338―2 | れんだいこ党の反戦闘争論 |
ブッシュの好戦論理を撃て | れんだいこ | 2003/02/14 |
お気づきの方もあるかと思われますが、こたび「ブッシュの戦争絵巻考」サイトを立ち上げました。れんだいこの見解もその都度披瀝していこうと思います。皆さんもよろしくお願いいたします。何せ、トピックを語り、どう処世するかのために理論の獲得と検証があるというスタンスですので、タックルしないわけにはいかない。 まさか、この掲示板に寄っておられる方の中に、アメリカが正義の為に戦争しているなどという見解をお持ちの方はおられないと思いますが、この辺りから論を起していかないといけないだろうか。 それはそれとして、れんだいこが注目しているのは次のことです。闘いには「錦の御旗」が必要であるという深厳な事実がまたも垣間見られ、賢明にも米英軍はそれを形成しようとしている辺りさすがですね。人が行動起す際には「錦の御旗」が必須なんだろうね。 ところがこたびは独仏がその論理に従わず、子供だまし論であるとして却下していること、これもさすがですね。やっぱアングロ・サクソン族はここ一番違いますねぇ。納得しないと異議を申し立てるんだわ。 それに較べて、我が小泉はんは、「アメリカはんの露払い役に引き続きお役に立ちとうございます」として、『純』なる心をアッピールしております。というか、そのスタンスのまま少し様子見のスペアも持ち始めた模様です。れんだいこは、所詮勝ち馬に乗る要領しか知らず、云いたいことを云うほどの見識を持ち合わせていないと見ます。案外、それが最上とする東洋的処世法なのかな。タカ派つうのは、なんだかんだいってもこれ専門の連中かも知れん。 それはそうと、中国はんは駄目やねぇ。文革時の毛―林指導部なら、ブッシュを張り子の虎に見立てて、そのご都合論理を完膚なきまでに批判していただろうに。経済オンリー路線も度が過ぎたらあかんわな。かくて政治がいまいちおもろうないな。 だいたいブッシュ論理って、なんというのか説教強盗の上前をいく典型的なご都合論理だわね。核兵器にせよ生物兵器にせよ、手前のとこはどうなんだという問いかけは不問にして、相手が持つのがけしからん、調査だ問責だなどと云っているが、ならば、俺達は持っても良いがお前達はアカン、資格がないのだというところを立論せずんば片手落ちだわな。 マスコミの諸君はこの点どう考えて、ようもようも正義のペンを振るっておられるのかな。イスラエルのほうにはとんと問いかけがいかない。中国にもロシアにも米英仏にもいかない。そりゃぁ、れんだいこだってイラクにも北朝鮮にも持って欲しくないけど、現に持っている方が詰問するという構図には乗れないな。 相手の政体が悪いから懲らしめ、政権転覆図るのだというのなら、いわゆる内政不干渉論理つうのはどうなるんだろうね。国際法の先生に教えて貰いたいところだ。国連通じてなら良いという解釈なのかな。不破君なぞに聞いてみたいところだな。確か、アフガン報復戦の時には国連へ書き物送って得々としていたけど、ソ共、中共との論争のときの論理を思い出すにつけ調法なお口だわな。 とまぁ、一報入れときます。 |
あまり難しく考えていません。 | 佐々木信男 | 2003/02/15 |
すいません。私は単純な人間ですので,単純に考えてしまいます。アメリカがイラクを攻撃したいのは石油でしょう。自国の石油がちょっと切れかかっていて,どうも埋蔵量ではサウジよりイラクの方が量があることがわかってきた。ロシアやフランスはイラク国内での採掘権を持っているが,強烈な反米のイラクではそれがない。この時期に,いずれ来る大統領選挙を見越して,正当な理由で戦争をして,反米政権を打倒しておきたいのでしょう。イスラエルの問題もありますしね。 |
Re:「ブッシュ対フセイン戦争」考 | れんだいこ | 2003/02/15 |
佐々木信男さん皆さんちわぁ。 > すいません。私は単純な人間ですので,単純に考えてしまいます。アメリカがイラクを攻撃したいのは石油でしょう。 石油利権説は最有力論拠のようですが、どうなんでせうね。政治史を経済的要因から解き明かすという方法は、具体的故に説得力ありますが、れんだいこにはいまいちピンときません。これによれば、対イラク戦争の本質はアメ帝による強盗戦争だということになると思いますが、それだけで説明できるのでせうか。 > イスラエルの問題もありますしね。 れんだいこは、こちらの説を採ります。やっぱパレスチナ問題が主因で、イスラエルを脅かす勢力の台頭を許さないという総資本側の確固たる意思があって、フセイン政権を打倒せねばならないという動機によって引き起こされているのではないでせうか。思えばホメイニ政権もそういう理由で討ち取られたのではないでせうか。たまたまこれに石油利権が重なっているとみます。 パレスチナ問題(というか、イスラエル建国問題)は、未だに世界史の一級的難題で、現に紛争というか小戦争中です。これを思えば、我が国が戦後50数年戦火にまみえることなく経緯して来ていることの方が珍しくも有り難い。 こういう観点からすると、こたびの対イラク戦争の背景には難しいものが横たわっている気がします。パレスチナ問題が解決しない限り永遠に続くように思います。イスラエルの力の政策が優るのか、イスラムの反攻が待ち受けているのか、当分これを廻って推移するのではないでせうか。 日本にとっては向こうの方の世界での出来事ではありますが、石油供給地での出来事であるだけに深刻な繋がりがあり、本当は座視することができない問題だろうと思います。小泉的対応は賢明なのか暗愚なのか、れんだいこは後者説を採ります。 |
ブッシュ・アメリカのポチどもへ | れんだいこ | 2003/02/18 |
皆さんちわぁ。何やかにやでパソコン前に座る時間が乏しい。ロムするのが精一杯です。次の一文を投稿しておきます。 ブッシュ・アメリカのポチ化をひたすら目指す現代タカ派の生態に胸を悪くするのはれんだいこだけだろうか。中曽根―小泉系は靖国を詣でるが、英霊がアメリカのポチ化を囁く訳が無かろう。してみれば、民族主義者を演出するために靖国を政治主義的に利用しているだけではなかろうか。その本質は己の出世と利権最優先で、それらの為なら何とでも引き換える売国奴以外の何ものでも無かろう。 日本の経営資源のおいしいところはまもなく外資の手に落ちるだろう。いつからこういう日本になったのか、その結節点に「ロッキード事件の勃発」を見るのがれんだいこ史観である。今もってこの見解は奇説的にしか受け取られていないように見えるが、いつしか評価を得ることだろう。この観点に立てば、小泉はんが福田が川口が山崎が中曽根が竹中がその他大勢がポチで動く様が透けて見えて来る。 左翼問答の議論が止まったままであるが、現代左翼が「ロッキード事件の勃発」をどう解いているのか尋ねてみたいところである。なぜなら、やはりここから論を興さないと見えて来るべきものが見えないから。政治家角栄に対する各派の見解を聞いてみたい気がするが、当時の機関紙誌ではどのように評していたのだろう。 社共が御用提灯持って目白邸を包囲したことがあり、これをマスコミがもっとやれ的に煽っていた記憶がある。あの時、れんだいこはキレタ。本当に左翼なら御用提灯持つということなぞあり得ない。そも発想が浮かばない。それを浮かばせたということはどういうことになるか。実は、社民系社共・組合こそおかっぴき運動やっているのかも知れぬ。こういう疑問が湧いてきたのを覚えている。 あれから二十数年になる。れんだいこの観点は随分変わったし今も変わりつつある。但し、右派化しようとするつもりは無い。なぜもっと左派化できなかったのか、その原因は奈辺にあったのかを問う点で、近時の流行とはちと違う。政治評論の貧困を象徴するかのように今もって立花隆が健在なようで、政治的事件の際に氏の見解を目にする。現代左翼は今も立花節とハーモニーしているのだろうか。 れんだいこが今の時期になぜかようなことを持ち出すのか。現代政治があまりにも評するに値しないからである。森がどうとか小泉がどうとか石原がどうとか云えば云うほどつまらなさ過ぎる。しかし、一事万事だということを思えば、経済政策でも同じことやっているんだろうな。 最近、日共の動きも見なくなった。不破が国会議員を引退するという報道が為されていた。左派内でこれを評する議論が弱い。不破が大物ではないという理由によってであろうか。れんだいこは、評する視座を失っている故に評し得ないとみる。つまり何もかもがお似合いなのだろう。 |
戦争屋を孤立させ、ブッシュ勢力を蟄居せしめよ。 | れんだいこ | 2003/02/19 |
