隅の詰め碁例題/2の1、1の2置きの筋

 更新日/2019(平成31).1.27日

 (囲碁吉のショートメッセージ) 
 ここで、「隅の詰め碁例題/二の1、一の2置き」の筋を確認しておく。

 2005.6.4日 2013.5.22日再編集 囲碁吉拝


隅の詰め碁例題/二の1、一の2置きの筋
 「二の1、一の2置き」にも以下のような性質がある。これを確認しておく。
殺し系 敵の急所攻めの筋
敵の急所攻めの筋
敵の急所攻めの筋
敵の急所攻めの筋
マクリの筋
生き系 コスミの筋
トビの筋

隅の詰め碁&攻め合い例題/二の1、一の2置き&ハネの筋】
課題図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置き。この手は「敵の急所は我が急所」の手である。
その後図
 2/押え。3/ハネ。4/押え。5/ツギまで。「二の1置き&ハネ」の連携で内側(白)の死。

隅の詰め碁例題/二の1置き&当りの筋
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置き。
その後図
 2/遮り。3/アタリ。「二の1置き&アタリ」の連携で内側の死。

【隅の詰め碁例題/一の2の筋&押えの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/一の2置き。
その後図
 2/二の2。3/外側ダメツメ。

【隅の詰め碁例題/一の2の筋&コウの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)コウ。

1(正解初手)
 1(正解初手)/一の2置き。この手が筋。
その後図
 2/曲がり押え。3/ヒキ戻り。4/ノビ。5/押え。6/下がり眼作り。7/ホウリコミでコウ。
1の変化(不正解初手1)
 1の変化(不正解初手1)/下がり。
その後図
 2/二の2眼作り。これで白は生きている。
1の変化(不正解初手2)
 1の変化(不正解初手2)/二の2ツケ。
その後図
 2/ハネ。3/下がり。4/ノビ。5/押え。6/下がり。これで白は生きている。この失敗図より一の2の所が急所であることが分かる。

隅の詰め碁例題/一の2置き(渡り狙い置き)&眼ツブシ
問題図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/一の2置き。この渡り含みの一線オキが筋。
その後図
 2/渡り遮り下がり。3/ハイ。これで眼ツブシになり詰め上がっている。
1の変化(不正解初手)
 1の変化(不正解初手)/二の2ハサミツケ。
その後図
 2/ハネ。3/ハイノビ。4/二の1ハネ。5/押え。6/押えでコウとなり失敗。

隅の詰め碁例題/二の1置き&割り込みの筋
課題元図 #161
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手) #161a
 1(正解初手)/二の1置き。
その後図 #161a
 2/二の2。3/割り込みアタリで内側(白)の死。
2の変化 #161aa
 2の変化/ツギ。3/ノビで内側の死。

隅の詰め碁例題/一の2置き&打って返しの筋
課題元 ##118
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手) ##118a
 1(正解初手)/一の2置き。ここへの置きが急所です。
その後図 ##118a
 2/下がり。3/欠け眼狙いキリ。4/1子抜き。5/外側からの打って返しアタリで内側(白)の死。
1の変化(不正解初手)  ##118aa
 1の変化(不正解初手)/一の4ハネアタリ。
##118aa
 2/一の2の二眼づくりで内(白)側の生きとなり失敗。

【隅の詰め碁例題/二の1置き&ウッテガエシの筋】ウッテガエシの筋
 石を取らせて取り返すウッテガエシの筋
課題元図
  外側(黒)先如何→内側(白)死。
 この図を見てウッテガエシの筋が浮かぶようになれば詰碁を解く力は十分に上達したと言える。

1(正解初手)
 1(正解初手)/一の2置き。この手が筋である。
その後図
 2/カケツギ。3/ノゾキ。4/ツナギ。5/キリ。6/渡り阻止。
決定打
 7/当て込み。これがウッテガエシの筋の手であり決めている。
2の変化
 2/渡り阻止。
その後図
 3/で内側(白)死。

【隅の詰め碁例題/打って返し狙い二の1置きの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/打って返し狙い二の1置き。この手で白死が確定している。
その後図

