46191 れんだいこ提言(1)
656 返信 このたびのテロについて choro9 2001/09/12 06:43
 このたびのアメリカでのテロ事件について、神秘学の立場から述べてみたいとおもいます。
一般的な見解では、イスラム過激派の狂気じみた犯罪行為として糾弾され、(日本の)市民はこのたびばかりは、いっせいにマスコミと一体化して、興奮しながらアメリカの敵を非難するでしょう。日本は、おそらく実害はないとおもわれるにつれ、心配するふりをして、おもしろがることでしょう。
さて、このたびのイスラム過激派の実力行為は、アメリカの巨大な力にたいする、ささやかな力の行使とみれそうです。アメリカの悪は大きすぎるのでアメリカの、各地で行使してきた殺戮行為についてはこの際なかったことにして、イスラムのハイジャックとビル破壊の悪にのみ、市民は論及するでしょう。
見通しとしては、アメリカの経済の停滞を加速しそうです。世界戦争へ向かうことはないでしょうが、自由民主主義とよばれた市場経済は本格的に崩壊しはじめる、とぼくはかんがえています。
市民の生活の多くは守るべき、あるいは持続すべきいいものがあって、それもまた崩壊させることなく、巨悪の国々によって統治されないよりよい世界共同体が、そののちに生まれ出ることが、やっと期待できる風潮がみてえてくるかもしれません。
アメリカはかくのごとく、滅びなければならなかった・・・・ということのはじまりとして、この事件をぼくはみました。
657 返信 目には目をの無限連鎖にれんだいこ泣く。 れんだいこ 2001/09/12 10:20
 歴史には計算外の意表を突かれた出来事から新しい舞台が幕開けすることがあり、choro9さんの見方は一つの見識かも知れない。れんだいこが今思うことは、このやられたらやり返す無限連鎖の環を断ち切る文明的な手法で解決する手段がないのかということです。そう云う意味で、ブッシュ・アメリカの能力が問われていることになりますが、冷静に対処できないのが普通です。れんだいことしては、大いなる関心でアメリカのらしさを見守りたいと思っています。先ほどブッシュさんは冷静沈着な短いメッセージを表明していました。この冷静さが冷静なる故なのか固い報復決意に基づくものなのかは分かりません。云えることは、アメリカらしさの真骨頂がこれから見えるだろうと予見できるということです。

 嗚呼、この悲劇に小泉ー真紀子が後世の評価に耐え得る何らかの動きを為し得るだろうか。本当の意味での政治能力の真価が問われていると思います。従来の流れに即し何もしないのが無難で、下手なことするよりは賢明だとは思うけど、やる気になれば日本のみがキャスチング・ボートを握っているようにも見える。しかしそれを望むのは無理と言うものか。

 ここまで書いた時に、これから小泉首相の会見が始まるというテレビニュースが伝えています。恐らくわが国での危機管理の在り方に論議が進められるものと思います。と書いたとき始まりました。何やら官僚の作文を読み上げたようです。ソツの無いいかにも当たり前のことを当たり前に纏めていました、嗚呼。
658 返信 これからの半年間 choro9 2001/09/13 10:16
 死者へのいたみ、とか、「史上最悪」の出来事とか、今回の事件でもまた氾濫するのでしょう。
それはそれで、まちがてはいない(というか、そのとおり)なのでしょうが、
あ、その前に言っておくと、報道のありかたとして、不幸な出来事にたいしては「史上最高」とか「史上最大」いう表現は不適格らしいです。
平穏な日常生活のなかでは、それこそ「死」にいたらしめるくらいの限りない謀略にあけくれる善良な市民って、なんでこんなときばっかりは、突然「無実の市民」になってしまうのかな。
イスラムは「世界」を敵にまわしたみたく言われるのだろうけど、イスラム世界って、けっこうな人口だとおもうんだけどな。
イスラム諸国やイスラームの教えにたいしては、たとえると「ふじやまジャパン」とか「ちょんまげさむらい」あるいは「はらきり」とかの次元でしか、日本では認識されてないだろうから、
また、あるいは「オウム真理教」をみて、日本人はきちがいの国だ、と認識する場合もあるでしょう、
今世紀中♪は、真相が理解されなさそうだ。
日本が好況であったなら、退屈しのぎに、ビール片手に「うむむ、それにしてもやつらはきちがいやなあ」とか評論してればいいのでしょうが、先の見えない経済状態であるにつけ、今回の事件、少し前なら選挙、あるいは教科書問題、靖国問題、とかなり真面目な議論が期待できそうな様相です。
659 返信 日本の音頭で国際平和会議を。 れんだいこ 2001/09/13 11:59
 このたびの同時多発テロをアラブの怨念が生んだと見なすのは早計かも知れないが、歴史の流れから見ればそう観るのが自然だ。ブッシュはアメリカの威信にかけて関係者を捜しだし、相応の責任を取らすだろう。それにしても、犯人のみならず匿った者も右同罪というようなことを云っていたが、露骨なパワーポリティクス論の表明である。平時には隠れているこの種の論は戦時になるといとも容易く顔を出してくる。南京事件での日本軍の敵兵掃蕩もこの論でやられたに違いない。いわゆる便衣兵狩りが為され、大量虐殺されたとも厳選処理されたとも云われている。ブッシュ政権とアメリカ国民がどう舵取りしていくのか見守りたいと思う。

