「こわい」 |
北海道・東北 |
「こわい」と聞くと、多くの人は「お化けが怖い」「お母さんが怖い」といったように、恐怖感を表す言葉をイメージすると思います。しかし、北海道や東北地域の「こわい」は「疲れた・しんどい」という意味を表します。つまり使い方としては「仕事のしすぎでこわい」「雪かきをしたから体がこわい」となるわけです。ちなみに他の地域でも「こわい」は標準語とは異なった意味で使われることがあります。たとえばですが、大阪での「こわい」は「硬い」という意味があるようです。 |
なげる |
北海道・東北 |
一般的に「なげる」という言葉は「ボールを投げる」「物を投げる」という使い方をします。しかし、北海道や東北地域の「なげる」は、「捨てる」という意味を持ちます。ですから使い方としては「ずっと着ていない服は、さっさとなげなさい」「ゴミをなげる」などとなります。他の地域の人からしたら、「ゴミをなげる」などと聞いたら「どこに投げるの?」「そんな遊びがあるの?」と勘違いしてしまいそうです。 |
おだつ |
北海道・東北 |
「おだつ」には「調子にのる」「ふざける」「はしゃぐ」「騒ぐ」といった意味があります。全国的にみるとその意味をすぐに理解するのは困難ですが、北海道などの一部地域では日常的に使用されている方言だそうです。「あんまり、おだっているとおしおきするよ!」「お前は美人さんを見たら、すぐにおだつな」といった使い方をします。ちなみにこの「おだつ」という言葉ですが、北海道や東北以外にも三重県や大分県でも同じような意味で使われているとのことです。 |
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あおなじみ(千葉県・茨城県など)
どことなく「おさななじみ(幼なじみ)」に似たような言葉の「あおなじみ」ですが、その意味はまったく異なります。主に千葉県や茨城県で使われることが多い「おあなじみ」には「青あざ」という意味があります。
「こないだタンスに体をぶつけてあおなじみができちゃった」「あおなじみができた箇所が痛い」といった使い方が正解となります。
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ごじゃっぺ(茨城県・栃木県など)
主に茨城県や栃木県の北関東で使用されることが多い方言です。「ごじゃっぺ」とは「馬鹿」「いい加減」といった意味合いがあります。仕事や勉強を丁寧にやらない人や約束を守らない人などに使いたくなる言葉ではないでしょうか。
「今度の責任者だけど○○君はごじゃっぺ(いい加減)だから任せられない」「おみゃ~は本当にごじゃっぺ(馬鹿)だな~」といった使い方があります。
この言葉は否定的表現ですが、言葉の響きは非常に面白いため、友人・知人・家族が失敗やミスをしたときには愛情を込めて「ごじゃっぺ!」と叱ってみてはいかがでしょうか。
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おいねー(千葉県・神奈川県など)
「おいねー」とは「いけない」「まずい」「困った」といった意味があります。ですから使い方としては「そんなことをしてはおいねー(いけない)よ」「今日は天気が悪くておいねー(困った)な」などとなります。
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しょーしい(新潟県)
信越地方の方言としてよく知られているものに新潟県長岡弁の「しょーしい」があります。「しょーしい」とは「恥ずかしい」を意味する言葉です。
「明日の学校の発表会、多くの人が来るからしょーしいな」「服を後ろ前に着てたみたいでしょーしいわ~」といった使い方をします。
「恥ずかしい」という標準語とかけ離れた言葉であるため、地元以外の人が聞くと「?」の感情が湧くこと間違いなしです。
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なっちょ(長野県)
こちらも信越地方の長野県の方言です。「なっちょ」には「どう」「いかがでしょうか」などの意味があります。
使い方としては「あんべなっちょだい(具合はどう?)」などとなります。「なっちょ」という方言は長野県全域ではなく、主に北部(北信濃)で使用されている方言のようです。
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はんごろし(富山県)
朝の人気ニュース番組でも取り上げられたことがある富山弁の「はんごろし」。その言葉だけ聞くと、思わず逃げ出したくなる気分になる方も多いでしょう。しかし、富山県ではまったく心配する必要はなし。
なぜなら富山の「はんごろし」というのは「おはぎ」「ぼた餅」のことを指すからです。つまり「今日ははんごろしにしようか~」というのは「今日はおはぎにしようか」という意味になります。
親切そうな人、優しそうな人たちが「はんごろし」という言葉を使うのはとてもびっくりしますが、決して逃げないように。
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けっこい(静岡県や愛知県など)
「けっこい」とは「きれい」を表す方言となります。「○○君のお姉さんはけっこいね」「あの女優さんはけっこいな」といった使い方が一般的です。
