ことわざ集5(ナ行)

 更新日/2019(平成31).2.17日


ナ行ナ

【名】
 「名は体を現す
 (読解) 人や物の名は、そのものの実体を言い表している。
 (類似諺)(名前と性質は一致する、Names and natures do often agree)

 名を汚す
 (読解)

 「名を捨てて実を取る
 (読解) 名誉や名声を得るよりも、実質的な利を取るほうが賢明である。
 (類似諺)(利は名誉に勝る、Profit is better than fame)

 「名を取るより得を取る」
 (読解)
 (類似諺) (利は名誉に勝る、Profit is better than fame

 「名を残す
 (読解)

【内】
 「内助の功
 (読解) 内部からの援助によって表面に立つ人の仕事を成功に導く功績。

 「内証話は江戸まで聞こえる」
 (読解)

 「内心の悪意をうわべの丁重さで隠す」
 (読解)
 (類似諺) (切り取ってしまいたい手にもキスする者は多い、Many kiss the hand they wish to cut off

【無】
 「無い袖は振れぬ
 (読解) 持っていないものはどうしてやることもできない。
 (類似諺) (空の袋は立たない、An empty bag will not stand upright)、(何もないところからは何も来れない、From nothing,nothing can come)、(A man cannot give what he hasn't got.)

 「ないよりまし」 (Better something than nothing at all.)
 (読解)

 無くて七癖
 (読解) どんな人でも多少の癖は持っているということ。
 (類似諺) (どの人にも特有の習癖がある、Every man has his particular habit)、(Everyone has his foibles)

 「なしのつぶて
 (読解)

 「直(なお)き木に曲がる枝」
 (読解) どんなに正しい人でも、人間である以上は短所や欠点は必ず有るものだ。

 「中身のない人間ほどよくしゃべる
 (読解)
 (類似諺) (Empty vessels make the most sound)

【長】
 長いものにはまかれろ
 (読解) 上に立つ人や強い者には逆らわずに、云うことを聞いていたほうが得だという諺。
 (類似諺) (If you can’t beat them, join them)、(流れに逆らうな、No striving against tfe stream)、(壊れるより曲がれろ、Better bow than break)

 「長生きすれば恥多し
 (読解)

 「長い目で見る
 (読解)

 長いものには巻(撒)かれろ
 (読解)
 (類似諺) (流れに逆らうな、No striving against tfe stream)、(壊れるより曲がれ、Better bow than break)、(もし叩く(殴る)ことが出来ないのなら、彼らに交われ、If you can't beat (lick) 'em, join 'em

 「長追いは無益(無用)
 (読解)

 「長く付き合うには、掛けは禁物」
 (読解)
 (類似諺) (短い掛け勘定は長い友達を作る、Short accounts make long friends

【鳴】
 鳴かず飛ばず
 (読解) 将来の活躍に備えて行いを控え、じっと力を蓄えていること。また、これといった活躍もしないでいることのたとえ。

 「鳴かない猫がネズミ取る」
 (読解)
 「鳴かぬ蛍が身を焦がす」
 (読解)
 「鳴く猫、鼠捕らず 」
 (読解) 鼠を捕るのは猫の仕事。人間でも口数の多い人に限って仕事をしない。実行が伴わないこと。

 「流れに掉さす
 (読解) 物事が順調に進行することのたとえ。?

【泣】
 「泣いても笑っても
 (読解)

 「泣いて暮すも一生、笑って暮すも一生
 (読解) 泣いてても笑ってても、人の一生には変わりない。ならば、できるだけ愉快に笑って暮らすほうが得だ、ということ。

 「泣いて馬謖を斬る
 (読解) たとえ愛する者であっても、規律を保つために違反者は処罰することのたとえ。

 「泣きっ面に蜂
 (読解) 不幸や不運が重なって起こることのたとえ。
 (類似諺) (不運は単独では来ない、Misfortune never come singly又はalone)、(降れば土砂降り、It never rains but it pours)、(One misfortune rides upon another's back)

 「泣く子と地頭には勝てぬ
 (読解) 道理の通じない者や権力のある者と争っても、勝ち目がないということ。

 「泣く子は育つ
 (読解) 子供が大きな声で泣くのは、元気のよい証拠だから、丈夫に育つということ。

【仲人】
 仲人口は当てにはならぬ
 (読解)

 「仲人口は半分に聞け」
 (読解)

 「仲人の嘘八百」
 (読解)