 しかし、事の成り行きによっては、このたびの自爆テロは更に次のテロへの誘引を産んでいくだろう。なぜなら、規制が加わればその網の目を潜り抜けるための知恵を出すのが勢いだから。21世紀の文明社会に凡そ似つかわしくない「ハムラビ法典」の世界が横行していくことになるのだろうか。れんだいこが察するに、パレスチナ問題はどちらかが倒すところまで行かない限り解決しないように思われる。しかし、アラブの民といっても膨大な人口であり、ジェノサイドなど到底不可能のように思える。かといって小戦争の多発と強権的手法による抑圧は却ってこじらせるだけだろう。

 こんなことなら、イスラエル建国の当初に戻って向こう百年間にわたる天文学的金額での領土買取りを申し伝え和解的に祖国創造をすべきであったと思われるが、今や繰り言にしかならない。あの時代には米英仏の同意さえあればパレスチナ浸入は許されたのであろうし、そういう帝国主義による植民地政策が通用したご時世であったのだろうから。しかし、打ったてを大きく間違った感が否めない。留意すべきは、「百年間にわたる天文学的金額での領土買取り」以上の金額を今なお出費し続け、今後もそうであろうし、かといって何ら解決し得ないという泥沼に入り込んでいるという現実だろう。

 こう考えると、日本がある意味で世界史的貢献を為し得る奇特な立場にいることが見えてくる。戦後憲法は、第二次世界大戦時の厭戦気分を見事に昇華させた「不戦の誓い」と国際協調路線による平和外交精神を高らかに謳いあげている。この精神は、若きニューディラー達の頭脳に宿っていたものであり、本国の規定よりも一歩も二歩も進めた日本と世界のあるべき姿像の先取りであった。

 この精神がまがりなりにも維持されたお陰で、敗戦後の日本は諸外国から恨みを買うことも無く今日まで経過してきている。その賜物は、若きニューディラー達の頭脳に宿っていた精神に拠るのではなかろうか。それを思えば、今こそ日本が恩返しに向かわねばならない。あの規定のお陰で軍事国家とならずに経済優先による諸国協調の道を歩むことができた。今日不況が叫ばれているが、軍需産業がクモの巣のようにはびこっていない分、再建政策を立てやすいように思われる。それでも混迷しているのが臭いものに蓋式を得意とする我等が政策当局者どもの能力ではあるが。

 さて、結論を記す。小泉内閣は、世界に向けて和平の音頭を取ってみたらどうだろう。「米百俵」訓話のようなものを持つ京都か広島・長崎か鎌倉か北海道かしかるべき場所に世界の頭脳を招き寄せ、パレスチナのみならず戦争の根絶を目指す具体的手法を論議し、提言を作成し、今後の日本外交の指針にさせてみたらどうだろう。軍需産業は宇宙事業や環境保全事業へランディングさせ、これだけの豊かな生産力時代に相応しい国際関係創りに邁進すべきではなかろうか。こうした流れを生まぬまま、あまりにも不幸な現実に背を向けたまま、小平和主義を説いて得心できる者は幸いであるが、パワーポリティクスに抗すべきものが無かろう。(思いつくまま)
661 返信 団塊の旗手なるか choro9 2001/09/14 20:35
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 クーデターは必ず失敗におわるといいますが、なぜ失敗におわるかというと、失敗したからクーデターと呼ばれる、という笑い話があります。テロリズムとは、ひとつの確固とした体制にたいする攻撃である、と仮に定義するなら、テロは体制にとっての一時的な反逆にすぎないことになってしまいます。もし、この「同時多発テロ」が長引くようなことになり、あるいは体制が崩壊するようになったとしたら、それは「テロ」でなく「革命」になってしまいます。おそらく、イスラム原理主義側からすると、アメリカを頂点とするカジノ商業主義(投機が博打だという意味でカジノとよびました♪)は、人間性を蝕む悪魔的な仕組みととらえているはずなので、アメリカがイスラムを悪魔とよぶように、彼らもまた悪魔と呼び返します。
ぼくは学生時代を全共闘の時代がすぎたあとにすごしたので、かれらの「革命思想」とはほんとうに「革命」だったのか、それともたんなる熱にうかされた「馬鹿騒ぎ」だったのか、よくわかりません。なんとなく連想するのが、戦後の繁栄に急激に人口を増やした、いわゆる「団塊の世代」というマスが、あまりの息苦しさのために、人口を淘汰しようと衝動したのでは、と疑っています。
れんだいこ氏の苦悩は、そこらあたりの明快な解答さがしに端を発していて、れん氏のカタルシスが達成されたとしたら、その答えこそ、悩める「団塊」への花束なのだろう、とぼくは勝手におもっているのです(ピントはずれだったら、ごめんなさい♪)
662 返信 おぅおぅちょろさん有難うね。 れんだいこ 2001/09/15 03:07
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 「れんだいこ氏の苦悩は、そこらあたりの明快な解答さがしに端を発していて、れん氏のカタルシスが達成されたとしたら、その答えこそ、悩める『団塊』への花束なのだろう、とぼくは勝手におもっているのです」とは、かなりお褒めだなぁ。

