ことわざ集7(マ行)

更新日/2021(平成31→5.1栄和改元/栄和3)年.2.24日

マ行マ

 真綿(まわた)で首をしめる
 (読解)「真綿」は、生糸(きいと)をとるまゆからつくった綿のことで、やわらかく、しかも切れにくい。直接ガンガンやらず、それとなく遠回しにジワジワとせめたり、いためつけたりすること。

【間】
 「間男間鍋つまみ食い 負けて逃げたが大根のしっぽ」
 (読解)

 「間口ばかりで奥行きがない」
 (読解)

【馬】
 「馬子にも衣装
 (読解) つまらぬ者でも、きちんとした衣装を身につければ、立派に見える。
 (類似諺) (仕立屋は紳士を作る、The tailor makes the Gentleman) 、(綺麗な羽は綺麗な鳥を作る、Fine feathers make fine birds)、(Manners and money make a gentleman

 魔がさす
 (読解) 思いもよらぬ悪い考えが起きること。

 「麻中の蓬」
 (読解) よもぎは、ふつう上にまっすぐのびないが、麻の中に生えると、麻のようにまっすぐに育つ。人も、よい友とつき合えば自然にその徳に感化される。人には友人や環境が大切であることのたとえ

【蒔く】
 「まいた種は刈らねばならぬ
 (読解)
 (類似諺) As you make your bed, so you must lie in it、You've made your bed and you must ile on it(自分がやったことは自分で報いを受ける、One must lie in the bed one has made

 「蒔かぬ種は生えぬ
 (読解) 何もしなければ、良い結果は得られないことのたとえ。
 (類似諺) (労なくして得るものなし、No pains, no gains)、(少ししか蒔かない者は少しの収穫しかない、He who sows little reaps little(刈り取りの前に蒔かねばならない、You must sow before you can reap(卵を割らずにオムレツは作れない、You(One) cannnot make an omelete without breaking eggs

 幕を切って落とす
 (読解) 盛大にものごとを始めること。

【枕】
 「枕を高くして寝る枕を高くして寝れない
 (読解) 何の不安もなく、安心して眠ること。転じて、安心すること。

 「枕を並べて討ち死にする
 (読解)

【負ける】
 負け犬の遠吠え
 (読解) 臆病者が本人の前では出来ないくせに、陰では威張ったり悪口を言ったりすることのたとえ。弱い犬が相手から遠く離れたところで、尻込みしながら吠え立てることから、主に、勝ち目のない相手を陰でののしることのたとえとして使われる。「遠吠え」とは、犬などの動物が遠くで声を長く引いて吠えること。
 (類似諺) A waking dog afar off barks at a sleeping lion.(遠くの犬が起きて、眠っているライオンに吠える)、A barking dog seldom bites.(吠える犬はめったに噛み付かない)

 負け惜しみの減らず口
 (読解) 負けた者が素直に認めないで、かえってにくまれ口を言うこと。

 「負けて悔しい花一文目!
 (読解)

 「負けるが勝ち(To lose is to win.)
 (読解) あらそうと、たとえ勝っても、きずついたり、にくみあったりするようになる。むりにあらそわないで、あいてに勝ちをゆずった方が、けっきょくとくをする、ということ。
 (類似諺) (勝つための屈服、To stoop to conquer

 まさかの時の友は真の友(A friend in need is a friend indeed)
 (読解)

 「升で量って箕でこぼす」
 (読解) 苦労してためてきたものを、一瞬でむだに使うこと。

【先ず】
 「先ず隗(かい)より始めよ
 (読解) 「何事によらず、手近なものから始めなさい」あるいは「言い出した人からおやりなさい」という意味に使われる。

 「まず事実を確かめよ
 (読解)
 (類似諺) (最初に野ウサギを捕まえろ(それから、料理)、First catch your hare (then cook him

【まだ】
 「まだ早いが遅くなる」
 (読解)