【情け】
 情けが仇(あだ)
 (読解) 好意でしたことが、かえって相手のためにならないこと。

 情けは他人の為ならず .
 (読解) 他の人に親切にした場合、いつか巡りめぐって自分にも良いことがある、ないしは他人だけの為になるのではなく、自分のためにもなるのだよという「情けは人の為には非ず」の意味。情けは他人の為にならないからかけるべきではない、という意味ではない。 人に情けをかければ、その相手のためになるだけでなく、巡り巡ってやがては自分によい報いとなって返ってくるということ。
 (類似諺) (親切を施せば、親切を返してもらう資格がある、One good turn deserves another)、(善をなせば己を益する、He benefits himself that does good to others(He who gives to another bestows on himself)

 情けを仇で返す
 (読解)

 「為せば成る
 (読解) 上杉鷹山が家臣に示した歌に「なせば成るなさねば成らぬ何事も。成らぬは人の成さぬなりけり」とあり、その気でやればやり遂げられないことはないの意。

 「夏は熱いものが腹の薬」
 (読解) 暑い時はどうしてもジュースやアイス、氷など冷たいものが欲しくなるが、これはとりすぎるとお腹を壊し肝心の食事が食べられなくなってしまう。熱い夏こそ、温かいものをしっかり食べ、体調を整えることが大切だということ。

【七】
 「七重(ななえ)の膝を八重(やえ)に折(お)る」
 (読解) 膝を幾重にも折り重ねるほど腰を低くするという意味で、丁寧な上にも更に丁寧に、懇願・謝罪する。

 七転び八起き
 (読解) 人生の道は、とてもけわしい道。何度失敗しても、それに負けないでまた立ち上がってがんばる姿勢(しせい)がだいじの意。
 (類似諺) (歩行は転倒の連続、A man's walking is succession falls


 「鉈を貸して山を伐られる」
 (読解)

 「菜っぱの肥やし」
 (読解)

【何】
 何かを本当だと証明するには、多くの証拠が必要だ
 (読解)

 何事も始めは難しい
 (読解)

 「何事もらしくが肝要
 (読解)

 「何食わぬ顔
 (読解)

 「何をするにも志が大切」(The will is as good as the deed)

 なんでもござれ
 (読解)
 (類似諺) (彼の網にかかるものは、すべてが魚だ、All is fish that comes to his net

 ナポリを見てから死ね
 (読解) ナポリの風景を見ずに死ぬのはもったいない。

 「怠け者の節供働き
 (読解) 普段怠けている者に限って、人が休む日に働くものである。
 (類似諺) (夕方近くになると怠け者は忙しくなり始める、Toward evening the lazy man beings to be busy

【生】
 「生木を裂く
 (読解) 相愛の男女をむりやり別れさせることのたとえ。
 (類似諺) 

 「生兵法は大怪我(庇)のもと
 (読解) 生半可な知識や技術に頼って物事を行うと、かえって大失敗をすることのたとえ。
 (類似諺) (わずかな知識は危険、A little knowledge is a fangerous thing

【習い】
 習い性となる
 (読解) 平素くり返しやっていると、その週刊はしまいに性質のようになる。いつもやっている習わしは第二の天性になる。
 (類似諺) (習慣は第二の天性、Habit is second nature

 「習うより慣れろ (Custom makes all things easy)
 (読解) まず始めは習わなければならない。自分でくり返しやっているうちに上手になり、そらでもできるようになるという諭し。
 (類似諺) (練習から完璧が生じる、Practice makes perfect.)、(楽に出来るようになるまでには、何事も難しい、All thing are difficult before they are easy

 奈落の底
 (読解) 地獄の底。そこから深い底、深い不幸の喩えとなる。

【成】
 「ならぬ堪忍するが堪忍
 (読解) もはや堪忍の限界というところまできても、なお堪忍するのが本当の堪忍ということである。
 (類似諺) (堪忍は苦いが,その果実は甘い、Practice is bitter, but its fruit is sweet

 「成り行き任せ(Let nature take its course.) 
 (読解)

 「成ると成らぬは目元で分かる」
 (読解)

【慣れる】
 「慣れればなんでも平気になる」(Custom reconciles us to everything )
 (読解)

 「慣れすぎると、侮りを招く」(Familiarity breeds contempt)
 (読解)

【汝】
 「汝以外の全てを許せ」(Pardon all but thysely)
 (読解)

