336―2 世界各国の反戦闘争考


ロンドンで大規模なイラク戦争反対デモ

 2002年9月28日、英国のロンドン市内で、米国が行おうとしている対イラク軍事攻撃に 反対する大規模な反戦デモが行われた。

この日の午後2時に3万から4万人の参加者が議事堂を出発し、総理官邸を経 てハイドパークまで行進を行い、米国主導のイラク戦争に反対するスローガ ンを叫んだ。この日のデモの規模はAPによれば5万人、BBCは25万人と報じて いる。

この日のデモは、Stop the War Coalitionと英国イスラム協会が共同で主催 した。デモにはジョージ・ギャロウェイをはじめとする一部の労働党議員、 有名な映画監督のケン・ローチ、ロンドン市長ケン・リビングストン、元イ ラク武器査察団員のスコット・リトル等も参加したという。

ケン・ローチ監督は、米国のイラク攻撃は、単に石油と地域覇権を確保しよ うと意図しているものでしかないとし、そのような米国の目的のために英国 が10万人のイラク人を殺すことを検討するなと叫んだ。

英国イスラム評議会のイクバル・サクラニ議長は「イラクが大量破壊武器を 保有しているという実質的な証拠はなく、イラク攻撃には名分がない」と主張した。(レイバーネット


 10月26日、ブッシュの対イラク戦争に反対する全国デモ行進は、ワシントンDCに20万人、サンフランシスコに10万人が参加し、ベトナム戦争反対運動以来、最大規模の反戦デモになった。デンバー、オークランド、ハワイなど全米各地でも大衆的な抗議行動が行われた。
 また、ベルリン、ストックホルム、マドリード、バルセロナ、ロッテルダム、フィリピン、コロンビアなど、世界各地で連帯行動が行われ、まさに国際的なブッシュの戦争反対行動となった。「対イラク戦争を止めよ」「始まる前に戦争を止めよ」「石油のために血を流すな」は、世界共通のスローガンとなった。さらに、米国内で「政権交代は自国で始まる」など、ブッシュ政権そのものの交代を求めるスローガンが掲げられるようになった。
 この日、この全国行動を主催した「ANSWER」は、デモ参加者に対し、対イラク戦争に反対する「人民の反戦投票(People's Anti-War Referendum)」を呼びかけた。合わせて、次の全国行動を、マーティン・ルーサー・キング牧師の誕生日にあたる1月18−19日に行うことを呼びかけ、この日に投票結果の発表も行うと宣言した。対イラク戦争開戦が予想される時期でもある。議会が国民の反戦の意思を代表しないなら、国民自身がその意思を示そうと言うわけだ。もちろん、来週から始まる中間選挙に対しても大きな圧力になるだろう。

アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名 事務局   


 2003年02月14日[毎日新聞]イラク問題:全米90都市が攻撃反対決議を可決

 「今の米国にイラクと戦争する余裕はない」―。地域経済が打撃を受けるなどとして米軍のイラク攻撃反対決議を可決した全米90都市の議会の代表団が13日、ホワイトハウスを訪れ、イラク攻撃を思いとどまるよう求めるブッシュ大統領あてのメッセージとそれぞれの決議文を提出した。

 反対決議を可決したのは、イリノイ州シカゴ、ジョージア州アトランタ、カリフォルニア州バークリーなど、リベラル色の強い大都市や学園都市が中心。代表団によると、この90都市のほかに、約100都市の議会でも現在、同決議を審議中という。

 同日ワシントンで記者会見した代表団の一人でミシガン州デトロイト市議のマリアン・マハフィーさんは「私たちの町では、ホームレスの避難所が満杯になっている。イラクとの戦争は市民を経済的困窮に陥れるだけだ」と述べ、イラク問題は国連を通じて解決すべきだと主張した。(ワシントン共同)


spacer2003年02月17日 [日経新聞]ネットが盛り上げた史上最大の反戦デモ

 2月15日、世界の主要都市はイラク攻撃に反対するデモの参加者の波に埋まった。英ロンドンでは警察発表によると75万人以上が参加、イタリアのローマでも警察発表で100万人が参加した。ドイツのベルリンやフランスのパリ、スペインのマドリードでも数十万人規模の大規模な反戦を訴える集会が開催された。世界の600都市で1000万人以上が参加したものと見られている。