 「まだ雪の重みを知らず今年竹」
 (読解)

 松の事は松に習え、竹の事は竹に習え
 (読解)

【待つ】
 「待つ身は長い」 
 (読解)
 (類似諺) (見守られてる鍋はなかなか沸騰しない、A watched pot never boils

 待てば海路(甘露)の日和(ひよ)りあり(There is a good time coming. All things come to those who wait)
 (読解) 待っていれば、海が静かで航海に適した日がやってくるという意。焦らずじっくりと待っていれば、やがてよい機会が巡ってくるということ。
 (類似諺) (嵐の後には静けさが来る、After a storm comes a calm)、(万事は待つものの所にやってくる、Everything comes to those(him) who wait(waits)) 、(曲がりのない道はない、何時までも同じ状態が続くことはない、It is a long lane that has no turning

 「全くの悪人というものはいない」
 (読解)
 (類似諺) (悪魔も絵に描かれるほど、真っ黒ではない、The devil is not so black as he is painted

 的を射る」 
 (読解) 正確に事の要点をとらえること。

 「俎上(まな板)の鯉
 (読解) まな板にのせられた鯉は、命を絶(た)たれる運命からのがれることはできません。人間も、同じ立場に立たされたら、いさぎよくかくごを決めて・・・。鯉を俎板の上にのせると、まるで「いざ、切るなら切れ」と言わんばかりに、じいっと動かなくなるそうで、その様が、武士道を尊ぶ日本男子に受けて、いざという時に胆の座った行動をとる美徳のお手本の如くに言われるようになった。

【学】
 「学ぶのに遅すぎるということはない」(You are(One is) never too old to learn)
 (読解)

 「学びて思わざれば則ち罔(くら)し
 (読解) 教えを受けるだけではなく、自ら研究し思索しなければ真理には到達できない。

 「学びて時にこれを習う、亦説ばしからずや
 (読解) 勉強したことを、機会があるごとに繰り返し復習すれば、次第に理解が深まり、自分のものとなる。何と嬉しいことではないだろうか。

 蝮(まむし)の子は蝮
 (読解) 親が悪人であれば、その子も悪人になる。

【迷う】
 「迷わぬ者に悟りなし」
 (読解)

 「迷えば凡夫悟れば仏、迷えば煩悩悟れば菩提」
 (読解)

【眉】
 「眉が曇る」
 (読解) 悩み事がありそうな顔つきになること

 「眉が晴れる」
 (読解) 悩み事がなくなり明るい顔つきになること。

 眉に唾をつける
 (読解) だまされないように用心すること。

 「眉をひそめる
 (読解) いやな顔つきをすること。

 眉を寄せる
 (読解) 不愉快、不機嫌な顔つきをすること。

 丸い卵も切りよで四角、ものも言いよで角がたつ
 (読解) 物事は扱い方によって、円満に終わったり、角が立ったりするということのたとえ。

 「マルクス読みのマルクス知らず
 (読解)

 「真綿で首をしめる
 (読解) 遠まわしにじわじわと責めることのたとえ。

【満】
 「満足は永久の祝宴(A contented mind is a perpetual feast)
 (読解)

 「満腹はごちそうも同様(Enough is as good as a feast)
 (読解)

 「満を持す
 (読解) 弓を十分に引いて構えることから、準備を万全に備えて好機を待つことのたとえ。また、物事が絶頂に達した状態を保つこと。

マ行ミ

【身】
 「身から出た錆び(自業自得)
 (読解) 金属のさびが、それ自体から出てくるように、自分でやったことが原因となって、自分自身が苦しむこと。
 (類似諺) (種を蒔いたあなたが刈り取る、As you sow, you shall reap) 、(自分でやったことは自分で持つ、Self do, self have) 、(自分で蒔いた種は自分で刈らねばならぬ、You must drink as you have brewed

 「身過ぎ、世過ぎ
 (読解)