 汝自身を知れ
 (読解) 自分が無知であることを自覚し、その自覚に立って真の知を得、正しく行動せよ。

ナ行ニ

 「煮え湯を飲(呑)まされる
 (読解) 信用して気を許していた者に裏切られて、酷(ひど)い目に遭う。

【二】
 二階から目薬
 (読解) 意のままにならずもどかしいこと。また、遠回りしすぎて、効き目のないことのたとえ。
 (類似諺) (孔雀の羽で太陽をあおぐ、Fanning the sun with a peacock's feather) 

 「二足の草鞋を履く
 (読解) 同じ人が、両立しないような二つの職業を兼ねること。

 「二兎(と)追う者は一兎も得ず
 (英文)He who runs after two hares will catch neither、He that hunts two hares at once will catch neither
 (読解) 兎はうさぎ。一度に二ひきの兎をつかまえようとすると、あっちこっちへにげられて、けっきょく一ぴきもつかまえられない。つまり、よくばって同時に二つのことをしようとすると、どちらもうまくいかないから、一つのことを一生けんめいやれという戒め。同時に二つのことをしようとすれば、結局どちらも成功しないということのたとえ。

 二度あることは三度ある
 (読解) 同じようなことが二度つづいたときには、かならずもう一度くりかえされるものだ。このことわざは、あまりよくないことについて、つかわれることが多い。
 (類似諺) (歴史は繰り消す、History repeats itself

 「二の足を踏む
 (読解) 決断がつかず、ためらう。尻込みする。

 「二の句が継げぬ
 (読解) 相手の言葉にあきれたり驚いたりして、次に言う言葉が出てこない。

 「二枚舌を使う
 (読解) 矛盾したことをいうこと。嘘をつくこと。

【似】
 「似たもの夫婦似たもの同士
 (読解) 夫婦は性格や好みがよく似るということ。また、性格や好みなどが似ている夫婦。
 (類似諺) (若い男には若い女がいるもんだ、Every Jack has his Gill) 

 「似たもの主従。主人が主人なら、家来も家来
 (読解)
 (類似諺) (この主人にして、この家来あり、Like master, like man)

 「似て非なるもの
 (読解) 見かけは似ていても、実質は違うもののこと。(道理に合っているようで、実は正しくない、という意味もある)

 「似てる者は似てる者を引っ張る」(Like draws to like)
 (読解)

 「匂い松茸味しめじ
 (読解) 香りなら松茸が一番だが、味ならしめじが一番であるということ。

 苦虫をかみつぶしたような顔
 (読解) 不愉快な表情の喩え。苦々(にがにが)しい気持ちである様子。また、いつも苦々しいげな顔付きをしていることや、そういう人の形容。

【逃】
 逃がした魚は大きい(Every fish that escapes appears greater than it is)
 (読解) 手に入れ損なったものは、立派なものに思われるものである。

 「逃げるが勝ち
 (読解)
 (類似諺) (かかと2つで手の四つ分、One pair of heels is often worth two pairs of hands

 「握れば拳(こぶし)開けば掌 (てのひら) 」
 (読解) 同じ掌でも握れば強力な拳となり、そのまま開いておけば、慈悲に満ちた掌になる。同一のものでもその人の意図によって色々と状態が変わる。ものはその時によって状態が違っていても、そのもとは皆同一だということ。

【肉】
 「肉を切らせて骨を断つ
 (読解) 捨て身で戦う覚悟のことをいう。

【憎】
 「憎い憎いは可愛いの裏」
 (読解) 男女関係で、憎い憎いと言うのは、本当はかわいいとか、愛しているという気持ちの表れであるということ。

 「憎まれっ子 世にはばかる
 (読解) 人からにくまれたり、きらわれたりするような人にかぎって、うまく世の中をわたっていくの意。人に憎まれるような者にかぎって、世間では幅をきかせるものだという意。
 (類似諺) (悪事は絶えず、A bad thing never dies)、(雑草は滅びず、Weeds never die)、(雑草はすぐ伸びる、Ill weeds grow apace (are sure to thrive) 、 (悪魔は自分のことだけ、The devil looks after his own

 日光を見ぬうちは結構というな
 (読解)
 (類似諺) (ナポリを見てから死ね、See Naples then die

 濁りに染まぬ蓮(にごりにそまぬはちす)
 (読解) 汚れた環境にあってもそれに影響されずに、清らかさを保つことのたとえ。

 西も東もわからぬ
 (読解) その土地の地理、事情に不案内であること。また、分別がないこと。

 偽の友は公然の敵より悪い(A false firiend is worse than an open enemy)
 (読解)
 (類似諺) 「公然の敵の方が偽の友より良い」(An open enemy is better than a false friend)。

