格言・名句(短)その1(ア~サ行)

 更新日/2020(平成31→5.1栄和改元/栄和2)年3.15日

 司馬遷著「史記」は格言の宝庫である。道議と常識と知恵の最高の教科書でもある。

 【愛】
 「愛叉は憎しみと共演しないとき、女は凡庸な役者だ」(ニーチェ「善悪の悲願」)
 「愛してもその悪を知り、憎みてもその善を知る」(礼記)
 (解説) 礼記は「五経」の一つ。周末から漢代に至る古礼についての儒者の説を収録したもの。この言葉は、盲目的な愛と増に警戒し、心を広くもって愛憎を弁えるべきことを進言している。軽挙妄動を戒める言葉の一つであるように思われる。
 「愛する人が病気なら、ただ心配するのではなく、健康、活力、治癒を想像しなさい」(ジョゼフ・マーフィー) 
 「愛は惜しみなく与う 」(トルストイ)
 「愛は幸運の財布である。与えれば与えるほど、中身が増す」(W.ミュラー)

 「アイデアが重要なのではない、一つのアイデアをどうやって具体的にしていくかが重要だ」(井深大)

 【悪】
 「悪事千里を走る。主イエスは云う。この世で覆われているもので現されないものはなく、人の手で隠されているもので明るみに出ないものはない、知られずに済むものはない。あなたの隠れた行いを、隠れた所で神が見ておられる」(聖書の言葉意訳)
 「悪法もまた法なり」(古代ギリシアの哲学者・ソクラテス)
 (解説) ソクラテスは、ポリス(都市国家)の一員であるかぎり悪法にも従わなければならないとして、死刑を甘受した。
 「悪魔は9割核心に迫る事を言い、1割で巧妙なウソをつく」

 【朝】
 「朝蜘蛛(は縁起が良い)」
 (解説) 朝蜘蛛に出会うと縁起が良い、逆に夜の蜘蛛は縁起が悪いと云う意味である。「夜の蜘蛛は親の顔でも殺せ、朝の蜘蛛は取って懐に入れろ」という言葉もある。その理由は次の通り。蜘蛛は晴天の日にしか網を張らない。朝、蜘蛛が網を張っている姿を見つけたらその日は一日良い天気である可能性が高い。こういう天気の時は良い気分になり決め事が進む。朝蜘蛛は福を持ってきたり、お客さんがやってくる前触れであり、縁起の良いものと捉えられる。逆に夜の蜘蛛は盗人や泥棒が来る前触れであると云われている。興味深い「迷信諺(ことわざ)」の一つである。
 「朝に道を聞かば夕に死すとも可なり」(孔子)

 【足】
 「足の皮は厚きがよし、面の皮は薄きがよし」(儒医・三浦梅園・1723-1789「戯示学徒」)

 【明日】
 「明日ありと思う心の仇桜 (あすありとおもうこころのあだざくら)、夜半(よわ)に嵐の吹かぬものかは
 (解説) 親鸞上人の和歌で、夜半の嵐で桜がいっぺんに散るように、人の命も突然の事故や病気でいつ死なないとも限らない。だから一日、一日を大切に生きていかなければならない、という意味。
 「明日何を為すべきかを知らない人間は不幸である」(ゴーリキー「フォーマ・ゴルデーエフ」)
 「明日の朝にしようと言ってはならぬ。朝が仕事を仕上げて持って来てくれるわけでは無い」(司教・クリソストムス)

 【汗】
 汗は自分で掻きましょう。手柄は人にあげましょう」、「相手に点数稼がせる」

 【遊び】
 「遊びをせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん。遊ぶ子供の声聞けば、わが身さへこそ動(ゆる)がるれ」(平安時代の歌謡集「梁塵秘抄」)。

 【頭】
 「頭が良くても、堅ければどうしようもない」
 「頭が全てと思う者の愚かさよ! 」
 「頭で考えるな 肌で掴め」(ブルース・リー)

 【アダム】
 アダムが耕し、イブが紡いだとき、誰が領主であったか」(ジョン・ボール・1328-1381「フロワサールの『年代記』」)
 (解説) ボールは、イギリス宗教改革の先覚者であり、ラテン語の聖書の英訳に取り組んだウィクリフ(1320-1384)から強い影響を受け、更に過激に論考していったため「ケントの気狂い坊主」と云われた。

 【新しい】
 「新しい葡萄酒は新しい皮袋に入れるものだ」(新約聖書)

 【あちこち】
 「あちこちを旅して廻っても自分から逃げることは出来ない」(ヘミング・ウエイ)

 【あなた】
 「あなたが深淵をのぞく時、深淵もまたあなたをのぞいている」(ニーチェ)
 「あなたの顔を日に向けよ。そうすればあなたは影を見ることができなくなる」(女流教育家・ヘレン・ケラー)
 「あなたの実力以上に有徳であろうとするな!できそうもないことを己に要求するな!」(F.W.ニーチェ・独の哲学者「ツァラトゥストラはこう言った」)
 「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」(ガンジー)。

 「アホにアホ云う人はホンマのアホでっせ」(藤山寛美)

 【アメリカ】
 「アメリカ企業の凄いところは、状況に応じて社員を上手く使い、勝負どころで的確な判断を下せることだ。つまり、大局を見極められるトップがいるということなのだ」

 危うきこと累卵の如し
 (解説) 司馬遷著『史記』の一節で、その危ないこと、あたかも卵を積み重ねたようである、の意。累卵は卵を積み重ねること。きわめて危険な状態にあるという意味。

 「過(あやま)てばすなわち改むるに憚ることなかれ」(論語・学而第一)」
 「過ちて改めざる、是(これ)を過ちと謂う(孔子)
 (解説) 過失を犯したとき、これを取り繕うのはよくない、過ちを自覚して改めようとしないのが真の過ちである、との意。

 【あらゆる】
 「あらゆる恐怖の中で最も恐るべき恐怖は狂気にとりつかれた人間である」(ドイツの詩人シラー・1759~1805)

 「あらゆる堕落のなかで最も軽蔑すべきものは――他人の首にぶらさがることである」(ドストエフスキー『白痴』)

 「あらゆる芸術の士は、人の世をのどかにし、人の心を豊かにするがゆえに尊い。(漱石)」
 「あらゆることに深い意味があるわけではない。太陽は輝いているから、輝いているのであり、幸せな子供時代を送ったからではない」(E.S.スターン)

 【ある】
 「ある一人の人間が傍にいると、他の人間の存在など、まったく問題にならない時がある。それが恋というものである」(ツルゲーネフ)
 「或る程度の精神の不健康さなしに、誰も詩人にはなりえない。 或いは叉、誰も詩を楽しむことは出来ない」(T.H.マコーレイ)
 「或ることを為した為に不正である場合のみならず、或ることを為さない為に不正である場合も少なくない」(マルクス・アウレーリウス「自省録」・神谷恵子訳)


