正しい寄せ方常識、ツケ

 更新日/2019(平成31).3.18日

 (囲碁吉のショートメッセージ) 
 ここで、「正しい寄せ方常識、ツケ」を確認する。

 2005.6.4日 2013.5.22日再編集 囲碁吉拝


【寄せのテクニック/ツケ】
問題図 __ A B C D E F G H I J K L
15┠┼┼┼┼●●●○┼┼┼
16┠┼┼╋┼┼●●○○○┼
17┠┼┼●●●○○┼┼┼┼
18┠┼┼┼┼●┼┼┼┼┼┼
19┗┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷┷
 例えば、黒番で以下のヨセ、どの寄せ方が最善か?
正解図 __ A B C D E F G H I J K L
15┠┼┼┼┼●●●○┼┼┼
16┠┼┼╋┼┼●●○○○┼
17┠┼┼●●●○○④┼┼┼
18┠┼┼┼┼●❸❶②⑧┼┼
19┗┷┷┷┷┷┷❼❺⑥┷┷
間違い図 __ A B C D E F G H I J K L
15┠┼┼┼┼●●●○┼┼┼
16┠┼┼╋┼┼●●○○○┼
17┠┼┼●●●○○┼┼┼┼
18┠┼┼┼┼●❺⑥②⑧┼┼
19┗┷┷┷┷┷❼❸❶④┷┷
   大ザル滑りは間違い。正解図と間違い図を比べると、正解図の方が黒地1目増、白地1目減。差し引き黒地2目増となっている。こう解ける為の 読みの力が必須になる。

【内ツケの寄せ】
課題元図 ヨセ4
 黒番。
ヒント
 黒1、3は後手ヨセです。ここは白からの侵略を先手で止める手があるのです。
正解初手
 黒1のツケコシ。これが手筋である。
その後図1
その後図2  黒1のツケコシが手筋で、黒3には白4と守るしかない。
 黒1に白2と取って、黒は白からの大きな侵略を先手で防ぐことができた。この場合は、どちらからも先手になる2線のヨセですから、べらぼうに大きく、大ヨセに入ったら最優先されます。

問題図

ヨセの手筋-ツケコシで先手

 この問題は、二線のヨセで、非常に大きなところです。
俗筋 ヨセの手筋-ツケも筋だが後手
 黒1のツケでは失敗です。確かにぴったり白を止めていて、いい手ではありますが、白2のヒキに黒も3と守らなくてはいけないため後手になってしまいます。 先手で切り上げれるところは、しっかり先手で切り上げられないとそれだけ相手に得をされてしまうので失敗です。
正解図

ヨセの手筋-ツケコシでダメヅマリにする

 黒1のツケコシが手筋。白は、白2と遮るしかありません。そこで黒3とキリを入れてダメを詰めます。
その後図

ヨセの手筋-先手で白を止めて正解

 ここまでくるとあとは簡単です。白は、3目を取られるわけに行かないので、白4とカカえます。黒5のアテで白6と抜かせて正解です。 後の一線のハネは白の権利になります。 黒1と白2の交換がある段階だと級位者でも気づきやすいかもしれませんね。上達のためには出題図の時点で、パッと気づけるようになりましょう。

【頭ツケの寄せ】
課題元図 ヨセ5
 黒番
ヒント
 少し強くなると黒1と打ちたくなります。でも、この後黒Aとワタるだけでは小さい。
正解初手
 黒1はこの形の急所。
黒3失敗図
 黒3が俗筋。黒Aとワタるだけでは小さく、黒3ではもっと得する手がある。
決定打
 黒3コスミ。1から3までが3手一組の素晴しい手筋である。
その後図
 白4、黒5まで。白2子を取って黒地が6目増えている。白4で白5と助けようとすると、黒4の切りで白5子がまとめて取られてしまう。

【ハサミツケの寄せ】
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課題元図 1図
 黒先ヨセ方如何。Aの下ハネは俗筋でもっとよい手がある。
1(正解初手) 2図
 1(正解初手)/ハサミツケ。この手がうまい手筋で、白4までになれば先手で大きく荒らしたことになる。
白無謀図 3図
 白が抵抗して上図の2と下がれば黒3切り。白4、黒5の後、白はAとつなぐことができず困っている。





(私論.私見)