主張考

 革命左派人民革命軍遊撃隊手記」に「革命左派機関紙『解放の旗』17号」が掲載されている。これを転載し、確認する。解説によると、「人民革命軍某遊撃隊」の名で執筆している人物は、後に榛名ベースで命を落とした寺岡氏が連合赤軍結成以前、真岡市塚田薬局兼銃砲店で強盗事件を起こしたすぐ後、札幌で潜伏中に書いたもの。「人民革命軍某遊撃隊一兵士」の名で執筆している人物は、あさま山荘事件で逮捕され服役中の吉野氏と云われている。
○で武装した遊撃隊に続き、革命的人民は直ちに遊撃隊を結成し、人民革命軍に集結し、あらゆる武器で武装し、遊撃的蜂起に備えよ! 
人民革命軍某遊撃隊
 現代は帝国主義が全面的に崩壊に向かい社会主義が全世界的勝利に向かって急速に前進している時代である。

 中国、インドシナ三国人民を中心に、全世界に遊撃戦争の嵐が吹き荒れ、全世界の革命的人民が反帝反米世界革命の武器として建軍武装闘争を高々とかかげ、米帝とその手先の引き起こそうとする第三次世界大戦に備えている時代である。

 それ故に、インドシナ三国人民の英雄的な抗米救国闘争の前にラオス侵略を粉粉に打ち砕かれた米帝が、ニクソン・ドクトリンの死刑宣告の前に一層凶悪化し全世界のファッショ分子をかき集め、戦術核兵器の使用を公然とホノめかし、七二年沖縄ニセ返還の大ベテランの下に日本全土の核基地化を目論み、朝鮮、中国への直接侵略からアジア全面侵略、さらに第三次世界大戦へと侵略の魔手を広げている時代、米帝が最後の滅亡の淵に完全に追い込まれた時代である。

 「現代の戦争が革命を引き起こすか、革命が戦争を押しとどめるかの時代である。しかし、当面の世界の主な傾向は革命である」(毛主席、5・20声明)

 このすばらしい反帝反米世界革命戦争の発展の中で、全世界の革命的人民が中国、インドシナ三国人民を中心に、世界赤軍の建設へ向け、人民戦争を堅持し、建軍武装戦争を勝利のうちに闘いとる中で、日本人民は2・17猟銃奪取闘争により、第二次世界大戦後、米日反動派に完全に独占されていた武器らしい武器を手にし、遂に本格的武装闘争への道を歩み始めたのである。しかも、建軍武装闘争という新たな強力な武器を手にして開始したのである。

 これこそ日本革命に世界革命の嵐を持ち込むものであり、日本革命を世界革命に大合流させていくものであり、世界党――世界赤軍への道を切り拓くものである。


 2・17猟銃奪取闘争は12・18交番襲撃武器奪取闘争、あの凶暴な米日反動の凶弾の前に若くしてそのマルクス・レーニン主義者としての一生を終えた偉大なゲリラ戦士、また、この柴野戦士への米日反動の凶暴な弾圧に一層怒りを新たにし売国警官に弾丸を打ち込まれ、右手の自由を奪われながら獄中から、「米軍、自衛隊、機動隊をせん滅せよ」と呼びかけている偉大なゲリラ戦士・W君、更にひん死の重傷を負いながら断固完全黙秘で闘い抜いた偉大なゲリラ戦士・S君、この三名の人民解放遊撃隊員の血であがなわれた教訓、日本人民がはっきり見てとった真理「鉄砲から国家権力が生まれる」「人民の軍隊がなければ人民のすべてではない」(毛沢東) この道を断固継承し、三名の戦士の革命性を断固受け継ぎ、米日反動の武器庫から、創意、工夫をこらし、あらゆるものを人民の武器に転化し、銃を奪いとるという画期的な闘いであった。

