日共の原子力政策ジグザク考

 (最新見直し2007.7.23日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 案外知られていないが、日共は、政府の原子力利用政策に対してそれ自体には反対ではない。その昔、この問題を廻っても「原水禁」と「原水協」が対立した。「原水禁」が反対姿勢を打ち出したのに比して、「原水協」はむしろ協力的姿勢を採った。政府の原発政策を容認し、「民主・自主・公開の三原則が守られればこれに賛成する。民主的規制の元での慎重な開発を期待する」という態度をとった。しかし、それは、政府・電力資本の原発政策を裏から容認するもの以外の何物でもなかった。宮顕ー不破系日共党中央が日本左派運動に果たす役割がここでも透けて見えてくる。

 ところが、チェルノブイリ事故後、「日共的自主・民主・公開の三原則の下での民主的規制による開発促進政策」に疑惑が向けられるようになった。原子力は現段階の科学に於いて制御不能なものであり、この状態での開発は許されないのではないのか、余りにもリスクが大きすぎるのではないのかとの疑問が広まった。つまり、日共のヌエ理論が露呈したことになる。これに対する日共の新理論は未だ提起されておらず、「いかなる国の核実験反対」と同様に昔から反対でした的にすり替えている。

 2007.7.23日 れんだいこ拝




(私論.私見)