 身の毛がよだつ
 (読解) 身の毛がよだつような恐ろしい出来事。

 「身のほど知らず
 (読解)
 (布に合わせて上衣を裁て、One must cut his coat according to his cloth

 身びいき
 (読解) 味方には、応援や力添えを惜しまないということ。

 身も蓋もない
 (読解) 表現があからさますぎて、風情がない。にべもない。

 身を粉にする
 (読解) 苦労をいとわないで一心に仕事をする様子。

 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
 (読解) 一身を犠牲にする覚悟であたって、はじめて活路を見いだすことができる。

 身を挺す
 (読解)

【見】
 「見栄張るより頬ばれ」
 (読解)

 「見かけ倒し
 (読解)

 「見かけばかりで空大名」
 (読解)見かけは立派だが、内面は貧弱なこと。

 見かけで判断するな」、「見かけによらぬ(Never judge by appearances)
 (読解)
 (きらめくものすべてが金ではない、All that glitters is not gold.)、(Don’t judge a book by its cover.、Clothes do not make the man.)

 見切り千両
 (読解)

 見ざる、聞かざる、言わざる
 (読解) 両手でそれぞれ目、耳、口を塞いだ三匹の猿。余計なことは見ない、聞かない、言わないのがよいということ。三猿。
 (類似諺) (悪魔を聞くな、悪魔を見るな、悪魔を話すな、Hear no evil, see no eveil, speak no evil

 「見た目は果報の基」
 (読解)

 「見た目より心」
 (読解)
 (人は心、The mind is the man) 、(行いのりっぱなのが、りっぱな人、Handsome is as (that)handsome does

 「見ようとしない人が一番めくら」
 (読解)
 (類似諺) (There's none so blind as those that will not see

 「見よう見まね」
 (読解)
 (親鶏が時を作れば、若鶏はこれに習う、As the old cock crows, so crows the young( the young one learns

 「見る影も無い」、「見る陰もなく落ちぶれる」
 (読解)

 「見ると聞くでは大違い」
 (読解) 話に聞いていたことと実際に見るのとでは大きな違いがあること。

 「見れば信あり、触れれば真あり」
 (読解)
 (類似諺) Seeing‘s believing、but feeling‘s the truth.

 「ミイラ取りがミイラになる
 (読解) 人を連れ戻しに行った者が、先方に留まって帰ってこないこと。また、説得しようとした者が、かえって説得され、相手と同じ意見になってしまうことのたとえ。
 (類似諺) (捕らえに行き、捕らえられる、We who went to catch are ourselves caught) 、(だます人がだまされることもある、The biter is sometimes bit (bitten)、(Many go out for wool and come home shorn.)

 「蜜柑が黄色くなると医者青くなる
 (読解) 蜜柑が黄色くなる時期は、朝夕もしのぎやすくなり、食欲も出て、体調もよくなり、自然に健康が保たれるようになり医者にかかる人も減るという意味。ちなみにビタミンC多いことで蜜柑は有名だが、このビタミンCは熟すにつれて多くなり、実より皮に多い。

【右】
 「右と言えば左
 (読解) 人の言うことに対して、反対ばかりすること。

 「右の耳から左の耳へ抜ける
 (読解) 人の話を真面目に聞いていないこと。聞いたことを片っ端から忘れてしまうこと。


【神輿(みこし)】
 御輿(みこし)を上げる
 (読解) 座り込んでいた者が腰を上げる。また、仕事に取りかかる。

 「神輿をすえる」
 (読解) ゆったりと落ち着いて動じないこと。

【水】
 「水入らず
 (読解) 内輪の者だけで、他人を交えないこと。

 水かけ論
 (読解) 両方で水をかけあうということから、おたがいにあいてのいうことを聞こうとせず、自分のつごうのいいことばかり言い合って、結論(けつろん)が出ない言い合いのことをいう。

 水臭い
 (読解)

