外務官僚シオニスト派岡崎久彦、野上義二考

 (最新見直し2007.1.30日)

【シオニスタン外務官僚スポークスマン岡崎久彦氏のこの発言を指弾せよ】
 「外務官僚シオニスト派」の頭目・元駐タイ大使・岡崎久彦氏は、2003.3.25日付産経新聞朝刊の「【正論】イラク戦争 小泉総理の米国支持は近来にない快挙だ」で、小泉首相の「米英ユ同盟によるイラク攻撃支持表明」に対して次のように礼賛している。
 「近来の快挙であった。戦後半世紀、日本政府がこれほどはっきりと日米同盟支持を打ち出したのは全く初めてと言ってよい」。

 更に次のようにも述べている。
 「二十年前には鈴木善幸総理は、日米安保条約は軍事同盟でないという趣旨の発言で日米の信頼関係を傷つけた。私自身も、その頃は安保条約の代わりに同盟という言葉を何とか文書の中に滑りこませるのにいかに苦労したかを思うと隔世の感がある」。

 岡崎式国際情勢論は、露骨に米英ユ同盟への拝跪を説教し続けている。次のように述べている。
 「米国は、日本への攻撃は米国への攻撃と見なすと言っているただひとつの国である」
 「米国はもっとも信頼すべき同盟国。日本も米国にとって信頼に足る同盟国でありたい」。

 イラク情勢が緊迫して以来、「アメリカのイラク攻撃は正当か。安保理決議はなくても良いのか」という当然の問題提起に対し、次のように貶している。
 「たしかに、それは従来の国際法、国際的行動規範から考えれば、素人でも参加できる議論である」。

 一応は「ウェストファリア条約以来三世紀半、国家の主権は平等、内政は不干渉、信教、イデオロギーは各国自由となった。国には悪い国と良い国があり、悪い国は悪い事をする前に叩いても良いという考え方はそれだけで是非の論が有り得る」述べつつも、次のように捻じ曲げる。
 概要「国際規範の基礎たる国際情勢が変わってしまったのであり、米ソの力の均衡時代が消滅してからは、米国一国だけが飛び抜けて優越しており、こうした国際情勢の中では、日本が唯一指針とすべき事は、評論家的な善悪是非の論ではなく、日本の国家と国民の安全と繁栄を米国に託すべきである」。
 「北朝鮮問題だけではない。将来にわたって日本が直面する政治、軍事、経済の危機の全てにおいて日米同盟信頼関係が不可欠なのである」、「資源の乏しい島国である日本が国民の安全と繁栄を守るためには、七つの海を支配しているアングロ・アメリカン世界と協調する他ない事は、明治開国以来一世紀半の日本の地政学的条件である」。

(私論.私見)

 要するに、強度のシオニスタンであることが分かる。その上で、彼から見て無知な大衆に、「強い者に巻かれろ」論をぶっていることになる。


【岡崎久彦(おかざき ひさひこ)の履歴】
 「首相官邸」http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/okazaki.html、「フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)岡崎久彦」その他参照。

 1930(昭和5)..4.8日、満州の大連生まれ。祖父は大正時代に立憲政友会の幹部として活躍した和歌山県出身の政治家・岡崎邦輔

 1952(昭和27)年、東京大学法学部在学中に外交官試験合格、外務省入省。1955(昭和30)年、英ケンブリッジ大学経済学部学士及び修士課程修了。1977(昭和52)年、ペンネーム・長坂覚で「隣の国で考えたこと」(日本経済新聞社)を著し、 日本エッセイストクラブ賞受賞。1978(昭和53)年、防衛庁国際関係担当参事官。1981(昭和56)年、ジョージタウン大学戦略国際問題研究所客員フェロー、ランド・コーポレーション客員フェロー、ハーバード大学客員研究員。1981(昭和58)年、「国家と情報」(文藝春秋)でサントリー学芸賞受賞。第11回正論大賞受賞。1982(昭和57)年、外務省情報調査企画部長。1984(昭和59)年、外務省情報調査局長。同年10月、サウジアラビア大使。1988(昭和63)年、タイ大使を歴任。1992(平成2)年、外務省退官、(株)博報堂や千代田化工の特別顧問。1995(平成7)年、鹿内信隆正論大賞受賞。2002(平成14).10月、 岡崎研究所創設。現在、特定非営利活動(NPO)法人・岡崎研究所所長(http://www.glocomnet.or.jp/okazaki-inst/ambtomaki.fujisank52401.htm)。著書多数。
(私論.私見)