 「言う者は水に流す、言われた者は石に刻む」
 「家は洩らぬ程、食事は飢えぬ程にて、足ることなり」(南坊宗啓「南方録」)
 いかなる個人も時代の子である」(ヘーゲル)
 「いかなる人の知識も、その人の経験を越えるものではない」(J.ロック・英の哲学者・政治思想家)             
 「いかなる師にも盲目的に従うことを禁ずるものは、伝統それ自身なのである」(ロダン・1840-1917「遺言」)
 「いかなる名参謀も、将師の決断力不足だけは補佐できない」(クラウゼヴィッツ)
 「いかに長く生きたかではなく、いかによく生きたかが問題である」(セネカ)
 (解説) セネカは古代ローマ時代のストア学者で元老院議員。皇帝ネロの家庭教師を務めた。セネカはネロを諌めたため自殺を命じられ、非業の最期を遂げた。
 いかに多くの罪悪が『国家のため』という美名の仮面のもとになされたことか」(マクドナルド)
 (解説) マクドナルド(James Ramsay MacDonald,1866-1937)は英国の政治家。最初の労働党内閣の首相。
 「いかに弱き人と言えども、その全力単一の目的に集中すれば必ずその事をなし得る」(春日潜庵(せんあん)明治の儒家)
 怒りは愚かな者を殺し 妬みは馬鹿者の生命を奪う」(旧約聖書)
 「怒った人間は口を開いて目を閉じる」(カトー)
 「怒りの鎮まる時 後悔がやってくる」(ソフォクレス)
 「勢いを見て機を察すべし」(勝海舟)
 (解説) 世の中のことというものは、何事もぶち壊すことは小さな力で出来るが、万事、成功さすためには大変な苦労がいるものである。それから、物事には、「勢い」と「機」というものがあって、いくら全力を尽くしてみても、「勢い」に逆らっては、ものごとは成功しないし、また「勢い」は熟していても「機」をつかむに敏でなければ、これまた成功しない。
 「勢い、もし使い尽くさば、禍必ず至る」(日本の諺)
 (解説) 勢いがあるからといってやりすぎれば必ず転落する、との意。
 生きる事の最大の障害は期待を持つという事であるが、それは明日に依存して今日を失う事である」(哲学者 セネカ)
 「憤りをもって過去を振り返るな。 恐れをもって未来をみるな。 しっかりと現在を見つめよ」(J.サーバー[1894-1961](米:小説家.随筆家))
 「意見というものは結局感情によって決められる、知性によってではなく」(H.スペンサー[1820-1903]・英:進化論哲学者)
 「諌めてくれる部下は、一番槍をする勇士より値打ちがある」(徳川家康)
 「医師の薬を用いるに、下医は薬を毒と為し、中医は毒を毒に使い、上医き毒を医に用う」(鎌倉時代の「沙石集」)。
 「一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり」(教育者・福沢諭吉)
 「一芸は万芸に通ず」(世阿弥「花伝書」、宮本武蔵)
 「一見大したことのない仕事でも、思い切って全力を注ぐことだ。仕事を一つ征服する毎に実力が増していく。小さい仕事を果たせる様になれば、大仕事の方はひとりでに片がつく」(デール・カーネギー・アメリカの社会教育家)。
 「一切の善の始まりであり根であるのは、胃袋の快である」(哲学者・エピクロス)
 「一丈の堀を越えんと思わん人は、一丈五尺を超えんと励むべきなり」(法然又の名を源空・1133-1212「一言芳談」)
 一緒に縛り首になろう(let us hang together)」(ベンジャミン・フランクリン)
 「一生の仕事を見出した人は幸福である。彼には他の幸福を捜させる必要はない」(思想家、歴史家・トーマス・カーライル)
 「一生のうちには色々な好機が訪れる。問題はその機会を捕まえられるかどうかである」(松下幸之助)
 「一将功成りて万骨枯る」(曹松)
 (解説) 曹松(そうしょう)は唐末の詩人。一将軍の戦功の陰には万人の兵士の死がある、との意。
 「一なれば治まり、二なれば乱る」(荀子)
  (解説)組織というものは、指導部の意思が統一していれば安泰だが、指導部が分裂して対立すれば必ず乱れる、という意味。
 「一日生きることは一歩進むことでありたい(湯川秀樹)」
 「一日の苦労は一日にて足れり」(新約聖書)
 「一年の計は、穀を樹うるに如くはなく、十年の計は、木を樹うるに如くはなく、 終身の計は、人を樹うるに如くはなし」(中国の春秋時代、名宰相と呼ばれた管仲)。
 「一利を興すは一害を除くに若かず(耶律楚材)
 (解説) 耶律楚材(やりつそざい)は中国・元王朝の名臣。新しいことを一つ始めるより、それまでに害になっていたことを一つ取り除いたほうが勝っている、の意。
 「一流のリーダー、二流のボス
 「石を抱きて淵に入る」(今昔物語) (韓史外伝)
 (解説) 自殺的行為の意。今昔物語は平安後期の説話集。作者不詳。自ら好んで大きな危険を冒し、意味もなく自滅すること。
 「意識とは絶望の関数である」(キルケゴール)
 「急いで結婚する必要はない、結婚は果実と違って季節はずれに成ることはない。」(トルストイ)
 「急がず 休まず」(ゲーテ)
 「忙しい人間は涙のための時間を持たない」 (バイロン)
 「衣食足りて栄辱を知る
 (解説) 司馬遷著『史記』の一節で、衣食が足りて生活の憂いがなくなれば、自然に名誉を重んじ栄辱を知る、の意。
 「衣食足りて礼節を知る
 「偉人の企てを立派に受け継ぐことが、偉人の生命を引き延ばすことになる」(思想家、劇作家・ベルナール・フォントネル)
 「寧(いず)んぞ馬上を以て之(こ)れを治むべけんや
 (解説) 司馬遷著『史記』の一節で、兵力で天下を治めることはできない、の意。
 「いつまでも続く不幸というものはない。じっと我慢するか勇気を出して追い払うかのいずれかだ」(作家・ロマン・ローラン)
 「いつまでも若くありたいと思うならば、青年の心をもって心としなければならない」(政治家・ウィリアム・グラッドストン)
 「古(いにしえ)虚言(きょげん)無し」(韓非)
 (解説) 昔から使われてきた格言には、嘘やでたらめはないという意味です。同様な言葉として、 「良き金言、警句は、どの時代にも食事と同じように滋養を与え、何世紀にもわたって生きつづけるものである」(ニーチェ)という言葉もある。
 「井の中の蛙大海を知らず」(荘子)
 (解説) ひとりよがりを戒めた格言。
 「今は憂世に思い置く事なし。さらば暇申して」(平忠度ただのり・1444-1484)
 「いのち短し、恋せよ乙女、紅きくちびるあせぬまに
 「今が最悪の事態と言える間は最悪ではない」(シェークスピア)
 「今が最善だと思っても、それは今日の最善であり、 明日の最善ではない。物事は日々進歩している」(松下幸之助[1894-1989](松下電気器具製作所創業))
 「今は実際みんなお先真っ暗でござんすよ」(若山牧水・1885-1928「石川啄木の啄木日記」)
 「未だ生を知らず いずくんぞ死を知らん」(論語)
 「いまだかって1度も敵を作った事のないような人間は決して友人も持たない」(テニスン)


 「上、下を知るのに三年、下、上を知るのに三日」
 「牛飼いが歌詠む時に世の中の新しき歌大いにおこる」(伊藤左千夫「左千夫歌集」)
 「嘘も方便である。しかし善意から発したものでなくてはならない」
 「宇宙は正義に味方する!」(アメリカ公民権運動の指導者キング博士の信念)
 10月18日
 ■「宇宙はわれわれひとりひとりのなかにある」(オグララ・ラコタ族)。

 「瓜田に履を納れず。李下に冠を正さず」。
 (現代語訳)瓜の畑の中で靴を履き直すと、瓜を盗むと疑われる。李(すもも)の木の下で冠を被り直せば、李を盗むと疑われる。

 「運命と云うものは、人をいかなる災難に合わせても、必ず一方の戸口を開けておいて、そこから救いの手を差し伸べてくれるものよ」(セルバンテス「ドン・キホーテ」)
 「運命の中に偶然はない。人間はある運命に出会う以前に自分がそれをつくっているのだ」(政治家・トーマス・ウィルソン)
 「運命はな……災難にあわせても、一方の扉を必ず開いて、救いの道を残すのじゃ」(作家・セルバンテス)
 「運、不運はナイフのようなものだ。その刃を握るか柄を握るかで、我々を傷つけたり、役に立ったりする」(アメリカの詩人J・R・ローウェル)
 「運命の中に偶然はない」(ウィルソン)
 「運は我々から富を奪うことは出来ても、勇気を奪うことは出来ない」(セネカ)


 「絵は語らざる詩であり、詩は語る才能を伴いし絵なり」(プルタルコス「シモニデスの生涯」)
 「英知は泉である。その水を飲めば飲むほど、ますます大きく、力強く、再び吹き出してくる」(アンゲルス・ジレジウス「さすらいの天使」)
 「益者三友」(論語)
 (解説) 正直な人、博識な人、誠実な人は付き合って為になる、という意。
 「偉くなるには、まず大将のふところに入ることだ」(田中角栄)
 「遠慮なければ近憂あり」(孔子「論語」)
 (解説) ここでの「遠慮」とは控え目のことではない。「遠慮」とは「遠い将来を熱慮する」という意味です。「近憂」とは近くの心配事のこと。「長期的視野に立って将来のことや広く大きい世界を熱慮しなければ、いつか必ずよくないこと(禍)が起きる」という警告である。
 「演説とは英語にて『スピイチ』と云い、大勢の人を会して説を述べ、席上われ思うところを人に伝えるの法なり。我が国は古(いにしえ)よりその法あるを聞かず」(福沢諭吉「学問のすすめ」の一節)。
 「燕雀 ( えんじゃく ) いずくんぞ 鴻鵠 ( こうこく ) の志を知らんや」(史記の「陳勝世家」)
 (解説) 秦の貧しい農民であった陳勝 ( ちんしょう ) は、ある日、いつものように雇われ農夫として働いていたが、ふと手を休めて側にいた仲間に、「ああ、苦しいときの仲間というのはいいものだなあ。もし、金持ちになってもお互い忘れないようにしよう」と言った。それを聞いた者が、「なに言ってるんだ。雇われ農夫のお前が金持ちになるなんて笑わせないでくれよ」と言うと、陳勝は天を仰ぎ、「ああ、燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや(ツバメやスズメのようなちっぽけな鳥が ( おおとり ) の大きな志がわかるはずがない)」と言って嘆息した。

