れんだいこ処女作「検証学生運動 戦後史の中の学生反乱」著者独白

 更新日/2022(平成31.5.1栄和改元/栄和4)年.1.31日

 (れんだいこのショートメッセージ)
 今日ふと、れんだいこ処女作「検証学生運動 戦後史の中の学生反乱」の著者独白を記しておこうと思った。そこで本サイトを設ける。

 2009.10.25日 れんだいこ拝


 「検証 学生運動 戦後史のなかの学生反乱」
 ここに謹んでれんだいこ初著作をお知らせさせていただきます。れんだいこはこたび「検証学生運動−戦後史の中の学生反乱」(社会批評社、2009.2.25日初版)を発刊致しました。社会批評社の小西さんの推薦の辞と思われますが、「紹介」欄には次のように記されております。
「戦後社会を揺るがした学生運動は、なぜ崩壊したのか? その歴史と実態を概括する。東大闘争―全共闘運動から40年の現在、すべての青年学生に贈る本」。

 「著者プロフィール」で次のように紹介されております。

 1950年生まれ。1970(昭和45)年、早大法学部入学、1975(昭和50)年卒。1999(平成11)年頃、インターネット界に登場。現在「人生学院」(ttp://www.marino.ne.jp/~rendaico/jinsei/)というWebサイトを「れんだいこ」のハンドルネームで運営し、政治・宗教・思想・歴史・経済問題を評論発信。ネット上にたすけあい党を結成し、情宣活動中。

 れんだいこは、版元ドットコムの著書紹介サイト(ttp://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-916117-81-6.html)のブログに投稿し、次のように著者挨拶しております。

 「皆様はじめまして。本書はれんだいこの処女作です。何を初作としようかと思っておりましたが、学生運動論が手始めになりました。れんだいこが30年来温めていた疑問を解いてみました。本書で学生運動の流れが分かると思います。これをどう見立てるかは各人の自由ですが、れんだいこなりのコメントを附しております。既成の観点とは大きく違っておりますが、この新視点こそが正解と自負しております。読後の議論をよろしくお願いします」。

 どうぞ忌憚なくお読み賜り、ご意見感想をお寄せくだされば本望です。文中に織り交ぜたれんだいこ観点に対する批判も含め、掲示板辺りで議論が沸騰すればなお本望です。口コミ、引用転載よろしくお願い申し上げます。

 版元の社会批評社の小西社長は次のようなコメントを添えてくれております。
「今年は東大闘争40周年ということで、報道も活発になっているようです。この時期に合わせて、この学生運動史の検証が出されました。活発な議論を期待したいところです」。
 
 云われてみれば、今年は奇しくも東大闘争の最終決戦となった安田砦攻防戦40周年になりますね。れんだいこは特段意識しておりませんでしたが、記念すべき周年に発刊できることになりました。

 あの日不思議なことに次のような思い出があります。れんだいこは高校三年生でしたがたまたま遅刻し、教員室へ遅刻届を提出しに行ったところ、授業開始ブザーが鳴っていたにも拘らず数名の教師が釘付けでテレビを食い入るように見ておりました。物分かりが良いというか、れんだいこを見て、「おおっ**君、君もどうぞ」と誘ってくれ、暫くの間一緒に見続けた記憶があります。それほど先生方にも関心の強かった事件であったと云うことと、今日では信じられない情味のある教師たちが居たと云うエピソードと共に蘇って参ります。

 本書の特徴は、戦後学生運動史を総合俯瞰的に叙述したところに意味があります。総合俯瞰的にとは、右派からも左派からも、日共系からも反日共系からも読めるようにしたということです。加えて、適宜に著者見解を附しました。関係者には不興覚悟でかなり大胆に云いたいことを歯に衣着せず述べております。

 これまでの学生運動論は、日共系は日共系からの、新左翼系は新左翼系の、「俺のところが一番正しい論」からの自画自賛的なものになっていたきらいがありますが、本書は客観評価に努めました。これはかなり高度で難しい作業なのですが、為し得たと自負しております。そういう意味で異色にして待望の学生運動論になっております。この辺りをご堪能くだされば幸甚です。

 もう一つ、学生運動がこれまで信奉してきたマルクス主義の相対化をしてみました。特に、現代世界を牛耳る国際金融資本帝国主義及びそのイデオロギーとしてのネオシオニズム問題を採り上げました。そういう意味で従来にない視点からの考察になっております。もう一つ、穏和系に対する日共の宮顕、急進系に対する革マル派の黒寛を戦後左派運動の撲滅請負人として位置づけ、悪事を確認しております。これも従来にない視点からの考察になっております。

 れんだいこが敢えてこれらの諸問題を記したのは、通り一編なものを市井に提供してみても意味がないと云う思いと、左派運動がこれらの諸問題を確認し対処する能力を獲得しない限り積み木崩しになるとする分別があるからです。従来、これらの問題を明確に打ち出す学生運動論はありませんでした。それは無難ではありますが焦点をぼかしており、れんだいこの性に合わないと考え、敢えて書き込みました。この辺りをご堪能くだされば幸甚です。

 出版社から逸早くでき上がった著作が送られ、これを手にした時、感無量のものがありました。インターネット上で読むのとは叉違う味わいがありました。早速持ち帰り、その日と翌日にかけて風呂でもトイレでも寝床でも読み進めました。著者の自分が読んでみて結構面白いなと云う思いがしました。それと、やはりブックにはブックの良さがありますね。持ち歩きに便利です。

