角田忠信氏著「日本人の脳」の日本語論 |
(最新見直し2015.03.30日)
【角田忠信氏著「日本人の脳」の日本語論】 | ||
2007年04月06日付けブログ「日本語はもっとも自然に近い発音を持つ言語」を参照する。耳鼻科医師の角田忠信氏著「日本人の脳」は次のように述べている。
これによると、日本人が創始した日本語の能力により、日本人は他の民族より選れた音声感知能力を持っている。日本語に擬態語、擬音語が多いのは音声感知能力の豊かさを示している。日本語の性能の良さによると思われるが、日本人は古来よりの言語を継続して使い続けて来ている。縄文の民が大陸より金属器と水田稲作を携えて渡来した弥生人に支配されたのであれば言語も弥生人の言語に倣うべきところ(このことはポルトガル・スペインに征服された中南米の民がポルトガル・スペインの言葉を話すことを見れば明白である)、我々の先祖は古来よりの言語を継続して使い続けてきた。この事実は、弥生の民が逆に縄文の民に吸収され同化していったことを示しているのではなかろうか。時代に即応して変化を続けながらも、今に至っても他国とは全く異質な、自然に同化した言語を使い続けている。このことが確認されねばならない。「人類が観念機能を作り上げた土台をそのまま残存させているのが現代の日本語だとしたらこれは最古の文化遺産であり、最大の日本人の特徴だとも言えると思います」。 |
(私論.私見)