孔子の「年代節論」

 更新日/2020(平成31→5.1栄和改元/栄和2)年.3.29日



【孔子の「年代節論」】
 この言葉は数え年74歳まで生きた孔子が、晩年に自らの生涯を振り返って述べたものである。
 「吾、十有五にして学に志し(志学)、三十にして立ち(而立)、四十にして惑わず(不惑)、五十にして天命を知る(知命)。六十にして耳順(したが)い(耳順)、七十にして心の欲する所に従いて矩(のり)を踰(こ)えず(従心)」。
 「私は15歳で、学問を志すようになり、30歳で、一通りの学びと経験を終え自分の見解と食い扶持を持つようになった。40歳で、どんな問題が起きても対処し得るに至り、自分の生きる方向が定まり、50歳で、我が人生の使命を悟った。60歳で、人の云うことや世間の慣わしに対して素直になり、70歳で、云うこと為すことが自然に順応するようになった」 。
 「人生七掛けの時代」。
 森田実/氏は面白おかしく次のように述べている。
 「わが人生を振り返って、論語流の言い方をすれば、吾十有五にして学を志すこと不徹底、三十にして立たんとすれど十分には立たず、四十にしてなお惑いつづけ、五十になっても天命を知らず、六十にして耳順わず、七十にして心の欲するところに従えば矩を踰えそうになる自分と戦いつづけている、という有様である」。




(私論.私見)