 うん、そんな面もあるが、少し訂正すると、『団塊』には違いないが(もっとも、『団塊』は何年までのことをいうのかなぁ、確か24年生まれまでとするとその直後だからねぇ)、私もまたポスト『全共闘時代』という感覚でいます。70年に入学した時には、余韻として70年闘争はあったが、実質的には終わっていたと云う気がしています。それが人の運命だから悔いも何もありませんが、関わりようは変わっていたとは思いますね。

 れんだいこが今考えているのは、あの時代は恐らく二度と訪れることのないかなり質の高い青年運動として且つそれがマスパワーとして発揮された稀有な時代だっただろうと思うことです。それを潰した連中が日本を悪くさせている元凶だと認識しています。ここを切開してみたいと言うのが執念になっています。恐らく、このれんだいこ的観点と反対の受け止め方が現代思潮の主流だろうと思います。それを、れんだいこは不幸事象として受け止めています。この虚構を撃つことは現下の時代の変革と直通していると思っています。

 サヨもウヨも当局も虚構派によって占められています。こんな連中に日本を任していたら日本がどんどん溶解していく。それに堪えられないから、真性イデオロギッシュな左右両派を生み出していくために貢献したいと思っています。言論が活発になり、一人一人の頭脳が啓蒙されない限り資源のない日本民族は生きていけないと思うからです。

 この観点からは、言論統制派こそ最悪であり、まず最初の打倒対象でなければならないということが見えてきます。加えて優しき言葉でそれを促す者こそ始末に困る連中であるということも見えてまいります。なぜなら、反面教師からは学ぶことは出来ても、ぬるま湯に浸らせる身内は我々をスポイルさせてしまうからです。昔から、良薬は口に苦しと云う。今は糖衣錠全盛時代です。それを知って錠剤飲むのと知らずに飲むのは大違いと考えています。経済のバブルは終わったがココロのバブルは未だ沁みこんでいると考えています。てなことをなぜだか云ってみたくなりました。

この当事者論理にたじろげ、御用精神にたじろげ。  投稿者:れんだいこ ( 09/22 13:46:06 )

無沙汰しておりましたが、久しぶりに一文投稿させていただきます。

米国中枢同時多発テロに対して、アメリカ国民の怒りと犠牲者追悼に向かう心は聖であり、何人たりとも感情を共有し得るだろう。怒りは察するに余りある。但し、れんだいこは、ブッシュ・アメリカの報復戦争当然論を是認するには少し道のりがあると考える。仮にそこまでは理解できるとしても、その論の陰で次のことを見落とすならばそれは単に事大主義でしかなかろう。

ウォードランカーの可能性があるブッシュは、テロ実行者の徹底掃蕩とその首謀者としての報復標的をオサマ・ビン・ラーディンとそれを匿うアフガンのタリバン勢力に定めた。その時の論理は概要、公然たる「テロリストと市民に偽装したテロリストを匿う者も同罪とみなし、掃蕩する」論であった。

 今、この論理に接して、「南京大虐殺事件」で旧日本軍の蛮行を指弾し抜いてきている平和擁護運動家が鳴りを潜めるとしたら変調だろう。当時の日本軍も恐らく、「南京政府軍と安全区に逃げ込んだ便衣兵及びそれを匿う者は同罪、掃蕩すべし」論理で徹底掃蕩していったのではなかろうか。付言すれば、「南京事件」の本当の眼目は、この時の日本軍が統制の取れた摘発を展開したのか、極悪非道の無秩序アナーキー大虐殺であったのかの見極めにあると思われる。それほど実態調査は重要なのであるが、甲論乙論が並行のまま駁されて50余年、今後とも精査には向かいそうに無い。

 話を戻して。れんだいこは、「テロリストと市民に偽装したテロリストを匿う者も同罪とみなし、掃蕩する」論理が、良し悪しを超えた紛れの無い戦時の論理であると理解する。これに道徳的な平和論で立ち向かう愚かさを「南京事件」論で聞かされているが、仮にそれはそれでも良いとして、旧日本軍の蛮行批判だけに止まり、今回のブッシュの報復戦争に立ち向かわないとしたら、やはりそれは被虐史観と云われたとしても仕方なかろう。

 ブッシュは先の米国議会演説で、全世界の諸国家に向けて、「テロリストを殲滅する側に廻るのか、擁護する側に廻るのか旗幟鮮明にしなければならない。二つに一つだ」と述べているとのことである。れんだいこに云わせれば、これも紛れの無い戦時の当局者の論理であると理解する。良し悪しではない。これが歴史の実際なのではなかろうか。

 凡そ馬鹿げていることに、こういう時なると決まって平和主義者が鳴りを潜める。勝負の決着がついた頃にそれを見透かすようにしてやおら平和の論理をぶち始める。そういう構図を我々は見てきた。見てきていないという者が居れば、その気になればこれから見えてくるだろう。

