もたれ攻めのツケ

 更新日/2024(平成31.5.1栄和改元/栄和6).2.17日

 (囲碁吉のショートメッセージ) 
 ここで、「中盤の打ち回し攻め編/もたれ攻めのツケ」を確認する。

 2005.6.4日 2013.5.22日再編集 囲碁吉拝


【中盤の打ち回し攻め編/もたれ攻めのツケ】
 「武宮正樹の夢広がる宇宙流、(4)厚みを生かして攻撃する」(読売新聞 2007/10/29掲載)。
課題元図  
 白先如何。
 ◆第40期十段戦第3局(白)九段・武宮正樹(黒)十段・王立誠

1(実戦初手)
 白1/右辺ツケ。
 ここまで黒が四隅を取り、白は厚みがあるものの地らしきものがほとんどない状況である。こういうときは厚みを生かして上辺の黒に攻勢を掛けるのが良い。白1のツケがモタレ攻めの常用手段である。
その後図
 黒は2、4と一歩も引かず堂々の頑張りです。黒8に白9から11の攻めが強烈で、黒はシノギに懸命の状態です。白は攻めながら、白17と迫って、後に白Aで左辺に地が見込める。大模様は、地を囲うだけではなく、厚みを生かして相手を攻撃するとき強い戦力として働いてくる。
1の不正解変化
 1の不正解変化/引き。
 この手は緩みで、白2、黒3の交換から白4のボウシが白の強手で、黒5に白6と遮断されると、黒はシノギが大変となる。手順中、黒1で4と逃げを急ぐのは、白A、黒B、白1で右辺が破れ、黒がいけない。また、黒3で4と上辺を逃げると白3の押さえが大きく、たちまち右下方面に大きな白地ができる。
道中参考図
 テーマ図の白7に黒8の伸びも欠かせない。問題図の黒8を本図の黒1と逃げるのは、白2のタタキ一本を食うのがつらく、白4のボウシで下方一帯に大きな地が出現する。テーマ図の黒8は死んでも伸びるところです。





(私論.私見)