隅の生き詰め碁例題/ハネ生き |
更新日/2022(平成31、5.1栄和改元/栄和4).2.11日
(囲碁吉のショートメッセージ) |
ここで、「隅の生き詰め碁例題/ハネ」の筋を確認する。 2014.10.28日 囲碁吉拝 |
【隅の生き詰め碁例題/ハネの筋】 | ||||
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1(正解初手) | ![]() |
1(正解初手)/ハネ。この手で生きる。 | |
その後図 | ![]() |
2/。3/。4/。5/まで。1と打てば2と3が見合いで生きている。 |
【隅の生き詰め碁例題/ハネ生き】 | ||||||||
「鈴木歩の詰め碁のすすめ、(4)生きる急所は殺しの急所」 (読売新聞 2007/02/05掲載)。
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1(正解初手) | ![]() |
1(正解初手)/ハネ。 | |
その後図 | ![]() |
2/抜き。3/カケツギ。この手で生き。 | |
3の不正解変化1 | ![]() |
3の不正解変化1/コスミ。この手は間違いである。 | |
その後図1 | ![]() |
4/。5/。6/が厳しい筋になる。 | |
その後図2 | ![]() |
7/。8/。9/。10/コウ。無条件に生きた方が勝る。 | |
3の不正解変化2 | ![]() |
3の不正解変化2/。この手も間違いである。 | |
その後図1 | ![]() |
2/置き。生きるための急所は殺すときの急所にもなることが多い。3/。4/。5/。 | |
その後図2 | ![]() |
6/。7/。8/。9/。10/まで。生きられない。 |
【隅の生き詰め碁例題/ハネ生き】 | ||||
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【隅の生き詰め碁例題/ハネ生き】 | ||||||||
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【ハネ一本が物をいう】 |
☆盤端にハネが一本利くと、死ぬ石が活きることがある。死活でも攻め合いでも、ハネはまことに微妙な存在である。利用の仕方によっては、どんな働きをするか知れない。 【辺の一合マスの例】棋譜(250頁の1図) ![]() ※これは、「辺の一合マス」と呼ばれる形。普通では活きがない。 ⇒黒1と眼をつくりに出ても、白2でハネ殺しにされる。 1で2とサガっても白に上方からハネられ、やはり五目ナカデのハネ殺しをまぬがれない。 ※しかし、次図のように、もうハネが一本あれば、たちまち息を吹き返し、きれいに活きてしまう。 【ハネ一本で活きの例】棋譜(250頁の2図) ![]() ・ハネがあれば黒1と、「ハネのあるほう」から、マガって活きになる。 ・白2の打欠きには、黒3と眼を持ち、白4には5とオサエて、白はツグ手がない。 ⇒ここにハネの効果が現われる。 ※変化として、白2で3は、黒2とツイでセキの活き。 (坂田栄男『囲碁名言集』有紀書房、1988年[1992年版]、250頁~251頁) なお、工藤紀夫『新・早わかり格言小事典 役に立つ囲碁の法則』(日本棋院、1994年[2007年版]、197頁)でも「ハネ一本が生死のカギ」とある。 【『新・早わかり格言小事典 役に立つ囲碁の法則』日本棋院はこちらから】 新 早わかり格言小事典―役に立つ囲碁の法則 |
(私論.私見)