孔子「論語」

 更新日/2020(平成31→5.1栄和改元/栄和2)年.2.25日

 「論語の世界」。


【孔子「論語」】
 孔子「論語」の一節。
 「子曰く、学びて時に之に習う、亦説(よろこ)ばしからずや。朋(とも)あり遠方より来たる、亦楽しからずや。人知らずして慍(うら)みず、亦君子ならずや」。
 (解説)学而(がくじ)は篇の題名で、どの篇もそれぞれ最初に出てくる二字または三字をとり篇名としている。子は元来男子の美称であるが、論語の中で単に子といえば孔子をさす。
 (れんだいこ読解)

 「学問をして学んだことを実地に験してこれを繰り返ことは実に楽しいことである。遠方から友がやってきてよろづ論じあう、囲碁を打つのも楽しい。世間が私の実力を認めてくれない場合でも心に憤りを抱かず、平静穏やかな心境で自己の道を貫いていく生くことこそ本当の立派な人間といえるのではないか」。

 「有子曰く、其の人と爲りや、孝弟(こうてい)にして上(かみ)を犯(おか)すを好む者は鮮(すく)なし。上を犯すを好まずして乱を作すを好む者は未だ之れ有らざるなり。君子は本を務(つと)む。本立ちて道生ず。孝弟なる者は、それ 仁(じん)を爲すの本か」。
 (解説)有子は、名は若で孔子の門人にして孔子より43才若く、孔子と姿が似ていた。孔子、有若、子夏、子游、子張、子貢等の 学説は荀子に引き継がれていく。
 (れんだいこ読解)
 「その人柄が孝(子が親を敬愛する)、弟(弟が兄長に対して従順に応接する)ように孝弟なる人で道理に外れた人はまずいない。道理に外れることを好まない人で社会を乱す人は未だこの世に存在したことがない。君子はものの根本に務める。根本ができあがることにより道が生じる。これを思えば、孝弟なる人の為す道が仁道の根本と云えよう」
 直きを友とし、諒(まこと)を友とし、多聞(物知り)を友とするは益なり。便ぺき(お追従)を友とし、善柔(表面が丁寧なだけで誠実さが無い)を友とし、便ねい(小才は利くが、心のねじれた人)を友とするは損なリ(友を選ぶについての論語)

 「【孔子の名言】止まりさえしなければ、どんなにゆっくりでも進めばよい!好きなことを仕事にすれば、一生働かなくてすむ」。

 【偉大すぎる孔子の名言】
(1) 徳ある人を見たらその人に並ぶことをめざせ。
徳なき人を見たら我が身を振り返り自省せよ。
(2) 人間は逆境において人間の真価を試される。
人生の達人は逆境を楽しみ、順境もまた楽しむのです。
(3)  好きなことを仕事にすれば、一生働かなくてすむ。
(4) 十人が十人とも悪く言う奴、これは善人であろうはずがない。
だからといって十人が十人ともよくいう奴、これも善人とは違う。
真の善人とは、十人のうち五人がけなし、五人がほめる人物である。
(5) 止まりさえしなければ、どんなにゆっくりでも進めばよい。
(6) 二度と帰らぬものは過ぎ去った歳月である。 
二度と会うことができないのは死んでしまった親である。
(7) 最も賢い者と最も愚かなものだけが、決して変わることがない。
(8) 高貴な人間は自分自身に平俗な人間は他人に要求を課する。
(9) いくら口がうまくとも、上辺だけの愛想でごまかす人間は思いやりが足りないものだ。
(10) 言葉は誠実に。自分自身に対する誠実さと他人に対する優しさ、すべてはこの二つに包括される。
(11) 知らざるを知らずとなす、これ知るなり。
【読解】知らないことを知らないと自覚する。それが本当の知るということ。
(12) 良薬は口に苦くして病に利あり。
忠言は耳に逆らいて行いに利あり。
【読解】良薬は苦くて飲みにくいが病気には効く。よい忠告は、聞くのはつらいが、反省し行いを正せば自分のためになるということ。
(13)
 
その人を知らざれば、その友を見よ。
(14)
 
良心に照らして少しもやましいところがなければ、何を悩むことがあろうか。何を恐れることがあろうか。
(15)
 
物事を迅速にしたいと、望んではならない。小さな利点に目をとめてはならない。物事を早く行うことばかり望むと、十分になすことができない。小さな利点にとらわれると、大きな仕事が達成できない。
(16)
 
悪に報いるには正義をもってし、善に報いるには善をもってせよ。
(17)
 
過ちを改めざるこれを過ちという。
【意味】
 
誰でも過ちを犯すが、それに気づきながらも改めようとしないことこそ、本当の過ちであるということ。
(18)
 
人の本性はみなほとんど同じである。違いが生じるのはそれぞれの習慣によってである。
(19)
 
成功者は必ず、その人なりの哲学をもっているものだ。その哲学がしっかりしているからこそ、成功者の人生は揺るがないのだ。
(20)
 
過ぎたるなお及ばざるが如し。
【意味】
 
度が過ぎることも不足するのと同じように良くないということ。
(21)
 
君子は平安でのびのびしているが、小人はいつでもくよくよしている。
(22)
 
政治とは、誤りを正すこと。指導者が正しくあれば、民が間違えることはない。
(23)
 
最も賢い者と最も愚かなものだけが、決して変わることがない。
(24)
 
何ごとも楽しんでやりなさい。楽しんでやることで思わぬ力が発揮されるものなのだ。




(私論.私見)