国会へ雷直撃する

Re我が国の政界変動を予見する。れんだいこ、2003/09/10
 自民党総裁選が始まり、四候補のチンドン道中が始まっている。洟を添えているのは亀井だろう。云いたい事云えるのはよほど裏で通じている仲なのだろう。一連の学芸会的顔見世行脚を経てすんなり小泉再選というのがシナリオだろう。ブッシュも露骨に介入し始めた。

 一体、我が国の首相選最中に米国大統領がこれほど肩入れした例があるのだろうか、れんだいこは最近の事例としては知らない。戦後占領期のGHQ時代にはそれなりに干渉があった。しかし嗜みもあった。50年以降特にサ条約で独立した後においてかような例は知らない。米国は常に注意深く見守り、刻々とワシントンへ打電を為し、陰ながら必要な手を打ってきた。

 そのシナリオが崩れたのは唯一、ブントらによる60年安保騒動と、70年代の日中国交回復運動であった。歴代首相の中で、戦後ハト派系の動きがその中でも特に角栄の動きと能力分析が克明に為されていた事が、今日公文書公開で明らかとなっている。

 ブッシュの「10月17日に訪日、小泉首相と会談」、小泉の「内々に聞いている。その意向なら歓迎して話し合いの機会を持ちたい」なる掛け合いは、長年の慣行を踏みにじっている。このヤラセというかなんちゅうか奇態を指摘するマスコミが出てくるだろうか。

 これを思えば、ブッシュー小泉連合とはホンに似たもの同士で「やってはならないことを平気で踏みにじる私物化仲間」ということになる。つまり、聞き分けのできないやんちゃ子供のような政治家仲間ということになるが、そういう人物が一国のトップに座っているこの時代は、それだけ皆の衆も含めて見識の背丈が低くなっているのだろう。

 そのブッシュがテロリストを捜し求めて地球の津々浦々にまで徘徊する様は、己の影を追い求めているようなもので、それは狂気でもありサルの何とかズリ同様死ぬまで止めないだろう。そのブッシュに小泉がお似合いだ。こちらもかなりの暴君型で、強いものにはへいこらし、弱いもの見つけたらいたぶり続ける典型的なサド気質の持ち主とお見受けする。さすれば、これを補完するのはマゾっ気であろう、オラはご免だけど。

 これに野中が遂にキレタ。抗っても無駄であろうが、この抵抗は後世評価されるだろう。最後のハト派ラインの気がする。角栄ー大平連合の真っ当さに比較すればかなりねじれて矮小な気がするが、僅かながらでもイデオロギーを共有している気がする。しかし、その他があかん。飴玉をくわえさせられたら直ぐにご機嫌になる手合いばかりだ。つまり、獅子身中の利権虫ばかりだということを証左している。橋龍よお前のことを云っているんだぞ。

 それはそうと、9.3日に「国会議事堂に落雷、外壁の御影石はがれる」事態が起こっている。「3日夕、東京都心を襲った激しい雷雨で、永田町の国会議事堂に落雷があり、議事堂の外壁の一部がはがれ落ちた。衆院事務局によると、雷は午後6時半ごろ、議事堂のシンボルである中央塔(高さ約65メートル)の避雷針周辺に落ちた。この直後、中央塔の外壁とみられる御影石の一部がはがれ、衆院側の中庭周辺に落下した」とある。

 「国会に雷が落ちたのも、外壁がはがれ落ちたのも初めての経験」ということだが、これが何を意味するのか。我が国では古来よりこの種の吉凶が占われてきた。自然現象に何の意味があろうというのは現代科学の凡庸なところで、あるいは昔の人のほうが政治センスが良かったのかも知れない。

 その流れを汲むれんだいこはこの奇現象を訝っている。何かの予兆であることは疑いない。どこぞの火山の噴火では無く、よりによって国会議事堂直撃ですぞ。何も起こらないという訳が無い。れんだいこは、「恐らく不思議なる政変の始まり」と解する。

