設置され、それぞれ報告書を出しましたが、いずれも『事故原因の究明』として不十分なものでした。メルトダウンのような事故を検証するには、『炉心の状態』を示すデータが不可欠となるのに、4つの事故調は、いずれもこうしたデータにもとづいた検証を行っていないのです。
ただ、それもそのはず。そもそも東電が調査委員会に、そうしたデータを開示していなかったからです。そこで私は東電にデータの開示を求めました。これを分析して、驚きました。実は『津波』が来る前からすでに、『地震動』により福島第一原発の原子炉は危機的状況に陥っていたことが分かったのです」。7基もの原発が稼働中の現在、このことは重大な意味をもつ。「津波が原因」なら、「津波対策を施せば、安全に再稼働できる」ことになるが、そうではないのだ。








(私論.私見)