 この闘いは○で武装した遊撃戦の闘い、本格的武装闘争の初期の闘いを切り拓く上で人民がどうしても必要とする闘いであった。12・18闘争の教訓、「人民の軍隊がなければ、人民のすべてではない」(毛沢東)をふまえ、米占拠軍、カイライ自衛隊、売国機動隊を打ち破り、人民の権力を打ち立てる建軍武装闘争になくてはならない闘いであった。

 そしてこの偉大な闘いに恐怖し、戦後最大といわれる捜査を人民の反対を押し切って強行し、O、Nの両同志を不当逮捕し、更に「人民に深謝する」と「全面自供した」などと、三流週刊誌並みのデッチ上げをブル新までも動員して行ない、六名に及ぶ全国指名手配をデッチ上げる米日反動の弾圧から断固この九丁の銃が死守されるなかで、革命的人民はいっそうはっきりと偉大な真理をみた。

 「人民の軍隊がなければ人民のすべてはない」(毛沢東) これこそ、日本階級闘争の中で人民が真に実践的課題として初めて認識した真理であり、反帝反米世界革命の赤々輝く勝利へ向かって、勝利のうちに前進している世界建軍武装闘争への合流をかちとり、日本革命の勝利と反帝反米世界革命の勝利を保証するものである。

 2・17武器奪取闘争により、日本人民は、ついに建軍武装闘争の内実をはっきりとつかむことができたのである。それは武器として○は、明らかに敵のせん滅をはっきりと意識させるものであるからである。すなわち、軍隊を意識させるものであるからである。

 そして、人民の軍隊は明らかに米軍、自衛隊、機動隊の△△△を直接その中心任務とする武装組織として、しかも戦争を闘うとともに、大衆をたすけ、大衆を組織して、大衆を武装し、政権樹立をたすけ、共産党の組織をうちたてる政治的任務を遂行する人民革命軍(日本赤軍)として組織されねばならないということである。

 まさにこの真理を、その闘いの質としてもっていた2・17闘争は、その後連続的な資金微発闘争を闘う革命的人民に大きなはげましを与え、日本建軍武装闘争の急速な発展をかちとったのである。


 総ての革命戦士諸君!
 反帝反米世界革命の嵐を見よう!
 銃に驚いてはならない!
 インドシナ三国人民を見習おう!

 まさにこの先進国人民の英雄的な抗米救国闘争は帝国主義陣営の最強軍――米軍、核兵器の使用を準備するまでに凶暴化して米帝を相手に建軍武装闘争を闘っているのだ。そして社会主義中国は、すでに核戦争への準備をととのえ、全世界人民の反帝反米革命への支援を表明している。

 我々はどうだろう、我々日本人民はまだ機動隊を相手に、しかもその撃破すらできないでいる。建軍武装闘争はまだ始まったばかりだ。武装はまだだ。急ごう、本格的武装を。機動隊のうしろには自衛隊が、そのうしろには米軍がいる。我々はまさに後進国人民なのだ。社会主義国が次々に生まれているのに。

 急ごう。建軍武装闘争を開始しよう。○を手にした遊撃隊の遊撃戦を中心に、その他手に入るあらゆる武器で武装し、遊撃隊を結成し、遊撃戦を闘い、遊撃的蜂起に備えよう。闘えば必ず勝つし、闘わなければ全世界人民の血が流れる。中国、インドシナ三国人民に学ぼう。勝利の道は彼らが闘ってきた道なのだ。

 「世界は進歩しつつあり、前途は明るい。この歴史的全般的姿勢趨勢はだれも変えることはできない。われわれは世界の進歩の状況と明るい前途を人民に宣伝して、人民に勝利と確信をもたせなければならない。同時に我々はまた道がまがりくねっていることを大衆に教え、同志たちに教えなければならない」(毛沢東) 

 闘おう。建軍武装闘争を闘おう。本格的武装闘争へ突き進もう。○を手にし遊撃戦を闘おう。その他あらゆるものを武器に転化し、遊撃隊を結成し、遊撃戦を闘い、遊撃的蜂起に備えよう。「一に苦しみを恐れず、二に死をも恐れぬ」英雄的気概をもって突き進もう。偉大なゲリラ戦士、柴野春彦の革命性を断固継続継承しよう! W、S、O、N戦士に続こう! これこそ我々の精神的原爆であり、我我の原動力なのだ!