【国会議事堂に落雷】

 2003.9.3日夕、東京都心を襲った激しい雷雨で、千代田区永田町の国会議事堂に落雷が直撃し、議事堂の外壁の一部がはがれ落ちた。細かな建物の破片が衆議院の中庭などに落ち、尖塔(せんとう)がある議事堂中央の屋根の一部が破損したとみられる。衆院事務局によると、雷は午後6時半ごろ、議事堂のシンボルである中央塔(高さ約65メートル)の避雷針周辺に落ちた。

 現在の国会議事堂は1936年11月に完成。外壁にはすべて国産の御影石が使われている。落石を回収した職員は「長年国会に勤めているが、国会に雷が落ちたのも、外壁がはがれ落ちたのも初めての経験だ」と驚いていた。(読売新聞他記事参考)


  

国会と雷

2000年7月4日 夜 テレビ各局『国会召集・首相指名・組閣』報道

今日、第148特別国会が召集され、衆参両院で行われた首相指名選挙森喜朗第86代内閣総理大臣に指名された。つまり今日は、総選挙後初の国会と、首相指名選挙と、組閣がいっぺんに行われたという、大変重要な日なのだ(そうだ)。

だが。都民にとっては、もっと大変な問題が起きた1日でもあった。夕方の、をともなった豪雨である。ひっきりなしの雷とワザとらしいほどの大雨で、短時間ではあったが都心の交通機関の一部は麻痺し、千葉県では落雷による火災すら発生したらしい。 

さて本題。都心で国会。都心で雷雨。テレビ各局のニュースは、当然この両方を取り上げていた。今回は、それがネタである。ふつう、国会と雷雨のニュースは、それぞれが独立で取り上げられる(ハズだ)。しかし、今日は何故か各局とも両者をクロスオーバーする形で扱っていた。しかも、ほぼ全局(NHK含む)。

「雷雨の中での組閣」などはおとなしいほうで、中には「森内閣に雷の祝福」のような皮肉をまじえたものもあったし、スゴイのになると「国会に天の怒りか?」みたいなノリに突入しているのもあったほどだ。 

政治的一大イベント記録的雷雨がたまたま重なったからといって、ここまで相乗効果を狙った演出をする理由が分からない。「森内閣、前途多難な船出」を印象づけたいというマスコミの思惑以上に、国会前で組閣発表を待っていてズブ濡れになってしまった各局政治部記者の腹いせ(もしくは八つ当たり)だったような気がしてしょうがない。 

いずれにしても、いちいち天が日本の国政に怒ったりしないとは思うが。 

で、さらに。国会議事堂には、雷雨にも関わらず報道関係者が大挙して押し掛けていたためだろうか、各局が流した「今日一日の組閣ドキュメントリポート」の中で、必ずと言っていいほど登場した映像があった。

 

これだ。 

お分かりだろうか。「雷を背負った国会議事堂」の瞬間映像である。これは貴重といえば貴重な映像だ。こんな偶然を撮影出来るチャンスは、そう多くない。これに似た「議事堂ごしの落雷ショット」を運良くおさめ、いろんな番組で一種誇らしげに使い回している局を私は知っているが、実際、そのくらいこれはオイシイ映像なのだろう。

  しかし、今日を境に「議事堂ごしの落雷ショット」寡占市場は崩壊した。たった1日でオイシイ映像は全局のものになったのだ。

 

今日は、たぶん年間を通して最も多くの報道陣(=テレビカメラ)が国会前に集結する、いわば「国会特異日」だった。そこに、何の因果か、ウソのように落ちまくった雷。 

そして、案の定今晩のニュースは「怒れる議事堂」映像だらけになったのだ。

(実際に私がオンエア上で確認したのは日本テレビ・TBS・フジテレビだけだが、見ていなかった他局も、間違いなく撮影しているハズだと確信している)





(私論.私見)