アメ帝を震源地とする好戦性について次のような観点が必要ではなかろうか。小泉はんの政策とは真反対に位置する見解を披瀝する。 アメ帝はいろいろ理屈を付けて強弁を押し付けようとするが、それは一部の戦争屋の利権に深く関わっているのではなかろうか。この場合、戦争屋とは、戦争を手段として利益を図ろうとする特定の産軍複合体を意味している。我々が彼らの論理に服する必要がどこにあろうか。 この対極に位置しているのが平和屋である。平和屋とは、平和を手段として利益を図ろうとする特定の産労複合体を意味している。平和屋とは耳慣れない言葉だろうが、「第二次世界大戦後の冷戦構造の落し子」であり、平和社会を前提にして成り立つ産業・企業活動総体の活動と理解し得る。 戦後日本は、この面を切り拓いた稀有な理想的な国家であった。戦後憲法秩序のお陰だと云うべきだろう。これを擁護するイデオロギーを生み出すことに失敗し、今や風前の灯火になっているが、失いつつある頃になって漸く見えて来るのが世の倣いでもある。学者が頭が良いと自認するなら、本来この方面の考究に向かうべきだろう。常に強者の尻馬に乗って正義の弁舌するなぞ昔から為されてきていることであり、そこに何の誉れがあろうぞ。 れんだいこ史観に拠れば、戦争屋と平和屋は本質的に両立しない。この両派は常に地下で格闘しており、政権与党内でも然りである。俗に、タカ派とハト派として立ち現われる。ちなみに、利権は両派に発生するので、利権的活動を否定する者にとってはこの識別は無効である。れんだいこは、オギャーとひとたび生を受けた者は誰しもいずれオマンマ稼業に精出さねばならぬので、利権活動を否定しない。合理的なそれであって欲しいと願うばかりだ。 戦争屋とは戦争産業とも、平和屋とは平和産業とも言い換えることができる。主体と客体の関係にある。ところで、平和産業は戦時になると萎み、戦後になると勢いを盛り返すという循環にある。思うに、その主体である平和屋はもっと自信を持って戦争屋に抗議すべきでは無かろうか。この観点があまりに弱すぎる。特に、国家ないしその政府が戦争屋に乗っ取られ、強引な戦争政策が進められる場合、何らかの抵抗運動を組織すべきでは無かろうか。 なぜなら、戦争事態によって平和屋は倒産を余儀なくされるのだから。逆に戦争屋は戦争によって莫大な利益を挙げるのだから。云える事は、平和産業は大衆的基盤を持つが、軍事産業は特定の集団ないし団体のみがこれに関与しているということだ。21世紀にもなって、軍事産業屋に支配される世の中なぞご免蒙りたい。 我々は、戦争屋を孤立させ、彼らの蠢動を封殺する必要がありはしないか。してみれば、世界の反戦運動とは、一つはヒューマニズムの観点からのそれであって良いし、もうひとつは、この抗戦争屋運動であるべきではなかろうか。後者の観点は今後の世界史の流れを創っていく重要なモメントになると思われる。企業を是認し、労資が協働且つ議論し且つ抗争しつつ平和を創り出す運動は矛盾では無い。 この地平に立って新社会造りに向かうべきではなかろうか。この間様々に克服すべきことがあろうが、叡智を集めてそれに精勤し変革に向かうことこそ真に望まれているのではなかろうか。 |
親米ポチ化の競い合いに向かう我が国の政治状況に泣く。 | れんだいこ | 2003/02/20 |
対イラク戦争における日本政府の立場が露骨な親米ポチ化であることについては先に述べた。では、各政党の立場はどのようなものなのだろうか。大まかに確認すれば、自民党内はタカ派系がこぞって賛同し、変調ハト派系が僅かに疑問を発している。民主党は自民党並みあるいはそれ以上にポチ化派であるように見える。自由党は国連決議派と云える。この限りでこたびはブッシュの強権発動に批判的である。 では公明党はというと、2.14日見解で、「公明党:政府の対イラク攻撃支持容認 新決議なくても」という立場を明確にさせた。この党は状況次第でのらりくらりするのを得手としているのでこの見解が続くかどうか不明であるが、ここにこの党の反戦平和思想の底の浅さが露呈されたことは疑い無い、と見る。「米国との連携を維持するためには共同歩調を取らざるを得ないと判断した」とあるが、苦い提言するのも友情の証であろう。ブッシュ後を考えると、安易な迎合であったことが後日指弾されよう。 問題は、この党なら少しはましな態度を執るであろうと期待される共産党の見解がどうかである。2003.2.20日付け赤旗は、「査察中断、武力行使に道開く 日本代表が米英に追随演説 志位委員長が会見で批判」なる見出しで、「いま地球的規模で、戦争反対、平和解決をもとめる、史上空前の運動がわきおこっている。世界の圧倒的多数の国も、この声にたった平和解決のための努力をはかっている。その時に、日本政府のとっている態度は、まったく恥ずべきものである。いまからでも、査察の継続・強化による平和解決をもとめる立場にたつべきである」と論を結んでいる。 つまり、「査察の継続・強化による平和解決をもとめる立場にたつべきである」というのが日共党中央見解ということになる。れんだいこには馬鹿げているように思える。というか、「査察の継続・強化」=「平和解決の道」とする論理が気色悪い。この党中央はいつもこうヌルヌル論理を弄ぶから慣れっこではあるけれど。 左派として正しくは、「それを云うなら査察はアメリカにこそ向けられるべきであり、国連の対イラク『査察の継続・強化』論はまやかしだ」と述べるべきであろう。この謂いはイラクを免罪しない。アメ帝の強弁の尻馬に乗って正義ぶる愚を避けたいところに趣旨がある。少なくとも、この程度さえ云えない共産党に何の魅力があるだろう。 日本の戦後秩序が獲得している反戦平和、国際協調主義に則って今こそ反戦平和運動に乗り出すべきだろう。あぁだがしかし、この平明さが失われて久しい。頭が良いと自認する輩が寄り集まるとろくな見解にならない。なぜなんだろうね。そう云えば社民党ぐらいはこの程度のことは云ってくれているのだろうな。聞かせて欲しいよ、ったく。 |
タカ派系のお粗末さにアングリ、叩き潰そう。 | れんだいこ | 2003/03/07 |
小泉はんの親米ポチ化政策はとどまるところを知りませんが、振り返って銘記しておきたいことを書き付けてみます。我が国の中東問題外交史上、前代未聞の親アラブ政策を見せた一時期があります。恐らく専門家は、「だから云わんこっちゃない、葬られることになったのだ」として冷笑的評価しかしていないと思われますが、れんだいこには逆に見えます。オヤジあなたは偉かった、よくぞそういう見解を披瀝し、政策を採れたものだと。 どなたかというと、云わずもがな角栄でござんす。それには次のような背景がありました。1973.10.16日「第一次オイルショック」が発生致します。この日アラブ石油輸出国機構(OPEC)が緊急閣僚会議で、石油の原油生産削減と原油価格の大幅引き上げ(中東原油の公示価格をアラビアン・ライトで、1バーレル3.011ドルから5.119ドルへと約70%引き上げを一方的に発表。第4次中東戦争の結果、対抗措置として「石油戦略」を決定しました。続いて、10.20日アラブ産油国が、イスラエル支持国への一方的石油輸出停止を決定。イスラエルを支援する西側諸国を牽制した。 これを受けて、オイル・メジャーのエクソンとシェル両社が原油価格の30%引き上げを通告。他のメジャーもこれに追随し、10.25日には10%の供給削減を通告するという事態となった。この国際石油資本の日本に対する原油価格値上げ、供給削減通告を「オイル・ショック」という。これにより、1バーレル2ドル40セントだった原油価格が一ぺんに4倍に跳ね上がった。 11.14日キッシンジャー国務長官は、中国訪問の帰途日本に立ち寄って、田中首相と会談し、「今アメリカは中東和平工作を進めているので、日本がアラブ寄りに外交方針を変えることは控えて欲しい。無理をすると日米関係にもヒビガ入る」と強調した。これに対し、田中は、日本の中東に対する石油依存度が極めて高く、アメリカが石油の代替供給をしてくれない限り、日本はアラブ寄りにならざるを得ないと訴えた。 11.16日田中内閣は閣議で、「緊急石油対策推進本部」を設置、石油緊急対策要綱を決定。 11.22日田中内閣はこの日閣議で、新中東政策を策定し発表した。それまでの中東政策を転換し、アラブ支持を明確にしていた。二階堂官房長官が次のような声明を発表。@・武力による領土の獲得及び占領反対。A・1967年戦争の全占領地からのイスラエル兵力の撤退。B・同域内の全ての国の安全保障措置。C・パレスチナ人の正当な権利の承認と尊重。 続いて、田中内閣の副総理兼環境庁長官三木武夫を中東八カ国へ歴訪させた。これはあまり役に立たなかったようである。後に批判派からは「油乞い外交」と云われたが、この時以来日本は一時的とはいえ、米国追随の中東政策の軸足をイスラエルからアラブ諸国に移し始め、「日の丸石油」(民族系資本)開発に力を入れることになった。 2001.10.25日朝日新聞の「テロは世界を変えたか」記事で、中曽根元首相の次のような回顧談が載っている。参考資料として引用する。「73年の石油危機の際、アラブの国々が日本への石油を禁輸した。私は通産大臣で非常に困って、アラビア石油の水野惣平社長にサウジアラビアに飛んでもらい、ファイサル国王に『日本経済が危ない。