Re:Re3:れんだいこのカンテラ時評205 れんだいこ 2006/08/27
 【岡崎久彦イデオロギー考】

 「岡崎久彦イデオロギー」とも云うべき論調がマスコミで意識的に喧伝されつつある。れんだいこは、黙過すべきでないと判断したのでコメントしておく。

 通説は「親米保守派の代表的論客の一人」と評しいるようであるが、それは違う。か奴は、単に親米保守派というのではなく、シオニスタン系御用派と看做さない限り正体をつかみそこなう。その種の高級外交官として現在に至っているとみなさないといけない。

 恐らく、奥参事官を死に至らしめてミソをつけた「黒色高官グループ野上義二、岡本行夫人脈」の上に位置する黒幕の一人であろう。どうりで、稀代のシオニスタン愉快犯首相小ネズミのブレーンとして官邸に出入り自在になる訳だ。松野頼三もそうだったな。

 岡崎は常々、「アングロサクソンとの協調こそが日本の国益につながる」と主張し続けているが、よく聞いてみると、「アングロサクソンとの協調」というより「国際金融資本ユダヤ・シオニズムとの協調」というのが一貫した論調である。要するに、この連中が歴史の真のチャンピオンであるから、これに上手に取り入り、生き延びる道を考えたほうが賢明という売国奴丸出しイデオロギーをふりまき続けている老醜に過ぎない。ほんまにエエカゲンニセイよ。

 小ネズミの国会質疑答弁、あの戦争は間違いだった、無謀だった、英米とは勝てるわけでもないのだから闘うべきではなかった云々とハーモニーしている訳だ。その小ネズミの8.15靖国神社参拝ほど奇妙なものは無かった。英霊を鎮魂するための私の心の問題だなどと強弁しているが、その小ネズミは英霊が闘った敵である鬼畜米英に取り込まれている。自衛隊を云われるままに鬼畜米英の配下軍として戦地に赴かせようと策動し続けている。お前は英霊と何を話しているのか、と聞いてみたい。

 英霊は、二度と戦争の道へ分け入ることなく、戦後は反戦平和の新日本国づくりを頼む。その為なら我が身は国に捧げて惜しくない。上流階級の子弟は危険な戦地に赴かぬ仕組みはご免だ。そういう奴に限って戦後又ぞろ軍国利権の道へ向おうとしているが、こらえんぞ。というようなことを云うのではないかと思うがどうだろう。その英霊に参ると云いながら、やっていることが無茶ではないか。

 もとへ。岡崎は、「新しい歴史教科書をつくる会」の賛同者ということであるようである。どうやら西尾幹二とバッティングしたらしい。2005年の検定教科書の執筆に参加し、旧版の記述のうち、反米的な箇所をすべて削除し書き換えたとテレビで発言しているとのことである。西尾幹二は、自分の担当した箇所を断りなく書き換えられたことについて、担当した岡崎やそれを認めた藤岡らに不信感を募らせ、会の離脱に至ったとのことである。

 即ち、戦前系国粋右翼と戦後系売国右翼とが、戦後民主主主義秩序倒潰の為に野合したところ、戦後系売国右翼の方が勢いが強いらしく、戦前系国粋右翼を駆逐しつつあるということになる。岡崎は、シオニスタン教学に基づく親イスラエルプロパガンダ用歴史教科書作りに精出ししているこになる。

 れんだいこの見るところ、日本政治闘争の根底は、戦後左翼が解体させられるや、戦前型皇国史観派と戦後型ネオ・シオニズム史観派が格闘状態に入り、戦後型ネオ・シオニズム史観派のローラー作戦が着々と無慈悲に押し進められつつある、ということになる。

 溶解させられた戦後左翼のうち、旧社共派は不満のはけ口としてアリバイ的に存在を許されており、戦後型ネオ・シオニズム史観派の裏からの御用聞きとして役目を果たしているに過ぎない。宮顕ー不破運動のいかがわしさはここにあるとみなすべきだ。れんだいこの研究によればそういう結論になる。

 この不毛虚妄を打開する戦闘的左翼の登場が期待されて久しいが、ネオ・シオニズム裏政府の歴史的流れを読み取る力が無いため全く空振りさせられて今日まで経緯している。つまり役に立たない。しかし、期待される勢力が出てくるとしたら、戦闘的左翼の水路からでしかなかろう。社共派は既に思想も理論も行動も買弁派に取り込まれすぎている