 建軍武装闘争が初期の段階にある現在しかも、日本軍国主義が政治、軍事、経済、文化の全域に支配をのばしているとき、侵略戦争の前夜にあるとき、我々はこの好機をのがさず精力的に闘うことを強調するとともに、戦術的に十分敵を重視し、攻撃と退却を考えねばならない。常に革命的警戒心をもって行動しなければならない。米日反動は強盗顔負けの襲撃を行ってくるのだから。破防法に注意せよ。しかし驚くな。

 では我々はいかに闘うか。
 人民革命軍は、敵の軍事力を消滅することを中心任務とする。しかし現在、日本人民が当面している問題は大衆、実力闘争の発展と共に厚くなった機動隊の壁をいかに打ち破るかである。また、日本階級闘争の段階ではまだ自衛隊、米軍を直接の対象とするに至っていないのである。

 従って我々が建軍武装闘争を発展させようとしている現代、我々は常に機動隊の壁を打ち破る撃破の戦術を考えに入れて遊撃戦を闘わねばならない。そして、このためには○を手にした遊撃隊の闘いを中心に、本格的な武装をより一層追求するなかで遊撃戦を闘わねばならない。

 ○に習熟すれば、それよりおとる武器の使い方に一層創意工夫がこらされるであろう。又一層高度な戦術があみ出されるであろう。しかし、高度な武器がないからといって遊撃隊の結成を遅らせたり、遊撃戦を闘うことを放棄したりしてはならない。地味でもよいから武装し、遊撃戦を闘わなければならない。建軍武装闘争の初期には敵の間のゲキをつく闘いが重要な位置をしめる。しかし、常に敵の撃破の為に闘うこと。

 「部隊は二、三人のものから始めて大きさはいろいろであってよい。部隊はだれでもなんでもできるもので、自分で武装しなければならない。(小銃、ピストル、爆弾、小刀、拳闘用のコテ、棍棒、放火用の石油をしみ込ませたボロ、縄または縄ばしご、バリケード構築用のシャベル、綿火薬、有刺鉄線、釘<騎兵に対抗するためのもの>など)
どんな場合にもわきから、上から、外からの援助をあてにせず、なんでも自分で手に入れなければならない。

 ……武器がない場合でさえ、部隊はつぎの点できわめて重要な役割を果たすことができる。すなわち
(一)群集を指導すること。
(二)おりがよければ、巡査やたまたま隊からはぐれたカザックなどを襲撃して(モスクワであった例)武器をとりあげること。
(三)警察官がごく少数のときには、運搬されたものや負傷者を救い出すこと。
(四)家々の屋根や上層などにのぼって軍隊に石を投げつけ、熱湯をあびせ、などすること。精力的にふるまえば、組織された結束した部隊は巨大な力となる。どんな場合にも武器がないことを口実にして部隊の編成を断念したり、それを延ばしたりしてはならない。

 ……くりかえしていうが実践活動はすぐはじめなければならない」(レーニン「革命軍部隊の任務」・全集九巻)
直ちに遊撃戦を闘うこと、本格的武装をめざすこと、○を始めとするあらゆる武器を手にし、あらゆるものを武器に転化すること、遊撃的蜂起(「前段階武装蜂起」を含む)に備えよう。

 遊撃戦を闘い、遊撃部隊をより強固な遊撃隊に発展させ、大衆実力闘争とともに機動隊を撃破、部分的に△△△しよう。政策阻止実力闘争だけで米日反動権力打倒など夢物語にすぎぬ。