 「水喧嘩は雨で直る」
 (読解) 喧嘩の原因がなくなると、すぐ仲良くなること。

 「水清ければ魚棲まずClear water breeds no fish
 (読解) あまり潔癖すぎると、人が敬遠して寄りつかないことのたとえ。

 水心あれば魚心あり
 (読解)

 「水商売
 (読解) 客の人気によって収入が左右される商売。江戸時代、両国の河岸に出店する茶店が、 座敷で女性が接客する本業をごまかし、表向きは夏に冷水を売っていたため“水茶屋”と呼ばれていたことが語源。

 水と油
 (読解) 水と油が溶け合うことがないように、異質なため、しっくりしないことのたとえ。

 「水に絵を描く」
 (読解) できないことのたとえ。骨折り損。

 水に流す
 (読解) 過去のいざこざをすべて打ち捨てること。

 「水に八つの功徳あり 清浄清冷甘味軽軟潤決安和除患」
 (読解)

 水の泡となる」、「水の泡と消える
 (読解) せっかくの努力がむだになること。

 水は方円の器に随い、人は善悪の友による
 (読解) 水が器の形に従うように、人間もまた交友や環境に応じて変化する。

 水も漏らさぬ
 (読解)

 「水を飲むとき、井戸を掘った人の苦労を忘れない
 (読解) 中国の古い諺。

 「水を向ける
 (読解) 知りたいことを、相手が話してくれるように話すこと。

【味噌】
 「味噌は女子の顔がすき」
 (読解)

 「味噌もつけたり 味噌もすったり」
 (読解)

 「味噌の味噌臭きは食われず」
 (読解) 自分の職業や境遇の影響を露骨に表す人は未熟な人で、奥ゆかしさがないという意味。味噌は何年も寝かせずに使うと豆臭さや麹臭さがあり、塩をも十分になじんでおらずやたらに塩辛い。また、アミノ酸の分解も十分に行われていないためこくもない。熟成しきってない味噌ほどいただけないものはないというところからきた言葉。

 「味噌豆は七里帰っても食え」
 (読解)

 「味噌も糞も一緒
 (読解) 外見が似てるというだけでいっしょくたにして、性質が異なっていることや価値の違うことを無視して同じように扱うという意味。

 「味噌をつける
 (読解) 失敗して面目を失うこと。

【三】
 「三日乞食をしたら、やめられない」
 (読解)
 (一度乞食をやったら、ずっと乞食、Once a begger,always a begger

 三日天下
 (読解) 短期間だけしか地位や権力を保持できないこと。
 (儲けてすぐ使い切る、Soon got, soon spent)

 三日坊主
 (読解) 非常に飽きやすくて、長続きしないこと。また、その人。

 「三つ子の魂百まで
 (読解) 幼時の性格は、年をとっても変わらないということのたとえ。
 (類似諺) (雀百まで踊りを忘れず)、(狐は皮を変えても、習慣は変えない、The fox changes his skin, but not his habits)、(子どもは大人の父、The child is (the) father of (to) the man) 、(若い時に学んだ事は年を取っても忘れない、What youth learns age does not forget) 、(揺りかごの中で覚えたことは墓場まで運ばれる、What is learned in the cradle is carried to the grave(tomb))

【道】
 「道ならぬ恋」
 (読解)

 「道に迷ってしまうより聞くほうがまし」
 (読解)
 Better to ask the way than go astray

 「道は近きにありて遠きに求む」
 (読解)

【実】
 実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな
 (読解) 稲の穂は実が入ると重くなって垂れ下がってくることから、学問や徳行が深まるほど、謙虚になることのたとえ。

 「実を食せんとする者はクルミを割らなければならぬ」(He that would eat kernel must crack the nut)
 (読解)

【耳】
 「耳掻きで集めて熊手で掻き出す」
 (読解)

 「耳が痛い
 (読解) 欠点や弱点を指摘されて聞くのがつらいこと。

 「耳が肥える」
 (読解)