他の地域の方からすると「あんたけっこいな~」といわれてもピンとこないかもしれませんが、褒め言葉ですので思いっきり喜んでもかまいません。
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おそぎゃー(愛知県)
数ある方言の中でも比較的有名なのが名古屋弁です。「おそぎゃー」は名古屋弁のひとつであり、「恐ろしい」「怖い」といった意味を持ちます。
「あの人はすぐ怒るからおそぎゃー」「前の車がフラフラ走っていておそぎゃーね」などと使います。言葉の響き的にも、どこか恐ろしさを感じる方言ではないでしょうか。
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ケッタマシーン(岐阜県・愛知県など)
「ケッタマシーン」とは「自転車」を指す方言だそうです。地域によっては単に「ケッタ」と表現することもあります。
「○○公園にケッタマシーンで集合しよう」「明日はケッタで会社に行こうかな」といった使い方をします。他の地域の方からしたら「新しいロボット?」などの疑問が湧いてくるでしょう。全国的にみてもインパクトが大きい方言です。
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ほっこり(滋賀県・京都府など)
現代社会で「ほっこり」と聞くと「癒し」「安堵」という意味合いが強いですが、滋賀県や京都府などでも「仕事がひと段落して、人心地つく」といったニュアンスで使われています。
しかし、滋賀県の近江地方では「疲れる」「うんざりする」といった意味合いで使用されるようです。使い方によっては他都道府県と真逆の意味を持つ言葉となりますので、注意しておきましょう。
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さら(大阪府など)
「笑いの聖地」とも呼ばれる大阪府では、漫才などを通じて多くの関西弁を見たり、聞いたりすることができます。その中で他の地域で発しても意味が通じない関西弁のひとつに「さら」があります。
関西の「さら」は「新品」を意味する言葉です。関西以外の地域では「さら」と聞くと「お皿」とイメージするのが一般的です。関西出身の方から「この車、さらやで」といわれても「お皿じゃないじゃん」といったツッコミを入れないようにしましょう。
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いぬ(兵庫県・奈良県など)
全国的には「いぬ」と聞くと動物の犬が真っ先に浮かんでくるはず。しかし兵庫県、奈良県、大阪府など一部関西地域の「いぬ」には「帰る」「去る」といった意味があります。「仕事終わったからそろそろいぬで」「調子悪いからいぬわ」「はよいぬで」といった使い方が一般的です。
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はぶてる(山口県など)
「はぶてる」とは「拗ねる」「いじける」という意味を持つ方言です。「○○ちゃん、またはぶてるのかね?」「あんたはすぐはぶてるな」といった使い方があります。
人の声が聞き取れない環境や小さな声で「はぶてる」といわれると、「ハブ出る」とも聞こえそうで驚いてしまうかもしれません。
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かやす(愛媛県など)
四国の愛媛県などで使用されることが多い「かやす」という方言。この言葉には「こぼす」「ひっくり返す」という意味が含まれています。
「ジュースをかやす」「コップに水が入っているからかやしたらダメだよ!」などの使い方が一般的です。ちなみに「かやす」という言葉は、関西の一部地域でも使われることがありますが、こちらは「返す」といった意味があるそうです。
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はわく(九州地方)
九州地方の方が標準語と間違えていることが多い方言のひとつに「はわく」があります。「はわく」とは「掃く」を意味する方言です。
つまり使い方としては「玄関をほうきではわく」となるわけです。九州地方全域では通用する言葉ですが、他の地域の方に伝えると「何?」と聞き返されることもありますので注意しておきましょう。
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いっちょん(福岡県・長崎県など)
主に福岡県や長崎県で使用されることが多い方言です。「いっちょん」には「少しも」「全然」という意味があります。「いっちょん好きじゃない」「いっちょん勉強できんかった」といった使い方をするのが一般的です。
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うちなーんちゅ(沖縄県)
「うちなーんちゅ」とは沖縄生まれの人を指す言葉です。沖縄の人(地元人)は自分たちのことを「うちなーんちゅ」と呼びます。
「うちなー」には「沖縄」という意味が含まれていますが、もともとの「おきなわ」が「おきなー」になり、最後に「うちなー」に変化したといわれています。
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