 「革命の根本的問題は国家権力の問題である」(レーニン)、「マルクス主義の国家学説にかんする観点から見れば、。軍隊は国家権力の主要な構成要素である」(毛沢東)

 人民革命軍こそ、真に米軍、自衛隊、機動隊を△△△し、米日反動権力を打倒するものである。大衆実力闘争には限界があるにせよ(機動隊を打ちやぶるにも、その量、その「武装」を考えれば)部分的(大きくなれば地域的、地方的)撃破は可能であり、これは最大限追求しなければならない。しかし、それ以上は完全に撃破、△△△することは軍が行なうこと。人民革命軍しかそれを行なうことはできず、人民革命軍はこれを行なわねばならない。

 次に人民革命軍の組織と指導の方向はどうなるか。
 人民革命軍が、米軍、自衛隊、機動隊の撃破、△△△をめざす以上、必然的に高度な武装を必要とする。しかし、米日反動に権力を握られている以上、大衆結集して存在していることは不可能である。(石、ゲバ棒、火炎ビンをもってすら不可能となっている)

 従って部隊は普段は分散して(遊撃隊として)存在し、革命軍として統一集中指導とし、大方向の指示(現在は「前段階武装蜂起」「遊撃的蜂起」の歴史的一段階として)に備え、遊撃戦を闘うことによって行動し(スケジュール闘争は軍にとってはあくまで利用するもの。大衆実力闘争との直接、間接の呼応は大方向を考えて必ず経験しておかねばならない)。

 闘争の必要度に応じて集中し、闘う。大方向の指示は人民革命軍の非合法機関紙「人民の軍隊」によって行なう。米日反動に対して武装している以上、人民革命軍は完全非合法となる。

 我々の経験によれば、部隊の構成は二、三名を一単位とし、闘争により単位(小遊撃隊)を結合して闘う。「これからの部隊構成についていえることはつぎのことである。理想的な人員数や、彼らの間の機能分担については経験がそれを示すであろう。わきから指示されるのを待たないで、自分でこの経験を得ることをはじめなければならない。

 ……政党の区分についていえば、一つの部隊にまとまりたがるであろう。しかし、政党の党員がその隊に入るのに、絶対的な障害をもうけてはならない。
 ……諸部隊をたがいに結合することはもちろん望ましいことである。共同活動の形態と条件をつくりあげることは、きわめて有益である。だが、そのさいけっしてこみいった計画や一般的な図式をつくたり、ペダンティックな考察のために生きた仕事をおしつけるような行きすぎに陥ってはならない。蜂起はかならずや未組織分子が組織された分子よりも千倍も多数であるような条件の下におこるだろう。その場で、二人でも一人でも行動しなければならないような場合がかならずおこってくる。そこで人々は自分の危険と責任とで行動する用意をもたねばならない。ぐずぐずしたり、論争したり、延ばしたり、決断を欠くなら、蜂起の事業は破滅する。もっとも断固たること、最大の精力を示すこと、あらゆる好機をただちに利用すること。群集の革命的情熱をただちに燃えたたせること、この革命的情熱をただちに燃えたたせること、この革命的情熱をいっそう断固たる行動に向けること――これが革命軍の第一の義務である(レーニン、同)

○に習熟しよう!
××物を始めあらゆる武器に習熟しよう!
地下兵タン基地を建設しよう!
非合法技術に習熟しよう!
遊撃戦を直ちに開始し、遊撃的蜂起に備えよう!
中国、インドシナ三国人民を始めとする全世界の革命的人民の建軍武装闘争に学び、本格的武装闘争へ突き進もう!
機動隊撃破の戦術を追及しよう!
自衛隊・米軍撃破の戦術を考えよう!
建軍武装闘争はこれによって必ず発展し、勝利する。

偉大なハイジャック闘争万才!
12・18武装奪取闘争万才!
2・17銃奪取闘争万才!
連続的資金微発闘争万才!
日本建軍武装闘争の開始万才!