 「にっちもさっちもいかない
 (読解) にっちは、二進の、さっちは三進の転じた言葉。

 「煮ても焼いても食えぬ
 (読解) 施す手段がなく、手に負えない。
 (類似諺) (老鳥は籾殻では捕らえられぬ、Old birds are not caught with chaff)、(He is too old a bird to be cought with chaff

 「柔和な応答は怒りを静める」(A soft answer turns away wrath)

【女房】
 「女房と畳は新しいほど良い
 (読解) 妻と畳は新しい方がすがすがしくて気持ちが良いということ。

 女房と味噌は古いがよい
 (読解)

 「女房の不作は六十年、亭主の不作はこれまた一生」
 (読解) 女房はとかくやきもちを焼くが、亭主は女房が考えるほどもてることはないということ。

 「女房の焼くほど亭主もてもせず
 (読解) 女房はとかくやきもちを焼くが、亭主は女房が考えるほどもてることはないということ。

 「女房鉄砲仏法」
 (読解) 女は殺気だった空気を和らげ、鉄砲は腕力の強いものを押さえ仏法は人の心を正しく教えこの三つによって世は安泰となる。

 「女房は半身上(はんしんしょう)
 (読解) 女房次第でその家の盛衰が決まるということ。

 「にわか雨と女の腕まくり」
 (読解) にわか雨というのは直ぐに止むし、女性が腕まくりをしても力が知れている。 「どちらも大したものではない」「怖がるほどの物ではない」と言う意味。

 「鶏を割くに焉(いずく)んぞ牛刀を用いん
 (読解) 小事を処理するのに、大人物に頼んだり大げさな方法を用いる必要はないというたとえ。

【人間】
 「人間到る処青山有り
 (読解) 自分の骨を埋めるところはどこにでもあるものだ。一生郷土にいるのでなく、志を立てて遠くへ行く気持ちを表したもの。大志を抱いて、故郷を出て大いに活躍すべきであるということ。

 「人間万事、塞翁が馬
 (読解)
 (類似諺) (悪事は時々変そうして幸福に変わる、An evil may sometimes turn out a blessing in disguise

 「人間の長所は欠点があることである」
 (読解) (ユダヤの格言)

 「忍の一字は衆妙の門」
 (読解) 忍耐は、成功のもとであるということ。


ナ行ヌ

【糠(ぬか)】
 「糠に釘
 (読解) 糠に釘を打つように、何の手応えも効き目もないことのたとえ。糠に釘をさしても、効果がない。つまり、手応えがなく効果がないことのたとえ。「豆腐にかすがい」や「のれんに腕押し」と同じ意味。

 「ぬかみそが腐る
 (読解) 声が悪いことや調子はずれの歌をさす。ぬかみそはもともとあまりいい匂いではなく、これがさらに腐るということは、とても我慢できないような嫌な匂いになる。こんなことから、調子はずれの歌を聴かされることは、ちょうど腐ったぬかみそをかがされるようで不愉快きわまりないという意味になる。悪声や調子外れな歌いぶりをからかっていうことば。

 糠味噌女房
 (読解)

 糠喜び
 (読解)

 抜け駆けの功名(こうみょう)
 (読解) 抜け駆けをしてたてた手柄。

【濡】
 「濡れ衣を着せられる
 (読解) 無実の罪を負わされること。また、根も葉もない噂、特に浮き名を立てられること。

 「濡れた者は水を恐れず」
 (読解) イギリスの諺。

 「濡れ手に泡ぬれ手にあわの掴みどり
 (読解) ぬれた手で細かいこくもつのあわをつかむと、べったりくっついて、苦労しないでもつかめることから、骨をおらずに大きな利益(りえき)をえることをいうことわざ。
 (類似諺) (They made easy money gains

 「濡れぬ先こそ露をも厭(いと)え」
 (読解) いったん過ちを犯すと、それ以上のひどい過ちを平気で犯すようになることのたとえ。
 (類似諺)

【盗】
 盗人猛猛(たけだけ)しい
 (読解) 盗みや悪事を働きながら平気でいたり、それをとがめられて逆に居直ったりすること。「ぬすっとたけだけしい」とも読む。

 盗人に追銭(おいせん)
 (読解) 盗人にさらに金銭をくれてやる意から、損をしたうえに、さらに損をすることのたとえ。盗人に追」とも言う。

 「盗人に鍵を預ける」「盗人に鍵」
 (読解)

