「概要括弧文」、「要約概要括弧文」、「意訳概要括弧文」の使い方考 |
(最新見直し2005.11.16日)
【「概要括弧文」、「要約概要括弧文」、「意訳概要括弧文」の使い方考】 |
「概要括弧文」、「要約概要括弧文」、「意訳概要括弧文」とは聞きなれない言葉であろう。れんだいこが創作した国文法上の改良策の一つである。これは、長々しい引用文を嫌い、その要旨を纏めたものを「概要括弧文」、「要約概要括弧文」、「意訳概要括弧文」として記そうと云うものである。具体的には、概要「」、要約概要「」、意訳概要「」で括り、その中に引用文要旨を書き付ける。 通常の引用は「」に納める。これは襄来通りの方式である。「」内の引用文は一字一句不改変で、途中引用文を抜かす場合は「...」又は(中略)と記す方法である。 従来式の「引用括弧文」は、「趣旨不改変の原則」を「一字一句不改変の原則」と解し、引用文の不要部分を「...」又は(中略)で表記することで文章を繋ぐ作法を確立している。しかしながら、「...」は文章を間延びさせるし文体の美しさからも問題がある。そこで、次のような新たな括弧文を考案することにする。 まず、「概要括弧文」(概要「」)というものが考えられる。これは、概要と前置きすることで「...」を割愛し、引用文を一続きの文にすることに意義がある。且つ、引用文の文章がそのままでは繋がらない時に、概要と前置きすることで書き手の権限で「てにをは」等の若干のアレンジを施し、一続きの文にすることに意義がある。「概要括弧文」は、従来式の「引用括弧文」の改良として位置づけたい。 (中略)を適宜に使うのも望ましい。省略文章が長い場合には有効な表記の仕方であるように思われるので任意に使用することにする。 次に、「要約概要括弧文」(要約概要「」)というものが考えられる。これは、要約概要と前置きすることで、引用文が長い場合にその要旨を汲み取り「」内に書き付け、引用文を簡潔に整理して引用する狙いがある。被引用文の論点のうち必要な箇所を任意に抽出するためにも便利な方法である。 次に、「意訳概要括弧文」(意訳概要「」)というものが考えられる。これは、同じく長々しい引用文を嫌い、その要旨を纏める際に使うが、「趣旨不改変の原則」を遵守する限りで引用文を意訳し、それを「意訳概要括弧文」として記そうと云うものである。具体的には、意訳概要「」で括り、その中に要旨を書き付ける。意訳概要と前置きすることで、引用文の趣旨をより分かりやすくすることができるなら書き手の権限で若干の字句アレンジを施しても良いとする意図がある。 但し、「趣旨不改変の原則」に反する引用の仕方はご法度であるからして、「概要括弧文」、「要約概要括弧文」、「意訳概要括弧文」には、引用者の能力と責任が鋭く問われている。場合によっては、被引用者から告発される恐れもある。よって、妄りに為すべきことではないように思われる。敢えて為す場合、「趣旨不改変の原則」上許される範囲を能力と責任で担保する必要がある。そういう危険性のある引用の仕方であるが、日本語は「概要括弧文」、「要約概要括弧文」、「意訳概要括弧文」を加えることにより更に豊かになったと自負している。 2005.3.25日、2005.5.10日再編集 れんだいこ拝 |
(私論.私見)