 「外務官僚シオニスト派考」( gendaishi_beikokunaitero_gaimukanryoco.htm)

 2006.8.27日 れんだいこ拝

【岡崎と田中真紀子外相確執の経緯】
 岡崎氏はいわゆる「真紀子叩き」の急先鋒として、昨年の外務省“チャイナスクール”粛清劇ではかなりの活躍をした。小泉首相を持ち上げる他方で、田中真紀子外相について次のように評している。
 「田中真紀子外相の無責任な言動が国内外に波紋を広げており、周囲は国益を損ねかねないと尻拭いに必死。24日からは北京でアジア欧州会議(ASEM)外相会議が、来月には日米首脳会談が開かれるが、こんな外相で大丈夫なのか?。だんだん練れてきて、外交の最高責任者だという自覚を持って勉強に取り組んでくれれば、しっかりやってくれると思います」。

 「アーミテージ米国務副長官との面会中止などで、完全に小泉政権の“爆弾”となった外相」とも批判する。真紀子外相の適格性を疑い、次のように述べている。
 「冷静さと緻密さを要求される外交分野での“真紀子流”は、周囲の尻拭いが必要なだけでなく、国益の重大な損失を招きかねない」。

(私論.私見)

 かく田中真紀子外相批判に興じたが、公認の川口外相に就いては特段の批判をしていない。要するにシオニスタン外交するものには迎合的であるというだけのことである。



【野上義二考】
 岡崎と野上の関係の詳細は分からないが、ここで野上についてのコメント「趣旨と提言 官尊民卑 小泉が闇に葬った外務省疑惑」を転載しておく。
 「趣旨と提言 官尊民卑 小泉が闇に葬った外務省疑惑」

 2001年4月、小泉人気とは裏腹に外務省疑惑はますます混迷を深めていた。 小泉は最初から本気で外務省改革などする気は無かったが、マスコミによる攻勢でやむなく隠せなくなった一部を公開。 しかし、田中真紀子外務大臣はその後も徹底的に暴き出すつもりだった。

 しかし、50億に上る機密費は腐敗した金権政党 自民党の裏金金庫、歴代の首相、官房長官の使い放題の公金。 これが暴露されたら大問題、暴かれる前に、田中外相を更迭。 疑惑事件そのものを闇に葬った。 この税金からの裏金は首相や官房長官の旨みであり、表に出れば自民党自体が解体する危険をはらんでいる。

 また、マスコミ自体もこのおこぼれにあずかっており、首相番とか大臣番に付いている記者達も、何かと恩恵に浴しており、やはりなくなっては困る、という皆の利益のための外相の更迭であった。

 2001年5月8日、外務省の元要人外国訪問支援室長の松尾克俊を詐欺容疑で3度目の再逮捕。 巨額の機密費詐取流用ですでに逮捕されている件について警視庁捜査2課は8日、98年4月以降に行われた3回の首相外遊で約1億6000万円を騙し取った詐欺容疑で再逮捕した。 この3回目の逮捕で詐取総額は計約2億6700万円になった。

 塩川財務相が1月の民放番組で宇野内閣の官房長官当時に官房機密費を国会対策に使用した事を認める発言をしたが、4月22日の参院予算委で機密費発言を全面的に取り消した。 この爺さんは正直で、先の発言が正しく、取り消した事が嘘だと言う事は明白だ。 爺さんはその後、貝になってしまった。

 松尾事件の発覚以来外交機密費と官房機密費との流用が問題視される中、官房長官経験者の野坂浩賢、塩川正十郎氏らが機密費を長官裁量で、多くの議員に配ったとする発言が取り上げられ、入閣した塩川財務相は衆院予算委で再三追及された。 しかし、同相は「忘れた」と答弁を避け、その後の衆院財務金融委員会では、国会対策への使用を認めたものの、「具体的な事は忘れてしまった」とはぐらかした。

 田中外相もその頃から機密費流用の徹底解明の方針に変化が現れる。 機密費の不透明な使途の解明と官房機密費への上納について、調査する意向を示していたが、本気で調査すれば外務省職員、ほぼ全員がかかわっており、入省したてのぺーぺーしか残らない事が分かったためだ。 そのための方針の転換だった。

