50音日本語発生史考 |
更新日/2020(平成31→5.1栄和改元/栄和2)年.7.13日
(れんだいこのショートメッセージ) |
日本語とは、母音5と×10列の規則正しい50音(正確には48音と「ん」の1音を加えた49音)による語彙と、主語+目的語+述語と繋がる後述語構文による文章により構成される。ひらがな、カタカナ、漢字、数字、符号により表現される。日本語は、「日本語50音の発明」は、世界史上最も特記されるべきそれであるように思われる。以下、50音の仕組みとそれぞれの音の持つ意味について考察し、これを確認して行くことにする。日本語研究上、これが避けて通れない。 2009.1.25日 れんだいこ拝 |
【「日本語五十音(ごじゅうおん)」考】 |
「ウィキペディア五十音」その他を参照する。 日本語は、「日本語五十音」(ごじゅうおん)を原型としている。50音は、母音に基づき縦に五字のあ段、い段、う段、え段、お段、子音が横にあ行、か行、さ行、た行、な行、は行、ま行、や行、ら行、わ行の十行並んだ相関構造式になっている。5母清音に子音が完全対応で噛み合わされて50音となっている。但し、正確には48音と「ん」の1音を加えた49音である。このように定式化された言語は他になく日本語独特のものとなっている。この言語構造式は、原日本人が獲得した偉大な発見ではなかろうか。 |
母音は、人の発声上の形態を「あ、い、う、え、お」の5種に分けたところに意味があると思われる。奈良時代の頃までは、「い、え、お」がそれぞれ2種類あって8母音だったする説がある。しかし、言語学者の松本克己氏の1975年以降の論文によると、「い、え、おが2種類あるように見えるのは、前に来る音の影響を受けた微妙な音変化に過ぎない」として5母音説を唱えている。 「日本語と日本の音」を参照する。 (http://www.geocities.co.jp/MusicStarKeyboard/5484/shakunihongo2.htm ) 西洋語は、「自然の音」を、言語的な意味作用を持たないものとして「音、音楽」として受容している。これに対し、日本語は、それに何らかの「言語意味」を付与しており、単に「音、音楽」のみならず言語として受容されている。即ち、日本人語は音の多くを意味のあるものと捉えている。これによって、日本語の母音にはそれぞれにそれだけで意味を持つ場合がある。例えば「井」、「胃」、「鵜」、「絵」、「江」、「尾」などがそうである。このように母音のみで意味を持つ言語というのは世界的にも稀なことで、インド語も中国語も朝鮮語も西洋人の分類に区別され、わずかにポリネシア語が日本語と同じ音受容をしている。 |
現在では音韻変化のため子音が不揃いになっている部分があるが、古代においては「ち、つ」は現在の「ティ([tʲi])、トゥ([tɯ])」、「は、ひ、へ、ほ」は現在の「ファ([ɸa])、フィ([ɸʲi])、フェ([ɸe])、フォ([ɸo])」、「ゐ、ゑ、を」は現在の「ウィ([ɰʲi])、ウェ([ɰe])、ウォ([ɰo])」といった音声であったと推測され、より整然とした体系をもっていた。
ヤ行エ段の音(イェ[je])に文字がないのは、平仮名、片仮名が整備される以前(10世紀前半)に文字としてはア行の「エ」に合流したためで、万葉仮名には存在していた。 なお、発音自体は文字とは逆にア行エ段音([e])がヤ行エ段音([je])に合流している。現代のようにア行エ段音が[e]になったのは江戸中期のことと推定されている。 ついでに言えば、ア行オ段の「オ」も、本来は[o]のような発音であったが、平安中期に発音上はワ行オ段の「ヲ」と同じ[ɰo]に合流したことが知られている。両者の音が現代のように[o]になったのは江戸中期のことである。 |
【「日本語五十音の構造」考】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「日本語五十音」の構造式は次の通りである。
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【ひふみ数え歌の哲理】 | ||||||||||||||||||||||||||||
昔からの数え歌の「ひふみよいむなやこと」を解析する。これには次のような深い哲理が秘められている。(「ひふみ(一二三)の教え」その他参照)
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【アワヤの歌】 | |
鳥居礼・氏の「秀真伝が明かす超古代の秘密」(日本文芸社、2007.10.20日初版)15Pに「秀真伝にこう書かれている」として次のように記されている。
「アワヤの歌」とは、アカハナマ イキヒニミウク フヌムエケ ヘネメオコホノ モトロソヨ ヲテレセエツル スユンチリ シヰタラサヤワ |
【50音文字の哲理考】 |
「日本語五十音」の生成過程は分からない。云えることは、日本語の50音はそれぞれ数理的哲理的意味づけされているということである。これを思えば、日本語は世界史上に珍しい哲理文字という範疇に入れられるべきかも知れない。とにかく独特の文字となっていることが判明する。 カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)のデータバンクにある世界の499言語の統計によると、言語の平均音素数は31。英語が45、仏語が36、ハワイ語は13。日本語の音は20〔母音が5、子音が13、半子音が2(y.w)〕。日本語は、ほかの言語と比べてはるかに少なく、音声面においては世界でも珍しいほど簡単な言葉であるといえる。 |
【50音文字の意味考】 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「日本語の意味の構造」参照転載。
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<素語解析による分析> | |
「日本語の意味の構造」参照転載。
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(私論.私見)