解禁してくれ』と頼んで、国王は『それじゃぁ、政府声明を出して欲しい』と。水野さんが政府声明の案文を持ってきた。その中には『パレスチナの自治(autonomy)を認める』とあった。角さんに『これ呑めや』と電話すると、角さんは『呑もう。大平をくどいてくれ』。外務省はアメリカに遠慮して承知しなかったが、押し切って二階堂官房長官談話を出した」。 中曽根の癖として史実を無視して自己を過剰演出するところがあるが、そこら辺りを割り引いて読めば当時の雰囲気が伝わる。 さて、戦後ハト派の真骨頂とも云える国際協調的親アラブ政策が一時期といえどもあった、と云うことになる。戦後、親米の枠内で、主としてハト派系がこう云う努力を積み重ねてきたからこそアラブ諸国の親日性が保たれている、少なくとも今日までは。れんだいこはそう考えている。 それをに思えば、小泉内閣の親米ポチ化政策が何と矮小な売国路線を邁進していることか。日本の政策は、本当に今のようなブッシュ傾倒イエスマン方式で良いのだろうか、それしか無いのだろうか。れんだいこには、日本のタカ派の正体見たり枯れ尾花のやうに見える。 我々は今や、昂然と怒るべきではないのか。小泉だろうが石原だろうがタカ派系にこの国の運営を任せて良いのか。口先で愛国と民族精神の称揚を云う連中が、実際には如何にチグハグな反民族的売国的親米ポチ化政策へ忠勤していることか。それは何も外交だけではない。経済政策も政局運営も然りではないのか。我々は、新植民地主義の率先的水先案内人として立ち回るこの愚者どもへ鉄槌を下すべきではないのか。 思えば、幕末から明治維新の過程は、その後の舵取りさえ間違わなければ、政治的変動を半暴力的半平和的に為し遂げた類稀なる世界史一級の叡智的史実ではなかったか。かの時失政していれば、日本もまた西欧列強の植民地にされる危機が多分に有った。それを未然に防ぎ、繰り返すが暴力的に且つ内戦を避けながら大局観宜しく為し遂げた。まさに偉業であったのではないのか。 ああだがしかし、今や我等が社会のお偉方がこぞってその遺産を潰そうとしているように見える。愛民族愛国を云う者が、靖国を詣でる精神の他方で戦争狂ブッシュに自ら馴化飼育されることを望みつつある。それはまさに変人的姿態であろう。今や構造改革論の内実が、左様な風に更に我が国を変えようとするものであることがはっきりしているが、この場に及んでもなおしっかりせぇとエールを送る自称インテリがそれに列なっているとは。氷嚢氷嚢これ無くしては今日も眠れない。 |
ブッシュの論理は写し鏡にした方が良く分かる。 | れんだいこ | 2003/03/08 |
2003.3.7日付け毎日新聞に「対イラク ブッシュ米大統領、決議なしでも攻撃−−新政権樹立を明言」なる記事が載っている。それによれば、ブッシュ米大統領は6日夜、4カ月ぶりの公式記者会見を行い、フセイン・イラク大統領を「殺人者」「がん」と表現し、軍事攻撃に踏み切る場合はフセイン政権を打倒し新政権を樹立すると明言した。国連安保理に武力行使容認決議の採択を求める一方、決議なしでも独自に動く決意を示した。 (中略)また、攻撃に際しては民間人の犠牲を可能な限り少なくし、食糧や医薬品を届けると約束。大量破壊兵器を除去し、フセイン政権を転覆させて国民が和合できる新政権の樹立を助けると述べた、とある。 れんだいこがこれをバロってみる。案外こちらの方の言い分の方が説得力があるように思えるのが可笑しいや。 ブッシュ米大統領(→イラク支援急進派)は6日夜、4カ月ぶりの公式記者会見を行い、フセイン・イラク大統領(→ブッシュ米大統領)を「殺人者」「がん」と表現し、軍事攻撃(→テロ攻撃)に踏み切る場合はフセイン政権(→ブッシュ政権)を打倒し新政権を樹立する(→樹立の手助けする)と明言した。国連安保理に武力行使容認決議の採択を求める一方、決議なしでも独自に動く決意を示した(→国連は米英に恫喝されており、米英は国連が下請け機関であることを証明しようと躍起になっている、と批判した)。 (中略)また、攻撃に際しては民間人の犠牲を可能な限り少なくし、食糧や医薬品を届けると約束(→事前に確保しておくよう予告した)。大量破壊兵器を除去し(→核兵器の最も危険な最大所有国に対する監視を強め)、フセイン政権(→ブッシュ政権)を転覆させて国民が和合できる新政権の樹立を助けると述べた。 |
やっぱブントは偉かった。 | れんだいこ | 2003/03/12 |
2003.3.12日付け毎日新聞は、「イラク問題:経済対策は政府・日銀一体で 幹部ら緊急招集」なる見出しで、政府は12日、内閣府、財務省、経済産業省、金融庁の各事務次官・長官と日銀理事を首相官邸に緊急招集し、古川貞二郎官房副長官を中心に、イラク攻撃に備えた経済対策に関し意見交換した。古川副長官は会合の中で「これからも密接に意見疎通を図り、政府・日銀一体で経済対策に取り組んでいく」と述べ、必要に応じ今後も協議していく考えを示した、とある。 小泉はんは、自国の経済政策については念仏的なワンフレーズと「丸投げ」専門の御仁だが、こういう軍事関係になると生き生きとし対応が早く具体的になる。靖国に詣でることを好むものの、どこでどう接合するのか外向きごとになるとブッシュはんに対し忠犬公ぶりを発揮する。政治家の三世、四世ともなると、政治を弄ぶのにテレビゲーム感覚になっているのではないだろうか。 今や、小泉、福田、川口の三馬鹿トリオは世界から失笑を買いつつある。しかしながら当人達にはそれをキャッチする識見が無いゆえに滑稽でもある。小泉はん曰く、フランスのドビルパン外相を皮肉り「ちょっと舞い上がっているようだね」。公明党の神崎代表の「イラクがなぜ悪いのか具体的な説明が必要だ」との指摘に対し、「そうだよな。フセイン(イラク大統領)よりブッシュ(米大統領)の方が悪いという恐ろしい雰囲気がある」だと。 福田はん曰く、イラク問題でフランスのシラク大統領が英米などの国連安保理決議案に拒否権を行使する姿勢を示していることについて、「拒否権と言う前に、まとめる努力をしてほしい。国連の権威を傷つけないよう努力してほしい」、「イラクが本当に査察に協力するのかどうかということもある。(期限が)ズルズルずれてしまうことはよくない」だと。 川口はん曰く、米英などが国連安保理に提出した修正決議案について、「国際協調を貫き、国際社会が一致してイラクに対し圧力をかけ、イラクが自ら武装解除するための最後の努力を行うものとして、これを支持する。また、わが国としては国際協調が達成されるよう引き続き外交努力を行っていく」だと。 この論法で行くと、ブッシュはんが戦術核兵器使用しても、「止むを得なかった」。次はイランだと云えば、「仰せの通り」。シリアだと云えば、「どこまでもお供します」。しまいには、地球が太陽の周りを廻っているのが気に入らない、地球はでんと構えて太陽を回すべきだと云えば、「さすがはブッシュはん、いぇぇい!大統領」てな囃子をするんだろう。 あんまり度が過ぎると、60年安保を領導したブントはんに再来していただき国会を十重二十重に囲み、突入まで辞さずでいかんとあかんかもね。ちまちましたのも良いけどドドどーんと一発数発かました方が良いのではなかろうか。 |
英政府の6項目提案を笑う。 | れんだいこ | 2003/03/13 |
2003.3.13日付け毎日新聞に拠れば、英政府が12日、米国やスペインとともに国連安全保障理事会に提出している武力行使容認決議案の修正項目の中に、対イラク攻撃を回避する条件としてイラクへの六つの要求を盛り込むことを明らかにした、とある。 その6項目とは、(1)、フセイン大統領がイラク国営テレビで大量破壊兵器の廃棄を宣言する。(2)、大量破壊兵器開発に携わった30人の科学者と家族をキプロスで査察団の聴取を受けさせる。(3)、炭疽(たんそ)菌や生物・化学兵器の引き渡し。(4)、生物・化学兵器を散布できる無人飛行機に関する説明。(5)、国連決議違反のミサイル破壊の確約。(6)、生物兵器移動実験室の引き渡しの確約――となっている。 れんだいこは思う。結構な提案だ。是非、フセイン大統領のみならずブレアにもブッシュにも同様の宣言、査察、兵器及び開発者の引渡しを迫りたい。その際、保有兵器数も明らかににしてもらいたいところだ。 一体、どこの国が国連の手に余る危険兵器の開発と貯蔵をしているのか、この際厳然と確認しようではないか。国連が仮に中立的平和斡旋機関なら、そのように動くのが公平と云うものだろう。れんだいこはフセインのひいき筋ではないが、普通に考えればそういうことになるだろうに。 それとも何か。どこかの国のお偉方と同じでとにかく強い者に巻かれるのが一番という処世法の名人が国連の名のもとに活動して正義ぶっているのだろうか。と、疑問にすることもないか。 |
対イラク戦勃発寸前に一言。皆さんもどうぞ。 | れんだいこ | 2003/03/18 |