 「盗人にも三分の理あり「盗ッ人の三分の理」
 (読解) 泥棒が盗みをするのにも、それなりの言い分がある。どんなことにでも、もっともらしい理屈はつけられるということ。
 (類似諺) (悪者は口実に事欠かぬ、The wrong-doer never lacks a pretext)、(悪人にも受け取る権利のあるものは与えよ、Give the devil his due

 「盗人にも仁義あり」(There is honor among thieves)
 (読解)

 「盗人の上米をはねる」
 (読解)

 盗人を捕らえて縄をなう
 (読解)

 盗人を捕らえてみれば我が子なり
 (読解) 事の意外さにどう対処したらよいか困ることのたとえ。また、身近な者でも油断できないということ。

 ぬるま湯につかる
 (読解)


ナ行ネ

【寝】
 「寝首を掻(か)く
 (読解) 人が眠っているところを襲って、首を斬ること。また、卑劣な手段で相手を陥れること。

 「寝た子を起こす」、「寝た子を起こすな」
 (読解) 寝ている子供を、用もないのに起こして泣かせるように、静かに収まっている物事に余計な口出しをして、再びもつれさせることのたとえ。
 (類似諺) (寝ているライオンを起こすな、Wake not a sleeping lion

 「寝耳に水
 (読解) 予想しなかった突然の出来事に驚くこと。不意の出来事や知らせに驚き慌てるたとえ。

 「寝る子は育つ
 (読解) よく眠る子は、丈夫に成長するということ。
 (類似諺) (Babies grow up in their sleep)

 「根掘り葉掘り
 (読解) 根を完全に掘り起こすように、何から何まで、事細かく、しつこく問ただすこと。「葉堀り」に意味はなく、「根堀り」に語呂を合せただけ。

 「根も葉もない
 (読解) もとになる事実もない、でたらめなこと。「根」はよりどころ、しょうこなどの意味だ。むずかしい熟語(じゅくご)でいえば、「根拠(こんきょ)」ということ。そうした「根」がないことを強めるために、「葉(は)」をおまけにつけくわえたのだ。

【願】
 「願いは思いの父」
 (読解)
 (類似諺) (The wish is father to the thought)

 「願ったり叶ったり
 (読解)

 「願っていることは信じやすい」
 (読解)
 (類似諺) (We soon believe what we desire)

【猫】
 「猫可愛がり
 (読解)

 「猫が顔を洗うと雨
 (読解)

 「猫なで声の鬼心
 (読解)

 「猫に鰹節(かつおぶし)
 (読解) 猫のそばに大好物の鰹節を置くこと。油断できないことのたとえ。
 (類似諺) (狼を信用して子羊の世話をさせるな、Never trust a wolf with the care of lamps)、(Like trusting a wolf to watch over sheep)

 「猫に小判
 (読解) ねこに小判(むかしのお金)をやっても、なんにもならないように、どんなに値打(ねう)ちのあるものでも、その値打ちのわからない人にはなんの意味もない。価値の分からぬ者に貴重なものを与えても無駄であることのたとえ。
 (類似諺) (豚に真珠、Throw(Cast) not your pearls before swine

 「猫の首に鈴」
 (読解) 猫の首に鼠が鈴をつけるのは至難なこと。いざ実行となると、難しいことのたとえ。

 「猫の手も借りたい
 (読解) どんな手伝いでも欲しいほど、非常に忙しいことのたとえ。

 「猫の額
 (読解)

 「猫は九生(容易に死なない)」
 (読解)
 (類似諺) (猫に命が9つある、A cat has nine lives

 「猫も杓子も
 (読解) 「杓子」は主婦の象徴という考え方があります。 「猫も杓子も」は 何かをするときに、役立たない主婦女性や猫まで引っぱり出して総出で行うという ことではないでしょうか。

 「猫を被(かぶ)る
 (読解) 本性を隠して、おとなしそうに振る舞うたとえ。

 「猫を殺せば七代祟(たた)る
 (読解) 猫は執念深いので、殺すと子孫七代までたたりがあるという俗説。

 熱しやすく冷めやすい
 (読解)

【ねずみ】
 「ネズミ捕らずがかけ歩く」
 (読解)
 (類似諺) (「ネズミ退治に家を焼くな」、Burn not your house to fright the mouse away

 熱を上げる
 (読解)

 「根も葉もない
 (読解)

