梅毒 |
更新日/2016.05.15日
(れんだいこのショートメッセージ) |
ここで、「梅毒」について確認しておく。 2003.7.23日 れんだいこ拝 |
【梅毒】 |
(「かしものかりもの入門」の「「身の内九つの道具、性病」その他参照) |
【梅毒】 |
1999年、感染症法による全数報告が義務付けられた。エイズウイルス(HIV)との重複感染者もいる。「早期発見・早期治療が重要。パートナーと一緒に検査を受けて」。妊娠中の人もいる。例年、男性の感染者の割合が高いが、2015年以降は女性の感染も目立っている。感染経路は性的接触がほとんどで、異性間が全体の53%、同性間が35%を占めた。梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症。性器や肛門、口にしこりができたり、全身に発疹が出たりする。胎盤を通して胎児に感染し、先天性梅毒になることもある。早期発見すれば薬物治療で完治が可能だが、放置すれば脳や心臓に重大な合併症を引き起こし、最悪のケースでは死に至る。 |
【梅毒感染の実例】 |
今、性感染症の広がりが危惧されている。2022年の梅毒感染者数はおよそ1万3千人にのぼり前年の1.6倍に急増した。カオリさんは交際相手との性行為中に異変を感じた。相手の性器にしこりができていた。インターネットで調べると、「性器のしこり」は性感染症の典型的な症状の一つだった。相手の男性が医療機関で検査した結果、「梅毒」だと判明。カオリさんも検査を受けたが当初は陰性だった。医師から「梅毒は潜伏期間が長い」と説明を受け、2週に一度の検査を続けたところ、7週間後に「陽性」の結果がでた。相手の男性は、梅毒だと判明する数カ月前に性風俗を利用していたことが後に判明。カオリさんは感染1年以内の「早期梅毒」だった。治療は抗菌薬の注射を1回打つだけで済んだが、医師からは「再発や他の人にうつす危険がなくなるまで数カ月間の経過観察が必要」だと言われた。ピルを飲むなど避妊については自ら対処していたが性感染症に関する知識や認識も持っておくべきだった。 梅毒は、主に性的な接触によって広がる細菌性の感染症である。通常、感染後3週間から6週間程度の潜伏期間を経て最初の症状が出てくるが、無症状の人もいるほか、症状がすぐに消えてしまう人もいる。薬で治療できるが、放置すると臓器などに重大な影響が出る場合もある。2022年の梅毒感染者数はおよそ1万3000人で、現在の方法で統計をとり始めた1999年以降で過去最多となった。クラミジアや淋病など他の性感染症も、近年若い世代を中心に増加傾向にあり、性感染症の拡大が懸念されている。中高年ほど性風俗業者や店舗からの紹介が多い。若年層になるほどマッチングアプリやSNSなどオンラインで出会う割合が高くなっている。 トモヤさんは、クラブで出会った女性と一夜限りの性行為をした2~3週間後、激しい尿道の痛みを覚えた。インターネットで「抗生物質が効く」という情報を目にし、扁桃炎で処方されていた抗菌薬を服用した。 本来、別の疾患で処方された抗菌薬を自己判断で使用するべきではない。最近では、『個人輸入で手に入る抗菌薬がクラミジアに効く』という情報がネットで出回り、自己対処しているケースが男性に多い。その抗菌薬は淋病や梅毒には効かない。治療せず放置すると、感染を広げるだけでなく、特に女性は不妊の原因になったり胎児が感染したりするなど重大な影響が出るおそれがある。初期の適切な検査・診療の普及が急務である。性感染症が疑われるときは、専門のクリニックや泌尿器科・婦人科などを受診し、検査を受ける必要がある。 性感染症は性行為によって感染するが、この「性行為」には性器の接触による性交だけでなく、口や肛門などの接触も含まれる。感染予防の基本は、性行為の最初から最後まで適切にコンドームを使用すること。途中で装着した場合は感染リスクが残る。梅毒や淋病、クラミジアなどはキスでうつる場合もあるとされていて、オーラルセックスの時にもコンドームを使用することで感染リスクを下げることができる。 性行為の相手が感染していることが分かったら、2人とも検査・治療を受けることが重要である。無症状でも体内に菌やウイルスが存在する場合は、相手に感染させる可能性があるからだ。性感染症の多くは、感染して治っても免疫が獲得されず、何度でも感染する。自分だけが治療しても、パートナーが感染していれば再感染する「ピンポン感染」が起こってしまうのだ。 早期検査や治療で感染拡大を防ぐためには何が必要なのか。 性感染症の拡大は世界的な課題で、各国で対策強化が進んでいる。イギリスでは政府と連携したNPOが性感染症の無料検査キットを希望者に提供し、フランスでは今月から薬局で26歳未満の若者にコンドームを無料提供。日本でも特にリスクが高い若年層を中心に公衆衛生の問題として対処していく必要がある。 「性感染症は恥ずかしいと思われたりタブー視されたりすることもありますが、速やかに受診してほしい医療の問題で、誰でも遭遇しうる感染症です。自分も相手も守るために健康リテラシーを身につけてもらいたいですし、感染したときにどうすればいいのかまで含めた性教育も必要です。自宅で検査できるキットやオンライン診療など、検査や受診のハードルを金銭面でも心理面でも下げる取り組みも大切ではないかと思います」。 |
【性病の病疾に対する昔の言い方一考】 |
「性病患者に対して、昔の言葉では『かさっかき』と云う」。 |
(私論.私見)