 「耳が早い
 (読解) うわさなどをすばやく聞きつけること。

 「耳にたこができる
 (読解) 繰り返し聞かされていやになること。

 「耳を疑う
 (読解)

 「耳を貸す
 (読解) 聞いてあげること、相談にのること。

 「耳を澄ます
 (読解) よく聞こうとして耳に神経を集中させること。

 「耳をそばだてる
 (読解) 「そばだてる」は、高くたてること。つきだすという意味もある。「耳をそばだてる」は、よく聞こえるように気をつけること。

 「耳をそろえる
 (読解) 必要なお金を全額用意すること。

 「耳を被いて鐘を盗む」
 (読解) ある盗人が鐘を盗むのに、自分の耳を被えば鐘の音は聞こえないだろうと思い、自分の耳を被って鐘を盗んだ。自分の耳には聞こえないだけで、外にはまる聞こえの状態で、間抜けた仕事をすること

 「耳学問
 (読解) 自分で修得したものではなく、他人から聞きかじった知識。

 「脈がある
 (読解)

 冥加に尽きる
 (読解) 冥加とは知らずに受けている神仏の加護。この加護から見離されること。

マ行ム

【無】
 「無学者、論に負けず」
 (読解)

 「無冠の帝王」
 (読解)

 「無芸大食 無駄飯を食う」
 (読解)

 「無知は幸福」Ignorance is bliss
 (読解)

 「無知は独断の母なり」
 (読解)

 「無理が通れば道理引っ込む
 (読解) 道理を無視したことが世間に通用するようになれば、道理にかなったことは行われなくなってしまうこと。また、緊急避難のためにやむを得ず道理のあることでも 引っ込めることをいう。
 (類似諺) (Might makes right、Where might is master, justice is servant).、(虚偽が話せば真理は黙る、When falsehood speaks,truth keeps silent

 「無用の長物
 (読解) あっても邪魔になるだけで、何の役にもたたないこと。

 「向かうところ敵なし
 (読解) あまりにも強すぎて、誰も手向かう者がいないこと。

【昔】
 「昔とった杵柄
 (読解) 若い頃身につけた技能や腕前。
 You never forget your own trade.

 昔のことを言えば鬼が笑う
 (読解)

 「昔は肩で風きり今は歩くに息をきる」
 (読解)

 「昔は今の鏡
 (読解)

 「昔は昔今は今
 (読解) 昔と今は違うのだから、昔がこうだから今もこうあるべきというような考え方は通用しない。

 「婿は座敷から貰え、嫁は庭から貰え」
 (読解)

 「娘見るより母を見よ
 (読解)

【虫】
 「虫がいい
 (読解) 自分勝手でずうずうしいこと。

 「虫がすかない
 (読解) なんとなくきらいなこと。はっきりした理由はないのに、なんとなくいやなあいてがいるものだ。自分では理由はわからないので、むかしの人は、体の中にいる虫がすかないのだろうと考えた。

 「虫の息
 (読解) 今にも絶えそうな弱々しい息づかい。虫の呼吸(こきゅう)なんて、人間から見たらわからないくらいかすかなものであることから例えられる。

 「虫の居所が悪い
 (読解) きげんが悪く、ちょっとしたことにもすぐに腹を立てること。

 「虫も殺さぬ
 (読解) おとなしいようすのこと。

 虫酸が走る
 (読解)
 (類似諺) Ignorance is the mother of conceit.

【胸】
 「胸が痛む
 (読解) 心配すること。

 胸がおどる
 (読解) よろこびや期待(きたい)で胸がわくわくすること。

 胸に一物、手に荷物
 (読解) 口には出さないが、心の中にひそかにたくらみを抱いていること。また、心の中にこだわりがあること。

 胸を借(か)りる
 (読解) 先輩や自分より能力のある人を相手に練習したり、試合すること。元々は相撲の言葉で、相手の胸を稽古台として、ぶつかっていくことを言いあらわしている。

マ行メ

【目】
 「目明千人盲千人
 (読解)

 「目からうろこが落ちる
 (読解) 何かがきっかけとなり、今までよく分からなかった物事が急にはっきりわかるようになること。
 The scales fall from one's eyes、To have one's eyes opened.