これこそ世界建軍武装闘争への大合流をかちとり、日本革命戦争の世界革命戦争への大合流をかちとり、世界党――世界赤軍への道である。

☆遊撃隊を結成せよ!
☆武装せよ!
☆遊撃戦を直ちに開始せよ!
☆どの遊撃隊の闘いも互いに支持支援しよう!
☆地下兵タン基地を建設しよう!
☆非合法技術に習熟しよう!
☆遊撃的蜂起(「前段階武装蜂起」赤軍パンフNo.7参照を含む)に備えよ!
☆アジア侵略戦争に備えよう!
☆第三次世界大戦に備えよう!
☆人民革命軍に集結せよ!

〔参照〕
遊撃戦を開始する人々のために我々の経験、日本人民の遊撃戦の経験、世界革命人民の建軍武装闘争の経験から、当面考えられる遊撃戦の戦術を参考までに示しておこう。しかし、これは世界の遊撃戦争の戦術のほんのごく一部である。創意・工夫をこらせばもっともっと多くの戦術が生み出される筈である。闘いの中で、闘いの中で見つけられるよう期待する。

「前段階武装蜂起」(遊撃的蜂起の一発展段階として)を闘う。
すでに日本人民の歴史に登場しているこの戦術は米日反動が現在最も恐れているものであり、日本人民の闘いは必ず歴史的にこれを導くであろう。
この戦術は「蜂起」(一瞬の蜂起ではないという意味で、全人民的でないという意味で)の陣型をもっているので次の三点を配慮。
1、人民革命軍の量、武装を十分検討し(軍としてはできるだけ闘い、引くこと――原則として厳守)。
2、大衆実力闘争の発展程度、これに応ずる態勢を考慮して闘う。
3、機動隊の動向、自衛隊の動向、さらには軍の動向を考慮して闘う。
当面は一時的、部分的に機動隊の壁を撃破し、「○○」「××」を一時占拠し、実力闘争の部隊も可能なら出来うる範囲でこれに続いて占拠闘争を闘う。
一、(これが彼我の関係から出来ぬ場合、
イ、大衆実力闘争に呼応して敵の弱い箇所を破って襲撃占拠する。
「○○基地」にしろ「××」にしろ、こちら側が数か武装力で優勢で襲撃占拠。力量に応じて一ヶ所の場合も数ヶ所の場合もある。
ロ、同時多発でいくつかの「××」や「○○」を攻撃する。
ハ、敵のスキをつき政治ゲリラを多発させる。
ニ、都市ゲリラへの包囲攻撃をカクランする。
ホ、武装を追及する(常に全員が心がけ、必ず、必ず創意、工夫をこらせ)。
ヘ、大衆実力闘争の中に一時的に入って闘う(あくまでも闘いの時だけ)。
以下は高度な武装を追求する中で勝ちとるものとして想定される。
A、「空港突入」カンボジア型攻撃
B、都市ゲリラの闘争を見習う
C、テト攻勢的攻撃
(「前段階武装蜂起」は機動隊の撃破を当面の(歴史的)目標とするので「テト攻勢」や「空港突入」より低いか同次元と思われる)
高度な武装で、
D、部分的○激戦(都市ゲリラ)
E、高度な武装で基地○○闘争
都市ゲリラは中南米の都市ゲリラとともに帝国主義国内の都市ゲリラをも研究しなければならない。

 参考文献
カルロス・マリゲーラ「都市ゲリラ教程」
日本共産党(革命左派)「鉄砲から国家権力が生まれる」
セルバンテス「薔薇の詩」
毛沢東軍事論文選
林彪「人民戦争の勝利万歳」

