隅の未然系一合マス形その1

 更新日/2019(平成31).1.18日

 (囲碁吉のショートメッセージ) 
 ここで、「隅の未然系一合マス形」を確認しておく。どう理解し整理するのが良いのか手探りの状態である。「一合枡」、「囲碁:一合マスのあれこれ」、「ぱいなっぷるⅡの囲碁ノート」、「基本死活辞典」、「★弁天喜楽会囲碁★」その他を参照する。まだ十分に咀嚼できていない。

 2014.10.28日 囲碁吉拝


【隅の未然系一合マス形】

【未然形一合マス&曲がりなし&ダメ1あり系】
課題図
 外側(白)先手&内側(黒)死。
 ダメ空きスペースがある場合の一合マス。例えば星に石のない「カド欠け一合マス」ではどうなるのか。白が1に置く。黒2ツケ、白3ツキアタリ、黒4下がり、白5ハネ。黒6ブツカリ、白7下がりとなる。aとbが見合いで死にとなっている。

外側1
 外側1/二の2オキ。
その後図1
 内側2/二の1ツケ。
その後図2
 外側3/ノビ。内側4/サガリ。
その後図3
 外側5/ハネ。内側6/ぶつかり。
その後図4
 外側7/下がり。内側8/ダメ詰め。
その後図5
 外側9/ダメ詰めで内側の死。
 同じ一合マスでも内き側が星に石のない場合は、外め側から急所に打たれると、内側の死になる。
8の変化
8の変化/9。9/7で五目ナカデの内側死になる。

【未然形一合マス&曲がりなし&ダメ1あり系】
課題図
 外側(白)先手/内側(黒)死。但し、黒にも抵抗の手がある。これを確認しておく。

正解初手
1/二の2置き(正解初手)。
一合マス型の攻めの急所は2の二が多い。
その後図1
2/下ツケ。
その後図2
 3/ノビ。この手が良い手である。
その後図3
4/渡り阻止下がり。この手が止むを得ない。
その後図4
5/ハネ。6/押え。7/ツギ。8/ツギ。
その後図5
9/ダンゴまでで五目中手の死となる。
2変化図
 2の変化/三の2ツケ。
その後図1
3/ノビ。4/ワタリ止め下がり。
その後図2
5/下がり。この手が好手。次に6だと眼あり目なしか五目中手となるので№6/置き。この手が仕方ない。
その後図3
そこで7/ハネ。8/押え。9/ダメツメツギ。これで生き側(黒)は無条件死となる。
初手変化失敗図
初手変化失敗図/ハネ。
その後図
以下、2/押え。3/ツギ。4/カケツギ。無造作に白1、3とハネツグのは間違いで内側の黒を楽に生かしてしまう。

【未然形一合マス&曲がりなし&ダメ多あり系】
問題図
 攻め側(白)先如何。

正解初手
1/二の2置き(正解初手)。
その後図1
2/ブツカリ。3/ノビ。4/下がり。5/ハネ。6/二の1置き。7/下がり。8/下がり。9/星。これで内側(黒)の死。
黒がいかにダメアキとなっていても、9の点の星に黒石がないかぎりは攻め側(白)に急所に打たれると死ぬ。黒6で7とハネても白6で黒の死に変わりない。白9といが見合いになっているからである。

【未然形一合マス&曲がりあり&ダメ1あり系】
課題図
 攻め側(黒)先/セキ。

正解初手
 №1/二の2置き(正解初手)。これに対し白にはい、ろ、は、にの四手が考えられる。
その後図1
 2/突き当たり。
その後図2
 №3/ノビ。№4/下がり。
その後図3
№5/下がり。№6/下がり。№7/曲がり。好手で、いわゆるフトコロを広げる手と云う。№8/二の1置き。
その後図4
 №9/星。№10/三の3ツギ。№11/下がり。№12/ツギ。内側(白)のセキになる。いろいろ変化図はあるが白のセキ以下にはならない。
№2変化1
 №2変化/三の2ブツカリ(不正解)。この手はコウになる。
その後図
 №3/ノビ。№4/ハネ。№5/ハネ。№6/ハネ。№7/押えでコウ。
№2変化2
 №2変化2/下ツケ(不正解)。この手は内側(白)の後手セキになる。
その後図
 №3/下がり。№4/下がり。№5/ノビ。№6/ヒキ。№7/星。№8/ツギ。№9/ハネ。№10/三の2ツメでセキ。
№4変化
その後図  №4変化/三の2。
 №5/ノビ。№6/ワタリ。№7/星。№8/ツギ。№9/ハネ。内側(白)死になる。
№6変化  №6変化/4ワタリ或いは8下がりと打つのは、№7/一の3眼持ちで内側(白)が一手負けになる。
№2変化3
 №2変化3/二の1ツケ(不正解)。
その後図
 以下、白7までとなり、次に黒がダメをツメて、黒には後にいとコウに仕掛けるネライが残ります。白7でろと打てば、黒いで一手ヨセコウになります。また、白7でいならば、黒ろで五目ナカデで白が死です。やはり、この白1のツケも悪手ということになる。
変化図
 白3とフトコロを広げるのは、黒4から10までとコウです。白9で10のところへ打っても、黒9でやはりコウです。また、白3で10と打っても、黒9のオサエでこれもまたコウになります。

【未然形一合マス&ハネあり&ダメ1あり系】
問題図
 白先コウ。
正解初手
 白1・2の2。
その後図
 片バネアリの時(両バネアリでも同じこと)には黒1から8までとなってコウです。白4で5のマガリは、黒4白7となり同じくコウです。
失敗図
 黒1とツケルのは、6の点に黒石がない場合ですと白2から10までとなり、五目ナカデで黒死です。6の点に黒石のない一合桝の場合には、黒1のツケがかえって悪いことがあるので、黒1のツケも時によりけりといわなくてはなりません。黒5で6と打つのは、白5黒いの1目トリ、白10でやはり五目ナカデです。

【一合マス崩れの基本形】
問題図
 白先黒死。碁経衆妙。
正解初手
 白1・2の2置き。一見してわかる形の急所である。
その後図
 黒2突き当りツケ。白3サガリ。この手が好着。黒4押え下がり、白5ノビ、黒6ツギ、白7下がり。これで黒に生きはない。
初手変化図
 白1ハネ。
その後図
 黒2曲がり。白3トビ込み。以下7までで死。ハネゴロシでもオキゴロシでも死なので、詰碁としては不完全である。
初手間違い
 白1下がり。初心者の打ちがちな最低の攻撃。こんな打ち方では黒に感謝される。
その後図
 黒2・2の2置き。これで黒を殺せない。






(私論.私見)