いよいよ対イラク戦が避けられない見通しになって参りました。「19日午後8時(日本時間20日午前10時)以降にイラクに開戦」ということのようです。 れんだいこが思うに、かくて現実はいつも苛酷です。半端な学問(この場合は国際法ですが)なぞ何も役に立たない。今や米国は万能打ち出の小槌を持っているかのようです。思い通りのことをやれるのですね。 この戦争の興味は、案外イラク軍は早期に壊滅され短期決戦に終わるのか、反撃鋭く相当のダメージを与えるのか、その際禁止兵器が投入されるのか、どちら側がこれを使うのか、世界各地でテロが発生するのか、この間イスラエルの動きはどうなるのか、つまりパレスチナの動向が目を離せません。こたびの戦争が世界経済に与える影響はどうなのか、日本経済はどうなるのか、といったところでせうか。 以上いずれもれんだいこの判断を越えておりますが、米国と日本の経済が深刻なダメージを受けるように思います。共通項は、どちらの国の指導者も経済がからきし弱く、その代わりに軍事になると生き生きとするというところにあるように思います。こういうトップを据えたのだからしょうないでせうね。 |
ブッシュのこの「ならず者論理」はクレイジーだ。 | れんだいこ | 2003/03/19 |
2003.3.18日、米国大統領ブッシュは、次のような「対イラク・米大統領最後通告」を行った。毎日新聞訳に従いこれをコメントしてみる。小泉・福田・川口の三馬鹿トリオは競って提灯しているが、個人的には三馬鹿トリオの珍道中行脚をこれ以上見たくは無い。 ブッシュは、対イラク攻撃の理屈付けの為に意図的に「各国の情報機関によれば、イラク政権がもっとも恐ろしい兵器を保持し、隠しているのは疑いがない」と認定している。イラン・イラク戦争の際にイラクを支援してきた己の行状に対する弁明は一言も無い。イランの親米化に成功した今、要するに目障りで早く用済みにしたい、ということだろう。 「危険は明らかだ。テロリストたちは、イラクから入手した生物・化学兵器あるいは核兵器を使い、これまで表明してきた意図を達成し、米国やほかの友好国の何百万、何十万人もの罪もない国民の命を奪うかもしれない。恐怖の日が来る前に、行動が遅すぎる事態となる前に、危険は取り除かなければならない」の下りも問題だ。 これは米国をゴッドハンドにした事前検束、予防拘禁制の宣言である。果たして、米国はゴッドハンド足りえるだろうか。足りえない以上、事前検束、予防拘禁制は控えられるのが望ましい。これはブッシュ等が好むと云う近代的民主主義法の重要な遵守事項であったのではなかろうか。 「国連が第二次世界大戦後に創設されたひとつの理由は、侵略的な独裁者が無実の人々を攻撃し、平和を破壊する前に、積極的かつすみやかに対決することにある」もウソだ。 国連権限に、仮に平和破壊者とするがその破壊者を積極的かつすみやかに対決するような規定がどこにあるのだろう。あれば教えて欲しい。こういう詐術を平気で為す者は他にも居るが性悪だ。 「米国および同盟国は大量破壊兵器の武装解除のために、武力を行使する権利がある。攻撃の正当性が問題なのではない。われわれの意思が問題だ」も無茶だ。「攻撃の正当性が問題なのではない。われわれの意思が問題だ」は、狂人の言だ。 「国連安保理はその責任を果たさなかった。だから我々が我々のために立ち上がるのだ」も無茶だ。国連の決議が取れなければ、軍事活動も取れない、というのが最後の砦的国際的合意であり、これまでは米国といえどもこの基準に縛られてきた。思い通リにならなかったからと云って国連を悪罵し、単独ででも戦争を仕掛ける行為が許されるのであれば、これでもって国連は瓦解したことになる。実際、これにより国連は実質的に破綻したと云えるであろう。そうなると、新しい流動局面時代の到来だ。 「絶望の中で、フセイン大統領やテログループは、米国や友好国に対するテロを行うだろう。そうした攻撃は避けられない。やはりそういう可能性はある。そうした事実によって強調されるのは、脅迫にさらされる中で生きることはできないという我々の考え方だ。フセインが武装解除されれば、米国や世界に対するテロの脅威は少なくなる」とは、勝手な論理だ。 「脅迫にさらされる中で生きることはできないという我々の考え方だ」は、フセイン側こそこの心理にあるあるだろう。ブッシュの手前勝手論理が見え見えである。 「しかし、それは失敗する。どんな行為もこの国の進路を変え、決意をくじくことはできない。我が国は平和な国だが、もろくはない。暴漢や殺人者によって我々は脅されない。もし敵がそれでも攻撃してくるなら、彼らと協力者は恐るべき結末に直面する」とはこれ如何に。フセインの口から出ても何らおかしくない。 「米国と他の国々は、地域の平和と自由を促進するために働く。我々の目標は一夜にしては達成されないが、やがてなしうる。人間的な自由の力とその訴えは、すべての人々やすべての国で感じとられる。自由の偉大な力は、憎しみや暴力を乗り越え、人間の創造する力を平和を追求する方向に変える。これが我々の選ぶ未来だ。かつてそうしてきたように、自由諸国は暴力に対して結束することで、国民を守る義務がある。米国と友好国は責任を果たす。おやすみ。引き続き米国に神のご加護がありますように」。 云いたい放題の美言だが、パチパチする者が居るんだろうな。 結論。これはクレイジーな論理であり、こんな手合に世界が引きずられることは悲劇というかお粗末ということになるであろう。 |
小泉内閣打倒に立上がろう! | れんだいこ | 2003/03/20 |
小泉内閣と与党三党の対イラク戦支持表明を弾劾せよ。我が国の政界を牛耳るタカ派の親米ポチ化政策は、日本をますますガタガタにするであろう。それは取り返しのつかない滅びの道だ。 れんだいこは思う。今こそ戦後憲法の非戦、和平精神と国際協調主義に立ち帰るべきだ。日本の生き延びる道、進む道はこちらにしかない。米帝主人の袖につかまりながら、日本にテロを加えるとアメリカが黙っておらんよ、アカンベーするようなポチや子供はいつか酷い目に合わされることになるだろう。その時主人が助けてくれなかったからといっても、自業自得というものだろう。 この国をこれ以上タカ派に任せてはいけない。大局観宜しくせめて政治の古賀―経済の亀井連合かな、託せるとすれば。きっ急にこれに向かわねばならない。そして、ポストブッシュ・ブレア―仏―独と協調せよ、さしあたり。 |
Re:小泉内閣打倒に立上がろう! | れんだいこ | 2003/03/23 |
皆さんちわぁ。自己レスです。 > 小泉内閣と与党三党の対イラク戦支持表明を弾劾せよ。我が国の政界を牛耳るタカ派の親米ポチ化政策は、日本をますますガタガタにするであろう。それは取り返しのつかない滅びの道だ。 小泉のブッシュ支持論拠を見るに、「虎の威を借りる狐」でありそれでしかない。その狐が、異を唱える仏・独に対して「思い上がっている」とか「国際協調を崩す」とか毒舌している。世に顰蹙を買うという言葉があるが、小泉コンコン狐の化けの皮が最後的に剥げるのはまもなくだろう。 さて、これだけブッシュをヨイショし続ける小泉がブッシュにどのように扱われているのかというと、対イラク開戦通知を次官レベルの通知で済ませられている滑稽さで分かる。隣国韓国よりも遅れての「そういえば小泉に通知するの忘れとった」的扱いである。小泉のひたすらな擦り寄りにも拘らず、馬鹿にされている程度が分かるというものだろう。 その小泉は、イラクの戦後再建に一枚も二枚も噛みたいと何度も声明を発している。れんだいこは指摘しておく。それは「取らぬ狸の皮算用」であり、そういう甘い話にありつけることはないだろう。ブッシュは強度の「リメンバー・パールハーバー」派であり、日本に対しては特殊な感情を持ち続けている御仁である。「お前らの出る幕なぞない」の一言で一蹴されると読むべきであろう。且つイラク市民が選択するのは、「汚いジャップ排斥」であり、代わってこたび戦争で識見を発揮した仏・独からの援助だろう。 つまり、小泉の能天気なブッシュへのひたすらな忠犬ぶりは何の利益ももたらさないということだ。それが分かっていてなお、ブッシュから根限り相応しく馬鹿扱いされた上での猿芸引き回しを続ける小泉は、何やら今の日本を象徴している気がしないでもない。打つ手打つ手が空回りで、経済はますます深刻度を増していき、最後はアメリカはんにまる投げするしかない。その時、イスラム人民からも誰からも見向きされない。 れんだいこに見えてくるのはこういう図柄であるが、北朝鮮問題があるから仕方ない論で報われないポチ化政策を是とする追従派が多い。それを政治のリアリズムだと納得しようとしているようだが、何がリアリズムなものかは。 日本に望まれているのは、日本が一番相応しい、日本にしかできない国際平和の為の根回し、その環境づくりではなかろうか。ブッシュ後をも見つめる舵取りこそリアリズムであり、戦争パラノイアに追従する愚こそ斥けるべきではなかろうか。仏・独の見識こそ注視せねばならないのではなかろうか。 |
