ボイスレコーダー証言

 更新日/2023(平成31. 5.1栄和元/栄和5).6.4日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「ボイスレコーダー証言」を確認しておく。

 2010.08.16日 れんだいこ拝


【「8.12日航機墜落30回目の夏/ボイスレコーダーの新たな声」】
 CVR(ボイスレコーダー)は操縦室内の会話や音を録音したテープである。従って操縦室の個人的な会話も録音される。また刑事責任の追及に利用されたならば乗務員らは自分を守る権利も奪われてしまう。そのためCVRは航空の安全の向上のためだけにしようする目的で装備されている。

 事故機のCVR(ボイスレコーダー)、FDR(フライトレコーダー)は極秘扱いにされており、その内容は事故調以外には分からない。よって、一般にはブラックボックスと呼ばれている。そういう曰くつきの事故調査報告書が、重要な点で事実を曲げたり、調査を故意に怠っていることは容易に推理できる。
 「【JAL123便墜落事故】毒ガスで息の根を止められた生存者」。
 最重要証拠となるボイスレコーダーには、数々の編集跡がみられる。さらに大事な部分がカットされている模様だ。

 日航機墜落の真実を求めて 「1985年8月12日発生の日本航空123便墜落事故」はネット上でも真実が解き明かされ始めた  http://nvc.halsnet.com/jhattori/nikkou123/ ★★御巣鷹山日航ジャンボ機事件から23年目、特にボイスレコーダの編集疑惑や当時の加藤防衛庁長官の行動にも疑惑が。

 最重要な証拠となるボイスレコーダーを一切公開しなかった。10年ほど経ってから、その一部を公開したものの専門家の分析ではその音声には数々の編集跡がみられるとのこと、さらに大事な部分がカットされてる模様だ。おそらく自衛隊機との交信部分をカットされてるんじゃないかという気がする。(実際、スクランブルした自衛隊機が平行して飛んでいるにもかかわらず、両機が全く交信すらしないというのは考えられないこと。)

 「★阿修羅♪ > 日本の事件31」の赤かぶ氏の2014.8.13日付け投稿「『8.12日航機墜落 30回目の夏 生存者が今明かす“32分間の闘い ”ボイスレコーダーの“新たな声”』」を転載する。
  更なる真相に迫った検証ドキュメンタリードラマ。『8.12日航機墜落 30回目の夏 生存者が今明かす“32分間の闘い。 ”ボイスレコーダーの“新たな声”』
 http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2014/140722-298.html

 日航機墜落30回目の夏生存者が今明かす“32分間の闘い” 1... 投稿者 b-animation
 日航機墜落30回目の夏生存者が今明かす“32分間の闘い” 2... 投稿者 b-animation

 1985年8月12日―乗客乗員520人の命を奪った日航機墜落事故。あれから30回目の夏を迎える。年月を経た今だから可能となった最先端の科学的調査と専門家の分析、そして今だから明かすことのできる生存者の詳細な証言を基に、極限の32分間の、更なる真相に迫った検証ドキュメンタリードラマ。8月12日(火)18時30分~20時54分。悲惨な航空機事故から30回目の夏を迎える8月12日(火)。18時30分から墜落現場である御巣鷹山と中継をつなぎ、『8.12日航機墜落 30回目の夏 生存者が今明かす“32分間の闘い”ボイスレコーダーの“新たな声”』をお届けする。

