玄々碁経概論

 (最新見直し2014.11.02日)

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 2014.11.2日 囲碁吉拝


玄々碁経概論
 玄玄碁経(げんげんごきょう、繁体字: 玄玄棋經; 簡体字: 玄玄棋经; )は、1347年に中国宋代の晏天章、厳徳甫により大成され元の至正7年(虞集)に再編された詰碁の中の詰碁と云われる名著である。玄玄集、玄々碁経と記されることもある。現存する棋書としては忘憂清楽集に次いで古いものとされる。376題。古代の囲碁全書と見られるもので論説・定石・布石・詰碁を含んでいる。この本は囲碁の棋書にも影響している。日本でも江戸時代から現在に至るまで囲碁の勉強に活用されている。
 「序の部」「変の部」「勢の部」の三部構成。

 序文

 虞集、晏天章、欧陽立による序が付されている。虞集の文では、囲碁の起源は聖帝堯、舜の発明によるとされ、元の文宗に問われて囲碁を薦めたこと、『玄玄経』の成り立ちや囲碁の陰陽道上の意味などついて述べられている。

 序の部

 囲碁論を集めており、班固の作『奕旨』、馬融『囲棋賦』、柳宗元『序棋』、皮日休『原奕』、呂公『悟棋歌』『四仙子園序』、張擬「『碁経』十三篇」、劉仲甫『碁法四篇』(『棋訣四篇』)、王積薪『囲碁十訣』などが含まれている。

  • 「『碁経』十三篇」は『忘憂清楽集』にも収録されているもの。中で囲碁の「品格」を9段階に分けて述べており、これが現在の日本棋院などのプロ棋士の初段から九段までの免状の文面として使われている。
  • 「碁法四篇」には兵法に擬した記述も現われており、『孫子』などの影響が窺われる。
  • 劉仲甫は宋代の代表的な棋士とされ、囲碁の技量をもって宮中に仕え、当時無敵を誇った。

 変の部

 定石や布石について、及び実戦譜が収められている。ただし当時の囲碁は、あらかじめ黒白2子ずつを隅の星に置いてから打ち始めるもので、また布石理論のその後の進歩により、現代ではあまり参考とはならないともされている。

 勢の部

 詰碁や手筋の問題、珍瓏、376題が集められている。この中には「忘憂清楽集」にある題材も含んでいる。これらは現代において知られている手筋をほとんど網羅しているとも言われ、当時の囲碁のレベルの高さを物語っている。以後の棋書にも大きな影響を与えた。また各題の一つ一つに、「楚漢争鋒」「王質遇仙」といった歴史故事にちなんだ表題が付けられている。


【玄々碁経概論目次】 
 「」。
1 序文
序の部
変の部
勢の部





(私論.私見)