 田中外相は4月22日の参院予算委で「官房長官や外務省の事務方に聞いたところ、上納は一切無いということだった」と嘘を述べた。 14日の衆院予算委で、外交機密費から官房機密費に毎年約20億円が上納されているという情報に「関心を持ち、早期に調査したい」と発言していたが、15日には「事務方は上納はないと言っている。」と一変。 22日の発言はこの考えを重ねて強調したものだ。 この発言の裏には小泉からの強い指示があったものと思われる。 

 6月1日松尾被告を詐欺容疑で4回目の再逮捕。  警視庁捜査2課は1日、松尾克俊被告を再逮捕した。 逮捕は4回目。 詐取総額は13回の外遊で計約4億7900万円となった。 捜査2課ではさらに数件の詐取を追送検する方針で、マンションや競走馬の購入費など私的に流用したものと、銀行口座の残金を併せた5億数千万円が立件対象になる見通し。

 7月16日、警視庁捜査2課は沖縄サミットでも外務省4人を詐欺逮捕、外務省機密費は沖縄サミットにも飛び火した。 沖縄サミットでハイヤー代を水増しして詐取したとして、外務省経済局総務参事官室課長補佐、小林裕武や「日の丸リムジン」の4人を逮捕した。 小林課長補佐らは使用したハイヤーが1〜2台で代金約900万円だったのに、4台分だと水増しして代金約2200万円を騙し取った疑い。 

 大使を3年間すると家が建つ程儲かるのはどうしてか、大使公邸や大使館の超高価な装飾品は誰が管理しているのか、全く問題視されていない不明な点が多すぎる。 7月26日公金横領疑惑でデンバー総領事を懲戒免職した。 外務省の常態と化した公金流用は在外公館でも発覚した。 外務省は不正経理により8万1000ドル(約1000万円)を私的に流用したとして、水谷周 総領事の懲戒免職処分など関係者7人の処分を発表した。 キャリア外交官が懲戒処分となるのは極めて異例。

 水谷周と言う男は、よほど仲間から嫌われていたのだろう。 外務省と言う伏魔殿では、かばい合い、うやむやにする体質があるにもかかわらず、懲戒免職とは何とも情けない顛末だ。 

 福田康夫官房長官は28日の記者会見で、実態を把握することは極めて困難で、行政上の責任を問うことは適切でない。 との理由で、官房機密費、歴代官房長官の責任不問とし、疑惑事件の決着を着けた。 

 松尾元室長による水増し請求をチェック出来なかった首相官邸側の管理責任も問題になっているが、ここで福田官房長官が歴代官房長官の責任を問わないとしたことは、官房機密費の不透明さの追及をかわすのが狙いだ。

 福田長官は、02年度予算の官房機密費16億2400万円を1割減額して要求し、自ら2000年10月の官房長官の就任時から01年6月までの給与9ヶ月分の一部約199万円を国庫に返納したことで幕引きをはかった。 マスコミに対してもお互いの利益のため、これでもう書くなと言うことです。

 これで自民党の裏金金庫、官房機密費と外交機密費は無事温存され、今後も数十億と言う莫大な金額が自由に使え、誰が何に使ったか問われない悪しき前例を作った。 その金庫を自由にでき、何に使われていたかを知っている野上義二事務次官はその中心人物であり、自民党を救った大恩人なのです。

 外務省、総額2億円の裏金を公表
 外務省は5日、職員の食事代や接待などのため積み立てていた総額2億238万円の裏金の各課・室ごとの使用額と残高を公表した。

 裏金があるとしたのは71の課と室。 1000万円以上の裏金を蓄えていたのはWHOなどを所管する国際機関1課と開発途上地域課の2課。 会計課すら311万円を持っていた。 次官室や総合外交政策局総務課、アフリカ2課、調査室の4課、室では裏金より多い額を使っていた。 このため帳簿上の残高はマイナスとなっている。 ( 02/2/6 読売)

裏金の多かった上位10課(単位万円、1万円以下四捨五入)
野上義二はこの全ての部署の最高責任者でした。
  総額 使用額 残高
@   経済局国際機関一課 1152 1051 101
A   同開発途上地域課 1126 204 922
B   中東アフリカ局アフリカ二課 950 996 −36
C   欧州局中・東欧課 944 872 72
D   中東アフリカ局中東二課 817 585 232
E   条約局法規課 791 786
F   欧州局ロシア課 767 683 84
G   アジア太平洋局中国課 762 657 104
H   同南西アジア課 761 595 156
I   北米局北米一課 743 688 55
 おしまい





(私論.私見)