その15 子育て、教育論、修身論

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.2.15日

【手塚治虫の母の子育て言】
 「淡々と生きる風雲舎 」の「才能を引き出す」の「漫画の天才として知られる手塚治虫(享年62歳)に纏(まつ)わる逸話」参照。
 手塚治虫は、生徒もエリート、先生もエリートの池田師範付属小学校というエリートの通う学校の生徒だった。ある時、治ちゃんが授業中にノートに漫画を描いていた。先生が見咎(みとが)めた。「授業中に漫画を描いているとはなにごとだ」。治ちゃんは怒られ、お母さんが呼び出しを受けた。お母さんは帰ってきて 、「治ちゃん、今日学校から呼び出されて先生に言われたんだけど、授業中に漫画を描いていたんですって?」、「うん、描いていたよ」、「どんな漫画を描いていたの、ちょっと見せてちょうだい」、「いいよ」。持ってきた漫画を母親は何も言わずに1ページ目から読み始めた。そして終わりまで読んで、とても面白いと思った。「お母さんはあなたの漫画の世界で第一号のファンになりました。これからお母さんのためにおもしろい漫画をたくさん描いてください」と言った。天才手塚治虫が誕生した瞬間である。

 普通の親なら「何やってんのよ、あんたは」と怒る。しかし、手塚治虫のお母さんは違った。描いた漫画を誉めてやることで子供の才能を引き出した。子供が伸びたい方向に伸びようとするのを、なぜ社会の常識や親の思いで潰すのか、その芽をなぜ摘み取るのか? 世間はそこにそろそろ気が付いたほうがいい。 子育てとは、じつは難しくない、子供が伸びていきたい方向に伸ばしてやればいい。逆にいえば、伸びたい方向に伸びていくのを邪魔しないこと。

【山本五十六の名言】
 「山本五十六 戦後70年の真実 (NHK出版新書 462)」参照。
(1) 人は神ではない。誤りをするというところに人間味がある。
(2) 中才は肩書によって現はれ、大才は肩書を邪魔にし、小才は肩書を汚す。
(3) 人は誰でも負い目を持っている。それを克服しようとして進歩するものなのだ。
(4) どんなことでも部下の失敗の責任は長官にある。下手なところがあったらもう一度使う。そうすれば必ず立派に成し遂げるだろう。 
(5) 苦しいこともあるだろう。云いたいこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣きたいこともあるだろう。これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である。 
(6) 今どきの若者は全くしょうがない。年長者に対して礼儀を知らぬ。道で会っても挨拶もしない。いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。その若者が、こうして年を取ったまでだ。だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。
(7) 男は天下を動かし、女はその男を動かす。 
(8) やってみせ、言って聞かせて、やらせてみ、 ほめてやらねば人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

【本田圭佑の名言】
 「本田圭佑という哲学 世界のHONDAになる日」。
(1) 何で他人が俺の進む道を決めんねん。自分の道は、自分が決める。
(2) 勝負を決めるのは準備。なかでも気持ちの準備以上のものはないと思う。
(3) 成長スピードが日本人のままじゃダメなんすよ
(4) 頭の中ではメッシやクリスティアーノ・ロナウドを超えるプレーをしている。
(5) 壁があったら殴って壊す。道が無ければこの手で作る。
(6) 「こうなりたい」が「こうなければならない」に変わる。
(7) 一年後の成功を想像すると日々の地味な作業に取り組むことができる。
(8) 地位や安泰なんて考えるようだったら、今の僕はない。
(9) 自分の夢、そんなに簡単に諦められるかって話でしょ。
(10) オレの人生は挫折の連続なんです。でもそこからはい上がろうとして、未知の世界を知ることもある。

【相田みつをの名言「一寸千貫」】
 むかし、大工さんから聞いた言葉です。一寸とは約3.3センチのことです。 一寸角の細い柱でも千貫の重みに耐えられるということです。ただし、まっすぐならば・・・。そのむかし、阿説示という青年の歩く姿勢のよさに魅かれて舎利弗という人が尋ねました。「あなたのお師匠さんは?」。その師こそお釈迦様。それが縁で舎利弗は親友の目連と共にお釈迦様の弟子になったということです。生きる姿勢が正しければ、どんな重みにも耐えられるはず。一寸千貫だから、苦しい時こそ姿勢をのばせ!!。「一寸千貫、一寸千貫」。苦しいことにぶつかるたびに私の誦えた呪文です。







(私論.私見)