一九七一年三月二六日


 「革命左派人民革命軍遊撃隊手記」に「革命左派機関紙『解放の旗』17号」が掲載されている。これを転載し、確認する。
 銃は革命的人民の共有財産である!
 人民革命軍某遊撃隊一兵士
 2・12武器奪取闘争は間違いなく正義の闘いである!
 我々人民革命軍某遊撃隊は、一点の曇りもなく、この闘争のすべてを断々固として支持する! この大胆な創造的なゲリラ闘争、そして断固連続して闘いとられた資本微発闘争は、日本人民の誇りとする英雄・柴野春彦兄を先頭にした遊撃戦士三名の革命的12・18闘争を引き継いだ偉大な闘いであり、彼らが鮮血を流して切り拓いた遊撃戦争の道を、実にはっきりとすべての人民にさし示した。

 六七年10・8闘争以来、日本人民は、石、ゲバ棒、火炎ビンを大量に使い、更に手製爆弾までを駆使して、実力闘争の嵐の発展を闘いとり、又この中で、ダイナマイトを使用した政治ゲリラ闘争を生み出してきた。米日反動の弾圧体制が狂気のごとく強化されるなかで、実力闘争だけでは、また合法、半合法の軍事組織(軍団、行動隊など)では、敵を撃破することができないことを学んだ先進的人民は、完全に非合法の軍と、より高度な武器を真剣に追求して、武装闘争、ゲリラ闘争を開始した。

 3・31ハイジャック闘争、12・18武器奪取闘争は、この開始を高らかに宣言した。これらの闘いは、2・17闘争、資金微発闘争とともに、遊撃隊を闘う人民革命軍建設をかちとるものであったし、また、遊撃的蜂起を準備するものであった。

 とりわけ12・18闘争は、米日反動により復活された日本軍国主義が、スミのスミまで強化されており、銃をもたない兵士は確実に射ち殺されること、米日反動の銃口がつねに日本国民に向けられていること、だから闘う人民は、徹底的に闘おうとする人民は、ただちに○をもたねばならないこと、このことを我々に痛いほど強く叩きつけた。
日本人民の反米愛国闘争は、今こそ○を必要としており、この○を充分に使いこなせる人民革命軍を必要としている。

 ○を握りしめた人民は、もはや以前の人民ではない。それは遊撃戦争の時代の闘う人民の姿であり、○を駆使した闘いは、すでに以前の実力闘争、ゲリラ闘争ではありえず、新しいゲリラ闘争であり遊撃戦である。それは本格的武装闘争の開始を告げ、建軍活動を飛躍させるものである。

 なぜなら○は、まちがいなく敵を△△△するための武器であり、○を握った戦士は、「敵をせん滅し、自己を保存する」という人民戦争の主要な目的を、誰よりも早く、良く認識するからである。

 そして、○を使った遊撃戦は、爆弾が火炎ビンが、石、棒、竹やりなど、ありとあらゆるものが「敵の△△△」に役立つ武器であることをすべての人民に教え、撃破――それは今日の前に立ちふさがっているカベである――をより一層確実なものにするのである。

 ○を先頭にし、あらゆる武器を総動員した遊撃戦の勝利は、必ず遊撃的蜂起への道を切り拓くのである。一発の銃声が、すべてのものを人民の武器に変え、巨万の人民を決起させ、革命軍へと結集させた過去の歴史が、それを証明している。

 2・17闘争により、人民の手に握られた九丁の銃が火を吹く時――それは決して遠い日ではないだろう!――建軍武装闘争の嵐は、かつてなかったほどの速度と規模をもって全国に吹き荒れるであろう。まさに「鉄砲から国家権力が生まれる」のであり、「世界全体を改造するには鉄砲によるほかはない」のである。

 至るところに遊撃隊を作り、隊員、兵士が○を握ること、○を堅く握りしめて遊撃戦を闘い、発展させ、遊撃的蜂起に備えること。日本人民の緊急の任務はこれであり、米日反動が今、最も恐れているのはこれである。

 この遊撃戦を闘い、人民の武装をたすけ、人民民主主義独裁権力樹立をたすけ、真の革命党を組織して、日本人民の民族解放民主主義革命を勝利に導くという政治的任務を闘いとるには、人民の強固な軍隊が必要なのである。