 1985年8月12日。乗客乗員520人の命を奪った日航機墜落事故。その2年後、航空事故調査委員会が「事故調査報告書」を出し、“しりもち事故の修理ミスによる圧力隔壁の損傷”と事故原因の究明に幕を下ろした。しかし、未曽有の事故は終わっていない…。消えることがない事故原因・救出活動への疑問…。事故から26年経った2011年7月、運輸安全委員会は“疑問の払拭に役立てる”ことを目的に、事故報告書の「解説書」を発表。これに対し、仲間を失った日航乗務員たちは「フィクションにすぎない」、「報告書後に明らかになった新証拠の検証を行っていない」と反発。事故原因の真の究明がなされたとは言えないままだ…。なぜ、墜落事故は起きたのか?なぜ、もっと多くの命を救えなかったのか?そして、墜落までの32分間、コックピットと客室内で起きたことを、私たちは本当に知り尽くしているのか? 満席だったジャンボ機を襲った御巣鷹の悲劇から30回目の夏を迎えても、依然として残る、事故をめぐる数々の“謎”。番組は、29年前に日本で起きたジャンボ機墜落事故の謎を、最先端の科学的調査と専門家の分析、そして生存者の詳細な証言を基に、事故の全容を再構築することで、異変発生から墜落までの、極限の32分間のさらなる真相に迫った検証ドキュメンタリードラマである。

 29年前のこの日、単独機としては、世界最悪の航空機事故がこの日本で起きた。犠牲者の数、520人…。お盆前、夕暮れ時のこの時間、乗客乗員合わせて524人を乗せた日本航空羽田発伊丹行き123便は、その制御を失い、迷走を続けながら上空をさまよった。これまでフジテレビは、この未曾有の事故について、その節目の度に特別番組を放送してきた。事故から15年目には、事故原因を再検証し、事故から20年目には、我が子を失った母の変わることのない思いを伝えた。そして、事故から30回目の夏を迎える2014年は、いまだ伝えられていない“新たな声と音”を基に、事故のさらなる真相に迫る。史上空前の航空機事故。その一部始終を目の当たりにした一人の女性がいる。壮絶な事故の貴重な生き証人でもある彼女の29年目の思い。それは、事故を自分の記憶にとどめるのではなく、後世の記録として残したい…というものだった。フジテレビは、この女性の詳細な証言を軸にしながら、他の乗客の遺品や御遺族への取材などを基に、ドラマ化によって、その時機内で何があったのかの詳細を再現する。唯一残された機内の写真が伝えていた現実とは何だったのか。ダッチロール、激しい上下運動、想像を絶する揺れと度重なる急降下。異常発生から、墜落までの32分間、乗客たちは、どんな状況に追い込まれて、その中でいかに生を全うしようとしたのか。女優・清水美沙がその女性の極限の体験を演じ、初めての機内のドラマ化によって、事故のさらなる真相に迫る。また、「こどもよろしく」という夫の遺書に応えようと生きてきた谷口真知子さんの29年間も初めてドラマ化する。

 事故発生から5日目、遅々として進まない遺体確認に、遺族の我慢も限界に来ていた。その時に全国に流れたニュース映像がある。泣き叫んでいる一人の少年が、両脇を大人に抱えられながら引きずられるように歩く姿…。この瞬間こそ、ある家族の苦悩の日々の始まりでもあった。父親の名前は、谷口正勝さん(40)。大阪の会社員で、上司の葬儀のため上京し、大阪に帰るため123便に搭乗した。谷口さんは、備え付けの紙袋に短い遺書を残した。「まち子、こどもよろしく」。墜落までの32分間、激しく揺れる機内で、妻の真知子さんに宛てて書いた遺書である。真知子さんは、遺書を読み返す毎日が続いた。事故当時、長男の誠さんは中学1年、次男の篤志さんは小学3年生。真知子さんは、夫の遺書に応えようと必死に生きてきた。女優・有森也実によるドラマ化によって、真知子さんが闘い続けた29年の歳月の重みを伝える。