【隅の詰め碁例題/二の1置き&ダメ詰まりの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置き。
その後図
 2/ツギ。3/ノビ。4/ツギ。5/連れ戻しまで。1、3が手筋。
1の変化(不正解初手)
 1の変化(不正解初手)/ノビ。追い落しで白に生きられる。

【隅の詰め碁例題/2の1、1の2置き&放り込みの筋】
(「囲碁棋士 山田晋次の 詰碁のブログ」)
課題元図
#164
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手) #164a
 1(正解初手)/一の2ツケ。
その後図 #164a
 2/二の2。3/放り込み。これでツゲズ内側(白)の死。
2の変化 #164aa
 2の変化/ツギ。
その後図 #164aa
 3/アタリ。4/ツギ。5/ツギで三目ナカデになり内側(白)の死。

【隅の詰め碁例題/二の1置き&打って返しの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置き。眼欠きのウッテガエシを狙っている。
その後図
 2/二の2頭ツケ。3/下がり。4/ツギ。5/ハネで隅の曲り四で内側の死。殺しにいく場合、ウッテガエシを防ぐツギを打たせて眼形を奪うことが多い。

【隅の詰め碁例題/二の1置き&入れずの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置き。
その後図
 2/押え。3/一線ノゾキ。4/二の2ツナギ。5/ツギ。内側は2の左に打てないので詰め上がりになっている。

【隅の詰め碁例題/二の1置き&コウの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置き。この手が「敵の急所は我が急所」の格言通りの手筋である。
その後図
 2/眼作り押え。3/下がり。内側は3の右に打てず、1を取れば外側が突っ込み欠け眼にするので詰め上がりになっている。
1の変化(不正解初手)
 1の変化(不正解初手)/下がり。
その後図
 2/二の1眼づくり。これで白は2眼でき生き。

【隅の詰め碁例題/一の2置き&コウの筋】
課題元図
 外側(白)先如何→内側(黒)コウ。

1(正解初手)
 1(正解初手)一の2置き。この手が攻めの急所である。
その後図
 2/眼作り二の2。3/下がり(妙手)。4/ツギ。5/放り込みで内側(黒)の取り番コウ。
4の変化
 4の変化/放り込み。
その後図
 5/アテ。6/ツギ。7/コウ取り。外側の取り番コウになっている。

【隅の詰め碁例題/一の2置き&中手の筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/一の2置き。ここが急所で内側(白)を殺せる。
その後図
 2/下がり。3/ツギ。

【隅の詰め碁例題/二の1置き&隅の曲がり4目の筋】
課題元図
 外側(白)先如何→内側(黒)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置き。ここがこの形の急所。
その後図
 2/二の2押え。3/下がり。4/眼作り下がり。5/ハイ込み。これで「隅の曲がり4目」で内側の死となる。
2の変化
 2の変化/眼作り下がり。
その後図
 3/ハイ込み。4/一の1頭ツケ。5/マガり。これで内側には打つ手がない。
1の変化(不正解初手)
 1の変化(不正解初手)/ハネ。
その後図 
 2/二の1カケツギ。これで簡単に生きる。

【隅の詰め碁例題/二の1置き&中手の筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置き。ここが急所。この手で無条件死になる。
その後図
 2/ツギ。3/渡り狙い置き。4/遮り下がり。5/コスミ。この手で五目ナカデになる。
2の変化1
 2の変化1//ウッテガエシ狙い三の2。
その後図
 3/キり。4/下がり。5/ハネ。これでダメヅマリの内側(白)の死。
2の変化2
 2の変化2/コスミ。
その後図
 3/キリ。この手により内側(白)に2眼できなくなり死。
1の変化(不正解初手1)
 1の変化(不正解初手1)/キリ。
その後図
 2/二の1コウ受け。3/コウ取り。コウになるようでは失敗。
1の変化(不正解初手2)
 1の変化(不正解初手2)/ワタリ狙い四の1置き。
その後図
 2/二の1コスミ。3/ワタり。4/ハイ。この妙手で眼が取れない。5/眼取り。6/5の生還ができず内側(白)の死。