 その後、陳勝は徴用されて兵役につくことになり、
大沢郷 ( だいたくきょう ) まで来た時、大雨にあって足止めされた。秦の法律は極度に厳しかったため、目的地に着く期限に遅れれば斬罪になるかも知れなかった。大志を胸に抱いていた陳勝はむざむざと罪を受ける道を選ばず、共に徴用された900名の仲間に対してこう演説した。「諸君は、雨に遭って約束の期限に遅れた。これは秦の法律では斬罪に当たる。ここで逃げても死罪は免れない。どうせ死ぬのだ。同じ死ぬ身ならば大いに名を挙げてみようじゃないか。王侯将相 ( おうこうしょうしょう ) 、いずくんぞ ( しゅ ) あらんや!(王や諸侯、将軍、宰相は生まれながらに決まっているわけではない、誰でもなれるのだ)」。

 こうして、陳勝は同僚の
呉広 ( ごこう ) と共に秦に対する反乱を起こした。陳勝呉広の乱は反秦感情の追い風を受けて火のごとく広がり、陳勝自信も一時「 ( ちん ) 王」を名乗って勢力を伸ばしたが、結局、部下の手に掛かって落命した。しかし、勢いは変わらず、ついに秦は3代で滅び、劉邦によって再び中国は統一される。これを「陳勝呉広の乱」と云う。


 「おあしす運動」(おはよう・ありがとう・失礼します・すみません)
 「負いかた一つで、重荷も軽い」(作家・ヘンリー・フィールディング)
 「大いなる若気の至りが個性の芽を育てる」(本田宗一郎)
 「大きな町には大きな孤独」(ストラボン)
 「大きな悲しみには勇気をもって立ち向かい、小さな悲しみには忍耐を持って立ち向かうのです。そして一日の仕事を終えたら安らかに眠るのです。あとは神が守ってくださるのです」(ビクトル・ユーゴ)。
 「多くの仕事をしようとする者は、今すぐに一つの仕事をしなければならない」(実業家・ロスチャイルド)
 「多くの婦人を愛した人間よりも、たった一人の婦人だけを愛した人間の方が遙かに深く女というものを知っている」(トルストイ)
 「大きい街には大きな孤独」(イギリスの諺)
 「大きな敗北を別にすれば……大きな勝利ほど恐ろしいものはない」(軍人、政治家・アーサー・ウェリントン)
 「臆病でためらいがちな人間にとって、一切は不可能である。なぜなら、一切が不可能のように見えるからだ」(詩人、作家・ウォルター・スコット)
 「王侯将相いずくんぞ種あらんや
 「王にせよ農夫にせよ、その家において平和を見いだす者は最も幸福な人である」(ゲーテ)
 「王侯の宮廷や貴族の応接室では、しばしばおべっかと嘘が功績や能力などより幅を利かす」(アダム・スミス・1723-1790「道徳情操論」)
 「大文字ばかりで印刷された本は読みにくい。休日ばかりの人生もそれと同じだ」(言語学者・ヘルマン・パウル)
 「起きて半畳、寝て一畳、天下とっても二合半
 「臆病者の目には、常に敵が大軍に見える」(織田信長、長篠の合戦)
 「起こったことをそのまま受け入れることは不幸を克服する第一歩である」(哲学者、心理学者・ウィリアム・ジェームズ)
 「怒った人間は口を開いて目を閉じる 」(カトー)
 「驕(おご)れる者は久しからず、ただ春の夜の夢の如し…」(「平家物語」)
 教える事は二度習う事である」(モラリスト・ジョセフ・ジュベール)
 「おなじ河を二度下ることはできない」(ヘラクレイトス)
 「同じ状況でも、凡将が見ればピンチであり、名将が見ればチャンスである
 己の欲せざる所を人に施すことなかれ」(『論語』)
 「おのれの職分を守り黙々として勤めることは、中傷に対する最上の答えである」(政治家、大統領・ジョージ・ワシントン)
 及ばぬは猶過ぎたるに勝れり」(徳川家康)
 (解説) 孔子に「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」という言葉がある。徳川家康はこの言葉を意識して、出過ぎるよりもむしろ控え目のほうがよいという家康独特の考えを遺訓として残した。
 思うに希望とは、もともとあるものともいえぬし、ないものともいえない。それは地上の道のようなものである。もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ
 (魯迅、短編小説「故郷」の最後の一節)
 面白きことのなき世を面白く」(高杉晋作)
 「凡(およ)そ人の上に立って下のいさめを聞かざる者の、国を失い、家を破らざるは、古今ともこれなし」(徳川家康)
 (解説)指導者として部下の忠告に耳を傾けない者は例外なく国を滅ぼし家を絶やす
 「終わりを慎むこと始めの如くなれば、則ち敗るる事無し」(哲学者・老子)
 (解説) 仕事は最後の仕上げを始めの時の様に慎重にやればしくじることはない。
 「女は深く見る、男は遠くを見る(グラッペ)


 「会議は踊る、されど進まず」(リーシュ大公)
 (解説) 1814年9月~1815年6月のウィーン会議に集まった各国代表が社交に明け暮れて本題の議事が進まなかった様子を皮肉った言葉。リーシュ大公はベルギーに領地をもつ貴族で、コスモポリタンといわれた。
 「快楽こそ生まれつきの善である」(エピクロス
 「快楽を得ようと努力するのではなく、努力そのものの中に快楽を見出す事、それが私の幸福への秘密である」(作家・アンドレ・ジート)
 快楽は罪だ そしてときとして罪は快楽だバイロン
 「顔の表情が感情を左右する重要な要素であることは明らかである」(フリッツ・シュトラーク・独:社会心理学者)
 「科学者になるには自然を恋人としなければならない。自然はやはりその恋人のみ真心を打ち明けるものである」(物理学者、文学者 ・寺田寅彦)
 確信は真理にとってウソより危険だ」(フリードリッヒ・ニーチェ、1878年)
 「『革命の経験』をやり遂げることは、それを筆にすることよりも、より愉快であり、より有益である」(レーニン・1870-1924「国家と革命」)
 「かくも僅かしか為さず、かくも為すべき事多くして」(政治家・セシル・ローズ)
 学問そのものは自らの使用法を教えない」(ベイコン・1561-1626「随筆集」)
 学問のある馬鹿は、無知な馬鹿よりもっと馬鹿だ」(劇作家 モリエール)
 「過去に無知な者は同じ過ちを犯す運命にある」(米国の哲学者・ジョージ・サンタヤーナ)
 過去に目を閉ざす者は現在に盲目になる元西ドイツ大統領のヴァイツゼッカーが終戦40周年の1985年におこなった演説のくだり
 過失の弁解をすると、その過失を目立たせる」(シェイクスピア「ジョン王-4篇3場」
 「形あるものが役立つのは、形無き空間が根底で形ある物を支えているからである」(『老子』11章)
 勝つことばかり知りて負くることを知らざれば、害その身に至る」(徳川家康「遺訓」

 ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」(肥前国平戸藩第9代藩主、松浦静山が残した言葉。野村克也元楽天監督が2010自民党党大会に参加し、引用した)

