千利休(1522−1591)の「利休百首」の一節。
「その道に入らんと思う心こそ我が身ながらの師匠なれけれ」。 |
「ただ湯をわかし茶をたててのむ許(ばか)りなる事と知るべし」。 |
「茶はさびて心は厚くもてなせよ道具は何時も有り合わせにせよ」。 |
「規矩(きく)作法守りつくして破るとも離るるとても本(もと)を忘るな」。 |
茶道に関しては、薮内紹智「源流茶話」の次の言葉も有益である。
「さびたるはよし。さわしたるはあしし。古語にも風流ならざる処、又風流とこれあり候、求めて風流なるは、かえって風流ならざるなり」。 |
「茶湯一会集」に次の言葉がある。
「一会に深き主意あり。そもそも、茶の湯の交会は一期一会といいて、例えば同じ主客交会するとも、今日の会に再びかえらざる事を思えば、実に我が一世一度の会なり」。
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「さるにより、主人は万事に心を配り、いささかも粗末なきよう深切実意を尽くし、客にも、この会に又遭い難き事を弁(わきま)え、亭主の趣向一つもおろかならぬことを感心し、実意を以って交わるべきなり。これを一期一会という」。 |
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