 本書は、2.22日頃より書店に出回りました。販売開始より現在まで既に二ヶ月なろうとしております。それなりの反響を戴いております。四、五名の方からメールをいただいております。爆発的な売れ行きではないようですが、ネット上ではかなりのアクセスをいただいているようです。売れ行きもほぼ順調なようです。但し、残念ですが爆発的ではありません。

 内容が内容だけに商業新聞の書評欄で採り上げられることはあるまいと見立て、事実その通りになっておりますが、今後に於ける学生運動論の際に手引きとなるロングセラー本の地位を獲得し得たと思っております。これは著書宛メールで戴いた書評ですので、れんだいこの勝手な思い込みではありません。それぐらいの解析はしていると自負しております。若い方からは、「戦後史の流れが良く分かりました、凄い」という反響が寄せられております。

 本書は学生運動論として書き上げておりますが、同時に戦後政治史論にも使えるようになっております。現下の政治局面を評する際の観点基軸として、本書が役立つことも申し添えておきます。まだお読みでない方はぜひ手にしてみてください。れんだいこ観点に同意できなくても、叩き台として思案を深めるのに好著なものになっていると思います。

 一言申し添えておきます。書かなくても良いことではありますが、れんだいこの性分が邪魔して告発しておきます。本書は、左派圏界隈で即日話題になるべき良書ですが、これまでのところ皆目音なしです。これは何を物語っているのでせうか。れんだいこが自惚れで自薦し過ぎている場合が考えられます。もう一つは、それほどまでに日本左派運動がイジケている場合が考えられます。これに関しては、読者の判断に任せます。

 れんだいこは、本書を皮切りに続々公刊して行く予定です。角栄物語り、中山みき物語り等々のど元まで競りあがっているテーマが目白押しになっております。それらが全て人民大衆の利益になるよう願っております。れんだいこの生ある限り健筆を振るい、余生を日本の歴史にひいては世界の歴史に何がしかのお役に立ちたいと考えております。れんだいこ本が皆様方の書棚に納まり、置いておくだけで知となり友となって光芒を放つことを期待しております。今後ともご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

 只今より宣伝戦を開始いたします。口コミ、転載宜しくお願い申し上げます。当時の活動家、現在の学生の皆様、賛意なり批判なり議論を開始して下さい。まずは政治不況を糺さねばなりません。では。

 人生学院2
 (jinsei/

 学生運動論
 (gakuseiundo/

 「検証 学生運動 戦後史のなかの学生反乱 」
 (http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-916117-81-6.html

 2009.4.6日、2009.4.12日再編集 れんだいこ拝

【書評完全黙殺考】
 「★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK73」のいにしえの氏の2009.10.25日付け投稿「暴政の総本山がシカゴ大学だったという驚くべき情報と自民党の原罪」が、次のように述べている。興味深いので引用転載しておく。
 ここで取り上げられている『さらば暴政』という本は、情報によると出版されて二ヶ月が経過したのに新聞や雑誌のメディアから完全黙殺であり、書評は皆無だということである。

 <貼り付けによる引用>
 Platonette (115.178.25.218)
 暴政に関しての本格的な著書として選挙前に出て、小池百合子候補などの落選に影響を及ぼしたといわれた藤原肇記者の「さらば暴政」は、活字メデヰアの新聞や雑誌から完全に黙殺されて書評は皆無だった。この著者の前著の「小泉純一郎と日本の病理」も書評がゼロだったので日本新記録だったと、「さらば暴政」の後書きに書いてあったので驚いたが、わが国では暴政を論じるとメヂアから総スッカンを食うことになるようだ。
 <引用終了>

 日本のメディアから総スッカンを食うというのは奇妙な話であり、大手メディアに書評や紹介がなかったというせいで、反権力を歌いものにしている『週刊金曜日』や『赤旗』などの編集者が本の出版に気がつかなかったというのであれば、こういうメディアの編集者たちがいかに大手メディアの記事を頼りにしているかという証拠になり、その怠慢な編集態度がばれてしまうということである。そこで幾つかのキイワードを使ってこの本と著者について調べたところ、右翼問題の専門家で評論家として知られている猪野健治氏と藤原肇氏が、『財界にっぽん』九月号で対談している記事が見つかった。

 これを、れんだいこ流に解釈すると、辛辣に小泉政権批判した「小泉純一郎と日本の病理」の著者で知られる国際ジャーナリスト藤原肇・氏の続編としての安倍政権批判書「さらば暴政」がいわゆるブルジョアマスコミのみならず、「反権力を歌いものにしている『週刊金曜日』や『赤旗』」にも無視され、書評や紹介がなかったとある。「小泉純一郎と日本の病理」(光文社)も「メディアから完全に無視され」、代わりにネットで話題になり一ヵ月で4万部も売れるという記録を作った。「さらば暴政」となると、「前の本がショッキングな内容で、メディアからも無視されたものですから、どの出版社も二の足を踏んだ」とのことである。

 これを「怠慢な編集態度」、「出版社の腰引け」と抑制した表現で批判しているが、実際は「反権力を歌いものにしている『週刊金曜日』や『赤旗』」までもが現代世界を牛耳るネオシオニズムの側に位置してジャーナルしている例証と捉えるべきではなかろうか。それほどに、日本メディアは、世界のそれも似たり寄ったりであろうが、ネオシオニズムのクビキ下にあるという実態を確認すべきではなかろうか。これは当然ながら書籍の世界の傾向だけではない。テレビ、ラディオの電波業界も一律然りである。このことを確認しておこう。

 2009.10.25日 れんだいこ拝





(私論.私見)