 この人民革命軍は、だからこそ、第一に、敵を△△△することを追求しなければならない。敵を撃破し、要衝を占拠することは第二義的であり、それは敵戦闘員のせん滅によって得られる結果にすぎない。長期に亘る遊撃戦争では、一歩一歩前進するしかなく、一人一人敵を消滅していく以外ないのであり、「敵が進んでくればわれわれは退き、敵がとどまればわれわれは悩ませ、敵が疲れればわれわれは襲い、敵が退けばわれわれは追いかける」という大原則を守って闘うのである。

 こうしたことは、決して「極左」でもなければ「冒険主義」でもない。日本人民は、もう爆弾までもち、「騒乱」まで闘いとり、なお米日反動の抑圧、搾取の強まる中で人民の闘うエネルギーは、ますます大きく蓄積されているからである。人民はここまで闘いとったが、まだここまでしか闘いは進んでいないのである。

 現在の米日反動は、人民の手からあらゆるものを奪い丸裸にして、アジア全面侵略戦争→第三次世界大戦のタマよけに狩り出そうとしている。プラカードが「凶器」であるという判決、2・17闘争直後の「銃砲刀剣類等所持取締法」の「改正」強化が、その弾圧の一つである。

 銃が、売国反動警察の厳重な監視下で、ブルジョアジーの「お遊び」の道具としてのみ販売され、また「公共の福祉(我々はこの言葉が反動裁判の中であるいはマスコミで弾圧の決まり文句として使われたことを知っている)を乱す恐れのあるものが家族に居ない」という条件のもとで、初めて所持が許可されていること、そしてそれさえも「銃刀法」強化で大幅に制限が加えられ、モデルガンの銃口がつぶされたことを見るとき、銃砲店とは、米日反動に極めて忠実で、その指導を守る協力的な(御用)民間人により管理されている敵の「武器庫」にほかならないことが、はっきりとする。

 2・17闘争に対し、米日反動は、なりふりかまわぬ未曾有の大弾圧の中で、次のような新たな悪どい弾圧策謀をはりめぐらした。それは、全く不当に逮捕された二名の「京浜安保共闘幹部」が「人民の利益と解放のため、ことを起こした……人民救済の原則を離れ、その財産を犯した非を人民に深謝する」「事件に関係した者は、米日反動に利する点がある」と『全面自供』し『自己批判』したという二重の実に手の込んだデッチ上げである。

 何が「人民救済の原則」だ! 何が「その財産」だ! 2・17闘争は、敵の「武器庫」を奪い、人民の手に、本来の持ち主の手に「取り返した」ただ、ただそれだけのことである。当然のことをしたまでである。

 重ねて言おう。この闘い、そして連続資金微発闘争は、一から十まで徹頭徹尾正しい闘いである。銃は、人民の共有財産である。銃が米日反動の管理、監視下にある以上、それはブルジョアジーが自らのために不当に占有しているものなのである。

 米日反動が、日本人民を米帝の戦車にしばりつけ、アジア全面侵略戦争→第三次世界大戦開始に猛進している以上、この日本人民、アジア人民、世界人民に向けられている銃口は、必ず日本人民自らの手によって彼らの○をもぎとり、敵に向け返さねばならない。

 建軍活動を闘う中で、武装闘争をおし進める中でしか、プロレタリアート人民という言葉は意味をもたないのだ!
なぜなら「武装闘争を離れてはプロレタリアートの地位はなく、人民の地位はない」(毛沢東)であり、「人民の軍隊がなければ人民のすべてはない」(毛沢東)からである。

 日本人民の利益を不当にむさぼり続け、米帝に売り渡している日本売国反動派の「赤軍派」に対する「辻強盗」デッチ上げ、そして「京浜安保共闘派」に対するデッチ上げという陰謀のネライは「人民のすべて」を獲得しようとしている「両派」を人民から切り離し、孤立させる点にあったのだ。しかし、それは彼らがたとえ逆立ちしても不可能なことである!