 そして、番組では123便のコックピットの闘いとそれによる機体の航跡を、最新技術を用いて映像に再現する。あの日、爆発音が起きた18時24分から墜落までの32分、高濱雅己機長以下3人が刻んだ奮闘、それによって、123便はどのように空を飛び続け、そして力尽きたのか。闘いの全容を知るカギはコックピットの一部始終のやりとりを記録したボイスレコーダー。フジテレビはこれまでマスコミに公表され、多くの人が耳にしていたものに比べ、より鮮明に記録された、限りなくオリジナルに近い音源のテープを当時の事故調査委員会の関係者から初めて入手した。そして、そのボイスレコーダーの音声を最新技術によってより一層クリア化した。音響解析の専門家にその音源を持ち込み、最新のノイズ除去技術を駆使、その結果、事故調査委員会が行った調査で、聞き取ることがかなわなかったコックピット内のやりとりが、確かに聞き取れたのである。彼らの極限の闘いが新たに浮かび上がる。さらに123便の航跡データが記録されたフライトレコーダーを再解析し、専門家やOBのパイロットたちの協力を得て、墜落までの32分間の航跡を、最新映像技術によってCG化し、再現する。機体に異常が発生したきっかけとなったドーンという爆発音。オリジナルに近いボイスレコーダーをクリア化して聞こえてきたのは”ドーン、ドーン、ドーン”という3つの衝撃音だった。最新音響技術で解析すると、衝撃音には確かに3つの波長があったことが判明した。3つの衝撃音は一体何を意味するのか。29年が経った今なお尽きぬ疑問。なぜ123便は墜落しなければならなかったのか――。“ドーン”ではなく”ドーン、ドーン、ドーン”という音から、事故のさらなる真相が導き出される。

 さらに、日本中が固唾をのんだ生存者4人の奇跡の救出劇。番組は、今回、29年の時を経て初めて明かされた、救出劇の舞台裏も描く。救出前、生存者が見た光景。そして、川上慶子ちゃんを救出した陸上自衛隊空挺団の元隊員が沈黙を破り、初めて語った知られざる事実。墜落後の凄惨な現場に降り立った医師と看護師たちが遭遇した緊迫の事態。テレビ初公開となる生存者救出後のヘリコプター機内を捉えた2枚の写真。4人はいかにして救われたのか。御巣鷹はあれから30回目の夏を迎えるが、『8.12日航機墜落 30回目の夏 生存者が今明かす“32分間の闘い”ボイスレコーダーの“新たな声”』は、フジテレビ制作スタッフが、取材に取材を重ねて得ることができた新事実を盛り込み、事故を風化させない、させてはいけない、後世にできるだけ真実を伝えたい…という思いをこめてお届けする。

 プロデュース・演出・栩木信人コメント「取材を進める中で、乗員・乗客のご家族や事故に関わった方々の多くが口にされたのは、何故事故が起きてしまったのか、何故520人もの尊い命が一瞬にして奪われなければならなかったのかという、29年間全く変わらずにある思いでした。日航機墜落事故は、やはりまだ終わっていない事故なのだという印象を改めて強く持ちました。番組では、新証言やテレビ初公開の新事実に加え、今だからこそ可能となった科学的アプローチで、これまで伝えきることができなかった『墜落までの32分間』と『奇跡の救出劇』のさらなる真相に迫ります。事故に関心をお持ちの方だけでなく、事故を知らなかった方にも是非ご覧いただきたいと思います」。

 番組概要タイトル 『8.12日航機墜落 30回目の夏 生存者が今明かす“32分間の闘い”ボイスレコーダーの“新たな声”』 放送日時 8月12日(火)18時30分~20時54分 


【「8.12日航機墜落30回目の夏/ボイスレコーダーの新たな声」】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK282 」 の「赤かぶ 日時 2021 年 8 月 13 日 」投稿「JALがジャンボ事件真相解明を妨害(植草一秀の『知られざる真実』)」を参照する。
 訴状によると、日航ジャンボ機123便の群馬県の高天原山(たかまがはらやま)の尾根墜落事件の犠牲者遺族2人が、親族の死に際しての状況を知りたいと望む「遺族固有の人格権」があり、憲法によって保障されているなどと主張して、日本航空に対して、2018年と20年に墜落機のボイスレコーダー(音声記録装置)とフライトレコーダー(飛行記録装置)の生データ開示を求めて民事訴訟を提起している。本年6月29日に東京地裁で第1回口頭弁論が開かれた。口頭弁論で日本航空は「公的な調査目的以外の使用は禁じられている」、「データは個人情報に該当せず、開示請求権を基礎づける法的根拠は何ら存在しない」、「当時の国内旅客運送約款には開示請求権に関する規定がない」などと請求棄却を求めている。日本航空はさらに、事故当時に運輸省航空事故調査委員会の調査に協力し、事故原因などについて事故調査報告書が作成されていると主張している。