 「家畜ですら牧場を去るべき時機を知っている。愚かな人は、自分の食欲の限度を知らない」(アンデルセン「断片」) 
 かってない困難からは、かってない革新が生まれ、かってない革新からはかってない飛躍が生まれる」(松下幸之助)
 「悲しみは、人に打ち明ける事で、たとえ癒されはしないまでも、やわらげられる」(B.P.カルデロン)
 「悲しむことはない。いまの状態で何ができるかを考えて、ベストを尽くすことだ」(哲学者、作家・ジャン・ポール・サルトル)
 金があれば世の中何でもできる。しかし青春は金では買えないのだ」(ライムント)
 「金を貸すと金も友達もなくしてしまう」(シェイクスピア)
 金は良い召使でもあるが、悪い主人でもある」(政治家、哲学者・フランシス・ベーコン)
 金も地位も名誉も欲しくない、命すら要らぬというのはバカだが、そのバカこそ天下国家のためになる」(西郷隆盛)
 「金持ちでも貧乏でも、自分の家庭で平和を見出せる人が、一番幸福な人間である」(ゲーテ)
 「金を失うことは小さい事である。信用を失うことは大きい事である。勇気を失うことは自分を失う事である 」(大山倍達)
 禍福は糾える縄の如し」 (史記)
 (解説) 史記のなかの言葉です。禍が福となり、福が禍となるのは、ちょうど撚り合わせた縄のようなもので、世の常だという意味です。「成敗の転ずること糾える縄の如し」という言葉もあります。
 「神と悪魔が闘っている。その戦場こそ人間の心の中だ」(ドストエフスキー)
 (解説) ドストエフスキー(1821-1881)はロシアの小説家。「罪と罰」、「悪霊」、「カラマーゾフの兄弟」などの作品がある。
 神々は死んだ」(二ィチェ・1844-1900「ツァラツゥストラはかく語った」)
10月18日
 ■「神はすべてのものをシンプルに創った。インディアンの人生はとてもシンプルだ。わしらは自由に生きている。従うべきただひとつの法は自然の法、神の法だ。わしらはその法にしか従わない」(ラコタ族マシュー・キングの言葉)
 神は人の敬いによって威を増し、人は神の徳によって運を添う
 「下問を恥じず」(論語)
 (解説) 自分より下の者にものを聞き、教えられることが恥ずかしいと思うなということ。
 「彼(相手)を知り、己を知れば、百戦して殆(あや)うからず。彼を知らず、己を知らざれば、戦う毎に必ず殆うし」(孫子『謀攻扁第3』)
 夏炉冬扇(かろとうせん)」(『論衡』)
 (解説) 夏の火鉢と冬のうちわ。役に立たない意見のたとえ。『論衡』は中国後漢の学者・王充(おうじゅう、27~97年ころ)の著書。
 「可愛くバ五つ教えて三つ褒め、二つ叱って良き人とせよ」(二宮尊徳の教訓歌)
 「感覚が麻痺するような生活は、時に幸せを鈍化させるのではと」(ボクシング・WBAミドル級世界王者の村田諒太選手(32)が、飛行機に乗った際に感じた若者に対するボヤきをフェイスブックに綴る)。
 「『姦淫するなかれ』と云へることあるを汝等きけり。されど我は汝等に告ぐ、すべて色情を懷きて女を見るものは、既に心のうち姦淫したるなり」(マタイ 5.27)
 「感謝する事を知らぬ子供を持つことは、蛇の歯よりもいかに怖るべきことか」(劇作家・ウィリアム・シェークスピア)
 「簡単なことを完璧にやる忍耐力の持ち主だけが、いつも困難ことを軽々とこなす熟練を身につける」(ドイツ詩人・シラー)
 「願望の実現が夢の内容である」(フロイト・1856-1939「精神分析学入門」)


 「機械ある者は必ず機事あり。機事ある者は必ず機心あり」(『荘子』) 
 (解説) 「機械」の意味の取り方によって二つの解釈がある。諸橋轍次著『中国古典名言事典』は、「機械」を物体と解釈する。次のような解説である。 「機械ができると、便利と考え、その機械を用いる仕事が起こってくる。ところが、機械はからくりであるから、このからくりに従事していると、いつとはなしにそれに振りまわされ、いわゆる機心、投機心が起こってくる。つまり、機械の発達は喜ぶべきことではあるが、機械に振りまわされては、人間の心の不在を招く」。 これに対し「機械」を「巧妙なからくり」「巧みなからくりをする油断のならない人間の行動」と、精神論的に解釈する見方がある。主婦と生活社刊『成語大辞苑』はこの立場だ。私も「機械ある者」とは「巧妙なからくりを使って奇策を弄する者」との解釈だ。

 「機事」とはたくらみのこと、「機心」とは「たくらむ心」のことである。このような「機心」ある人物がいったん権力を握ると、過度の権謀術数が横行するようになる。政界のなかに疑心暗鬼を生み出し、不安をかき立て、いたずらに善良で正直な人間を陥れるような暗い陰謀が横行するようになる。

15時間前
 ■「危機は人を変えます。普通の人をより賢くしたり、より責任感の強い者に変えます」(作者不詳)
 「岸を見失う勇気が無ければ、新しい太洋を発見できない」(ジード)
 「疑心は暗鬼を生ず」(「列子」)
 「奇跡は誰にでも毎日起きている。本当のチャレンジは、それに気づいて、受け入れること」(E.S.スターン)
 木に縁(よ)って魚を求める」(孟子)
 (解説)[手段が誤っているという意味。孟子(BC372-289)は中国・戦国時代の思想家]
 「危急存亡の秋(とき)」(諸葛孔明)
 (解説) この言葉の意味は「危機が迫り、生き残れるか滅びるかの重大局面にある」というものです。「秋」とは「収穫の秋」から転じて「大切な時期」を意味します。中国の三国時代、諸葛孔明が劉備の没後、後主劉禅(りゅうぜん)に奉った上奏分「出師表」(すいしのひょう)のなかの言葉です。国の将来を思う孔明の忠誠心を表したもので、これを読んで泣かない者は忠臣ではないとまで言われてきた有名な句です。
 「狐はわが身をとがめずして罠を責める」(ブレーク)
 (解説) ブレークは英国の詩人(1757-1827)。
 「義務は知ることは容易だが、人がいちばん果たしたがらないものだ」(イギリスの諺)
 「義を見てせざるは勇無きなり」(論語)
 希望は人を成功に導く方法である。希望がなければ、何事も達成できるものではない」(へレン・ケラー
 希望は不幸な人間の第二の魂である 」(ゲーテ)
 「希望は強い勇気であり新たな意志である」(ルター)
 「希望は永久に人間の胸に湧く。人間は常に現在幸せであることはなく、いつもこれから幸せになるのだ」(ポープ「人間論」)
 「逆境の利益とはすばらしいものだ」(シェイクスピア)
 「逆境と苦悩のにじみ出る所に真実はある」(メンケン)
 「逆境は最良の教師なり」(ディズレーリ)
 「逆境にも希望と喜びがなくはない」(ベーコン)
 「牛乳を配達する人間は、これを飲む人間よりも健康である」(西洋の諺)
 「京ニ居レバ京者ノ外ノ知恵ヲ出セ、江戸ニ居レバ江戸者ノ外ノ知恵ヲ出セ」(思想家・海保青陵)
 「ギョエテとは俺の事かとゲーテいい」
 行を省みる者は其の過ちを引かず(晏嬰)
 (解説) 晏嬰(あんえい)は中国・春秋時代の斉国の宰相(紀元前500年頃)。自分の行動を反省することを忘れない者は同じ過ちを繰り返さない。
 玉の杯底無きが如し」(韓非子)
 (解説) 外見はよいが役に立たないもののたとえ。
 「九じんの功をいっきに欠く
 (長い間の努力もちょっとした手違いで失敗すること)
 今日できることは明日まで延ばすな
 「今日の問題をまじめに考えるという態度をもっていないならば、 明日の事は絶対に考えることは出来ない」(中野重治[1902-79](詩人.小説家.評論家):啄木と「近代」)        
 「境遇が人間を作るのではない。人間が境遇を作るのだ」(政治家ベンジャミン・ディズレーリ)
 「境遇とか!われ境遇を作らん」(ナポレオン
 「共同の所有物は共同でなおざりにする」(中世ラテンの諺)
 「恐怖感を持つ人間は、善いことよりも悪いことを信じやすく、悪いことは誇大に考えやすい」(クラウゼウィッツ)
 「金銭は底のない海のごとし。良心も名誉も溺れて浮かばれず。借金するのは自由を売ることなり」(政治家、出版業者、科学者・ベンジャミン・フランクリン)
 「金言は一人の人間の機知であり、万人の知恵である」(19世紀のイギリスの社会批評家・ジョン・ラスキン)