何が投下されるか分からない怖さを憂う。 | れんだいこ | 2003/03/23 |
米英軍による対イラク戦はシナリオ崩れの様相を見せております。この先の展開は読めませんが、大方の世論の心配とは反対に、れんだいこはブッシュがとんでも兵器を平気で使うのではないかと心配しております。これまで朝鮮動乱、ベトナム戦争時には抑制されて参りましたが、先のアフガン懲罰戦には使用されている気配があるかのようなコメントを読みました。しかしいずれにせよ大っぴらには使っておりません。しかし、目下のブッシュの狂気論理を読むと何をしでかすか、何が起こるか分かりません。 日本でも次第に反戦運動が巻き起こりつつあります。それは素晴らしいことですが、気になることとして平和運動団体の取り組みが弱いのではないでせうか。原子爆弾を使用された経験を持つ被爆国日本は今こそ世界に発信せねばならない責務があるはずです。 反戦平和は、敗戦国日本が世界に約束した国是です。日本はこれを曲がりなりにも守ってきた。既に50有余年、その信用もかなりのものだと考えます。この国是が、中曽根の登場した80年代より曲げに曲げられ、今では「ブッシュはんのやることなら何でもイエス・サー」と提灯しまくっており、その無様さが冷笑されております。 れんだいこは、かの時の日米同盟は賢明な選択であったと評価しておりますが、それによる親米化と今日の「何でもイエス・サー」との間にはかなりの距離があるとみなしております。この区別無しに、御用評論家が頻りに北朝鮮問題で世話にならねばならぬからという理由で「イエス・サー」政策を追従しておりますが、唾棄すべき愚論と見ます。 結論。日本にこれ以上タカ派政権をのさばらせてはいけない。御用評論家も然り。彼らは戦前もそうであったが今又同じ亡国の道へ誘おうとしている。軍事に金をかける時代から平和と経済に傾注する時代への転換を目指すべきです。国家、民族としての日本のあれこれ特徴を思うにつきそれが一番相応しいし、世界に歓迎される道、日本ならではできる道だと思います。 付言すれば、アホの日共党中央が頻りに国連期待論をぶっております。これは反動的論理です。今我々が確認すべきは、この間の国連の査察が卑怯にも米帝の作戦の一貫として使われたのではないかと疑惑することでせう。イラクはかねてより見抜いていたとは思うから、当たり前過ぎてか抗議もおざなりだが、国連の醜い役割が浮き出た事件だと確認するのが普通の感性だとも思う。なかなかこれが通用しないけれども。 |
社会党よお前がいなくなって淋しいぞ。 | れんだいこ | 2003/03/25 |
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対イラク開戦から4日目にアカデミー賞授賞式が開かれ、席上「ボウリング・フォー・コロンバイン」で長編ドキュメンタリー賞を受賞したマイケル・ムーア監督が、厳しくブッシュ大統領を非難した。ムーア監督は受賞スピーチで概要次のように述べた。 「われわれは作り物の理由でわれわれを戦争に送るような男(ブッシュ大統領)がいる時代に生きている。戦争には反対だ。ブッシュ大統領よ、恥を知れ」、 「イカサマの理由によって戦争が始まった。イカサマの情報が流れている」、 「我々はノンフィクションが大好きだ。なのに今は、イカサマ選挙で決まったイカサマの大統領をいただいて、作りものの世界に生きている」と、投票総数の過半数が取れずに政権に就いたブッシュ氏と、その政策を強烈に批判。 最後に「我々はこの戦争に反対だ。ブッシュよ、恥を知れ。お前の持ち時間は終わった」と締めくくった。 > 受賞後の会見で、「作り物の理由」の意味を問われた同監督は「フセインが今晩、あなた方を殺すだろうというのが『作りごと』。原油があるからイラクを攻撃していることが『真実』なのだ」と答え、「大多数の米国人は、娘や息子が戦争で死なず、兵士が無事に帰ってくることを願っている。これらの大多数は、ブッシュ大統領には投票しなかった」と述べた。 > 「戦場のピアニスト」で主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディも「受賞はうれしいが、いま起こっていること(対イラク戦争)は悲しい。この映画に参加し、戦争でいかに非人間的なことが起こるかを知った。平和による早い解決を」とあいさつを結んだ。 れんだいこはアメリカ社会にあるこういう歯切れの良い批判が好きだ。処世術的に有利だ不利だの判断だけでは無しに、こう考える、訴える、譲れないという自己主張が為される社会が好きだ。どうか反戦運動の巨大な流れが生まれ、ホワイトハウスを呑み込むことを。 それを思えば、北朝鮮問題があるから日本は「イエス・サー」政策しか取れないという連中のウソ臭さよ。北朝鮮問題がなくても「イエス・サー」専門ではないのかね。要するに、強い者に巻かれろ根性だろうが。一見ましなこと云う者でも、よく聞いてみたらへなちょこ正義論で気に入らない。 れんだいこは思う。戦後憲法の非戦、和平、国際協調精神はますます価値を発揮しつつあり、このボートを漕ぐべきだ。それにしても社会党がいなくなったのが今頃になって超淋しいねぇ。 |
Re:小泉内閣打倒に立上がろう! | れんだいこ | 2003/03/26 |
皆さんちわぁ。自己レスです。 > 日本に望まれているのは、日本が一番相応しい、日本にしかできない国際平和の為の根回し、その環境づくりではなかろうか。ブッシュ後をも見つめる舵取りこそリアリズムであり、戦争パラノイアに追従する愚こそ斥けるべきではなかろうか。仏・独の見識こそ注視せねばならないのではなかろうか。 イラク情勢が混沌として参りました。米英軍の当初の短期決戦―勝利の構図は崩れ去ったと見てよいと思います。この週末、ブッシュとブレアが急遽会談する予定とのことですが、何ぞ悪巧みするような気配です。注視しませう。 それにしても、我が小泉ポチ君は、ブッシュの尻馬に乗って「世界の協調が大事。何でみんな協力せんのやろう。アメリカはん怖くないんかな。世の中風向きが変わりよるんやろか」とぶつぶつ云っている様子です。最新情報によりますと、戦後の治安維持に自衛隊の派兵を要求された様子で、「戦後やったらええやんけ。なぁそうだろうみんな」と首をかしげながら相談し始めた模様です。 それに較べると、韓国は偉い。御用評論家の論理に拠れば、北朝鮮問題を直に抱えて韓国こそブッシュはん頼り一筋となるべきはずのところ、韓国の国家人権委員会が3.26日、イラク戦争に関し、「国連の合法的な承認を経ないまま始まった戦争に反対する。政府と国会が、イラク戦争と関連したことを決めるにあたって、憲法に明示された反戦、平和、人権という原則を順守して、慎重に判断することを求める」という意見書を発表した、と云う。 韓国政府は、米韓同盟の重要性や北朝鮮問題での米韓連携を考慮して、米国支持を表明。工兵部隊など700人規模の派兵を閣議決定しているが、反戦世論の高まりを受けて、与野党の改革派議員が派兵反対を主張し、国会での同意案採択が遅れている、とも云う。 韓国は、ベトナム戦争時に要請に応じて韓国兵を派遣し、これが相当の活躍をし、お陰で戦後のベトナムとの友好関係が大きく損なわれたという苦い経験を持っています。その韓国がこたびのイラク戦に反対の意思表明をし始め、我が小泉君は逆にこう云う時こそブッシュはんを助けるのが信義というものやとお調子こき始めているのは対称的です。これはどちらかに政治能力があり、逆には無いことを物語っていると思われます。 我々がこたびのイラク戦につき負う国際的責任は、こったらアホの小泉を一刻も早く引き摺り下ろすことであり、これこそ反戦平和闘争の眼目とならねばならないと考えます。万里の道を一歩からです。れんだいこも国会包囲戦なら参加しますえ。 しかし、代わって石原はんが色気出している折柄でもありますので、それを手助けする訳にもいかない。タカ派系がズッポリアメリカに掴まっている現状を知らせ、せめてハト派系の政権づくりで鬱憤晴らさねばならない。 もともと経済扱うのはハト派系でないと無理や。もっとも性根の座ったのがおらんけどな。かといって、タカ派には馬鹿の一つ覚えと税金食い系利権しかない。これが日本をどんどん悪くしており、今日の惨憺たる日本に変えてしもうた元凶や。その道は日本の滅びの道やつうことはもう分かりきった話や、うんざりや。 |
れんだいこの新植民地主義のお先棒担ぎ屋批判 | れんだいこ | 2003/03/30 |