 520名の人命を失う大事件を引き起こしながら、事件の真相解明に向かおうとしない日本航空の責任が問われているが、メディアはこの訴訟事案を報道しない。事件を報道しても通り一遍なもので、遺族が提起している訴訟について上毛新聞等の僅かを除いて触れない。 

 政府の事故調査報告書はまったく信用できない。墜落事件の7年前のジャンボ機尻もち事故の修理ミスが原因となって後部圧力隔壁が破壊され、客室内に「急減圧」が発生、大量の空気が流れ込んだことで垂直尾翼が破壊されたとしているが、この説明が虚偽である疑いが濃厚だ。奇跡的に生還した僅か4名の内のJAL客室乗務員の落合由美さんが墜落直後の状況を鮮明に証言している。それによれば゛、「墜落の直後に、『はあはあ』という荒い息遣いが聞こえました。ひとりではなく何人もの息遣いです。そこらじゅうから聞こえてきました。まわりの全体からです。『おかあさーん』と呼ぶ男の子の声もしました」。ところが、政府の事故調査報告書は、「救出された4名以外の者は即死もしくはそれに近い状況であった」と記述している。ボイスレコーダーに残された「オレンジエア」という言葉が事件のカギを握っている。「スコーク77」が発せられてからのやり取りの開示も真相解明に欠かせない。真相が解明されない内は520名の御霊が浮かばれることはない。

【ボイスレコーダー改竄判明】
 「 ★阿修羅♪ Ψ空耳の丘Ψ9 」「一刀斎 日時 2000 年 8 月 12 日」の「日航ジ
ャンボ機 御巣鷹墜落事故 事故調「圧力隔壁説」と食い違い本紙入手ボイスレコ
ーダ記録で判明(赤旗)
」。
 日航ジャンボ機 御巣鷹墜落事故

 機長らは車輪に注目 事故調「圧力隔壁説」と食い違い 本紙入手ボイスレコーダ記録で判明
 2000年 8月 5日 (土)「しんぶん赤旗」

 十五年前の一九八五年八月十二日、群馬県・御巣鷹の尾根に墜落し、単独機としては史上最大の犠牲者五百二十人を出した日本航空123便(乗客・乗員五百二十四人)のボイスレコーダー(操縦室音声記録=CVR)の記録を四日までに
本紙が入手しました。航空関係者らの協力で分析した結果、会話の内容は、運輸省航空事故調査委員会が作成した事故調査報告書と、事故原因の究明にかかわる重要部分で食い違いが判明。聞き違いと思われる個所とともに、まったく違う時間帯の会話を入れ替え、作為的としか考えられない部分があるなどの問題点が明らかになりました。

 123便のボイスレコーダーは、十二日午後六時二十四分十二秒から始まり、同三十五秒ころ、「ド、ドーン、ドーン」という爆発音か破壊音があり、直後に機長が「なんか爆発したぞ」「ギア(車輪)見て、ギア」と続いています。このあと報告書では、不可解な解読として「エンジン?」や「オールエンジン」という機長や航空機関士の言葉が記録されています。

 
しかし、この不可解な言葉を本紙が入手したテープで、複数のパイロットらが聞くと、いずれも「ボディギア(胴体側の車輪)」と聞こえました。事故機のボーイング747型機には四本の主車輪があり、左右の主翼にウイングギア、胴体部分に二本のボディギアがついていて油圧だけで収納されます。機長らのやりとりがボディギアであれば、異常事態に伴って油圧系統が機能しなくなった事実からボディギアの収納位置がずれた可能性があります。