【隅の詰め碁例題/一の2置き&押すに押せずの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/一の2置き。
その後図
 2/眼持ち。3/ワタリ狙いコスミ。4/下がり。5/二の2眼持ち。これで「眼あり眼なし」になっている。

【隅の詰め碁例題/二の1置き&押すに押せずの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。(出典/碁経衆妙)

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置キ。
その後図1
 2/下がり。この手が白の最大の抵抗である。3/ハイ。4/下がり。
その後図
 5/二の2マガり(決定打)。この手がコロシのキメ手。6/
ツギ。7/眼持ち下がり。これで眼あり眼なしになり内側(
白)の死。
5の不正解変化
 5の不正解変化/6。6/4。これはセキとなる。
4の変化
 4の変化/1。5/ハネ。6/押え。7/ノビ。これで隅の曲が
り四になり内側(白)には生きはない。
1の不正解変化
 1の不正解変化/ハネ。この手は間違いで、内側(白)
の生きになる。
その後図
 2/二の1カケツギ。この手で簡単に生きる。2の点が彼
我必争の急所と云うことになる。

【隅の詰め碁例題/2の1、1の2置き&押すに押せずの筋】
課題元図
 外側(白)先如何→内側(黒)死。(出典/碁経衆妙)

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置き。この図も典型的なオキゴ
ロシの図。ハネゴロシが成立しない場合のオキゴロシ技
である。
その後図
 2/二の2ツギ。3/下がり。4/下がり。5/ハイノビ。これ
で隅のマガリ四の死となる。
1の不正解変化
 1の不正解変化/ハネ。ハネゴロシと思いハネるのは
間違い。
その後図
 2/二の1カケツギ。この手で2眼見合いとなっており生
き。

【隅の詰め碁例題/一の2置き&追い落しの筋】
課題元図 詰碁5
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/一の2置き。
その後図
 2/ツギ。3/アタリ。4/1子抜き。5/ツナギアタリ。これでダメ詰まりの形になり内側(白)死。
2の変化
 2/1子抜き。
その後図
 3/ノビ。4/ツナギ。5/ツナギで同じ形になる。
 白2で白5には黒4。

【隅の詰め碁例題/一の2置き&中で目持ちの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。AとBの2か所のどちらに置くべきかが問われている。

1(正解初手)
 1(正解初手)/一の2置き。
その後図
 2/下がり。3/ノビ。4/下がり。5/ノビ。6/ツギ。7/2目一眼持ち。これで内側(白)はダメツメできす死。
1の不正解変化1
 1の不正解変化1/A。2/3ブツカリ。これで手にならない。
1の不正解変化2

【隅の詰め碁例題/二の1置き&渡り狙いの筋】
問題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)死。

1(正解初手)
 1(正解初手)/二の1置き。
その後図
 2/。3/。4/。5/渡り。これで内側(白)に生きがない。
2の変化1
 2/二の2ツケ。
その後図
 3/渡り。4/。5/。6/。7/2子にして捨て。これで内側(白)に二眼できず死。
2の変化2
 2の変化2/3。3/6眼持ち。これで眼あり眼なしとなり内側(白)死。
1の不正解変化
 1の不正解変化/二の2コスミ。
2適切対応
 2適切対応/ツケ。この手が巧手。これも「二の1」の筋。
その後図
 3以下8までコウ。コウにしては失敗。
 白2で4は黒2、白6、黒7で正解に戻る。

【隅の詰め碁例題/2の1、1の2置き&コウの筋】
課題元図
 外側(黒)先如何→内側(白)コウ。眼欠きの筋としてaやbを候補として読んでいく。

1(正解初手)
 1(正解初手)/一の2置き。眼欠き狙いの手である。狭める基本のオサエ(ア)やアテコミ(イ)を読み、それらが失敗することを見極めてから他の手を考える。
その後図
 2/カケツギ。3/欠け目狙いツギ。4/ツギ。5/ハネ。6/カケツギ。7/下がり。8/眼作りツギ。9/放り込み。
 2で5の所なら3を4の所にコスミツケるのがウッテガエシ狙い。2に3で4のツギを強要する。そこまで工作してから5とオサエれば、内側(白)に無条件生きの余地がなくなっている。





(私論.私見)