 この緊迫した事態にあって、何か声明の一つでもせねばならんと思ったか、我等が共産党中央の不破と志位君が素敵な所感を声明してくれている。「道理と理性に基づいて」、「テロ撲滅に邁進せよ」と云う。御用精神の塊り人士が、「さすがに共産党の言うことは違う。なるほど、エライ」と持ち上げて、ビラ配りに協力しているようである。

 これを少しく見るに、2001.9.17日声明では、「テロ根絶のためには、軍事力による報復でなく、法に基づく裁きを」との見出しである。全文見るのに、テロの背景にあると思われるパレスチナ及びアラブ諸国家の悲哀に言及したところは一文も無い。

 云われていることは次のようなお話である。「同時にわが党は、テロの根絶のためには、軍事力による報復ではなく、法と理性にもとづいた解決が必要であるという立場を、明らかにしてきました」、「この点で、私たちがいま懸念を深めているのは、軍事力による大規模な報復の準備が、すすめられているということです。テロ犯罪にたいして、軍事力で報復することは、テロ根絶に有効でないばかりか、地球上に新たな戦争とそれによる巨大な惨害をもたらす結果になり、さらにいっそうのテロ行為と武力報復の悪循環をもたらし、無数の新たな犠牲者を生み、事態を泥沼に導く危険があります」、「私たちは、そのことにたいする深い憂慮の念から、事態の打開と解決のための私たちの見解と提案を、貴国政府にお伝えし、国際社会に訴えるものです」。

 つまり、宗教者による平和呼びかけと寸分違わない論理を弄ぶ。「“法にもとづく裁き”」を訴え、「国連が中心になり、国連憲章と国際法にもとづいて、テロ犯罪の容疑者、犯罪行為を組織、支援した者を逮捕し、裁判にかけ、法にてらして厳正に処罰することだと考えます」、「そのためには、だれが今回の犯罪の容疑者であり、またその支援者であるかを、可能なかぎり立証する国際的に協力した努力が重要です。そして、これらの勢力が明らかになるならば、国際政治と国際世論による包囲と告発、経済的・政治的制裁など、彼らを“法にもとづく裁き”の支配下におくために国際社会として可能なあらゆる努力をつくすべきです」と云う。

 提案として、国連中心に「容疑者の裁判にあたっては、国連のもとに特別の国際法廷を開設することも可能でしょう」と云い、「法にもとづく裁判による犯罪の処罰は、人類の生み出した英知の一つです。裁判をつうじてこそ、事実にそくして、事件の真相を徹底的に究明することが可能となります」と云う。最後にはお決まりの、「この問題の道理ある解決のために、積極的な対応をされるよう、心から要請するものです」で結ぶ。

 これだけ云っておけば、党中央としての責任は果たしたということなのだろう。後は野となり山となろうとも知ったことではない。これが宮顕−不破の共通した実践作風である。ここで、「道理と理性に基づいて」論の是非を論じても構わないが、れんだいこが云うまでもなかろう。端的に云えば、この御仁達はマルクス主義者では決して無い、骨の髄からの異邦人であるということだろう。こうした連中によって党中央が占拠されて延々50年に及ぶ。

 しかし、このれんだいこ見解は極く少数派の認識でしかない。相変わらず、右派系ないしは保守的宗教グループからは、戦前からの不撓不屈の革命集団であり、現実のソフト路線はその偽装であるとみなしているようである。サヨ系ないしは民主的市民運動グループからは、マルクス主義を非暴力化させた現代化適用であり、新領域の創造であるとして称賛されている。少なくとも、ここに三つの見解がある。新左翼系は、これにスターリニズム論を付け加えるから四見解あるというべきか。

 あまたの認識は流布されるべきであり、各自がどういう見解を持つかは自由であろう。しかし、凡そ議論を成り立たせ精査し擦り合わせしていくことは本来は肝要であり、せねばならないことだろうと思う。だがしかし、我等が言論界にはそのような作風は無い。お互いが持論を囲いあって、囲い合いの中でより良く弁を為す者に対して「さすがに深まっている」と感心し感応し合う。れんだいこはそういう愚を見てきた。それが良い作風とは決して思わないけども、それでお互いに事無きが得られるだけ平和にして豊かなこの国なのだろう。

 最後に、マスコミ人士のご都合論調に触れておく。これまで憲法9条の枠組みを弛めるのに国連派遣軍との絡みで是認論をぶってきていた筈である。今進行している事態は何か。自衛隊が派遣されようとしている国は、「密接不可分な利害関係にある東アジア」でもない。このたびの行動が認められれば一挙に地球の裏側まで突き進むことが許されることになるであろう。ここまで積み上げてきた法体系が一挙に崩されようとしている暴挙を咎めるのが社会の木鐸としてのマスコミではないのか。

 なお、今回の米国による報復戦争は、国連軍云々ではない、明確にアメリカの単独指揮により実施される戦争であり、その加担である。この落差についても大いに問題がある、従来のマスコミがリードしようとしてきた内容と大いに異なっている。今これに識見を発揮できないとするなら、なんのことはない「アメリカさんの云うことはその通り」のマスコミでしかないことを示して余りある、ということになろう。

社会主義者は、アメリカアフガン侵略戦争に反対せよ 投稿者:トロツキストとしての、見解 ( 09/24 12:09:57 )