 イラクへの攻撃姿勢を強めている米国のニューヨークでも史上最大の規模の反戦デモが開催された。零下10度という厳しい寒さの中、国連付近の52丁目から住宅街であるアッパーイーストの80丁目まで、ファーストアベニューは参加者で埋め尽くされた。「景気にも悪影響を及ぼす戦争はごめんだ。寒くて足がかじかむけど、早起きしてデモに参加した」。ニューヨークのブルックリンから来た43歳の会社員、エリックさんは話す。警察によると10万人以上、主催者によると50万人が参加した。若者だけでなく中高年から幼児を肩車するお父さんまで幅広い年齢層が参加した。

●「これほどの人の集まりは見たことがない」と警察官

 当初10万人の参加を見込んでいた警察が定めたデモの許可区域には参加者が入りきらなかったため、セカンドアベニュー、サードアベニュー、レキシントンアベニューにまで思い思いのメッセージを書いたのぼりやプラカードを手にした人々が溢れていた。「まるでカオスのような状態だ。こんなにたくさんの人が集まったのは見たことがない」。反戦集会の中心近くにあるスターバックスの前で警備に当たっていた警察官は驚きを隠さない。事前の予定では、参加者はデモ行進する予定だったが、予想を大きく上回る人数が集まったために警察側は結局行進を許可しなかった。

 「平和を。平和を。『国連査察団にもっと時間を与えよ』という世界の声を米国に聞かせよう」。集会では南アフリカのデズモンド・ツツ元大主教がこうスピーチして訴えかけた。女優のスーザン・サランドンさんやユダヤ人、韓国人やフィリピン人の平和団体の代表者も壇上に立ち熱心に戦争反対を訴えかけた。

 国際都市のニューヨークらしく、英語以外にもスペイン語、ロシア語、中国語、日本語、ポルトガル語など様々な言葉で書かれた横断幕を掲げるグループも目立った。キリスト教会のメンバーで集まって参加したという人たちから、「平和を愛するニューヨーク・ヤンキースファン」たちといったグループまで実に多様性に富んでいた。

 米国ではこのほかにも150以上の都市で反戦集会が開かれた。ロサンゼルスでは警察発表によると3万人、主催者側の発表で10万人が集まった。サンフランシスコでは、15日が中国系市民の新年を祝う日でそれを避けるために翌日の16日に開催されたものの、主催者によると15万人以上が参加した。

●反戦団体のサイトが詳細な集会情報を提供

 欧州に比べて、米国ではこれまで反戦運動に参加する人は少なかったが、最近になって勢いが急速に増している。これまで興味を示さなかったような人たちがデモに参加するようになったことが最大の理由だ。今回のデモに参加していた19人にそれぞれ話を聞いたところ実に18人が「初めての参加だった」という。「友達からの電子メールを見て参加を決めた」。開始時間の2時間以上前から会場に来ていたニューヨークのクイーンズに住む31歳の女性会社員はこう説明する。

 急速な反戦運動の広がりを実はインターネットが支えている。反戦運動に興味があれば、グーグルやヤフーといった検索エンジンに「平和」「戦争、ノー、イラク」といったキーワードを打ち込みさえすればいい。するとすぐに様々な平和運動の団体のホームページが見つかる。

 そこで手に入る情報は極めて詳細なものだ。例えばニューヨークにおける反戦集会の主催者である「ユナイテッド・フォー・ピース」のホームページ(http://unitedforpeace.org/)では自分の住んでいる地域の近くで開催される平和集会を検索することができる。日時や集合場所、交通手段、駐車場所やボランティアの募集、主催者の連絡先、質問がある場合の電子メールアドレスまで公表されている。電子メールのアドレスを登録しておけば、随時イベントの連絡も送られてくる。

