339―2 「ブッシュ対フセイン戦争」の世界史的意味考


2003.2.17日[朝日新聞]フセイン大統領、「宗教差別」と米批判 法王特使と会談
 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の特使としてイラクを訪問したエチェガレイ枢機卿は15日、フセイン大統領と会談した。大統領は枢機卿に対し、米国のイラクに対する態度の背景にはイスラム教とアラブ人への差別がある、と主張。宗教、民族差別と闘うよう法王庁に求めたという。

 イラク国営テレビによると、大統領は「米国はイラクに様々な口実を設けて威嚇を続けるのに、あらゆる種類の大量破壊兵器を保有するイスラエルには何もしない。イラクがアラブ人、イスラム教徒の国だから、と考えて当然ではないか。これは民族宗教差別にほかならない」と疑問を提示。「もし法王がこの疑問を投げかけてくれたら、キリスト教社会に影響を与えるだろう。そうすることが神に対する責任だ」と枢機卿に要請した。

 また、枢機卿は会談後出演したイタリアのテレビで、国連安保理追加報告の結果について「大統領はほっとしていた」と明かした。



3873 返信 ヤシン師暗殺に抗議する れんだいこ 2004/03/22
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 ヤシン師が何者か知らないがどうしても云っておきたい。れんだいこのささやかな追悼としたい。

 2004.3.22日付け毎日新聞情報によると概要、「イスラエル軍がハマス精神的指導者ヤシン師を暗殺」。イスラム原理主義組織「ハマス」の精神的指導者ヤシン師が22日、ガザ地区で行われたイスラエル軍の空爆で暗殺された。目撃者などの話によると、ヤシン師はガザ地区のサブラ付近で、モスク(イスラム教礼拝所)からの帰りにイスラエル軍武装ヘリのミサイル攻撃に遭った。ヤシン師や一緒にいた護衛ら5人が殺害された模様だ。ヤシン師は、昨年9月6日にも同様の攻撃を受けたが、この時は手に軽いけがを負っただけだった、とある。

 れんだいこが思うに、イラクのフセイン大統領の放逐は、実践的にパレスチナ情勢をイスラエル有利に流動化させ、今やイスラエル軍はやりたい放題で暴虐の限りを尽しているようである。我々の同時代にこったら不義をどうして許せようか。

 テロ云々を人は指弾するが、このイスラエル軍の蛮行はテロでは無いとでも云うのだろうか。大量破壊兵器の存在がけしからんとの口実で米英軍はイラク開戦に踏み切ったが、その時の指弾内容はその一つ一つが、ならばお前達の国はどうなのだ、イスラエルはどうなのだと問い返せば、更に更にひどいあらゆる諸悪物を保持しているのが云っている当の国なのではないのか。

 れんだいこはそういうペテン論理が嫌なのだ。生き死にの次ぐらいに時には生き死によりも大事な価値基準になっており、そういうペテン論理を受け入れる事が耐え難い。

 変態小泉一派はとことんブッシュのお供をし、露払い役、金庫番まで勤めているが、そのことに胸を張る神経が嫌なのだ。なるほど戦前は天皇さんか軍部、戦後はアメリカさんという時の一番権威勢力にぶら下がっていれば御身安泰、出世と権力は得やすいだろう。が、安逸にそれを為している連中の処世法ががまんできない。これは損得ではなく生き方の感性なのだ。

 いつか歴史が回天し、既成の価値観が崩れたとき思い知らしてやらねば気が済まない。我が世の春はつかの間の風前の灯だったという現実を突きつけてやらねば納得できない。そういう意味で、これからずっっと歴史法廷が開催されねばならない、と思う。

 この力関係がいつになったら変わるだろうか、れんだいこは今日も念じている。そりゃぁ飯を食う事は一番だ。しかし、飯の食い方も少しは関係しているだろう。太りゃいいてもんではないだろう。これはベトナム反戦の頃からの思いだ。未だに変わらないどころかますますそう思いつつあるわさ。

 2004.3.22日 れんだいこ拝

【ヤシン師最後のメッセージ】

 ヤシン師最後のメッセージ

 In his last public statements before his death, however,he held out the prospect of a cessation of attacks in the event of an Israeli withdrawal from Gaza.

 "If the Zionist entity completely evacuates the Gaza Strip, we can start a new phase of calmness in order to discuss the issues of Jerusalem, the West Bank, the prisoners and the refugees," he said in remarks published on a Hamas website last week.

 (フィナンシャル・タイムズ オンライン版より)

 「もし、イスラエル(文中では「シオニスト全体」)が完全にガザから撤退をするなら、私たちは攻撃を止めて、エルサレムや西岸や囚人や難民の問題を討議するための新しい穏やかな局面をスタートさせられる」と先週、ハマスのサイトでヤシン師は発表した。

 He was also quoted this month as saying Hamas would be ready to join the PA in governing the Gaza Strip once Israel withdrew.

 イスラエルがガザが撤退した暁にはガザを統治するパレスチナ自治政府にハマスは入る準備があるとも語っている。

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 P-navi info http://blog.nettribe.org/btblog.php?bid=nekokabu


イスラエル軍:ガザで銃撃戦、パレスチナ人5人死亡

 【エルサレム樋口直樹】ガザ地区南部ハンユニス近郊で21日未明、イスラエル軍とパレスチナ武装勢力の間で銃撃戦が起き、イスラム原理主義組織「ハマス」の地元幹部とその妻を含む、少なくとも5人のパレスチナ人が死亡した。

 軍当局によると、同日未明、幹部の逮捕を目的に自宅へ踏み込んだところ、幹部と妻は警告を無視して逃走。軍部隊が発砲し、幹部が所持していた爆発物が爆発、妻とともに死亡した。ロイター通信によると、死者のうち妻と近所の住民の計2人は非武装だった。

 また、同日夜にはガザ地区南部のユダヤ人入植地近くで、イスラエル軍兵士が武装したパレスチナ人2人を発見し、射殺した。2人は入植者か兵士を待ち伏せ攻撃しようとしていたらしい。

[毎日新聞3月22日] ( 2004-03-22-09:50 )







(私論.私見)