 「愚者は自分の経験から学び、賢者は他人の経験から学ぶ」(ビスマルク)
 「悔は凶より吉におもむく道なり」(中江藤樹
 「空想は知識よりも重要である」(アインシュタイン)
 「偶然は準備のできていない人を助けない」(パスツール)
 「薬(仏法の事)あればとて毒を好むべからず」(僧侶・親鸞)
 「口に蜜あり、腹に剣あり」(「唐書」の「李林甫伝」)
 「国乱るれば則ち良相を思う」(史記)
 (解説) [国が乱れたとき、その危機を救う立派な宰相の出現を望む……]。
 「苦悩をくぐりぬけて歓喜へ!」(ベートーベン)
 「苦しみの中に道はひらかれた」(アグネス・スメドレー)
 「黒猫でも白猫でも、ねずみを取るのはいいネコだ」(鄧小平)
 「君は舟なり。庶人は水なり。水はすなわち舟を載せ、亦、水はすなわち舟を覆す」(荀子)
(解説) 政治の要諦を水と船の関係に例えて説諭している。政権は国民の意思によって支えられている事を示唆している。
 君子は交わり絶ゆとも悪声を出ださず」(史記)
 (解説) 司馬遷著『史記』の一節で、指導者はたとえ交際が途絶えても相手の短所・悪口などを口にしない。
 君子は本(もと)を務(つと)む。本立ちて道生ず」(論語)
 (解説) 指導者は何よりも根本を重視しなければならない。根本が定まってはじめて道を開くことができる。
 「君子は安けれども危うきを忘れず、存すれども亡ぶるを忘れず。治まれども乱るるを忘れず。ここを以って身安くして、国家保つべきなり」(易経)
 君子は豹変す」(易経)
 「君子は和して流れず。強なるかな矯たり。中立してかたよらず。強なるかな矯たり」(中庸)


 「稽古とは一より習い、十を知り、十よりかへる元のその一」(千利休)
 経験は最良の教師である。ただし授業料が高すぎる」(カーライル)
 (解説)[カーライル(1795-1881)はイギリスの思想家。著書に「衣装革命」、「フランス革命史」などがある。
 鶏口となるも、牛後となるなかれ」(中国古典「戦国策」)」
 「芸術は音楽に憧れる。とすれば同じ意味合いで、思想は言語に憧れる。政治は宗教に憧れる」(れんだいこ)
 「芸術家である前に人間であること」(ロダン・1840-1917「遺言」)
 「結局、勝利は流した汗と涙の量による」(田中角栄)
 「結婚前にはしっかりと目を開き、結婚してからは目をつむっていることだ」(神学者、警句家・トーマス・ヘラー)
 「決闘に侵略決闘と防衛決闘の区別があると考えるのは馬鹿げたことではないか」(弁護士レービンソン)
 「月雪花は一度に眺められず」(日本の諺)
 「謙虚であることをわきまえている人は最高のことを企てることができる」(ゲーテ・1749―1832)
 言論の自由を殺すのは真理を殺すことである」(ミルトン)
 「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する
 「元始、女性は太陽であった。真正の人であった」(文学者・平塚雷鳥)
 「現場に神宿る」(中坊公平)
 「賢者は他人の体験から学ぶ」、「賢者は歴史に学ぶ」(ビスマルク)
 「言には必ず防あり、行には必ず検あり」(後漢の「中論」の一句)
 (解説) 言葉を口にするには備えが必要、行動を起すには検討が必要という戒め。
 「言論の自由ではなく、自由な言論を!」(竹中労)
 「言論の自由を殺すのは真理を殺すことである」(17世紀イギリスの詩人ミルトン・1608―74)  
 「剣を取る者は、皆、剣で滅びる」(『新約聖書』)


 「孤に徹し、衆と和す」
 「光陰矢のごとし」
 「行為する者にとって、行為せざる者は最も過酷な批判者である」
 「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」
 「口耳の間は、すなわち四寸のみ。なんぞ以って七尺の身を美にするに足らんや」(「じゅん子」の「口耳の学」)
 (解説) 耳から口までの距離は僅かに四寸、その耳で聞いたものをすぐに口から出すような学問では、七尺の体に行きわたらせることはできない。
 幸運は心の準備ができている者を好む(パスツール)
 「幸福とは、そのまま変わらないで続いて欲しいような、そんな状態である」(フォントネル・1657-1757「幸福論」)
 「幸福は、「行動する手間」を省く人のところには来ない。幸福とはその人間の希望と才能にかなった仕事のある状態を言う。不幸とは働くエネルギーを保ちながら、無為に過ごしている状態をいうのである」(B.ナポレオン[1769-1821](仏:軍人.皇帝)
 幸福だけの幸福はパンばかりのようなものだ。食えはするがごちそうにはならない。無駄なもの、無用なもの、余計なもの、多過ぎるもの、何の役にも立たないもの、それらがわしは好きだ」(ユーゴー「レ・ミゼラブル」)
 「巧言令色鮮し仁」(孔子・「論語」)
 (解説) 言葉を巧みに操り表情をつくって飾る者には仁はない。口先がうまくて愛想のいい人には、真実の心を持っている人は少ない。
 「香餌の下には必ず死魚あり」(兵法書・『三略』)
 「功遂げ身退くは、天の道なり」(哲学者・老子)
 (解説) 仕事をやり遂げたならば、さっさと引退してしまうのが天の道にかなったやり方である。
 「国士無双
 (解説) 司馬遷著『史記』の一節で、国中に並ぶ者のない人、の意。
 「心ここに在らざれば視れども視えず、聴けども聞こえず」(『大学』)
 「心に愛がなければ、どんな言葉も相手の胸に響かない」(心の燭/カトリック教會)
 「心は天国を作りまた地獄を作る」(ミルトン)
 「志定まれば 気さかんなり」(吉田松陰)
 「後生畏るべし」(孔子・「論語」)
 (解説)「後生」は後輩、若者の意味です。諸橋轍次教授の『中国古典名言事典』によると、この言葉の意味は、「若者は、おそるべきもの、貴ぶべきものである。勉強と努力によって、将来どんなに成長し大きな仕事をするかわからないから」、[年若い後輩は、気力、体力とも充実しており、努力しだいでおそろしい可能性をもっている]というものです。孔子はこの言葉につづけて「焉(いず)くんぞ来者(らいしゃ)の今に如(し)かざるを知らんや」(このような若者が将来、現在の自分以上になるかもしれないのである)と言っています。『論語』は江戸時代から1945年まで日本の教育の基本文献でした。「後生畏るべし」は長い間にわたって日本指導層の重要な規範になっていました。「後進に道を譲る」という言葉がありますが、多くの真面目な指導者は後進を尊重してきました。これは日本社会の優れた伝統であり、これが日本社会の活力になっていました。
 五色のけばけばしい色彩は人間の目をくらます」(『老子』12章)
 「古人の跡を求めず古人の求めたる所をもとめよ」(松尾芭蕉)
 孤独は、すべてすぐれた人物の運命である」(ショーペンハウアー)
 (解説)ショーペンハウアーは19世紀のドイツの哲学者で、厭世的哲学を説いた人です。この言葉の意味は、「責任が重く、有能な人ほど孤独に耐えていかなければならない」というものです。
 「国家の実力は地方に存する 」(徳富蘆花)
 「コップに半分の水を見て、『もう半分しかない』と自重を促すのは銀行であり、『まだ半分も残っている』と勇み立つのは経営者というものである」
 言葉は磨けば宝石よりも光り輝き、正しく使えば、どんな武力にも負けない力を発揮する
 孤独は山になく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の『間』にあるのである」(三木清「人生論ノート」)
 子に過ぎたる宝なし。千の倉より子は宝」(幸若「鎌田」)
 子供には、すべて、最も大きな可能性がある」(トルストイ)
 「この世の中に人間ほど凶悪な動物はいない。狼は共食いをしないが、人間は人間を生きながら丸呑みにする」(ガルーシン、19世紀のロシアの作家)
 「この世の人は、男は女にあうことをす、女は男にあう事をす」(『竹取物語』)

 この世の中で一番むずかしいことは、自分自身を知ることである」(ターレス)

 「この世界における大事件の歴史は、犯罪史のほか何ものでもない」(ヴォルテール)
 「高慢には必ず墜落がある」(シェークスピア)
 「高慢は常に破滅の一歩手前であらわれる。高慢になる人はもう勝負に負けている」(ヒルティ)
 (解説)[ヒルティ(1833-1909)はスイスの法律家、哲学者、政治家。著書に『幸福論』『眠られぬ夜のために』などがある
 「五十にして四十九の非を知る」(『淮南子』)
 「ゴルフはアホには最高のゲーム」(英国貴族にして詩人のサー・ウォルター・シンプソン)
 これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者の如かず」(学者・思想家 孔子)
 「維(こ)れ鵜(てい)梁(りょう)に在り。其の翼を濡(ぬら)さず」(『詩経』)
 (解説) 『詩経』は中国最古の詩集の中の1節。。このなかに次の詩がある。「鵜」とはペリカン。鵜が梁(流れを堰き止めて魚を獲る装置)の上で翼を濡らす苦労をせずに魚を得ている、ということ。つまらない人物が本来つくべきではない高い地位についている――という意味である。
 「『これが最悪』などと言える間は、まだ実際のどん底なのではない」(劇作家・ウィリアム・シェークスピア)
 「これは意見が一致しないだろうということで、みなの意見が一致した」
 「子を思う親の心で弟子を導け」(双葉山)