93・98年から、すでに、ワールドトレーディングセンターは、テロにあっている。こうした背景に、中東問題が、冷戦終結後、アメリカ対中東抵抗運動に移行していることを示している。

というのも、ソ連スターリン破綻と、湾岸戦争がすぐに開始されたことからも察しできよう。だが、今回のテロは、ペンタゴンをねらわれ、議会・ホワイトハウスさえ、あやうかったといわれる。ここに、アメリカ当局のおおきな、対応の違いがある。

しかし、中国・台湾問題として領空侵犯したり、イスラエル首相のパレスチナ聖地への訪問を支持したり、戦争挑発といってもいい動きを、ブッシュ政権はおこなっていた。93・98年を、すでに経験しているので、中東問題が激化すればどうなるかは、アメリカ自身分かっていた筈である。

おりしも、アメリカ不況・世界不況であり、不況対策としての最大公共事業−戦争−での、勢いである。

IT破産で、やり場の無い、ひょっとしたら、世界恐慌にいたるような、経済状況は、戦争特需でしかのりきれない、こういう声が、あったのを、トロツキストはみのがさない。

たしかに、軍需景気で、10月株価暴落は免れるであろう。そのうえ、素早く勝利すれば、軍需景気のうえで、ITにかわる新産業−バイオ医療−などの定着にいくのであろう。しかも、戦争は、たんに不況をフッとばすだけでない。失業者を、予備兵に志願させ、社会不安を一瞬にして、愛国主義へと覆す。ここが、戦争体制の合理性なのだ。

まさに、レーニンがいったように、不況は、「戦争以外、どんな手段があろうか」である。

アメリカは、素早く帝国主義国家の支持をとりつけ、すばやい決着をつける勢いだ。冷戦時代のベトナム侵略とは、違い泥沼化しないと、ふんでいる。しかし、これはどうだろう。トロツキストは、そう簡単ではないことを経験上理解する。

この、戦争は、単にアメリカのメンツだけではない。それは、実は、中東支配をアメリカ主導で再編することを、全世界にしらしめつつ各帝国主義国に悟らせること。そして、帝国主義の不均衡がもたらす矛盾−70年以降のアメリカ帝国の衰退と、復活による、通貨危機・世界不況、そして、アメリカ自身の不況−を克服・再編のための、帝国主義戦争である。いみじくも、帝国主義支配者は、異口同音に、自由主義の破壊・現代文明の挑戦として、カタリ、かれらなりに、この戦争の本質を察知している。

もし、戦争がながびくなら、世界恐慌は必至であり、ベトナムのように、敗北となれば帝国主義支配の矛盾は、露呈し、中東支配どころでは無いだろう。


冷戦後の、ユーゴ・湾岸とあちらこちらで、戦争がおこなわれた。これは、帝国主義がなんら、合理的でないことをしめしている。今回の、アフガンアメリカ帝国主義戦争の開始は、これといったいである。

これらの展開は、ひっとしたら、第三次大戦のまくあけかもしれない。世界恐慌から、第ニ次大戦にいたった経緯を、みるなら、こう考えても、異常ではない。ひうした、悪夢を絶対にうみださぬためにも、戦争絶対反対。とりわけ、社会主義者は、絶対戦争反対を叫ばなくてはならない。

共産党は、これにたいし、「国連での平和決着を」と、共産主義者らしからぬ実現不可能な、提起をしている。すこしでも、国連をしっているものなら、これが虚妄であること甘言であることは、おわかりであろう。これを、うすうすしりながら、戦争反対を組織化しない、共産党は、階級的犯罪だといわなければいけない。


トロツキストは、アメリカアフガン戦争が、帝国主義戦争だとはっきりと確信し、絶対阻止の闘い・反戦闘争を、組織化しなくてはいけない。共に、闘わん。

Re:社会主義者は、アメリカアフガン侵略戦争に反対せよ 投稿者:れんだいこ ( 09/24 22:41:22 )

 「トロツキストとしての、見解 」様、なるほどと思いながら読ませていただきました。いずれにせよ、バレスチナ問題、中東問題、アラブ問題に世界の矛盾が集約集中しつつあることは確かだと思います。第三次世界大戦に突入していくという長期戦になるのかどうかまでは判断がつきませんが、第二次世界大戦以来次から次へと敵国をなぎ倒していったアメリカが、ベトナムでの躓きを唯一例外にして戦争誘発国家であることは何となく分かります。

 れんだいこ的には、もう一つの特徴である建国過程から引き継がれている草の根民主主義的なものがどのように融合されて報復戦争に向かうのか興味を覚えています。戦争屋とそれを防ぐ動きとがどう絡むのか絡まないのか注視しています。

 疑問なのは、戦争が儲かる時代は終わって却って高くつく時代に入っているように思えるのだけれども、その辺りをアメリカがどう解決していくのでしょうね。完全征服とかジェノサイドが出来る時代ではないと思います。そうすると戦費調達のほうにどうしても関心が向かいます。このせちがらい時代にホントにどうするのでしょうね。もしアラブが本気で団結し長期戦になったら、豊かな国の方が苦しいでしょう。こんなことを書くとけしかけているように思われるので止めますが、そういうことが分かっているから『振り上げたこぶしをどう納めるのか』に智慧が向いているのではないかとも思っています。