 デモに欠かせないプラカード作りもインターネットを使えば簡単だ。反戦サイトにあるポスターやステッカーのデータをダウンロードし、プリンターで印刷すればいい。それを段ボールに張りつければ、出来上がりだ。「手作りのものに味がある」と言う人もいたが、忙しい人にとっては便利なものである。

 このほかにも、非合法な行為についての詳しい説明、どうやって一般の人やメディアに注目してもらうかといった情報が掲載されている。万が一、逮捕された場合に備えて、「事前に家族や知人に電子メールなどでデモに参加することを知らせておこう。イヌやネコを飼ったり、植物を育てたりしている人はちゃんと家族か友人に世話を頼んでおくように」といったアドバイスもある。

 反戦運動の盛り上がりを受けて、戦争不可避の様相が強かった米国の世論にも変化の兆しは見え始めている。

 米大手新聞のニューヨーク・タイムズと米3大放送ネットワークの1つのCBSが2月14日に発表した世論調査によると米国民の59%がブッシュ大統領は国連のイラク査察にもっと時間を与えるべきだと考えている。一方で、ブッシュ大統領の支持率は1カ月前と比べて10ポイント下がり54%になった。この数字は2001年9月11日のテロ以来最低である。

 米国の主要都市では、戦争反対を決議する市議会も増えている。米国ではシカゴ、ボルティモア、シアトル、フィラデルフィアなどの大都市を含む90都市で反戦議案が議会で可決された。このうち30都市の代表が首都ワシントンDCを訪れて、「不景気でただでさえ悪化している自治体の財政が戦争でさらに悪化する」と政府に訴えた。

●日本の集会は小規模。やはり遠い国の出来事か

 日本でも同じく2月15日の夕方6時半から東京・渋谷の宮下公園でイラク攻撃に反対する集会が開かれた。主催者発表によると集まったのは約5000人。キリスト教・仏教などの宗教団体から学生や大学教授の団体、グリーンピースなどのNGO(非政府組織)の関係者が幅広く集まった。当日夜にイラクに向けて出発し、戦争反対のメッセージを伝えるという女性もいた。

 集会でブッシュ米大統領のお面をつけてダンスを踊り、反戦を訴えたアジアン・スパーク(http://www.asianspark.org)という団体の柳田展孝副代表はこう話す。「日本人の8割は攻撃に反対という世論調査がある。それでも行動しないのは、どうせ無理だとあきらめているのではないか。楽しい集まりにして、少しでも多くの人に興味を持ってもらいたいと思っている」。

 現場には特定の団体に所属していない若者もいた。「こういう集まりにはちょっと抵抗感があったけれど、ラジオ番組で好きなDJが呼びかけていたのを聞いて、来てみた」と話すのは22歳の女子学生。フリーターをしている21歳の友人と誘い合って訪れた。「石油のために戦争をして、子供を殺すのは間違っている」「派遣される米軍兵士だって、本当は行きたくないんじゃないかと思う」と感想を述べた。

 けれど欧州や米国の数十万人規模の盛り上がりと比べると、その規模は小さいという印象はぬぐえない。夜7時すぎに公園を出発し、デモ行進したものの、週末の渋谷では休日を楽しむ人々の波の方が大きく、あまり目立たなかった。

 「欧米のデモに比べると、規模が小さすぎる」。テレビを見て駆けつけたという米国人の3人グループも、がっかり顔だ。

 欧州に続いて、米国でも盛り上がってきた反戦運動。世界の人々の行動はテレビを通じて多くの日本人が知るようになった。しかしながら、やはりイラク攻撃は多くの日本人にとっては遠い国の出来事でしかないようだ。(山崎 良兵=ニューヨーク支局、治部 れんげ)

