4289823 靖国神社の祀り方、行事、祭典、宮司、信者会について


【天皇の参拝方式について】
 櫟本分署跡参考館「靖国神社」は、天皇の参拝方式について概要次のように記している。
 「回廊に天皇が立ち、侍従長が従う。そこへ宮司が玉串を持ってきて侍従長に渡す。侍従長が天皇に渡す。天皇陛下は玉串を持ったまま祈念を凝らす。暫くして玉串を侍従長に渡す。それを宮司が受け取り、玉虫を捧げ、礼拝する。宮司は、二拝二拍手を通例とするが、靖国神社では祭神の方が「宮司閣下に敬礼」するので、宮司は答礼で返す。これが顛末となる。つまり、天皇は一度も礼拝はしない」。

【靖国神社の宮司、信者会、運営について】
 靖国神社の運営は、宮司や、信者の代表組織「崇敬総代会」が決める。宮司は旧華族の子孫から選ばれることが多い。現在の宮司は、岩手・南部藩で知られる南部家の45代当主の南部利昭氏。戦没者遺族らによる奉納金などで神社を運営している。

【靖国神社の祭典について】
 靖国神社は、毎年4.21ー23日の春の例大祭、10.17ー19日の秋の例大祭という春秋二季の例大祭があり、その他に戦前には「臨時大祭」があった。例大祭には天皇の名代として勅使が列席し、臨時大祭には天皇自らが列席した。これは、靖国神社の祭神としての「英霊」が「天皇の臣民」である看做されていることによる。天皇は、「国家の為に殉じた英霊を鎮魂する為」に国家責任に於いて国家元首として参拝していたということになる。

 他にも、2.11日の建国記念祭、4.29日の昭和祭、7.13ー16日の「みたままつり」(絵や文字が描かれたぼんぼりが飾られ、2万5千個を超えるちょうちんに埋め尽くされる)、11.3日の明治祭がある。敷地内には約800本の桜が植えられており、春は花見客でも賑わう。正月の初詣でを含め、年間参拝者は約500万人と推定されている。




(私論.私見)