 「年貢の納め時
 (読解) 滞納していた年貢を清算する時。悪事を働いた者が、捕らえられて罪に服する時。また、物事を諦めなくてはならない時。

【念】
 念には念を入れる
 (読解) 注意したうえにも注意を重ねよ。きわめて慎重に物事を行えという意味。
 (類似諺) 一度話す前に二度聞け、Hear twice before you speak once)、(You should make it doubly sure)、(You cannot be too careful)

 「念力岩を徹す
 (読解) どんなことでも一心に行えば、成し遂げられないことはない。

 「年年歳歳(さいさい)人同じからず
 (読解) 毎年毎年、人の顔ぶれが異なること。自然は不変なのに対して、人の世がはかなくて変化すること。

ナ行ノ

【能】
 「能ある鷹は爪を隠す
 (読解)実力のある者は、むやみにそれを誇示することはしないというたとえ。
 (類似諺) A really talented man doesn’t show off)、(静かな流れは深い、Still waters run deep)、(多く知る者は少なく語る、Who knows most says least) 、(猫は爪を隠す、Cats hide their claws

 能無しの口たたき
 (読解) 実力の無いものほど軽口をたたく。

 「嚢中の錐」
 (読解) 錐を袋に入れれば、袋が破れて、すぐに錐の先端が突き出る。すぐれた才能を持っている者は、どこにいってもすぐに知れる。袋の中に入れた錐の尖端が突き出るように、すぐれた人は多くの人の中にいてもその才能が自ずと外に現れるものであるということ。

 逃した魚は大きい
 (読解)
 (類似諺) (逃したすべての魚は実際よりも大きい、Every fish that escapes, appears greater than it is

 「軒を貸して母屋取られる
 (読解)

 残りものには福がある
 (読解) 人が選んだりとったりしたあとの、のこったものに、思いがけない幸運があるものだの意。
 (類似諺) (最後の者が最大の報いを受ける、Last come, best served)There is luck in the last helping

【望み】
 「望みなきとき、心破れる 」
 (読解)
 (類似諺) (Ifit were not for hope, the heart would break)

 「望みを得ることが長引くときは心を悩ます」
 (読解)
 (類似諺) (Hope deferred maketh the heart sick)

 「後の百より今五十
 (読解) 後で入るかもしれない多くのものより、少なくても確実に今手に入るものがよい。

【喉】
 のどが鳴(な)る
 (読解) うまそうなものを見て、食べたくてたまらないことをあらわすことば。

 喉元過ぎれば熱さを忘れる
 (読解 )熱いと感じるのは口から入って喉の入り口を通りすぎるまでのこと。何かに懲りてもすぐ忘れることです。
 (類似諺) Vows made in storm are forgotten in calms)、(危険が過ぎれば神を忘れる、Danger past, God forgotten

【上】
 「上り一日下り一時
 (読解) 上りには一日かかるところも、下りにはわずかな時間しかかからないという意。物事を作り上げるには多くの時間と労力が必要だが、壊すのは簡単だということ。

 「上り坂あれば下り坂あり」
 (読解) 道には上り坂もあれば、下り坂もあるように、人生も物事が良い方向に向かう時もあれば、反対にだめな時もあるということ。
 (類似諺) 

【蚤(のみ)】
 蚤の心臓
 (読解)

 「蚤の夫婦
 (読解) 妻のほうが夫よりからだが大きい夫婦。

 「鑿と言えば槌」 (読解)

【飲(呑)む】
 「飲まん酒に酔う」
 (読解)

 「呑む打つ買う
 (読解) 大酒を飲み、博打を打ち、女遊びをする。男の道楽の代表的なもの。

 「飲むに減らず吸うに減る」
 (読解)わずかな額でも積み重なると、大きな損失になるということ。

 飲めば死ぬ 飲まなくても死ぬ
 (読解) モンゴルの諺。

 「暖簾(のれん)に腕押し
 (読解) 手ごたえや張り合いのないことのたとえ。

【乗】
 乗りかかった船
 (読解) 乗った舟が岸を離れたからには、途中で下船できないことから、いったん物事を始めてしまった以上、途中でやめることができない。
 (類似諺) (出帆すれば、航海か沈むかしかない、 He that is out at sea, must eather sail or sink

 「乗るか反るか
 (読解) 体が前に伸びるか、後ろに反るか、という意味で、成功するか失敗するか、結果はともかく思いきってやってみよ、ということ。





(私論.私見)