334―3 | トルコの対応考 |
トルコ国会は1日夜(日本時間2日未明)、イラク攻撃に向けた米軍の国内駐留とイラク北部へのトルコ軍派遣の承認を求めた政府議案を否決した。
国会は与党、公正発展党(AKP)が多数を占め、駐留承認はほぼ確実視されていたが、否決されたことによりイラク北部からの侵攻ルート確保を目指していた米国は、部隊展開の遅れなど作戦上の影響が避けられない情勢となった。
昨年発足したばかりのギュル政権にとっても大きな痛手。米国からの経済支援やイラク再建時の発言力確保など「長期的な国益を守る」として米軍駐留承認を求めてきた政府は、一両日中に修正案を再提出するかどうかなどの判断を迫られることになった。
採決では賛成が264票で反対251票を上回ったが、出席議員534人の過半数に達せず、議長が憲法に従い否決と判断した。
政府議案では承認から半年間、最大で6万2000人の米軍の駐留を求めていた。議案は2月25日に提出されたが、国民のイラク攻撃への反対が強く、国会審議は先送りされていた。(アンカラ共同)
[毎日新聞3月2日] ( 2003-03-02-08:17 )
【アンカラ山科武司】トルコの新首相に指名された政権与党・公正発展党(AKP)のエルドアン党首は12日、組閣名簿をセゼル大統領に提出し、新内閣が発足した。
15日に国会で信任を受ける予定のエルドアン内閣は、早ければ同日中に米軍駐留を認める政府案を国会に再提出できる。しかし国連の動きや国内世論を配慮して、週明けに政府案を提出する公算が大きい。
[毎日新聞3月12日] ( 2003-03-12-10:07 )
第一次世界大戦中にオスマン・トルコ領メソポタミア地方(現在のイラク)を占領した英軍司令官・モード将軍は、「我々の軍隊は侵略軍ではない。解放軍としてやってきた」云々。モード将軍は、自称解放軍に抵抗する民族主義者を極悪人と呼んで、約3年間に少なくとも1万人以上を処刑した。
(私論.私見)