 「目から鼻に抜ける
 (読解) 頭の回転が速く、非常に賢いこと。抜け目がなく、万事にすばしっこくたちまわることをいう

 目が利く
 (読解) 見分ける力があること。

 「目糞が鼻くそを笑う
 (読解) きたない目やにが、鼻くそをきたないと笑うように、自分の欠点には気づかずに、他人の欠点をばかにして笑うこと。

 「目くじら立てる
 (読解)

 「目で見て買うな味見て買え」
 (読解)

 目と鼻の先
 (読解)

 「目に青葉山ほととぎす若がつお」
 (読解)

 「目に入れても痛くない」、「目の中に入れても痛くない
 (読解) 溺愛することのたとえ。

 「目には目を、歯には歯を(An eye for an eye, a tooth for a tooth)
 (読解) 目を潰されれば相手の目を潰し、歯を折られれば相手の歯を折ってよい、ということ。害を加えられたら、同じ害で報復する、という考え方。

 「目にも留まらぬ早わざ
 (読解)

 目の上のたんこぶ
 (読解) なにかにつけて目ざわりなこと。

 「目の正月
 (読解) きれいな物を見て楽しむこと。

 「目の色を変える
 (読解)

 「目は胃袋より大きい」(The eye is bigger than the belly)
 (読解)

 「目は口ほどに物を言い
 (読解) 口に出していわなくても、目を見ればその人の心がことば以上によくわかるの意。
 (類似諺) (どこでも目は言葉の働きをする、The eye have one language everywhere)、(目は何処ででも一つの言葉を持っている、The eyes have one language everywhere)

 「目は心の窓(又は鏡)
 (読解) 目は心の中をそのまま映し出す鏡のようなものである。目を見れば、その人の心がわかるということ。

 「目も当てられない
 (読解)

 「目もくれない」
 (読解)

 「目病み女に風邪ひき男
 (読解) (男女の色気の代名詞みたいな物でしょう

 「目を皿にする
 (読解) 目を大きく開いて見ること。

 「目を三角にする
 (読解) おこってこわい顔をすること。おこると、目つきがけわしくなる。それをたとえたのである。

 目を白黒させる
 (読解)

 目を細める
 (読解) うれしそうな顔をすること。

 目を丸くする
 (読解) 驚いて目を大きく開くこと。

 「目をむく
 (読解) 驚きや怒りで大きな目をすること。

【名】
 名家三代続かず
 (読解)

 名物にうまい物なし
 (読解) 名物と言われるもので、おいしいものがないこと。名は実を伴わないことのたとえ。

 「名馬にくせあり」
 (読解) おとなしいだけでは、ずば抜けた成績は上げられないということ。

 「名誉の負傷
 (読解)

 「明々白々の事を、説明するな」 (太陽にろうそくは要らない、Light not a candle to the sun)
 (読解)

 「妾手かけも男の甲斐性」
 (読解)

 「がねにかなう
 (読解) 目上の人にみとめられる、気にいられること。

 盲へびに怖じず
 (読解)
 (類似諺) (無知な者は、何も恐れない)、They that know nothing fears nothing)、(バカは天使が歩くのを怖がる所にも飛び込む、Fools rush in where angels fear to tread)、(目が見えない人ほど勇敢はものはない、Nothing is so bold as a blind man) 、(何も知らない者は何も恐れない、They that know nothing fear nothing)

 「飯の食い上げ
 (読解)

 「召使いは主人に劣らず」(Jack is as good as his master)
 (読解)

【めん鳥】
 「めんどりがおんどりより大声で鳴く家は不幸な家だ」(It is a sad house where the hen crows louder than the cock)
 (読解)

