例題10、玄々碁経/水落石出勢(みずおちいしいずるのせい)

 更新日/2022(平成31、5.1栄和改元/栄和4).2.11日

 (囲碁吉のショートメッセージ) 


 2005.6.4日 2013.5.22日再編集 囲碁吉拝


【玄々碁経/四晧下山勢(しこうやまをくだるのせい)】
 四晧下山勢(しこうやまをくだるのせい)
 (内田潤一「
アマの知らない囲碁の常識(9)」より )
問題図

 中央の白4子を生還させる問題で白先活。 
 項羽との死闘5年、天下をとった漢の高祖劉邦(位前202~前195)には、8人の男の子がいた。上の2人は妻の呂后の子で、次が晩年もっとも寵愛した戚夫人の子の趙の陰王如意である。いつも軍に従っていた戚夫人は高祖に、泣いて自分の子を太子にしてくれと頼んでいた。呂后は4人の賢人を山から呼び寄せて味方につけ、結局呂后の次子の恵帝が後継者に選ばれた。玄々碁経には、この4賢人を題材にした問題が種々ある。これもその一つ。呂后から呼ばれた真ん中の白老人4人がうまく山から下りることが出来るかという問題です。
進行図1
 白Aと割り込む。黒1と押さえた時、白2と切り、黒3、白4の後黒5と抜き、白6の後、黒7でAと継ぎます。
進行図2
 白8に黒9と跳ねた時、白10と打つのが有名な狸の腹鼓の手筋。後は継いだ方の外側を押さえれば、黒は2手以上は伸びない。白は3手あるので白の勝となる。
参考図1
 白が黒3の下を押さえると次に黒9に跳ねて黒の1手勝になります。また白が最初に白2につけると黒Aと継いで手になりません。
参考図2




(私論.私見)