 れんだいこが云っておきたいことは次のことです。今回の悲劇を例えて言えば川下の争いで起った事件ではないでしょうか。今、川下浄化作戦で各国も我が国では与党から野党まで鶴首会議しています。如何なる工夫をしようとも、『元から断たなきゃ駄目』というか解決しないと思うのが普通なのに、上流の川上の争いに対してノーコメントのままです。

 小泉首相と彼を取り巻くタカ派勢力は、ここを神風として有事法制導入の好機としており、一石二鳥でアメリカとアラブの戦争化を後押ししようとしているように思います。一旦有事法制が導入され一人歩きし始めると、唯々諾々精神に富む日本国民はほぼお手上げで今日同様ひねくれる以外に対応力を持たないだろうと思います。そういう意味でその道に踏み込ませてはならないと危ぶんでいます。お上がしっかりしていればまだしも、近時の官僚腐敗は無責任体系の極みにあります。これを思えば連中に刃物を渡す愚は何とか阻止せねばならないと考えています。

 もう一つ、小泉政権の現下のシナリオは、流れが変わったときに、大きく信用失墜するだろうとみなしています。我等が保守系のオツムでは国際舞台で通用しないのは、先の大戦の経過が証していると思います。海部の愚は軍事派遣をしなかった点でまだ救いがありますが、小泉の愚は、戦後体制のチャンネルを確実に変えます。それだけの度胸と能力もなしに後先見ぬままやろうとしているからアカンと思います。でも、マスコミ世間では逆に見ているから辛いです。海部は金を出しただけだから信頼毀損した。今度は兵も送るから世界から賞賛されるだろうと。

 れんだいこは思う。そんな下手な芸では何をやっても笑われます。田舎者が好かれようと努力して頓珍漢なことばかりする姿に似ています。ここは被爆国日本ならでは出来る果敢に中東和平の国際会議を興すよう平和の呼びかけをするべきです。そこに向かわない本質事大主義の互いに目先を変えただけの諸論に辟易しています。

 いつものオチですが、我等が不破と志位君が国際会議を呼びかけていると思ったら、よく読んでみたら、戦犯を連れてきて国際裁判を行いテロを断ちましょうという何というかほんちゅうかのお話のようで、それでもさすがは哲ちゃんと誉めそやす人がいるから、れんだいこは氷嚢責めにあわされているようなもんです。要は、我が社会に本当の左派の意見が登場していないことにもう一つ食いたらない不満がくすぶっているように思います。そういう意味で、「トロツキストとしての、見解 」的意見もどんどん出てくるべきだと思います。何やら思いつくままに書きつけてしまいましたが、これからもよろしく。
Re:社会主義者は、アメリカアフガン侵略戦争に反対せよ 投稿者:れんだいこ ( 10/03 08:10:15 )
 まっぺんさん、ちわぁです。今日は早く目がさめてひと通り掲示板を散歩しています。間接的では有りますが私にレスされている面もありますので横レスしときます。

 『自称トロツキスト』さんの弁はマスコミとか日共の見解とは隔絶しており、それがどこの党派のそれであるかは別にして議論のためには有益な視点だろうと思います。私の弁もそれなりにユニークかとも思っています。こうした諸見解がどんどん登場して練り合わせして行くのが良いのでは無いでしょうか。まっぺんさんの見解も出されており、その点良いと思います。何せ、数ある掲示板も本来は議論の為に作られたにも関わらず、何やしようもない話に巻きこまれて生産的な議論に進んで行かない苦労が目に付きます。あたしのとこも目下そうでしてなかなか大変です。

 これは恐らく我々に議論の素養が形成されていないことに起因していると思っていますので、ある面仕方ないとして前向きに受け止めています。れんだいこの知る限り、アングロ・サクソン系が議論の質が一番高いように思っています。やはり学ぶべきところは学んで水準高くしていきたい、それに何らかの貢献したいとか考えていますが、生身の者としてれんだいこも逆左様の議論に向かうことも有ります。ある程度は仕方ないやね、物言わざるは腹膨るる業ということもあり適宜ガス抜きせねば身が持ちません。

 それはそうとして、
>「トロツキスト」にもいろいろありますが、どこか組織に所属されているのですか?