3月06日 12:37反戦デモ:イラク攻撃に反対し中学生ら授業放棄 英各都市で

 【ロンドン岸本卓也】英国の各都市で5日、イラク攻撃に反対する中学生ら10代前半の若者たちが授業を放棄して街頭デモを行った。全国で数千人が参加したとみられている。ロンドンでは数百人がブレア首相の公邸に押しかけた。少年たちが公邸の門をよじ登ろうとしたため警官が出動する騒ぎとなった。

 デモに参加したのは13歳から16歳の中学生がほとんどで、Eメールなどで連絡を取り合ったという。首相公邸前に集まった若者たちは「石油のための戦争はやめろ」「選挙権が持てる大人になったらブレアなんかに投票しないぞ」などと叫んで気勢を上げた。

 英国では国連の承認なしのイラク攻撃に国民の7割以上が反対し、先月15日にはロンドンで100万人規模の反戦デモが行われるなど、ブレア首相は苦しい立場に追い込まれている。

[毎日新聞3月6日] ( 2003-03-06-12:35 )


2003年03月16日 反戦デモ:米首都で数万人が参加 ホワイトハウスなどに向け

 イラク攻撃に反対する国際統一行動日となった15日、米首都ワシントンでは全米100以上の都市から数万人が参加、ホワイトハウスや議会に向けてデモ行進した。

 参加者は「イラク戦争反対」「ブッシュ大統領は戦犯」「石油のための戦争反対」などと書かれたプラカードを手にワシントン中心部の広場に集結。シカゴから家族でワシントンに来たという、教育関係に携わるジム・ギルさんは「米国は勝手に外国を攻撃する『帝国』になってはならない」と訴えた。二女エラちゃん(7つ)も「戦争ではなく平和的に解決できると思います」と話していた。

 デモ参加者はその後、ホワイトハウスに向かったが、大統領は15日、メリーランド州のキャンプデービッドの山荘に滞在していて不在だった。

 米CNNによると、16日夜には、世界各地3000都市でキャンドルをともして、反戦の祈りが行われる。(ワシントン共同)

[毎日新聞3月16日] ( 2003-03-16-11:22 )


戦争前の大規模なデモ(ル。モンド3月15日18時09分)

イタリアでの反戦行動は相変わらず盛んだ。数十万人(警察によると40万人、主催者によると70万人)が土曜日、ミラノで対イラク戦争に反対するデモを行なった。

スペインでは数十万人、警察によれば15万人、主催者側によれば30万人が、州のほとんどの首府で行動に参加した。マドリッドとバルセロナでは大集会が午後遅く予定されている。

フランスでは、警察によれば5万5000人、主催者によれば6万人から8万人のデモ隊が土曜日の午後パリで、4500人から1万人が午前中マルセイユに集まった。

「アメリカは国へ帰れ」などの横断幕を掲げた約5000人が、イラク戦への米軍の物資が運ばれるトルコ南東部の港、イスケンデルンで抗議デモを行なった。民間テレビ放送によると2000人の警官隊が不測の事件に備えて警戒に当たった。

アメリカ大使館も抗議集会の標的になっている。コペンハーゲンでは5000人が大使館前でデモを行なった。デンマークでは他の都市でも集会があった。

約2000人のギリシャ系キプロス人が、ニコシアのアメリカ外交使節団前で集会を開いた。キプロス島において初めて組織されたもっとも重要な反戦集会である。

モスクワでは、数多くのデモ隊、ことに国際労働者党の若者と年配のコミュニスト戦士たちが米国大使館前に集まった。

米軍基地がもうひとつの抗議行動の標的になった。スペインの南で、数千人の人々がフロンテラのモロンにある米軍使用の空軍基地に向けて平和的に行進した。

ドイツで、1400人近い人々がフランクフルト西側のライン・マインの米空軍基地付近で座り込みを行なった。土曜日の夕方、ベルリンでは戦争に反対する巨大な光の鎖が出現するはずだ。

土曜日、初めて街頭に出た反戦デモはアジアの平和主義者たちだった。オーストラリアで、とりわけシドニーとメルボルンでデモ隊は数千人を数えた。日曜日にも集会が予定されている。

