ケインズの「アルフレッド・マーシャル伝」

 (最新見直し2006.6.19日)



【ケインズの「アルフレッド・マーシャル伝」】
 ケインズ(1883−1946)の「アルフレッド・マーシャル伝」の一節
 「経済学の研究には非凡な特殊の天分が必要とは思われない。知的に考えるときには、哲学や純粋科学のより高級な学問に比較して、非常にやさしい学科ではなかろうか。しかもすぐれた経済学者、否、資格有る経済学者すら、珍鳥中の珍鳥である。やさしい学科でありながら優れた者が極めて少ないとは! 経済学の巨匠は、芸術家のように超然、廉潔でなければならず、しかも時には政治家のように地上近くにあらねばならぬ」。
 「経済学の巨匠はいろいろな天賦の才能の稀に見る組み合わせを持たなければならない」。
 「彼はいくつもの異なった方面において高い水準に達していなければならず、まだ余り一緒に存在することのない諸々の才能を併せ持たなければならない」。
 「だから彼は、数学者であり、歴史家であり、政治家であり、哲学者でなければならぬ」。




(私論.私見)