 「最高の男性は独身者の中にいるが、最高の女性は既婚者の中にいる」(R・L・スチブンソン)
 「災難に逢う時節には災難に逢うがよく候  死ぬ時節には死ぬがよく候、これはこれ災難を逃るる 妙法にて候」(良寛)
 才能はひとりでに培われる。しかし、性格は世間の荒波にもまれてつくられる」(ゲーテ「タッソー」)
 「才能が終わると形式が始まる」(リーベルマン)
 「才能とは、自分自身を、自分の力を、信ずることである 」(露のプロレタリア文学最大の作家・ゴーリキー)
 「才能と意志の欠けているところに、一番嫉妬が生まれる」(ヒルティ)
 さいは投げられた(The die is cast)」(武将、政治家・ジュリアス・シーザー)
 (解説) 紀元前49年1月12日、カエサル(シーザー)が「賽は投げられた!」と叫んでルビコンを渡った。この時の決行決断の言葉。
 財産の貧乏を治すことはやさしいが、精神の貧乏を治すことはできない」(モンテーニュ)
 (解説) モンテーニュ(1533~92年)はフランスのモラリスト。
 財布が軽ければ心は重い」(ゲーテ)
 最良の予言者は過去なり」(バイロン) 
 「座して食らえば、泰山も空(むな)し」
 「最大の説得力は実践だ」(土光敏夫)
 昨夜の考究も今朝にはこれを冷笑する見識を持たなければならない 」(19世紀、英国の探検家・バートン)
 (解説)
 「酒と人間とは絶えず闘い、絶えず和解している仲の良い2人の闘士のような気がする。負けた方が常に勝った方を抱擁する。     (ボ-ドレ-ル 仏の詩人)」
 「酒に対いては当に歌うべし 人生は幾何ぞ 」(武帝・曹操猛徳)
 (解説) 酒を飲んだら大いに歌って、歓を尽くそうではないか。人生なんて短いものだぞ。
 「酒の一杯は健康のため、二杯は快楽のため、三杯は放縦のため、四杯は狂気のため」(哲学者・アナカルシス)
 雑草とは何か?その美点がまだ発見されていない植物である」(エマーソン「共和国の繁栄」)
 「悟りとは悟らで悟る悟りなり 悟る悟りは夢の悟りぞ」
 「されば人、死を憎まば生を愛すべし、存命の喜び日々楽しまざらんや」(徒然草)
 「去る者、日々に疎し」
 去る者は追わず、来るものは拒まず」(哲学者・孟子)
 参加することに意義あり
 「残虐はすべて弱さから生ずる」(セネカ)
 「山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し」(王陽明)
 「三人の女を互いに喧嘩をさせず、うまく御していくだけの力量がないと、一国の宰相にはなれぬ(中国の俗諺)


 士たる者、その志を立てざるべからず。それ志あるところ、気も又従う」(吉田松陰)
 「塩漬けのない肉と折檻されない子供は腐敗する」(デンマークの諺)
 「四季はそれぞれ季節が来れば常に我々に一番良い」(思想家、随筆家・ヘンリー・ソロー)
 「至言は耳にさからう」(韓非子)
 「自己に慢じて先に進む事を知らざる人は、身を終わるとも達人に成り難し」(向井去来)
 「自己を知ることはやがて他人を知ることである」(三木清)
 「自己を燈明とし依処とせよ」(仏陀)
 地獄への道は善意で敷き詰められている
 「仕事が楽しみなら、人生は天国だ! 仕事が義務なら人生は地獄だ!」(哲学者・セネカ)
 真実(事実)は小説よりも奇なり」(詩人・ジョージ・バイロン)
 「事実がわかっていなくても前進することだ、やってる間に事実もわかってこよう」(フォード)
 「自然より出て自然に帰る」(アウレリウス)
 「時代が欲求するなら受けて立つ人間になれ」()
 「時代閉塞の現状に宣戦しなければならぬ」(石川啄木・1885-1912「時代閉塞の現状」)
 士は己を知る者のために死す
 死中に活を得、活中に死を得」(仏書 碧巌録(へきがんろく))
 (解説)死を覚悟して物事を行えば、かえってその中に生きる道が得られ、生きることにのみ執着して物事を行うとその為に死ぬ事にもなる。
 「死に至る病とは絶望の事である」(キェルケゴール)
 「死んでから佛になるハいらぬもの 生きたる中によき人となれ」(某禅師の狂歌)
 「死はあるいは泰山より重く、あるいは鴻毛より軽し」(司馬遷「報任卿書」)。
 「詩とは感情の神経を掴んだものである。生きて働く心理学である」(萩原朔太郎・1866-1942)
 子孫の為に計画を立てる場合、美徳は相続されないことを忘れてはならない」(トーマス・ペイン「コモン・センス」)
 実があるなら今月今宵、一夜明ければ誰も来る
 (解説) 幕末志士高杉晋作が長州奇兵隊を創設する際に、即興で詠んだ都都逸(どどいつ)。
 「実に敵という敵の中で山の神ほど恐ろしい敵はない」(森鴎外)
 「失敗の言い訳をすると、その失敗を際立たせる」(シェークスピア)
 「失敗だって? 私はまだそんな目にあったことはないよ。 一寸立ち止まっただけさ」(ドディ・ウォルターズ)
 「失敗・挫折・徒労をくぐりぬけたところにしか存在しない資質-私はこういった資質だけしか信じられないように思われる」(アルベルト・ジャコメッティ)
 「失敗しても必ず何かを学ぶが、やってみなければ、悔いだけが残る」(キングスレイ・ウォード「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」)
 先敗の最たるものは何一つそれを自覚しないことである」(カーライル)
 (解説) カーライル(1795-1881)はイギリスの評論家、歴史家。『サーター・リザータス』『フランス革命史』などの著作がある。
 「してみせて、云って聞かせて、やらせてみ、それで褒めねば人は動かじ
 「知って知らざれ
 (解説)  良く知っていることでも有頂天になってしゃべっていると軽薄な印象を与える。知識や才能があっても、これをひけらかさないで、初めて知った風に振る舞うのが内容のある人間であるというような意味です。「能ある鷹は爪を隠す」が関連語です。
 辞は達せんのみ」(論語)
 (解説) 言葉は意志が正確に相手に達すれば十分であり、飾ったり長々と語ることは好ましくない、との孔子の言葉。
 「しばしの別離は再会をいっそう快いものにする」(ミルトン)
 「自分しか歩けない道を自分で探しながらマイペースで歩け」(紀伊国屋創業者・田辺茂一)
 「自分一人で石を持ち上げる気がなかったら、二人がかりでも石は持ち上がらない」(ゲーテ)
 「自分がなりたいと思うような人間に、既になった気持ちで行動せよ。間もなく必ずそうなる」(ジョージ・クレイン)
 自分が自分にならないで誰が自分になる」(相田みつを)
 「自分のつらが曲がっているのに、鏡を責めて何になろう」(作家・ニコライ・ゴーゴリ)
 志は、気の師なり」(孟子
 「社長を使える人間が、その会社にいれば大したもので、百人いれば無限に発展する」(松下幸之助)
 「邪教が栄える時、国に災悪が起る」(日蓮)。
 「ジャーナリズムとは報じられたくない事を報じることだ。それ以外のものは広報にすぎない」(ジョージ・オーウェル)
 宗教は民衆の阿片である」(カール・マルクス)
 (解説) 20代半ばの若い時代のマルクスの著作『ヘーゲル法哲学批判』のなかでこう述べた。これは、「宗教は阿片のように民衆を酔わせ、非現実的な幻想の中に誘い込むもので、民衆を現実社会の苦しみから解放するのを妨げる」という意味である。この言葉が唯物史観の原点となった。
 重要なことはなにを堪え忍んだかではなく、いかに堪え忍んだかである」(セネカ)
 「充実して過ごされた一生は安らかな死を与える」(画家、建築家、彫刻家・レオナルド・ダ・ヴィンチ)
 「熟練だけでは十分ではない。インテリジェントな思想のみ、芸術を理解し、創造する」(フランチェスコ・ド・オランダ編「対話」)
 「順境にいる時、逆境に備えよ」(菜根譚)
 初心忘るべからず」(能役者 世阿弥元清・1363-1443「花伝書」)
 「諸君、謀反を恐れてはならぬ。謀反人を恐れてはならぬ。自ら謀反人となる事を恐れてはならぬ。新しいものは常に謀反人である」(作家・徳富櫨花)。
 「終身の計は人を樹てるにしくはなし」(『管子』」)
 (解説) 一生のために立てるはかりごとは、人材を育成するのに勝ることはない。

