164 逸話

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.4.1日

【れんだいこ特選bP、坂本龍馬の「万国公法」逸話】

 土佐勤王党の同志に、檜垣清治という男がいた。ある日、檜垣が大刀をさして龍馬を訪ねたところ、龍馬は一振りの小刀を取り出し、「すでに大刀は無用の長物、非常のときはこれに限る」といった。檜垣は、北辰一刀流免許皆伝の龍馬の言なので、なるほどそういうものかと思い、大刀を小刀に改めた。次に龍馬に会うと、龍馬はピストルを見せ、「刀より西洋の新しい武器の方が勝る」と言った。そのピストルが次には「万国公法」に変わり、龍馬は述懐する。「これからの時代に万人を動かすのは、武器ではなく学問だ」。

 この逸話は、千頭清臣の伝記「坂本龍馬」に記されたもので、史実ではない。しかし、龍馬は現実にピストルを用い、「万国公法」もいろは丸裁判の際、秋山先生なる人物より入手して学んでいる。その意味で、この逸話は、先駆けて時代に対応しようとした龍馬の姿勢を巧みに象徴しているとはいえよう。


【れんだいこ特選bQ、】

【れんだいこ特選bR、】

【れんだいこ特選bS、】
 

【れんだいこ特選bT、】
 

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【れんだいこ特選bV、】

【れんだいこ特選bW、】

【れんだいこ特選bX、】

【れんだいこ特選bP0、】

【れんだいこ特選bP1、】




(私論.私見)