イラク戦争が開戦10日を過ぎようとしている。当初の予想にあったフセイン政権の内部崩壊説は崩れた。米英軍は相変わらず執拗な空爆を続けており、今や民・官・軍問わずの無差別爆撃へとヒートアップさせている。こうなると、憎しみが憎しみを呼ぶ段階へ否応無く向かうであろう。 ひょっとして長期戦になるのではないかとの心配をよそに、早くも「狸の皮算用」による鞘当てが開始されている。その背景にあるのは、貪欲資本の際限の無い自己増殖運動であろうか。まことにケッタイなことであるが、今確かに眼前で繰り広げられている。 標的として据えられたイラク人民が怒るのはまことにもっともなことであろう。但し、イラク人民は賢明で、怒るだけでは何も打開できないことを百も承知で、大衆的に抵抗し決起し反撃を試みている。まもなくテロも炸裂するだろう。 小泉はん以下我が国の御用評論家は、小ブッシュの口車に乗って相も変わらずイラク人民を愚弄し続けている。漬ける薬が無い連中に云っても無駄であろうが、アメ帝の庇護の下で饒舌できる日がいつまでも続く訳が無い。 仮にイラクが平定され、アラブがイスラエルにひれ伏した後にやってくるのは日本の用済み政策であろう。つまりは、小ブッシュの口車に乗るということは、自分で自分の首を締めて恍惚している痴呆ぶりを意味している。 馬鹿丸出しの図であるが、それでも今がよければそれで良いのだという輩には叶わない。道理で、いろいろ理屈をつけて諸税引き上げする割にはいとも容易く軍事費支出に向かえる訳だ。何の対策にもならない対策でお茶濁しをやっておられる訳だ。もはや中毒としか云いようの無い国債発行打ち出の小槌を叩き続けられる訳だ。 しかし、日本はいつからかようにお馬鹿さんの国になったのだろう。この問いに対し、日本はとにかくアメリカはんとは仲良くせねばならんのだという理屈を聞くことがあるが、それは何も応えていない。日本は戦後以来アメリカはんと仲良くしてきた。もう五十年以上になる。 この間少しは丁丁発止の舞台裏活動があった。その上での日米同盟であった。この関係性の中で、イラン、イラクを始めこの地域に多大なる経済インフラづくりに貢献してきている。アラブからは概して親日的な評価を得てきている。これを思えば、まさに政治を執り行ってきたということが云える。 今は全く違う。小泉―川口外交はアメ帝のお抱え芸者そのものであり、「難しい話は分からん。とにかくアメリカはんとは仲良くせんといかんのだ」以外には何も云っていないに等しい。これは既に国家主権の死を意味しているのではなかろうか。北朝鮮問題を持ち出してバーター的取引論を持ち出す論もあるが、暴愚論であろう。 結論。我が国のタカ派というのは何のことは無い、新植民地主義のお先棒担ぎ屋ではないのか。靖国詣ではその照れ隠しであり煙幕に過ぎない。こったら連中を引き摺り下ろし左派権力を創出すること、これが今我々に課せられている政治課題である。 |
ブッシュ―ブレア連合を直ちに軍事法廷に引きずり出せ。 | れんだいこ | 2003/03/31 |
予想通り、最も凶暴な側が善意顔してイラクの危険兵器の存在を論(あげつら)い、国連査察を促してきた虚構が崩れる日がやってきた。2003.3.31日付け毎日新聞は、イラク戦争で劣化ウラン弾が使われたことを報じている。 「今回のイラン戦争では今後想定される戦車同士の戦闘などに多用される可能性がある」。公然と戦術核兵器を使用し始めた米英軍を徹底弾劾せよ! 「第二の対人地雷」と言われるクラスター弾の使用ではあきたらず、無差別爆撃も意に介せず、これを指示したブッシュは今や狂人以外の何ものでもない。この認識を獲得することが大事だ。 米軍当局はイラクの首都バグダッドの爆撃で、劣化ウラン弾を使用したことを公然と認めた。「どの程度の劣化ウラン弾が今回のイラク戦争で使用されているのか、実態は不明だ」とあるが、その被害の甚大さと後遺症の恐ろしさから、核兵器の使用は控えるというのが人類の智恵であった。が、ブッシュ―ブレア連合はこの弁えを捨て、最も凶暴な平和売人であることを暴露した。 米軍当局は26日の記者会見で、「劣化ウランの使用は極めて少数」と説明し、さらに、「人体への影響は攻撃対象の極めて近くにいる場合だけ」と、一般住民への影響の可能性を否定し「科学的に(劣化ウラン弾とがんの発生などとの)因果関係が証明されていない」との立場を取っている、とある。 こういう論法を許せば、今や超大国は何をやっても良いということになる。俺達は何でも許されるが、お前達にはあらゆる法の規制が及ぶのだ、という廃頽した論理を許すか許さないのか、これが問われている。これは、正義論以前の話だ。中東に民主主義を輸出しようという連中の実態がこれであるが、我々はそれでもイエスマンせざるを得ないのか。 広島県原水協と同県被団協は27日、ブッシュ米大統領あての抗議文を米国大使館に送付。この中で「劣化ウラン弾は人体に与える影響が極めて大きい。このまま進めば、イラクの化学兵器使用、米国の小型核兵器使用という最悪の事態を招きかねない」と訴えている、とある。 この場に及んで、「イラクの化学兵器使用」危惧論を唱える反戦運動があってたまるかよ。それは、国連査察継続論のペテン論理と等しい。一方で、断固としてイラク戦を開始する決意を持っている米英が居るという状況下で、国連査察が為したことはイラクの軍事機密情報を事前にチェックしただけの幇助好意ではないのか。公平正義面もエエ加減にセンカイ。 我々が今為すことは、やって良いこととやっては駄目だと仕切りして来た人類の智恵に対するその仕切りを突破して、暴君的悪逆猿廻りをし始めたブッシュを直ちに捕捉し、その権限を剥奪し、軍事法廷にかけることである。無法地帯を呼び込むしかない非道に対して、それを為す者を断固糾弾訴追をしていくべきであろう。 それができないならこの世は闇路に突入する。当然のことながらテロが炸裂する。それをサド的に誘引しようとするブッシュ―ブレア連合の見識を凝視せよ。直ちに粉砕せよ。これが世界反戦運動の眼目となったと認識する。小泉―川口が相も変わらずポチ化を饒舌するなら、右同罪で軍事法廷に連れて行かねばならない。被爆国日本の立場を世界に発信しない政府なら直ちに倒閣させねばならない。これが日本反戦運動の合意とならねばならない。 |
いよいよやるかやられるかの局面で一言 | れんだいこ | 2003/04/05 |
こたびの米英軍による対イラク戦争の不快さはどこから来るのだろう、と自問自答してみた。究極のところ、米英―イスラエル連合による「選民選良」意識の押し付けに因があるのではなかろうか。彼らの「選民選良意識」がイデオロギーの段階ならまだしも、かくなる戦争行為の挙に出てそれを押し付けるとなると話は別である。かような愚行を許してはならない。 イラク戦争を見ていると、かってのユーゴ爆撃も湾岸戦争もこたびの戦争の予行演習ではなかったか、との感さえ覚える。よほど用意周到に仕掛けられている、と観る。現代科学と技術の粋を集めて戦争に奉仕せしめているが、れんだいこのみならずとも不快を覚えるであろう。 「選民」勢力のこたびの悪逆非道さは史上例を見ない。何とならば、イラク人民大衆の果敢な抵抗があるとはいえ、軍事能力の比較で云えば段違いで、恐らく会戦的戦闘では赤子の手を捻るように推移しているだろう。精密に云えば、無差別型のジェノサイドとなっているであろう。こったら戦争が何故許されるのか、不快でならない。 「選民」勢力はどうやら超法規的に何でも許されるようである。幾分かは法律をかじっている者として、国際法の学者達があるいは戦前の日本軍部の犯行を非難し続けている歴史家が、こたびの米英軍の行為をどのように合理化しようとしているのか興味が湧く。 米英軍による対イラク戦争はいよいよ残虐さを増しつつある。今後の展開までは読めないが、米英軍は悪逆非道の限りを尽すであろう。イラク人民の痛ましい屍が続くだろう。れんだいこは、緒戦の史上未曾有の空爆戦より始まったこの戦史の戦犯は懲罰されるべきであると考える。ブッシュ―ブレアがのうのうと生き長ら得るなどの不正があっては断じてならないと考える。逆に、戦力比較で云えば武装解除されているに等しきイラク軍と人民の抵抗は、称賛されるべきであると考える。 ブッシュ―ブレア―イスラエル勢力は、仕掛けた以上勝利しかない、やり返されたら大変だとの思いから徹底的な掃討作戦を展開するだろう。当然のことに報復が為されるであろうし、それが恐ろしいから余計に闇雲な根こそぎ攻撃に出るだろう。戦術核兵器、生物兵器、化学兵器を使う可能性がある(もはや現実に使用されているのであるが)のは米英軍であろうに、イラク軍の危険性ばかりが詮索されている。マスコミがこの延長線上で「正義」のペンをふるっている。この虚構も又不快である。 一体、選民勢力こそが戦争の仕掛け人であり、最大級の軍事費を投入して危険兵器の開発をし続けているのではないのか。この連中が押し付けようとしている「選民選良意識系民主主義」なぞに何のアリガタミがあろうか。それは明日のパレスチナであり、それ以外にありえようが無い。 これを批判するのに、彼らの暴虐ぶりの暴露と弾劾だけで足りるだろうか。むしろ、彼らの「選民選良意識」に対して、そうでは無いだろう「万民共生意識」こそ大事とする観点から彼らの非道を断固として掣肘すべきでは無かろうか。この闘いは古い。その昔、キリストも又ユダヤ社会の閉鎖的な「選民選良意識」に抵抗し新思想を打ち出したのではなかったか。 