 「修身 斉家 治国 平天下」(中国の『四経』の最も基本とされる『大学』

 「柔は能く剛を制し、弱は能く強を制す」(兵法書・『三略』)
 習慣とは帝王である。それによってなし得ないものはなにもない
 「所詮、IQなんて反射的判断力や早見え能力しか反映していない。人生で真に大切な能力は、人の嫌う辛い仕事を、長い時間かけてでもやり抜く力だ」(数学者/秋山仁)。
 「衆生本来、仏なり。衆生の外に仏なし。衆生近きを知らずして、遠く求むるはかなさよ。例えば水の中に居て、渇を叫ぶが如くなり」(白隠禅師)。
 「書を読めば万倍の利あり」(王安石)
 「書は多く看るを必とせず。その約を知らんことを要す」(近思録)
 (解説) 多読よりも要は良書熟読で、要点を押えることが大切という意味。
 「生涯一捕手」(野村克也)
 「勝者敗因を秘め、敗者勝因を蔵す」
 「勝利は同じ人間の上には永くとどまることはない」(ホメロス)
 「将、我が計を聴き、これを用うれば必ず勝たん」(孫子)
 将来の戦争は勝利に終わるのではなく相互の全滅に終わる」(バートランド・ラッセル)
 (解説) ラッセル(1872-1970)はイギリスの哲学者・数学者でノーベル文学賞受賞者(1950年)。アメリカの1954年のビキニ環礁水爆実験に抗議し、核戦争は最終最悪のものとして核兵器廃絶をめざす平和運動に深くかかわった。
 少年よ大志を抱け(Boys be ambisious)」(クラーク)
 少年老いやすく学成りがたし。一寸の光陰軽んずべからず。未ださめやらず池とう春草の夢、階前のご桐すでに秋声」(朱き)
 「上手とは外(ほか)をそしらず自慢せず 身の及ばぬを恥づる人なり」
 「主君の頭脳の程度はその宰相を見ればわかる」(政治学者、歴史家・ニコロ・マキャヴェリ)
 「主役たるの条件は、トラブルを解決することで、これの出来ない者は、いかに美男美女でも、通行人に過ぎない」(ジョージ・三木)
 「自由と我儘との界(さかい)は、他人の妨(さまたげ)を為すと為さざるとの間にあり 」(福沢諭吉『学問のすゝめ』)。
 「自由には義務という保証人が必要だ。それが無ければ単なるわがままとなる」(ツルゲーネフ)
 「自由こそ高度の教養が芽生えてくる土壌である」(ドイツの哲学者フィヒテ・1762―1814)
 「自由は重荷である」(サルトル)
 「小の虫を殺して大の虫を助ける
 「将を射んと欲すれば、まず馬を射よ
 「常識は本能であり、それが十分にあるのが天才である」(バーナード・ショウ「断片」)
 「知らしむべからず依らしむべし
 「信言は美ならず、美言は信ならず 」(老子八十一章)
 (解説) 真実味のある言葉は、決して美しく飾ったものではない。美しく飾った言葉は真実味が少ないものである
 「知る事が難しいのではない。いかにその知っている事を身に処するかが難しいのだ」(『史記』)
 春宵(しゅんしょう)一刻価千金
 「白砂糖は黒砂糖からできる」(秋山真之)
 「白河の清きに魚のすみかねて、元のにごりの田沼恋しき」(「白河の清きに魚の棲みかねて昔の田沼いまぞ恋しき」)
 「思慮深く、美しく、正しく生きることなしに、愉しく生きることは出来ない。又、愉しく生きることなしに、思慮深く、美しく、正しく生きることは出来ない」(エピクロス[B.C.341-270](ギリシア:唯物論哲学者)

 「深慮遠望、これこそが勇気である」(古代ギリシアの悲劇詩人エウリピデス)  

 人生五十年、下天のうちを比ぶれば、夢、幻のごとくなり」(幸若舞)(謡曲「敦盛」)
 「人生そのものが登山であり冒険である」(ヒラリー)
 人生には解決法なんてない。ただ進んでいくエネルギーがあるばかりだ(サン・テグジュペリ)
 (解説) サン・テグジュペリ(1900-1944)はフランスの作家。上記の言葉は『夜間飛行』のなかにある。
 「人生とは切符を買って軌道上の道を走る車に乗っている人には分からないものである」(作家・サマセット・モーム)
 「人生において大事なのは生きることであって、生きた結果ではない」(ゲーテ)
 人生は、私たちが人生とは何かを知る前にもう半分過ぎている」((アーネスト・ヘンリー)
 「人生は一箱のマッチに似ている。 重大に扱うのはばかばかしい。 重大に扱わねば危険である」(芥川龍之介)。
 「人生も物語のようなものだ。重要なことはどんなに長いかということではなく、どんなに良いかということだ」(セネカ)
 「人生に成功する秘訣は、自分が好む仕事をすることではなく、自分のやっている仕事を好きになることである」ゲーテ
 人生の行路をかなり遠くまで辿ってくると、以前は偶然の道連れに過ぎぬと考えていた多くの人が、ふと気がつくと、実は誠実な友だったことがわかる」(H.カロッサ[1878-1956](独:詩人.小説家)
 人生 二つの永遠の間のわずかな一閃」(カーライル)
 人生は宿屋 死は旅行の終わり」(ドライデン)
 人生は海、船頭は金である。船頭がいなければ、うまく世渡りができない」(ヴェッケルリン「格言詩集」)
 人生の目的は行為にして思想にあらず」(カーライル)
 人民の人民による人民のための政治」(第16代アメリカ大統領リンカーン(1809-65))
 (解説) 第16代米国大統領リンカーンのゲティスバーグ演説。献身=devotion dedicateが文中7回登場している。この時の演説が、実は犠牲と献身をめぐってこの精神を賛美し、情熱を込めて説いている面であることが見逃されている。
 人面にして獣心
 (解説) 司馬遷著『史記』の一節で、顔は人間だが心は畜生だ、の意。
 論語に「仁者寿」(じんしゃは、いのちながし)。
 「心配事で人の元気を消耗させる原因は、外の仕事にあるというよりも内の細事にある」(政治家・勝海舟)
 「真の勇気とは、人の見ていないときに示される」(ラ・ロシュフーコー「箴言集」)
 「真実を見極めることは難しいのだから、上辺だけでワナに陥らないよう気をつけよ」
 真実が靴の紐を結ばぬうちに、虚偽のニュースは世界を一周してしまう」(「トム・ソウヤーの冒険」の著者として知られるマーク・トウェーン)
 「心配や憂いは新しいものを考え出す一つの転機。正々堂々とこれに取り組めば新たな道が開けてくる」(松下幸之助)
 シンプル・イズ・ベスト
 「進歩とは反省の厳しさに正比例する」(本田宗一郎)


 水中を泳ぐ魚が水を飲んでも知られることがないように、職務に任じられた官吏が財を着服しても知られる事は無い」(カウティリア「実利論」)
 「随処に主となれば立処みな真(臨済宗の禅の言葉)
 (解説) あらゆる時と場合に自ら主人公となれば、いかなるところにおろうとも、そこが真実の場所となる、の意。
 過ぎたるは猶及ばざるが如し(論語)
 「すぐれた人間の大きな特徴は不幸で苦しい境遇にじっと耐え忍ぶこと」(ベートーベン)
 「スコットランドには裏切り者がたくさんいる。私はここで外国の手に落ちて苦労が絶えない」(ロバート・バーンズ「メアリ女王を悼む」・スコットランド女王メアリより)
 「進む時は人任せ、退く時は自ら決せよ」(越後・長岡藩・河井継之助)
 「すべて真の生とは、出会いである」(哲学者・マルティン・ブーバー)
 「すべての偉大な人々は謙虚である」(18世紀ドイツの劇作家レッシング・1729―81)
 「すべての残忍性は臆病から生ず」(セネカ)
 すべての権力は崩れ去る。絶対的権力は絶対的に崩壊する」(アクトン)
 (解説) アクトン(1834-1902)はイギリスの歴史家。『自由の歴史』より。