 我々はここにはっきりと宣言しておこう! 人民革命軍建設とより高度な武装をかちとるために、われわれは、米日反動(米軍、自衛隊、機動隊、警官、売国独占資本、ファッショ官僚)のもつ武器はもちろん、資金、食糧等々を次から次へと◎◎、▽▽するし、米日反動の従順な下僕になりさがった「人民」「プロレタリアート」が直接管理している武器(○○店、○○××製造工場、□□工事現場等々の)は、何のちゅうちょもなく、全力を尽くしてこれを◎◎するであろう!これを、「人民の地位」を獲得し、「人民のすべて」を獲得するために大いに役立てるであろう!

 2・17闘争万々才!
 資金微発闘争万々才!
 建軍武装闘争の前進万才!

 建軍活動を基礎にした武装闘争をおし進め、遊撃戦争をもって米日反動権力を打倒すること、あらゆる武器を手にして遊撃隊を結成し、遊撃戦を闘い発展させ、遊撃的蜂起に備えること、これは、全ての日本人民の責務であり、これこそ、英雄兵士・柴野春彦が革命的熱情を傾け一生を捧げた道に他ならない。そして、これこそ傷つきながらも獄中から「敵をせん滅せよ!」と檄をとばしている革命烈士W、S両兵士に応えるものであり、樺美智子、山崎同志ら数多くの反米愛国戦士の切り拓いた血路なのである。

 建軍武装闘争を前進させよ!
 これは破竹の勢いで前進をとげ、今や画期的段階に突き進んだ全世界人民の武装革命闘争と肩を並べて闘い、米日反動の全面侵略戦争を遊撃戦争で打ち破るという偉大な任務であり、全世界人民の最も凶悪な敵、米日反動を直接の敵としている日本人民にとっては、国際主義的責務である。

 何億、何十億の全世界人民の生死は日本人民が、どれだけ多く、遊撃隊を組織し、人民革命軍に結集して、○をはじめとするあらゆる武器で武装して遊撃戦を闘い続け、遊撃的蜂起に備えるか、このことに賭かっているのだ! 米日反動が何よりも恐れているこの建軍武装闘争の前進を、全ての人民は、自らの手で、かちとらねばならない。「武装せよ! 武装せよ! もう一度武装せよ!」

 この闘いは、「武器が人民の手にあり、外部から人民に加えられる暴力がないとき、はじめて革命の平和的発展の道が開かれる」(レーニン)というマルクス・レーニン主義の真理を否定し、小集団の利益を守るため“武装”し、今や反革命へと成長しきった修正主義宮本一派に、必ずやとどめの一撃を加えるであろう。

 世界革命の根拠地、社会主義中国の七億人民を代表して述べた周恩来総理の「戦闘的準備をととのえた」「あらゆる民族的犠牲を惜しまない」という声明は、我々日本人民を叱咤激励するものなのである。「全世界人民は団結して、米侵略者とそのすべての手先を打ち破ろう!」という毛主席の戦闘的呼びかけは、日本に人民革命軍の銃声が轟くのを、世界のあらゆる国で、武装革命の砲声が轟き渡るのを望む中国人民の、アジア人民の、全世界人民の叫びなのである。

 全ての日本人民は、勇気をもち、敢然といちはやく武器を握って、遊撃戦を闘おう! 遊撃戦を連続して、休まず、疲労を恐れず闘い抜き、遊撃的蜂起に備えよう! 困難を恐れず、死を恐れず、犠牲を恐れず、あとからあとへ身を挺して、遊撃戦争の道を突き進もう!

すべての労働者人民、断固として建軍武装闘争をおし進めよう! 遊撃隊を組織し、人民革命軍に結集せよ!

 一九七一年三月某日
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(私論.私見)

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