別章【キリスト教史その4、プロテスタント派発生史】

 (最新見直し2006.2.27日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 太田龍・氏の「時事寸評」の2005.3.1日付論考シオニスト・キリスト教と言うこの現代の化け物が、宗教改革以来の、イルミナティの人工的産出物であると言う秘密で次のような興味深い指摘が為されている。これを紹介しておく。趣旨不明であるが「無断転載厳禁」とあるので、れんだいこが意訳要約する。

 1986年、グレース・ハルセル著「PROPHECY AND POLITICS(預言と政治)」が出版され、1989年、越智道雄訳で「核戦争を待望する人びと――聖書根本主義派潜入記」(朝日新聞社)として紹介された。グレース・ハルセルは、現代アメリカのプロテスタントキリスト教徒の女性であるが、彼女は、本書で、ハルマゲドン主義キリスト教徒、親シオニズム系キリスト教徒の言動に対して、鋭い批判を加えて居る。従って、当然のことながら、彼女は、今や米国国家社会の主流と成ったシオニストキリスト教陣営によって敵視されている。

 同書は、202〜3Pで、いわゆる宗教改革によって登場したプロテスタントキリスト教徒がユダヤ教化して行く、その過程を指摘して居る。近年の米国の反ユダヤ反イルミナティ反NWO陣営の研究は、16世紀のカトリックキリスト教会の分裂は、イルミナティによって人工的に演出されたことを明らかにしているので、彼女の言説の正しさが裏付けられている。

 プロテスタント運動には、二人の主要な指導者が生れた。一人は、ドイツのルターである。ルターは、最初、ユダヤ人勢力によって操作されて居たが、晩年、ユダヤの危険な正体に気付いて、激しくユダヤを批判するように成った。この問題については、ルターの「ユダヤ人と彼らの嘘」(雷韻出版)がある。

 二人目は、スイス=フランスのカルヴィンである。カルヴィンは、れっきとしたユダヤ人であり、カルヴィン派キリスト教は、限りなくユダヤ化されたものである。このユダヤ的キリスト教としてのカルヴィン派は、オランダに入り、それから、英国に浸透して、クロムウェルのいわゆるピューリタン革命を起した。グレース・ハルセルは、同書204Pで、クロムウェルが、パレスチナにユダヤ人が帰還すればキリスト再臨の序曲になると明言している。この指摘は正しく、クロムウェルの時に、今日の米国のハルマゲドン主義者、シオニストキリスト教につながる起点を見出すことが出来る。

 カルヴィン派のユダヤ化されたキリスト教は、英国からアメリカに渡った。従って、アメリカのキリスト教の中には、当初からカルヴィン派即ちユダヤ化されたキリスト教の勢力が存在する。

 プロテスタント派キリスト教の大きな特徴は、ドイツ語、英語、フランス語など、各国ごとの国語に翻訳された聖書によって、新約のみならず旧約聖書を含む聖書が信徒の中に強力に注入されたことである。グレース・ハルセルは、そのことによって、プロテスタントキリスト教徒が急速にユダヤ化して行ったことを指摘している。

 太田氏は次のように結ぶ。
 「日本民族有志は、あの宗教改革がヴェネチアの黒い貴族、イルミナティ秘密結社によって、彼らの長期的作戦計画を一歩前進させるための一段階として設定されたことを、はっきりと、認識しなければならないのである」。
(私論.私見) 「キリスト教のユダヤ教化考」
 この指摘は貴重と思う。

 2005.3.2日 れんだいこ拝


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(私論.私見)


「WASP」(White Anglo-Saxon Protestant、ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント、白人新教徒)。アメリカの主流。