ブッシュ論理は、覚束ないまでもこの間形成してきた人類の智恵の集積に対して暴力的に破壊しつつあるところに本質がある、と観る。その様は倒錯型の狂人である。ブッシュらが口にする「民主主義の輸出」の何と傲慢不遜なことか。 ところで、ブッシュ―ブレアのような「戦争の輸出」論理がいつから許されるようになったのだろう。これに抗するに、国連主体で行うべきだ論が又胡散臭い。国連はいつからそれほど支持されるに値する機関になったというのだろうか。紛れも無く今展開しているのは、国連なぞ支持があれば良いだけの無くても断固として遂行するという超大国の強権論理ではないのか。 国際法学者にせよ政治学者にせよ、手品のような御用理論を振り撒くのは勝手だが、頼むから正義ぶらないでくれ。こちらの頭がおかしくなるから。本音で云えば良い。処世法として強い者に巻かれておれば御身安泰、その土俵で意見申し上げるのが処世術であり、それがどした文句あるのか。とまぁこう云ってくれた方が却ってスッキリする。 ところがアカン。この御用系は頻りにフセインの悪口を云う。打倒されるべきだと云う。しかし、肝心のことについてさっぱり答えない。仮にフセイン政権が打倒されるべきだとして、それを為すのはイラク人民ではないのか。こたびのような超大国による「戦争の輸出」がどのようにして許されるのか。「革命の輸出」は許されないが「戦争の輸出」なら許されるという法理を聞かせてくれたまえ。 我等がマスコミの追従ぶりを見てると、戦前はさぞかしこうやって軍部の論理に提灯し続けたのであろうなと思わせられる。戦後はその地位にアメリカはんが座った。だから今はブッシュはんのすること為す事に御意御意であると云うのもむべなるかな。 ところで、今イラク人民は国家と民族と人間の尊厳を賭けて闘っている。あらゆるサタン兵器を行使する敵に対して、激闘している。れんだいこは思う。智恵と創意工夫を生み出して、米英軍を追い出すべきだ。そして、こたびの戦争仕掛け人を戦犯法廷へ引きずり出すべきだ。もしヒューマニズムというのがあるとすれば、この道にしか無かろう。それからイラクの再生が考えられるべきだ。それもイラク人民が決めるべきことで、外国勢力の手を借りて為すことでは無かろう。 ところで、日本の我々が為すべきことは、米英軍の後方守備を司り、外交的にも水先案内するしか能を見せない小泉―福田―川口ラインを直ちに引き摺り下ろすことであろう。「帝国主義戦争に加担する政府に対する打倒闘争」を敢行せねばならない。今や、これが喫急の課題となっているというべきだろう。当然のことながら、戦犯法廷に連れて行くべきだ。政治というのは厳しいものであらねばならぬ、こたびのように多大な生命を犠牲にさせた以上。れんだいこはそう思う。 |
黙れ、小泉サル。アメ帝の手先め! | れんだいこ | 2003/04/07 |
2003.4.7日付け毎日新聞によると、「小泉首相:フセイン大統領は早期降伏を決断すべきだ 考え示す」の見出しで、小泉首相は7日昼首相官邸で記者団の質問に答え、イラク戦争の戦況について「早く降伏すればいいのにね、イラク。そうすれば犠牲者少なくてすむのに」と述べ、フセイン大統領が早期に降伏を決断すべきだとの考えを示した、とある。 この言葉が、如何にイラク人民の神経を逆撫でするトンデモ発言であるかについてオツムが回らない。思うに、小泉はんの知能はこの辺りの回答がレベルを表わしているのではなかろうか。こったら人物が首相に据わっていること自体が日本の現状と釣り合っているからして、どちらもお粗末極まりない。小学生並と言おうかと思ったが、待てよ子供は案外洞察力を持っておりこういう風には答えないかもと思い直した。 ところで、「早く降伏すればいいのにね、イラク。そうすれば犠牲者少なくてすむのに」は、案外と靖国の英霊にも向けられた言葉では無かろうか。となると、かの英霊達も早く降伏すれば犠牲者とならずに済んだという思いを伏線に置きながら、小泉はんが靖国詣でを繰り返しているということになる。英霊の気持ちや如何に。 このポチは、戦後日本が営々と築き上げてきた史的貢献を台無しにして恥ずるところがないように見える。イラン、イラクその他中近東諸国との経済交流、インフラ整備支援は戦後日本が積極的に為してきたところの財産の一つであるが、それらが無惨に壊されて行くことに何の痛痒も感じないようである。 今や、ブッシュの尻馬に乗って提灯芸者することにしか能が無く、それも楽屋裏で「取らぬ狸の皮算用」のソロバン勘定しているばかりであるが、実際には出る幕は無い。アメリカはん的リアリズムは、日本の介入を許しはしない。それは端から分かっていることであろうに。後方基地の守備と地雷除去を申し付けるが、経済的な利権絡みの進出に対しては拳骨をお見舞いされるだけだろう。にも拘わらずポチ化でしか存在を位置付けられない我が日本よ、汝は憐れなり。 中曽根から小泉に至るこの二十年間の不毛で、アラブの親日感情は急激に悪化している。それはそうだろう、石油の過半を中近東からの輸入に頼りながら、その中近東の征伐に乗り出すブッシュの尻馬に乗って尖兵的外交活動に懸命な日本の動きは、卒倒すべき馬鹿殿ぶりであるように見える。こういうことが起こるのは、日本の政界上層部が丸ごとワシントンに牛耳られているからであろう。こういう連中にとって政治というのはいとも容易で、ヒラメの目二つ有れば足りる極楽なのだろう。 本来ならば氷嚢の世話になるところであるが、こたびはカニになりれんだいこは今ブクブク泡を吹いているぜよ。 |
真紀子恋しや、角栄恋しや。 | れんだいこ | 2003/04/09 |
今や奇妙な情報戦が展開されており、我々は情報の詮議抜きには語ることさえ危なっかしい。首都バグダッド攻略戦が遂行中なのは分かるが、先だっての大統領官邸以下枢要機関の制圧報道は真実だったのか幻だったのか。 れんだいこに分かるのは、史上「錦の御旗」なる大義名分を持たぬ戦(いくさ)がうまくいった試しは無いということである。この間の米英側の「錦の御旗」は国連決議であるが、こたびはそれさえ無い。少なくとも資格に欠ける。こう云う場合には、長期戦になればなるほど士気が阻喪し最後には壊走するのが常道だ。 それ故、米英軍は何とかして短期決戦で終着させたい。かくて手っ取り早いのは「相手を恐れさせる作戦」という名の無茶苦茶爆撃となった。今やぶりがついてなりふり構わぬ非道に突っ走っている。ふと気付けば、連中の文明国としてのインテリ性の底の浅さがいたるところで披瀝されつつある。もうそろそろ二枚舌三枚舌がもつれてくる頃だろう。 イラクの危険兵器を論いながら、手前達は超ド級のサタン兵器をこれでもかとばかりに投下し続けている。米英軍には全てが許され、イラク軍には農薬でもサリンではないかと詮索が及ぶどこかで聞いた愚行が演ぜられている。ピンポイントの効能を言い聞かせながら、実際にやるのは無差別爆撃と嫌疑市民という名目での四方八方射撃殺戮だ。その度がますますエスカレートしつつある。 それでも米英軍の鬼畜行為を是認する者が居るとするなら、少なくとも自身がインテリなぞとは思い違いせぬこちだ。目的のためなら全てが浄化されるというのは本質的に野蛮論理であり、人類が営々と築き上げようとしてきた蟷螂の斧に対してあまりにも無知すぎるから。蟷螂の斧故にその営みを認めないのなら、少なくとも「民主主義」について語る資格は無い。チェックの利かない民主主義というのはあり得ないというか、民主主義では無い。そういう輩が「中東に民主主義を輸出」する、それを是認するなぞ言うもおこがましい。 米英軍の鬼畜行為を是認するのが北朝鮮問題を抱える日本のバーター的取引として必要という論者は、ミソとクソの区別が出来ない輩だからして、政権中枢には入らぬことだ。昔から愚か者が賢こぶってろくなことになった試しが無い。戦前もこう云う手合が政局を動かし、大本営会議を開いてみたものの烏合の衆ばかりで役に立たなかった。 日本の進路ははっきりしている。直ちに米英軍を戦闘解除させ、こたびの戦犯を国際法廷に引きずり出すべく立ち回ることだ。この道にしか明日は無い。それはアメリカ人民とのいなもっとスケール大きく世界人民との共同によって可能だ。 ブッシュの尻馬に乗って太鼓もちばかりしていると、イスラムから総スカンを食うことは火を見るより明らかだ。かといってブッシュの対日史観を見れば「リメンバー・パール・ハーバー」から一歩も抜け出ていないからして、いつでも切り捨てられよう。これも火を見るより明らかだ。 しかし、この難題に真紀子ならどう対処したであろう。れんだいこはこういう設問をしてみたい。あるいは又御大角栄ならどう采配しただろう。そういう風に思いを馳せたい。少なくとも、仏・独と共同歩調を取ったことは間違いないだろう。その前に外務省との軋轢で放逐されているではあろうが。 さて、イラク情勢は今後どうなるのか。少なくとも米英軍には泥沼の事態が待ち受けており、国家財政の逼迫が間もなくそれを証するであろう。子供に政治をさせるとこういうことになるという格好標本となるであろう。 それはともかく我が日本はどうなるのだろう。この国はもはや右派や中道派や三枚舌屋では御せない。政局に責任を持つ、青写真を大胆に提起し事情に合わせて書き直す、国際的遣り取りが出来る左派の到来の時節には違いない。大挙して踊り出よ、これが最も現実的なテーマかも知れん。 |