 「雌鳥が鳴くと凶事がある」
 (読解) 普段は時を告げない雌鳥が鳴くと、悪いことが起こる前兆である。各地の俗信。

 面目ない
 (読解)

マ行モ

 「燃え杭には火がつきやすい」
 (読解)

 「儲けぬ前の胸算用」
 (読解)

 「目的は手段を正当かする」(The end justifies the means)
 (読解)

 餅屋は餅屋
 (読解) 何事もそれぞれの専門家がいるので、任せるのがいちばん良いということ。物事にはそれぞれ専門家があるといこと。

 持ちつ持たれつ
 (読解)

【最も】
 「最も美しい花が最も香りが良いとは限らない」
 (読解) 西洋の諺。

 「最も暗きは夜明け前」(The darkest hour is that before the dawn)
 (読解)

 「最も良い馬でも慣らすことは必要だし、最も頭の良い子どもでも教育は必要だ」 (The best horse needs breaking, and the aptest child needs teaching)
 (読解)

【本、元】
 「本木に勝る末木なし」
 (読解) 幹にまさる枝はない。最初のものが気にくわないからといって、何回取り替えてみても、結果的には最初ほどのものはなかったということ

 「元の鞘に収まる
 (読解) 仲違(たが)いしていた人たちが元の関係に戻る。離縁した夫婦が復縁する。

 「元(もと)の木阿弥(もくあみ)
 (読解) 手を加えた甲斐があって一旦良くなったものが、再び元のつまらない状態に戻ってしまうこと。折角(せっかく)の苦労や努力が無駄になること。

 「元も子もない
 (読解)
 (金の卵を抱くガチョウを殺すな、Kill not the goose that lays the golden eggs)

 「以て瞑すべし
 (読解) それによって安らかに死ねるだろう。それくらいできれば死んでも後悔しないから、それで満足すべきであるという意味。

 求めよさらば与えられん(Ask, and you shall be givin you.、Ask, and you will receive.)
 (読解)
 (類似諺) The squeaking wheel gets the oil.


【もの】
 「もの言わぬは腹ふくるる業
 (読解)

 「物言えば唇寒し秋の風
 (読解)

 「物は言いよう」
 (読解)

 「ものも言いようで角(かど)が立つ
 (読解) 同じことでも、言い方が悪いと、とげとげしく聞こえ、相手をおこらせるから気をつけようということわざ。

 「物は相談
 (読解) ひとりで考え込むより、まず人に相談してみるのが大事だということ。

 「物は試し
 (読解) 考えていても解決はしないので、何事も実際に行動してみるのが良いということ。

 「物事には、みなはじめがある」(Everything has (must have) a biginning)
 (読解)

 物事はなるようにしかならない(We shall see what we shall see)
 (読解)

 「模倣は最も誠意ある追従なり」(Imitation is the sincerest flattery)
 (読解)

 「桃栗三年、柿八年。ゆずは九年でなりかかり、梅は酸い酸い十三年。梨の馬鹿目が十八年。柚子は大馬鹿十八年。林檎にこにこ二十五年」など。
 (読解) 桃と栗は芽生えてから三年、柿は八年で実を結ぶということを踏まえて、どんなことでも、それなりに年月をかけなければ、実らないの意。旬の時期がこないと実を結ばないということを調子よく言ったことば。これには、続きがあって「桃栗三年柿八年、柚子は九年になりかかる、梅はすいとて十三年」とも言う。

 もろはの剣
 (読解) 一方には良いこともあるが、一方には危険もあるということ。

 文句をいうばかりでは仕方がない
 (読解)
 (類似諺) (直せないものは我慢しろ、What can't be cured must be endured)

【門前】
 「門前、市を為す
 (読解)

 門前の小僧、習わぬ経を読む
 (読解)
 (類似諺) A saint’s maid quotes Latin.

 「門に入らば笠を脱げ
 (読解)





(私論.私見)