 はあんまり意味が無いお尋ねのように思います。掲示板では互いを文章の感触で探るのも楽しみですからね。仮に組織の一員だとしても、党中央の見解とは違う面を掲示板で語るというのも掲示板の使い方の一つですからね。というようなことを書いてみたかったわけです。裃脱いだところの自由闊達な意見の社交場を目指せというのがよいのではないかと思う訳です。まっまっぺんさんが匂いを嗅ぎたくなる気持ちも分からないでは有りませんが。

 さて本題です。アメリカは対タリバン報復戦に向かうのでしょうか。それにしては根回しが容易周到過ぎますね。そんなことはないいよいよやるという時期なのでしょうかねぇ。他方で、熱が冷めて行っているようにも思います。れんだいこはここを目下注視しています。アメリカは下手に踏みこんで泥沼戦に巻きこまれることを警戒していると思います。ロシアも中国もECも我が日本もそれなりにけしかけており、アメリカが深みに入るよう期待しているのではないかと思っています。アメリカはそうは馬鹿では無いから、今ごろ喧喧諤諤の議論をしていると思います


 それを思えば、今回の同時多発テロは、思った以上に根が深いという面と、その影響はとてつもなく大きかったということになるように思います。本当の経済的な打撃はこれから現れてくるように思います。ブッシュのタカ派的な危険な体質は結局高価な代償をもたらしたとも思っています。もっとも、現在進行系ですから即断は出来ません。

 同時に小泉首相の貧相な対応振りが失望を与えてくれています。本人も取り巻きもかなり程度が低いと言うか政治能力を欠いていると思います。早晩倒閣に向かうと思います。やはり政治家は歴史認識がしっかりしてないといけませんね。危なっかしくて見ておられません。真紀子外相が干されていますが、本来なら真紀子外交こそがタイムリーに生かされる時だと思います。それが押し込められている流れこそ時代の閉塞を象徴していると思います。大きく右カーブさせられようとしていますが、戦前もそうであったようにこのたびも亡国への踏み出しだと思います。

 なぜそうなるのかと考えると、結局経済が分からない連中が上に立つとこうなるという見本だと思います。それを思えば、左派系はどんどん経済の舵取りまで出来る能力を身につけんとあかんと思います。ここに思いが至ると、もっと遅れているのがサヨ、左派でありということになり、あぁこれは大変だと認識しているのがれんだいこ観点です。とまぁとりとめのない話になりました。
このアメリカの拙速ぶりをどう観るか。 投稿者:れんだいこ <HOME> ( 10/05 20:23:55 )
 しかしアメリカのこの根回しの周到さというか、他の理由でか分かりませんが、感情だけでは動きませんねぇ。さすがにアメリカだと感心させられています。れんだいこは、アメリカは本当はアフガンに行きたくない、得るものが何もないことに気づきつつあると見ています。しかしプライドが許さない、どうすべきか思慮しているのではないかと。この見方違いますかねぇ。

 それにしても国際関係は虚々実々の複雑怪奇でして、さてどうなるのでしょうね。云えることは、小泉的対応が提灯されているけど、流れが変わったら歯牙にもかけられなくなるだろうということ。又も真紀子が干されているけど、対立の真相は恐らく対応路線の違いであり、この肝心のところはリークされておらず、くだらない話でイジメに遭わされていると見ます。

 真紀子が避難場所を云うべきでなかった論が為されていますが、今回の相手はその程度のことは当然キャッチできる能力を備えていると見るべきで、真紀子発言の中に敵に知らせてはならない情報があったなどという非難合唱はナンセンスとれんだいこは思うのよね。しかしマスコミインテリはどうもそうは考えないようで、ここぞ正義とばかりに真紀子批判をしている。機密情報を増やして自分とこ止まりの話にすればご満悦らしいが、確か戦前も同じような感覚で経過していったのではなかっのかと今にして思う。

 それでいて情報独占していた『お上』同士内ではろくな議論も為し得ず、大本営内はヒソヒソ話の溜まり場で、原爆二つ落とされてなお優柔不断な議論に終始した。それは悲劇ではあったが、今回も後追いすれば喜劇というべきで、次回も同じなら愚劇になる。
Re:事態の推移に対応して   投稿者:れんだいこ <HOME> ( 10/07 19:17:20 )
トロツキストとしてさん、ちわぁ。少しコメントをば。

> このとき、市民はどう選択するのでしょうか。ひとつの、おおきな分岐点にすでにはいったといえるのではないでしょうか。おそらく、ベトナム反戦以上の闘いとなるでしょう。

 ここですが、ベトナム反戦あの頃は論理が分かりやすかった。ベトナム人民対アメ帝という構図の中で左派・サヨ政党各派からベ平連まで対アメ帝闘争に取り組みました。沖縄の基地が参戦的に使われており、本土まで含めて経済特需の恩恵を受けていた。「儲けの為に何をやっても良いとする」資本の論理に当時の青年の過半(といっても2割ぐらいだったかなぁ)は怒りを露わにした。それは青年期特有の正義感でしたがそれで良かった。若いときからそういうものがない老成ぶりはどこかおかしいと今でも思います。

 いいたいことは、あの頃と比べて左派運動も市民運動も何や気難しくなっており、結局何もしないのが無難という変な自縄自縛にとり付かれている点ですね。れんだいこはれんだいこなりにその縄の解きほぐしにかかっていますが、みんなが手分けしてこれをやらないと単なるアリバイ闘争で何も苦痛を覚えない今日びの風潮から抜け出せられないと思っています。
>
> こうして、アメリカは各国を恫喝して、戦争を繰りひろげてくるのです。参戦しなくば、つまはじき、否、帝国主義陣営からたたきつぶされるのです。日本は、敗戦の影響で、軍事力の行使は抑制されてきましたか゛、事態はそれをさせないようです。いずれは、海外戦闘の時代もそうとおくないでしょう。こんなこと、数年前にだれが予想したでしょうか。悪夢を繰り返さないためにも、反戦がとわれているのです。