Re:黙れ、小泉サル。アメ帝の手先め! | れんだいこ | 2003/04/10 |
何とお呼びしてよいものやら、とにかく皆さんちわぁ。 2003.4.10日付け毎日新聞によりますと、小泉はんは又も可愛いコメントしてくれております。小泉純一郎首相は10日昼、米軍によるバグダッド陥落について「(イラク戦争が)早く終わってほしいと願っていたから、短期終結の状況になってよかった」と歓迎した。ただ、「まだ戦闘が続いている地域もある。フセイン大統領もいどころが分からない。まだ終わっていないと思う」とも述べ、戦況をなお慎重に見極める姿勢も示した。首相官邸で記者団の質問に答えた、とある。 バグダッド陥落ですが、れんだいこはこの無血開城を見てイラク人の智恵を感じております。無益に国土と人材が枯渇するのを恐れたのでせう。それはイラク軍が壊滅状態にあるというより、あまりにブッシュ―ブレア連合の狂気に対して大局的な智恵を働かせた結果だと思います。(この見識は為す方も読む方もさる者であり、一般にこれを知ると知らないで天地の差があります。俗に、百万両の価値がありますふふふ) それを思えば、小泉はんの「早く降伏すればいいのにね、イラク。そうすれば犠牲者少なくてすむのに」、「(イラク戦争が)早く終わってほしいと願っていたから、短期終結の状況になってよかった」とのノンポリ風のコメントには失笑する以外にありません。 この程度の御仁を首相に据えているこの程度の政府であり国民であるという、トライアングルになっているのでせう。日本の今後は思いやられます。今や我が国の政治は世界の激動から取り残されつつあるやに見受けられます。お得意の何の痛痒も感じないタコツボに入ってしまっているのでせう。 何てたってマスコミが悪すぎる。読売はんが記事の後に決まって「転載禁止」と断り書きしておりますが、エエ加減な提灯記事ばかり書いているので後に記録に残るような転載は堪忍してくれという意味なのでせうか。それなら分かるけれど、普通には記事が流布されて誉れではあっても制限することではないでせうに、何を考えているんだろう。不買運動起すど。 > あ、それは同感。というかすごくムカつきましたな、高みの見物感が如実にでていて。 「高みの見物感」というより正確には、実際には強く米英軍に加担しているにも拘わらず部外者的に評論風でぬけぬけとしゃべっていることに対する馬鹿さ加減に「あきれているという感じ」ではないでせうか。 > しかし、アメリカはなんとかバグダットにたどり着いたものの、イラクのソマリア化がすでに開始されております。戦前のイラクが独裁体制だったのは、民主的にイラク国内の利害集団を調整できる可能性が存在しなかったことと深い関係があります。ここでアメリカが、現地支配層に妥協しバース党幹部などを登用して治安維持にはしれば、解放軍という期待はたちまち雲散霧消してしまうでしょう。自警団組織と内戦状態にもなりかねず、ソマリア的混沌がまちうけています。穏健シーア派議会主義政党をどのように合法的にアメリカがつくりうるか、が最大の鍵になるでしょう。 思うに、ネオコンには卓越した見識は無い。誰がマッカーサーの役割を務めるのかは知らないけれど、マッカーサーはマッカーサーであって余人をもっては代え難い。ここが分からず、戦後の日本の平定化を教材にして「イラク民主化」を図るなんていったって、うまくいく訳が無いと思っちょります。 > ポチ日本は、下手すると最悪の札を引く羽目になるかも…アメリカ失敗のために多額の金を支出した結果、イラクに新政権もつくれず、逆に恨まれるだけという。 これは既に北朝鮮問題でも同じです。一番近い国との遣り取りで一番の貧乏くじを引かされることになるでせう。ロシア問題も同じですが、いかんせん日本の当局者のオツムが既にヤラレテおリ、丁丁発止で世界に伍していけるような仕組みになっていない。 そのツケはみんな人民大衆が被ることになるでせう。あぁ豊葦原の瑞穂の国憐れなり。賢明な人材はお金も、もっとこの国から抜け出し始めるかも知れない。れんだいこは最後まで残るけど。 |
マハティール前首相の発言考 | れんだいこ | 2003/11/28 19:29 |
2003.11.28日付け毎日新聞余禄に、10月末に引退したマレーシアのマハティール前首相の、「ルックイースト(日本に学べ)政策」に関するコメントが為されている。興味深いのでここにも記しておく。 マハティール氏は、超大国、米国に向かってあえて「ノー」と言う数少ない指導者だった。97年のアジア通貨危機では、批判を浴びながらも欧米流の手法ではなく、マレーシア独自のやりかたを貫き、しのぎ切ってみせた、とある。そのマハティール氏は最近引退した。引き際の美しさは、わが日本の中曽根の往生際の悪さと対照的だ。 マハティール氏は引退講話の席上、世界のタブーを恐れずに「ユダヤ批判」をしたことで物議をかもした。曰く概要「ユダヤ人は現在、代理人を使い、世界を支配している。お抱え主は世界の財閥です。現在では国際金融資本と近代的な名前に変わっていますが、実態はユダヤ財閥です。世界中に紛争を引き起こし、対立させて、戦乱を巻き起こすことを商売の種としているのです。対立させて、決して仲直りは許しません。双方に金を貸して、武器を売り、ノコギリ商法で国を奪ってしまうのです」と述べたとの事である。 その真意は、「そういうイスラエルが何ゆえに強国になっているのか。その原因を知り、学ぶところは学ぶべきではないのか。イスラエルに徒な反発に向うのでは勝てない。その強さを認め、頭脳において伍していけるようにならなければ解決しない」、「イスラム教徒の結束が何より必要であるが、イスラム教の教典コーランの教義に関する神学的論争へ傾斜する傾向、科学や開発を軽視する傾向に対して反省する必要がある」と述べたとの事である。 そのマハティール氏は、昨年、東京都立国際高校の生徒がマレーシアへ修学旅行に行った時、生徒を官邸に招き、次のように語ったと云う。曰く、「ルックイースト(日本に学べ)政策で、近代化を進めた」、「私たちは第二次世界大戦で焼け野原になった日本の復興を見て、そこから学ぼうとしたのです」、概要「英国から独立したてのマレーシアには、日本人のような献身的な愛国心が必要だった。日本と日本の人々から職業倫理、職場での規律正しさを学びたかった」。 れんだいこは思う。これは、戦後日本を指導した自民党の主流派となったハト派ラインが統治した時代の日本のことを指しているのではないのか。しかし、そのハト派は窒息させられ、タカ派が牛耳るようになってからの日本の様代わりをも冷徹に見抜いている。 最近、マハティール氏は引退後初めての旅行で神戸に寄った。「日本はどうして米国に追随するのだろう。国民は自衛隊の派遣に消極的だと聞く。今こそ日本はノーと言わないといけないのに」と、ため息を漏らした(加藤暁子「アジアの目」毎日インタラクティブ)そうだ、とある。 「自信をもって、他国の言いなりになるのではなく、自分の足で行動してください」、これがマハティール氏のメッセージである。 ところがいけない。今、小泉はんは、どういうオツムの配線具合か分からないが、事もあろうに日本国憲法前文を引き合いに出して、「国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」のところを抜き出して胸を張り、イラクへの戦後初の自衛隊軍事派兵の論拠にしている。野党がこれを誰も咎めない。えらい時代が来たもんだ。 ちなみに、「国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」の直前の文章は、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと務めている」である。この部分を割愛して、「国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う」のところだけ拾い出して、胸を張っている。 例の、「イラクに攻め込んだところ、口実としていた隠匿大量禁止兵器が見つからなかったからといって、それが無いことにはならない。フセインが見つからないからと云って存在しないということにはならないのと同様である」なる詭弁と同様の臭いがする。 小泉つうのは口先の手品師かも知れない。しかし、誰かとっちめんとあかん。繰り返すが、事もあろうに恥ずかしげも無く憲法前文を引用しているんだぞ。なら、憲法前文にはどういうことが書かれているのか、国会で朗読してみよ。こんな虚言で沈黙させられるなら、させられる方の知力にも問題があり過ぎよう。 |