漢字解剖含意考

 更新日/2023(平成31.5.1栄和改元/栄和5)年.5.31日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、「漢字解剖含意考」をものしておく。このコーナーも追って充実させるつもり。

 2017.1.14日 れんだいこ拝


【吐】
 「吐く」の「吐」と云う字を分析すると、左に口、右上に+、その下に-と書く。-のことを云わなくなると、-の字が消えて「叶う」と云う字になる。なるほどの「吐く」と「叶う」の関係である。

【命】
 「命」という字を分析すると、上から順に「人」、「横一」、「叩く」と書く。これは、「人は生きている間じゅう叩かれてなんぼ」と読める。「命」とはそういう風なものと心得、「叩かれてなんぼに値打ちがあるのが命」と了解すべきなのではなかろうか。

【念】
 「念」の字を分析すると、「今」の「心」と書く。これは、今目の前にいる人を大事に、今目の前にあることを大事にするという意味であると了解すべきなのではなかろうか。

【親】
 「親」の字を分解すると、左上に「立つ」、その下に「木」、右に「見る」と書く。これは、「木の上に立って、子供たちの遊ぶ様を見守るのが親の子育てである」と了解すべきなのではなかろうか。

【正】
 「正」の字を分解すると、上に「一」、その下に「止まる」と書く。これは、「一度止まって正しいかどうか判断する。これが正の意味である」と了解すべきなのではなかろうか。

【「辛いと幸せは横一あるなしの違い」】
 「辛」と「幸」という漢字はよく似ている。「辛」は「つらい」、「幸」は「さち」と読む。「辛」という字に「一」(よこいち)を足すと「幸」、「幸」から「一」を取ると「辛」になる。辛いは、文字通り幸せの一歩手前なんだな。

 「辛」は「+」(プラス)の上に「立つ」と書く。それに「一」を加えると「幸」になる。「一」とは何か。それは「ときの流れ」を云う。辛いときを凌げば幸せになる。「幸せ」の土台は「辛い」である。そういう時があるから幸せになれると云うことを漢字が教えてくれている。(「漢字しあわせ読本」参照)

【主】
 「主」の上の「`」は「炎」、下の「王」は「台座」を意味する。これによれば、「主」とは、「今いる場で炎のように燃えて生きる」という意味になる。燃えて生きれば、自ずと周囲を照らす。そいう生き方が、自分の人生を、自分が主人として生きることになる。今いる場で燃えて生きなければ、主人として生きることはできない、と云う諭しになる。(月刊「致知」主幹コラム参照)
















(私論.私見)