中盤の打ち回し攻め編/利き筋温存

 更新日/2024(平成31.5.1栄和改元/栄和6).2.17日

 (囲碁吉のショートメッセージ) 
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 2014.12.27日 囲碁吉拝


【中盤の打ち回し攻め編/利き筋温存】
 「横田茂昭の私の苦心の手、(2)利き筋はタイミング大事
 (読売新聞 2005/01/24掲載)。
問題図  ◆第60期本因坊戦予選 白・横田茂昭九段 黒・家田隆二八段
 左下隅の定石は、白16と黒を突き破った形が好きで、ぼくの得意な布石です。黒39はイのトビが良かった。白42、黒43の利かしは今がチャンスです。後からでは間に合わなくなります。黒49、白50は決めない方が良かった。結果論ですが、悪手になりました。白52はここから手を付ける調子です。黒53は当然の反撃。黒61は時機尚早でしょう。黒63となったところで、白のサバキは?
実戦図
 白1黒の横っ腹ツケ。黒2押え、白3ハネ、黒4切り。これを交換してから白5切り。黒6、白7当て。白9ノビ。これが好手順でした。黒10に白11の置きがとどめです。この後、黒Aに白Bと黒四子を取って必勝形になりました。
失敗図
 白1の下がりから打つのは、あまり筋が良くありません。黒2に白3、5は黒6の切りで抵抗されます。白7以下、黒10ツギとなり、白が困ります。利き筋は最高のタイミングが訪れるまで温存しておくのが大切なのでした。







(私論.私見)