 「すべての嬰児は、神がまだ人間に絶望していないというメッセージを携えて生まれてくる」(詩人、思想家・ラビンドラナート・タゴール)
 「素直ではない悪餓鬼は叱り飛ばすに限る」(木村愛二)
 「すべての人間は生まれつき知ることを欲す」(アリストテレス)
 「速やかならんことを欲すれば則ち達せず」(論語)
 (解説) 政治を行うにあたっては急いではならない、功名心にはやって事を急げば必ず悪いことが起こり結局は成功しない、という孔子の言葉


 「性はあい近し、習いはあい遠し」(孔子『論語』)
 (解説) 「人間の本性は誰でも似たりよったりだが、後天的な習慣によって大きな相違が生じ、善くも悪くもなる、という意味であろう」と解する向きもあるが逆ではなかろうか。生まれながらの本性の相性は強く、習ったもので結ばれるものは比較的弱い、と云う意味ではなかろうか。この時、孔子が『性』を性善説的に考えていたのか、性悪説的に考えていたのかまでは分からない。
 「聖なるものを犬にやるな。恐らく彼らはそれを足で踏みつけ、向き直ってあなたがたに噛み付いてくるであろう」(新約聖書「マタイ伝」)
 「生は貪るべく 死は畏るべし」(万葉集)
 「正義の極みは不正義の極み」(キケロ)
 「正をもって合し、奇をもって勝つ」(孫子)
 「精出せば、凍る間もなし水車」
 「成功の秘訣は断固とした決意にある」(ディズレーリ)
 成功は失敗の母
 「誠実に勝れる知恵なし」(ディスレーリ)
 「静寂と自由とは最大の財宝」(ベートーベン)
 「青年の失敗こそは、彼の成功の尺度でもある」(軍人・ヘルムス・モルトケ)
 「青年は未来があるというだけで幸せである」(ゴーゴリ)
 「青年は安全な株を買ってはならない」(コクトー)
 「青春の夢に忠実であれ」(詩人 シラー)
 「青春は短い。宝石の如くにしてそれを惜しめ(評論家・劇作家・倉田百三)
 「精神の一番美しい特権のひとつは、老いて尊敬される事である」(作家・スタンダール)
 「政は正なり」(孔子・「論語」)
 (解説) 政治の根本は正義だということです。英国の政治家グラッドストーンも「政治の目的は善が為し易く、悪の為し難い社会をつくること」と言いました。
 「政治指導者の堕落した国家は滅びる」
 「政事の乱るるは、則ち冢宰の罪なり」(荀子)
 (解説) 冢宰(ちょうさい)は宰相(政治権力者)のこと。荀子は孟子と並び称された大儒。孟子の性善説に対し性悪説といわれる。政事の乱れの責任は政治権力者にある、との意味。
 「正徳、利用、厚生、惟(こ)れ和(わ)せよ」(論語・「書経」)
 (解説) 「道徳を正すこと(正徳)、民の力と財を有効に活用すること(利用)、民の生活を豊かにすること(厚生)-この三つを調和させることが『民を養う』道である」というものです。正徳、利用、厚生-この三つを調和させるような経済政策をとるべきだという『書経』の教えは、今日の日本にも有効だと思います。この三つがうまく調和するような経済政策をとれば、日本経済の前に立ちふさがる暗雲を払いのけることは不可能ではないと私は思います。
 政治家は仕事に対し全責任を負担する精神をもたなければならない」(マックス・ウェーバー)
 「政治家にとって大切なのは将来と将来に対する責任である。ところが『倫理』はこれについて苦慮する代わりに、解決不可能だから政治的にも不毛な過去の責任問題の追及に明け暮れる。政治的な罪とは-もしそんなものがあるとすれば-こういう態度のことである」(マックス・ウェーバー「職業としての政治」)
 「政治的行為の最終結果が、往々にして、いや決まって、当初の意図と食い違い、しばしば正反対のものとなる、というのはまったく真実で一切の歴史の根本的事実である」(ドイツの社会学者マックス・ウェーバー「職業としての政治」)。
 政治家に徳目を求めるのは、八百屋で魚をくれと言うのに等しい」(元法相・秦野章)
 「政治の目的は善が為し易く悪の為し難い社会をつくることにある」(19世紀英国の大政治家・グラッドストーン)
 in politics,nothing happens by accident.if it happens,you can bet it was planned that wayt(Franklin Delano Roosevelt

 「政治においては何事も偶然には起こらない。もし何かが起こったら、そのように計画されていたと見て間違いない」(Fルーズベルト)。

 誠実に勝れる知恵なし」(19世紀イギリスの保守政治家・ディズレーリの言葉)
 (解説) いかに悪知恵をめぐらせても、まことの力、誠実の力には及ばないという意味である。
 「青年は、未来があるというだけでも幸福である」(作家・ニコライ・ゴーゴリ)
 「青年は決して安全な株を買ってはならぬ」(文学者、演出者・ジャン・コクトー)
 青年よ大志を抱け」(科学者・教育家/ ウィリアム=スミス=クラーク
 「政府は帆であり、国民は風であり、国家は船であり、時代は海である(ベルネ)
 (解説) ベルネ(1786~1837)はドイツの評論家。風(国民の支持)なくして帆は何の役にも立たず、船(国家)は動かない、国民の支持があってはじめて政府は本来の役割を果たすことができる--という意味です。
 「世界は偉人たちの水準で生きることはできない」(文化人類学者・ジョージ・フレイザー)
 「世界は自由だ。私は好きなことをやる 」(ソクラテス・アリストテレス・オナシス海運王)
 倅(せがれ)叱るな来た道じゃもの  親父笑うな行く道じゃもの
 「世間が必要としているものと、あなたの才能が交わっているところに天職がある」(アリストテレス)
 「世間においては、お互いに騙され合っていなければ、とても長くは暮らして行けない」(ラ・ロシュフーコー)
 「世間の人に交わらず、己が家ばかりにて生長したる人は、心のままに振る舞い、己が心を先として人目を知らず、人の心をかねざる人、必ずあしきなり」(道元[1200-53](曹道宗開祖)
 「『絶壁の時代』においては、過去の経験や材料は役に立つどころか、マイナスになるかもしれない」(経営学者・ピーター・ドラッカー)
 「栴檀(せんだん)は双葉より芳し
 「戦争を知っている癖に、抵抗を知らない、愚かで哀れな人達なのである 」
 「戦争は形を変えた政治の一形態である」(クラウゼヴィッツ)
 「戦争はその経験なき人々には甘美である。だが経験したものは、戦争が近づくと心底大いに恐れる」(古代ギリシアの抒情詩人ピンダロス)
 「善悪につき他をねたまず」(宮本武蔵)
 善がなければ人間はうるさくて有害劣悪な動物にすぎない」(フランシスコ・ベーコン)
 (解説) フランシスコ・ベーコン(1561-1626)はイギリスの哲学者・政治家。
 「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」、「他力を頼みたてまつる悪人、もっとも往生の正因なり」(親鸞・1173-1262「歎異抄」)
 「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」(宮本武蔵・1584-1646)

 前門の虎、後門の狼」(趙弼〔ちょうひつ〕『評史』)

 (解説) 一つの禍を防ごうとすれば、次の禍にぶつかる絶望的な状況のこと。「一難去ってまた一難」の意。
 「前事不忘後事之師」(過去の経験を忘れなければ、後の教訓となる)。
 「戦術とは、ある一点に最大の力をふるうことだ」(ナポレンオン1世)
 「戦争はその経験なき人々には甘美である。だが経験した者は戦争が近づくと心底大いに恐れる」 (古代ギリシアの詩人ピンダロス)
 千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」(宮本武蔵)
 「千里の馬は常に有れども、伯楽は常に有らず」(文章家・韓愈)
 選択とは すなわち取捨の義なり」(法然)
 千慮の一失
 (解説) 司馬遷著『史記』の一節で、知恵のある人でも多くの考えのうちには一つくらい失敗はある、の意。



 謗(そし)りを止(とど)むるは身を修むるに如(し)くは莫(な)し」(三国志)
 (解説)人から悪く言われないようにするには自身の行いを正しくするのが最上の方法である。
 「その妻とその子供達を愛さない男は、自分の家に牝獅子を飼い、憎しみの巣を作りあげている人間と言える」(テーラー)。
 その年齢の知恵を持たない者は、その年齢のすべての困苦を持つ(思想家・ボルテール)
 「其の本乱れて、末治まる者は否(あら)ず」(「大学」経一章)
 それでも地球は回っている」(ガリレオ)




(私論.私見)