大体5500人の日本人が那覇に集まった。日本で巨大な米軍基地がある沖縄本島の首府である。東京からは、「ピース・ボート」と名づけられた船が「イラク戦争に反対」と書かれた100平方メートルの横断幕を掲げ、金曜日に26時間のデモ航海に出発した。

インド東部のカルカッタでは、「戦争ではなく、平和のために立て」というスローガンの下、5000人以上が街頭のデモ行進に参加した。

ヴェトナムでは、ハノイで数多くの人が共産党系愛国戦線のイニシアチブで行動した。

イエメンでは、数十万人が首都のサナアの街で、「アメリカはテロリズムの母である」といったようなスローガンをシュプレヒコールしながら示威運動を繰り広げた。

中近東では、8000人以上のパレスチナ人がガザ地区、シスヨルダニー、ことにカン・ユーネス、ガザ、ナプルーズやヘブロンで行進した。デモ隊はアメリカ、英国、イスラエルの国旗を焼き、ジョージ・ブッシュ大統領とアリエル・シャロン首相の肖像を燃やした。

ベイルートで、多くのレバノン人とパレスチナ人が国連の建物の前に集まった。

1981年以来戒厳状態のままデモが公式に禁止されているエジプトでは、抗議行動は数百人に過ぎなかったが、1500人の警官隊に囲まれながら、カイロ大学の前で再集結している。

大英帝国では、集会は全国規模で予定されている。とくに夜のロンドンにおけるミズ・ダイナマイトまたはコールドプレイのコンサートが注目される。

イラクでは与党バース党や労組の呼びかけにより、数万人がバグダッドや他の都市でデモ行進した。ことにナジャフとカルバラ、南部のシーア派の高地、首都の北にあるサダム・フセインの領地、チクリットなどで。

米国では平和主義者のデモがワシントンで始まっている。ロサンジェルス、サンフランシスコや他の多くの都市でも挙行される予定だ。


2003年03月24日 イラク戦争:アカデミー賞にも影落とす

 【ロサンゼルス佐藤由紀】対イラク開戦から4日目に開かれたアカデミー賞授賞式には戦争が色濃く影を落とした。

 最も厳しくブッシュ大統領を非難したのは、「ボウリング・フォー・コロンバイン」で長編ドキュメンタリー賞を受賞したマイケル・ムーア監督だ。

 同監督は受賞あいさつで「われわれは作り物の理由でわれわれを戦争に送るような男(ブッシュ大統領)がいる時代に生きている。戦争には反対だ。ブッシュ大統領よ、恥を知れ」と述べた。

 その途端、会場から大きな拍手が起こり、続いて小規模なブーイングも。映画界では、イラク戦争反対の声がある一方で、式典を政治メッセージの場に使うことへの反発もあったようだ。

 受賞後の会見で、「作り物の理由」の意味を問われた同監督は「フセインが今晩、あなた方を殺すだろうというのが『作りごと』。原油があるからイラクを攻撃していることが『真実』なのだ」と答え、「大多数の米国人は、娘や息子が戦争で死なず、兵士が無事に帰ってくることを願っている。これらの大多数は、ブッシュ大統領には投票しなかった」と述べた。

 「戦場のピアニスト」で主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディも「受賞はうれしいが、いま起こっていること(対イラク戦争)は悲しい。この映画に参加し、戦争でいかに非人間的なことが起こるかを知った。平和による早い解決を」とあいさつを結んだ。

 スーザン・サランドン、キャシー・ベイツ、ダニエル・デイ=ルイス、脚本賞を受賞したペドロ・アルモドバル監督などが、ピカソの「平和の鳩(はと)」をデザインした平和のバッジをつけて登場、反戦を訴えた。

 今年の授賞式は、「時期にふさわしくない」との理由で、恒例の赤じゅうたんが廃止されたほか、ぎりぎりまで開催を危ぶむ声が出ていた。

[毎日新聞3月24日] ( 2003-03-24-20:15 )