漢字の書体考

 (最新見直し2015.3.24日)

 (れんだいこのショートメッセージ)
 ここで、漢字の書体考をしておく。

 2006.8.31日 れんだいこ拝


【漢字の書体考】
 
篆書 (てんしょ) もっとも古い書体。甲骨文字が変化して「篆書」というかたちに整理された。紀元前3世紀のころのこと。古代では神聖な書体とされてきた。現在でも印鑑などに使われることがある。
隷書 (れいしょ) 篆書が整理されたころから篆書を簡略したかたちで使われ始めた。左右への払いが特徴的。現在でも新聞の題字や紙幣に使われている。
草書 (そうしょ) 草書は隷書を早書きする過程で書かれるようになったと考えられている。楷書を崩して書くようになったと言われることもある、実はそうではない。草書は点画が省略されているので簡便な書体としてもありますが、感情や気分を表現するのに適している書体と考えられて、書道芸術の媒体としても重要な書体。
行書1 (ぎょうしょ) 行書は草書をもう少し整えて書いた書体。
行書2
明朝体
楷書1 (かいしょ) 「楷書」は、書体の歴史ではもっと後になって作られた書体です。隷書や行書が変化する過程で、おおよそ3世紀中頃から書かれるようになったと考えられ、はっきりと整理された点画の表現や折れ曲がり方が特徴。7世紀「唐」の時代には美しく完成された。現在では、この楷書がもっとも広く流通している書体。現在の日本でも契約書などで「楷書で書いてください」と指定されていることがある。
楷書2
金文体
旧字体
書写体





(私論.私見)