 航空事故調査委員会が八七年六月に発表した事故調査報告書は、過去、大阪で「しりもち事故」を起こしていた123便の後部圧力隔壁が修理ミスによる金属
疲労で破壊され、加圧された客室の空気が噴出したため、胴体尾部、垂直尾翼、操縦系統の損壊につながって操縦不能に陥ったと推定しています。しかし、操縦室では事故調が推定している隔壁破壊による急減圧ではなく、車輪の異常に注意が向けられた会話になっており、事故原因に疑問を投げかけるものになっています。また、ボイスレコーダーでは、酸素マスク着用の会話が異常発生から九分十秒以上経過した時点であったにもかかわらず、事故調の発表では異常発生から一分五十五秒後に変えられていたことが明らかになりました。

 隔壁破壊はなかった  真相追及する元日航パイロット藤田日出男さん

 もし、事故調が指摘するように急減圧によって隔壁が破壊されているなら、機長はまず「マスクオン」(酸素マスクをつけて)と指示しているはずだ。ボイスレコーダーを聞くと、聞き違い、誤認というよりも「隔壁破壊先にありき」で、つじつまあわせの報告書づくりといわれても仕方がない。私は垂直尾翼が先に破壊され、油圧系統に異常が発生したとみているが、事故原因に関する新たな事実が出てきた以上、調査の再開を求めていきたい。

 ボイスレコーダー

 航空機の事故原因を解明するために、操縦室内の会話を三十分にわたってエンドレスで記録します。フライト・レコーダー(飛行記録装置)とともに、搭載が義務づけられています。

 日航機御巣鷹墜落 ボイスレコーダー入手で明らかになったもの 真の原因究明へ手がかり

 一九八五年八月十二日に起きた日航123便事故は、事故直後から事故原因の真相をはじめ、墜落地点の確認や救難活動の遅れなど、さまざまな疑問がある点で、極めて特異な事故として位置づけられてきました。今回ボイスレコーダーの入手で明らかになったのは、運輸省事故調査委員会が作成した事故調査報告書でしか分からなかった操縦室での機長、副操縦士、航空機関士の緊急時のやりとりです。

 事故調は、ボーイング社が自認した後部圧力隔壁の修理ミスによる破壊によって客室内の空気が一挙に噴き出て、垂直尾翼や油圧系統を壊したと推定しています。そうなると、操縦室や客室は急減圧で酸素不足になり、酸素マスクが必要になってきます。事故報告書では「パイロットらのマスクの着用については、ボイスレコーダーに18時26分30秒以降数回にわたり酸素マスク着用についての声が記録されているが、(中略)酸素マスクを着用しなかったものと推定される」と分析しています。しかし、本紙が入手したボイスレコーダーでは、26分台の時間帯にはそのような会話はありません。

 123便の事故の真相を究明してきた航空関係者らは、事故報告書が公表された時から報告書に疑問を呈してきました。例えば報告書にあるような事態であったとするなら操縦席のドアは吹っ飛び、客室内の物や人が穴のあいた後方に向かってすごい勢いで飛んでいきます。しかし、入手したボイスレコーダーでは、「ド、ドーン」という破壊音のあとには何も聞こえていません。急減圧が起こると、乗客・乗員の耳が痛くなり、室温もマイナス四〇度ぐらいになってしまいます。ところが、四人の生存者のだれ一人として、空気の激しい流れや「寒かった」と証言していません。ということは、報告書に記載されているような急減圧はなく、隔壁破壊はなかったことになり、事故原因の根本が崩れてしまいます。

 事故調が、隔壁破壊、急減圧にこだわった背景には、墜落事故直後から米政府やボーイング社が隔壁破壊を原因とする説を意識的に流したことがあるという指摘もありました。123便に限定された事故となれば売りこみに支障をきたさな
いからです。

 事故調査の基本は、事故の再発防止にあります。IC AO(国際民間航空機関)の第十三付属書の五の十三では、「調査の再開」として、新しく重大な証拠を入手した場合には、調査団はただちに調査を再開しなければならない、としています。運輸省は「事故原因の調査は公式に終了した」との姿勢をとってきましたが、多数の犠牲者の死を無駄にしないためにも調査の再開を検討すべきです。
 (米田憲司記者)

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(私論.私見)