テーマ図 |
 |
|
黒番。右上に黒の強大な厚みができています。ここを地にするようでは勝てません。△にケイマされたところですから、ついこの手にあいさつしたくなりますが、ひと呼吸置いて局面全体を見渡してみましょう。相手の意図を見抜いてください。 |
|
【1図】 |
|
右下からの白模様が完成する前に、黒1と肩突きするのが消しの絶好点。黒5の曲げまで白の拡大を押さえ込めば成功。白模様がすっかり消えた。白6と飛ばれても、上方は黒が厚いからこたえません。 |
|
【2図】 |
|
△と打たれると、相手の手についていって、黒1と受けたくなる。一度受けると、白2のケイマにまた黒3と受けるようになる。右上の黒地は確定したが、たいしたことはない。それよりも、白4の飛びが右下の白模様に芯を入れて絶好点になる。右上の黒より、右下の白の方がスケールが大きいのは一目瞭然(りょうぜん)。せっかくの厚みも、小さく囲ったのではもったいない。黒1は、相手が模様を囲うお手伝いをしたようなものです。 |