 ここですが、れんだいこは他方でアメリカの有能さを感じています。非常に実務的で空理空論を認めません。現在、振り上げたこぶしをどう下ろすのか調整中のようですが、ここまででさえ国内国外の根回しと手際よさに感嘆させられています。やっぱ凄いですね。日本の政治はこれに比べればままごとのような気がします。

 だがしかし、我々にとって問題とせねばならぬことは、日本に本当に期待されている役割が果たして小泉首相流の戦闘的追従路線にあるのかどうかの見極めだろうと思います。アメリカは賢いから口では褒めても本音では受け入れていないと思っています。

 考えてみたら変ですよね。このたびのテロリストの手口は真珠湾来襲を想起させており、その玉砕精神も神風特攻隊そのものです。アメリカから見れば、かっての日本軍部の再来という悪夢を思い出しながらの報復戦に入っているという構図だろうと思います。そこへ小泉首相がやって来て何なりとお手伝いしますと云われても、先の靖国神社公式参拝の際には特攻隊員の壮絶な死闘ぶりを賞賛している訳ですから、この御仁の真意を見極めようと複雑な気分になっても仕方ないでしょう。

 あれこれ思うと、日本はやはり国際平和会議の音頭取りで立ち回るのが一番適しており、日本しかこの役目を引き受けることが出来ないという特殊な国になっていると思います。その政治責任を引き受けようとせず、歴代首相の誰よりも突出してアメリカの行くところどこまでもお供しますと誓約してみても、軽過ぎると見るのがれんだいこ観点です。国会答弁で身振り手振り使うたびにそう思います。あぁしかし、マスコミのただの一社でも良い、この観点から論陣張って欲しいと思います。

 政党としては社民党が資格があるのだけれど、土井のおばちゃまがまた党首再選でいけしゃぁしゃぁしているこの党に期待するのは無理というものですね。なぜなら、消費税導入反対で大量得票し大幅議席増になり、国会審議の挙句が消費税率アップの賛成側に廻るなどという有り得てならない政治信義の持ち主達が何をば云うのかという怒りに対して未だトンと自覚症状が無い連中に取り組みできるほどヤワな仕事ではないしねぇ。
Re:破局した日本財政から戦争の道へ 投稿者:れんだいこ <HOME> ( 10/11 19:10:56 )
 レーニン主義者さん、ちわぁです。さつそく11月号の『世界』を買ってみようと思います。戦後の国債発行の歴史なんかも知りたいですね。現在の危機がどういう状況なのか、誰も見たくないので見ようとしていない、いくら見なくたって現実は無慈悲にやってくるとか思います。

 しかし、最近の論議と一緒で、ブッシュ側がヒューマニズムを語りながら爆撃を続ける、小泉も憲法前文まで引用しながらそれを支援する、共産党不破もビン・ラディンのテロ犯人説を同氏の『闘いへ決起せよ』声明文から裏付ける、などというとてもではないが信じられない光景が現出しておりますが、国債過剰発行誘導責任者もまた同様で、ぬくぬくと小泉首相のご意見番として陣取っているようです。

 あんまり考えすぎると脳を患いますので、時にはアルコール漬けにしています。レーニン主義者さんのご意見をどんどん発表してください。異常なまでに我が社会からデモが消えてしまったことの腹いせとして、レーニン主義者さんの書き物でも読んでなけりゃやってられないですよ。
Re:破局した日本財政から戦争の道へ 投稿者:れんだいこ <HOME> ( 10/12 23:07:37 )
 レーニン主義者さん、ちわぁです。少し泡盛入れたから手短にいきます。

> でも、最後の良心ですね岩波は。朝日は、社会党の瓦解とともに転向しましたね。

 朝日はどうも勘ぐり方の性悪さが社会党的というよりは共産党の不破ラインに近い気がしますね。記事も批評も大抵ひねくれていてまともではない。

> 自衛隊の海外派兵も強く反対を共産党はいわなくなりましたし、どうしちゃったの
> って感じですね。


 れんだいこがズバリ云うと、不破は老人性痴呆症のはしりで今まで上手に抑えていたものが抑えられなくなったと見ています。本来の単なる保守的道徳主義者の面が満開しつつあるのではないかと読んでいます。

> ことは、できませんね。だから、人民戦線ではありませんが、統一戦線が必要ですね。

 ここが云いたかったのだけど、れんだいこは統一戦線という用語を使わないことにしました。考えてみたら、良質的な意味では共同戦線で十分ですね。統一戦線という言葉の響きには、勝手に前衛と称する者たちによる一元的な指導の臭いがする。これが良くない元凶で、実際にろくな指導をしたためしがありません。

 党が違う、組織が違う、団体が違う者達が本当に協力してやれるのは共同戦線方式が良いのではないか、ここが我等が運動内に極めて未熟なアキレス腱部分で、今後大いに育てねばならないところなのではないかと思い始めました。という訳で、レーニン主義者さんも宜しければ共同戦線という用語を駆使してください。そしたらいつでもれんだいこも加わることが出来ます。僭越ながら一言添えました。